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中学生編
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「ほぉら。大丈夫だから出ておいで~」
「やだっ!!」
「…大丈夫だから」
僕は病室のベッドの下で丸くなっていた。
「検査するだけだよ?いつもと同じやつ」
「怖いのっ!!」
「怖くないから。なんなら先生が一緒についていようか?」
「やぁだ!!」
「…困ったなぁ」
さっき他の入院してる子から聞いたもん!!
検査して結果が悪いと手術早まるって!!
僕もう1ヶ月も早められたもん!!
もうこれ以上早くしないでっ!!
「検査やだっ!!僕手術まで大人しくするから!!」
「今逃げてる時点で大人しくはないよね?」
「それとこれとは話が別っ!!」
今はいいの!!
「…樹くんもいないし家族はみんなここまで来られないし…どうするかな」
「先生他の子のとこ行って!!」
「他の子はもうすぐ退院。手術が必要なのは柚琉くんだけだよ」
ふぇ!?
「…まぁすぐ別の子の担当になるんだろうけど数週間は柚琉くんにつきっきりかな」
「僕はやだっ!!」
もうここ出るっ!!
僕は先生がいる方とは反対側から抜け出してドアの方へ走ったがすぐに捕まってしまった。
「やぁ!!」
「はい。検査行こうね~あ、その点滴ひいてきてくれる?柚琉くん持ちながらだとさすがにキツイから」
「母さんも来てくれないもん!!嘘つきっ!!」
「簡単に嘘つきって言わないの。…術後は鎮静剤必要かもな…あんまり使いたくないけど」
「ぴっ!?薬増えるのやぁぁ!!」
「こらこら。暴れないの」
僕は脇の下から腕を回されて抱きかかえられ、足をバタバタさせているのに全然おろしてくれなかった。
「やだっ!!」
「…大丈夫だから」
僕は病室のベッドの下で丸くなっていた。
「検査するだけだよ?いつもと同じやつ」
「怖いのっ!!」
「怖くないから。なんなら先生が一緒についていようか?」
「やぁだ!!」
「…困ったなぁ」
さっき他の入院してる子から聞いたもん!!
検査して結果が悪いと手術早まるって!!
僕もう1ヶ月も早められたもん!!
もうこれ以上早くしないでっ!!
「検査やだっ!!僕手術まで大人しくするから!!」
「今逃げてる時点で大人しくはないよね?」
「それとこれとは話が別っ!!」
今はいいの!!
「…樹くんもいないし家族はみんなここまで来られないし…どうするかな」
「先生他の子のとこ行って!!」
「他の子はもうすぐ退院。手術が必要なのは柚琉くんだけだよ」
ふぇ!?
「…まぁすぐ別の子の担当になるんだろうけど数週間は柚琉くんにつきっきりかな」
「僕はやだっ!!」
もうここ出るっ!!
僕は先生がいる方とは反対側から抜け出してドアの方へ走ったがすぐに捕まってしまった。
「やぁ!!」
「はい。検査行こうね~あ、その点滴ひいてきてくれる?柚琉くん持ちながらだとさすがにキツイから」
「母さんも来てくれないもん!!嘘つきっ!!」
「簡単に嘘つきって言わないの。…術後は鎮静剤必要かもな…あんまり使いたくないけど」
「ぴっ!?薬増えるのやぁぁ!!」
「こらこら。暴れないの」
僕は脇の下から腕を回されて抱きかかえられ、足をバタバタさせているのに全然おろしてくれなかった。
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