普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢お刺身僕も食べるのっ!!｣
｢ダメ｡前にお腹痛くなっちゃったでしょ？｣
｢あれはたまたまだもん!!｣
｢柚にはまだ早かったんだよ｡柚はお菓子で我慢してね？｣
｢お菓子は貰うけど僕もお刺身食べたい!!｣
僕は必死に父さんに交渉した｡
お腹痛くならないもん｡
｢おねがいっ!!｣
｢…ダメ｣
｢こんなにおねだりしてるのに…｣
｢あぁ!!泣かないで…いじわるしてるんじゃなくてね､柚が心配なの｡何かあると手術先延ばしになっちゃうし…そうなると柚が苦しくなっちゃうから｣
｢1切れだけ…ダメ？｣
｢多い｣
多くないっ!!
｢…はぁ｡柚､口開けて｣
｢あー｣
僕が大きく口を開けると父さんが箸で何かを掴み､口に入れてくれた｡
｢んぐんぐ｡ありがとっ!!｣
｢どういたしまして(穴子だし生物じゃないからあげたんだけどね)｣
僕お刺身もっと食べれるようになりたいな｡
どうすればいいのかな｡
…お腹弱いからヨーグルトいっぱい食べる？
お腹壊しちゃう｡
ぎゅるるるってなっちゃう｡
｢柚～夏のも食べる？｣
｢うんっ!!｣
｢夏のはダメ｡1切れって約束したでしょ？｣
｢…はぁい｣
(´・ω・｀)ｼｮﾎﾞﾝ｡
…夏が食べ終わるまで僕お菓子食べてよ…｡