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本章1 ウォータリア編

終わりの始まり5

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なぜこうなった……
いや、なんか嫌な予感がしてなかったといえば嘘になるが
俺の喉モノには刀が今にも斬られそうな状態で突きさされている
その突き立てている相手はアクアさんだ…!
事の始まりはフェザーリオンを出発した時まで遡る。

アクアさんたちが一度情報収集ためかつてアネゴが所属していた組織の力を借りるために町へ向かったということで俺たちも向かおうしたのだが、メンテナンスの影響なのかわからないがアネゴたちのいるエリアのワープ魔法や転送装置が一切使用不可となっていた為、しょうがなく陸路で向かっていたのだが、国境の山で多くのプレイヤー達が足止めを喰らっていた。

ウィズ
「どうしたんでしょうね?」

ゲンゾウ
「ふむ」

プレイヤー達は洞窟へ向かうモノと怪我をして治療や休憩をしている臨時の病院とかしたフィールドに分かれていた。
とりあえず事情を確認するために回復の為にポーションを飲んで休憩しているプレイヤーに声をかけた。

「あの~どうしたんですか」

プレイヤー
「ん?お前も情報を聞いて来たんじゃないのか?」

「え?」

プレイヤー
「急に行くことが出来なくなったフィールドに未知のイベントがあるって噂」

「そうなんですね」

プレイヤー
「やっぱり噂は嘘じゃなかった、この洞窟の中は前と全然違うレベルの敵が増えていたぜ」

この辺りは分類としては初期の方なので元々敵は弱かったはずだ、それなのに装備的に見てもこのプレイヤーはどうみても中級以上の実力、そのプレイヤーが普通にやって負けるような敵は居ないはず、

プレイヤー
「いくなら用心しな、あの国にいた正義NPCが居ただろう」

「そういえば」

そういえばインジャスティスが治めていたあの国はやたらに正義ヒーローかぶれのNPCがわんさかいた覚えがある。

プレイヤー
「そのNPCっぽいのが洞窟内に居るんだが話しかけた途端モンスターと一緒に襲い掛かってくるんだ」

「そうなんですか、でもそんなに強くなかったような」

俺はなにせ悪の方だったので正義NPCの戦力を覚えてるが、確かにあの頃は強かったがそこまでではなかったような、

プレイヤー
「ああ、俺も最初は余裕だとおもっていたんだがNPCさらにここいたモンスター達はレベルに相応しくないレベルまでパフ(スキルなどによってステータスがアップすること)をつけられていて攻撃はなかなか当たらない上に一撃が痛い」

「そんなことが」

プレイヤー
「HPとかMP、スキル等は変わらないからその辺りの傾向と対策はかわらないんだが問題は通常攻撃だな、あれは異常値のダメージを喰らうぞ」

「通常攻撃が一番痛いとは」

そんな話を聞きながら最終的に突破するには運も必要だと、HPは低いから当てれば一発らしいのでみんな連撃系のスキルをセットし直していること、逃げるのは絶対無理などという情報が得られたが一体何が起こってるんだ……

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