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選択編
樹の里編part9
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「あー…迎えに来たんだけど…もう少しあとのがよかった?」
「「父さん!!」」
「2人とも可愛い格好してるね。似合ってるよ」
…旦那様も柚琉様の帯の結び方には何も言わないんですね。
「あーあなたが旦那様…。初めまして。樹の母です」
「いつもお世話になっております。…特に柚琉が」
「…ふぇ?」
「柚!!ゼリー零れる!!」
「わぁぁ!!」
柚琉様のゼリーのカップを後ろから支えた。
「…こういうことですよ。よそ見している間手を傾けないでください」
「ふぁぁい」
「返事ははいです」
「いひゃいいひゃい!!ほめんなはい!!」
「柚ーゼリー食べないの?」
「食べる!!」
…やっぱり柚琉様にはこの程度のお仕置きは効きませんか。
「柚、夏。帰るよ」
「「帰らない!!」」
「…え」
「2人ともここが気に入っちゃったみたいなのよね。昨日から明日帰るのよって言い聞かせているんだけど聞かないの」
「また連れて来て差し上げますって」
「いつでも来ていいんだぞ?」
「帰りたくない!!まだ遊ぶ!!」
「まだ帰らないの!!」
…多分子供達が帰ってくるのを待ってるんだろうけど10歳以上の子達が帰ってくるには1ヶ月以上かかると思う…。
「では私から提案です」
「樹くんから?」
「柚琉様と夏羽様が1年間、いい子でいてくださるのでしたら来年またここにお連れします。もし1度でも悪いことをすればこの約束はなしです」
「「頑張る!!」」
柚琉様の夢遊病は悪いことに数えましょうか。
「さ、帰ろうか」
「「うん!!」」
「その着物は差し上げますよ。ついでにこれも…」
母様が取り出した桃色の着物を僕は慌てて奪い取った。
「母様!!」
「何これー」
「可愛いお着物だね」
「これはダメです!!」
だってこれは…これは…
「それ小さい樹に無理矢理着せたやつなんですよね~そっから樹着物嫌いになっちゃって着てくれなくなったけど」
「母様!!言わないって言ったじゃないですか!!」
「お前の大好きな柚琉様にはだろ?」
「違います!!」
「…樹くんが着てたやつ…僕も!!僕も着る!!」
「柚琉様は今着ていますでしょう?」
「一緒じゃない!!一緒のがいい!!」
「ダメです!!」
これは燃やさなくては…。
「「父さん!!」」
「2人とも可愛い格好してるね。似合ってるよ」
…旦那様も柚琉様の帯の結び方には何も言わないんですね。
「あーあなたが旦那様…。初めまして。樹の母です」
「いつもお世話になっております。…特に柚琉が」
「…ふぇ?」
「柚!!ゼリー零れる!!」
「わぁぁ!!」
柚琉様のゼリーのカップを後ろから支えた。
「…こういうことですよ。よそ見している間手を傾けないでください」
「ふぁぁい」
「返事ははいです」
「いひゃいいひゃい!!ほめんなはい!!」
「柚ーゼリー食べないの?」
「食べる!!」
…やっぱり柚琉様にはこの程度のお仕置きは効きませんか。
「柚、夏。帰るよ」
「「帰らない!!」」
「…え」
「2人ともここが気に入っちゃったみたいなのよね。昨日から明日帰るのよって言い聞かせているんだけど聞かないの」
「また連れて来て差し上げますって」
「いつでも来ていいんだぞ?」
「帰りたくない!!まだ遊ぶ!!」
「まだ帰らないの!!」
…多分子供達が帰ってくるのを待ってるんだろうけど10歳以上の子達が帰ってくるには1ヶ月以上かかると思う…。
「では私から提案です」
「樹くんから?」
「柚琉様と夏羽様が1年間、いい子でいてくださるのでしたら来年またここにお連れします。もし1度でも悪いことをすればこの約束はなしです」
「「頑張る!!」」
柚琉様の夢遊病は悪いことに数えましょうか。
「さ、帰ろうか」
「「うん!!」」
「その着物は差し上げますよ。ついでにこれも…」
母様が取り出した桃色の着物を僕は慌てて奪い取った。
「母様!!」
「何これー」
「可愛いお着物だね」
「これはダメです!!」
だってこれは…これは…
「それ小さい樹に無理矢理着せたやつなんですよね~そっから樹着物嫌いになっちゃって着てくれなくなったけど」
「母様!!言わないって言ったじゃないですか!!」
「お前の大好きな柚琉様にはだろ?」
「違います!!」
「…樹くんが着てたやつ…僕も!!僕も着る!!」
「柚琉様は今着ていますでしょう?」
「一緒じゃない!!一緒のがいい!!」
「ダメです!!」
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