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転校生(1)
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零のバイトしてたの!?事件から数日たって、特に何も無く平和に過ごしていた。あの日から僕らは常連客となっていた。お店に行くとハルちゃんとサキによく会った。ハルちゃんは僕らを見つけると駆け寄ってきて一緒に話をした。サキは零がカウンターに入ればカウンター席に座り、いなければ僕らと話をしていた。…ちょっともやっとするけど気にしないでおく。
ある日僕は席に着くとものすごく嫌な予感がした。そしてその予感は的中した。
朝のホームルームが始まり早々に先生が
『はーい、今日は新しい仲間が増えまーす。入ってこーい。』
と言った。僕は嫌な予感はコレか、と思った。入ってきた男子は
『えーと、初めまして、緑ヶ丘高校から来ました。篠原 紗季 です。よろしく。』
と言った。クラスが少しザワっとした。原因はサキの整った見た目のせいだろう。サキは友達だからという理由をなしにしてもかっこいいと思う。男子の中でも高い身長、ふわっとした男子にしては長め黒髪、猫のような目と少し色気のある低い声はイケメンと呼ぶにふさわしいと思う。突然現れたサキに零と花ちゃんは驚いた顔をしていた。先生はサキをどこの席にするかー、と言っていたがサキは
『センセー、俺あの子の隣がいいでーす。』
と零を指さした。丁度零の隣は空席だった。先生は一瞬考えてから
『いいぞー。橘さん、最初のうちはよろしく頼むな。』
と零に言った。零は
『はい。任せて下さい。』
と言った。二人がそう話しているうちにサキは零の隣の席に移動していた。そして
『改めて、よろくしくね?零。』
『はい、よろしくお願いしますね。サキ。』
と少し嬉しそうに零と挨拶をしていた。
ホームルームが終わり、僕と花ちゃんは零のもとへ行った。花ちゃんは
『びっくりしたよ!転校してくるなら言ってくれればよかったのに!』
とサキに言っていた。そんな花ちゃんに
『ごめんごめん、言わない方が面白いかな~って思ってさ~。』
とあははと笑いながらこたえた。すると零が
『サキ、早速ですけど校内案内しますか?お昼休みとか放課後の方がいいですかね?』
とサキに聞いた。サキは
『あ~、それじゃ、放課後がいいかな。あんまりバタバタしなくてすみそうだし。』
と言った。そこで僕は
『あ、じゃあ、今日は帰りはバラバラかな?』
と言った。花ちゃんはハッとして零をみつめた。
『そうですね…。どのくらい時間がかかるかわかりせんし、その間待たせるのも申し訳ないですから。すいませんが今日は先に帰っていて下さい。』
と少し申し訳なさそうに言った。花ちゃんは
『う~、そうだよね。誰か待ってると思ったら落ち着いて案内できないしね…。わかった!今日は我慢する!明日は一緒に帰ろ?』
と言った。零はもちろんです。と笑顔でこたえた。…最近零は本当によく笑うようになったと思う。そのおかげか少し雰囲気が変わって話しかけやすくなったと思う。いいことだと思うし、嬉しいことなんだけど…少し複雑な感じだ…。
授業が終わり四人でお昼を食べて、あっという間に放課後になった。先に帰ることになった僕と花ちゃんは零に
『じゃあね~、明日ね~。』
と軽く手を振りながら帰っていった。
あとの話はサキと零だけの話。
ある日僕は席に着くとものすごく嫌な予感がした。そしてその予感は的中した。
朝のホームルームが始まり早々に先生が
『はーい、今日は新しい仲間が増えまーす。入ってこーい。』
と言った。僕は嫌な予感はコレか、と思った。入ってきた男子は
『えーと、初めまして、緑ヶ丘高校から来ました。篠原 紗季 です。よろしく。』
と言った。クラスが少しザワっとした。原因はサキの整った見た目のせいだろう。サキは友達だからという理由をなしにしてもかっこいいと思う。男子の中でも高い身長、ふわっとした男子にしては長め黒髪、猫のような目と少し色気のある低い声はイケメンと呼ぶにふさわしいと思う。突然現れたサキに零と花ちゃんは驚いた顔をしていた。先生はサキをどこの席にするかー、と言っていたがサキは
『センセー、俺あの子の隣がいいでーす。』
と零を指さした。丁度零の隣は空席だった。先生は一瞬考えてから
『いいぞー。橘さん、最初のうちはよろしく頼むな。』
と零に言った。零は
『はい。任せて下さい。』
と言った。二人がそう話しているうちにサキは零の隣の席に移動していた。そして
『改めて、よろくしくね?零。』
『はい、よろしくお願いしますね。サキ。』
と少し嬉しそうに零と挨拶をしていた。
ホームルームが終わり、僕と花ちゃんは零のもとへ行った。花ちゃんは
『びっくりしたよ!転校してくるなら言ってくれればよかったのに!』
とサキに言っていた。そんな花ちゃんに
『ごめんごめん、言わない方が面白いかな~って思ってさ~。』
とあははと笑いながらこたえた。すると零が
『サキ、早速ですけど校内案内しますか?お昼休みとか放課後の方がいいですかね?』
とサキに聞いた。サキは
『あ~、それじゃ、放課後がいいかな。あんまりバタバタしなくてすみそうだし。』
と言った。そこで僕は
『あ、じゃあ、今日は帰りはバラバラかな?』
と言った。花ちゃんはハッとして零をみつめた。
『そうですね…。どのくらい時間がかかるかわかりせんし、その間待たせるのも申し訳ないですから。すいませんが今日は先に帰っていて下さい。』
と少し申し訳なさそうに言った。花ちゃんは
『う~、そうだよね。誰か待ってると思ったら落ち着いて案内できないしね…。わかった!今日は我慢する!明日は一緒に帰ろ?』
と言った。零はもちろんです。と笑顔でこたえた。…最近零は本当によく笑うようになったと思う。そのおかげか少し雰囲気が変わって話しかけやすくなったと思う。いいことだと思うし、嬉しいことなんだけど…少し複雑な感じだ…。
授業が終わり四人でお昼を食べて、あっという間に放課後になった。先に帰ることになった僕と花ちゃんは零に
『じゃあね~、明日ね~。』
と軽く手を振りながら帰っていった。
あとの話はサキと零だけの話。
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