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本編~2ヶ月目~
第34話〜変貌〜
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~神楽坂・神楽坂~
~海鮮居酒屋「こでまり」 神楽坂店~
「なぁ、サレオス君いったいどうしたんだ……?」
「いや、分かりません……」
高清水と山本が、心底不思議そうに顔を見合わせていた。
彼らが先程まで視界に収めていた当の本人は、自分が訝しまれているなどとは露ほども知らずに、お客さんの元へとビールをなみなみ注いだジョッキを両手に、店内をパタパタと動き回っている。
僕がこでまりのサポートに入って二日目。店内の様子は見違えるように変わっていた。
それは何故か。理由は、先の二人が雄弁に語っている。
「22番さん、カンパチの刺身、マグロの竜田揚げ、お新香、なめろうです!」
「っ、はいよー!」
テーブルから注文を取ってきたサレオスの声が、厨房の入り口から響く。応える能代の声にも動揺が見て取れた。
冷蔵庫からお新香を入れたビニール袋を取り出しながら、高清水が隣に立つ僕に耳打ちしてくる。
「マウロ君、サレオス君が今日お店に入ってから一つもドジってないけど、何が起こってるのかわかる?」
「い、いやぁ、僕には何とも。でも、明らかに昨日より動きがいいですね、不思議ですねぇ」
アジの切り身を包丁でたたく僕は、ごまかすのに精一杯だ。我ながらわざとらしいと思う。
思い切り口元がゆがみ、視線が泳いでしまったが、不審がられてはいなかっただろうか。
昨日の、正確には今日の深夜に神楽坂の駅でサレオスと別れ、今日の午後に改めて顔を合わせた時、サレオスの身体は見るからに精気がみなぎっていた。
毛並みの艶も明らかに良くなり、なにより瞳に力がこもっているのがよく分かって、気力回復の一助を担った僕自身、驚いたものだ。
そしてその違いは仕事が始まってすぐに、大いに明らかとなる。
お冷を運びに行っては転び、客を案内しては人とぶつかり、注文を取りに行ってはテーブルに激突していたあのサレオスが。
開店してから1時間が経過した18時になった今も、一つのヘマもしていないのである。
「サレオス、どうしたの。今日は調子がいいじゃない」
「えへへ、やっぱりそう思いま……ってあわわっ!?」
厨房に戻ってシンクの中の食器を洗っている最中、能代に褒められたサレオスは明らかに喜びを隠せない表情だ。それで気が緩んだのか、手に持っていた小鉢が手からするりと逃げていく。
慌てて食器に手を伸ばすサレオス。その小さな手が落ちていく小鉢に触れ――端をしっかと掴んだ。
シンクの中に半分身体を突っ込むようにして、ふぅーっと息を吐く猫獣人の姿を、僕を含め厨房に立つ全員が、信じられないものでも見たかのように驚愕を露にしていた。
「サレオス、また割って……あれ?」
「割ってないですよー、ギリギリ間に合いましたよー」
厨房を覗き込んだ十文字が、目の前の現実にキョトンとしていた。不満げに口を尖らせるサレオスの顔と、彼の手元とを、交互に何度も見ている。
僕は浮足立つスタッフの皆を鼓舞するように、声を張り上げた。
「さ、さぁ、皆さん動きましょう。サレオスさんがキチンと働けているのはいいことなんですし!
22番さん、お新香となめろう出まーす!」
「あ、あいよー!」
我に返った十文字が、僕が盛り付けてカウンターに置いたお新香となめろうの皿を持って、急いでテーブルの合間をぬうように進んでいく。
途中、テーブルの角に十文字の腰がぶつかった。ガタリとテーブルと、その上の皿が揺れる。
「と、申し訳ありませんお客様!」
慌てて謝った十文字の声は、明らかに上ずっていた。テーブルについていたお客様が笑う。
「分かる分かる。サレオス君がドジしなくなったら、調子も狂うよな!」
そう言ってガハハと笑うお客様。その声を耳に入れたサレオスの唇が、ますます尖った。
「もう、ミスしたらミスしたで笑うのに、ミスしなかったらミスしなかったで笑うだなんて……」
「昨日の今日でこんなにガラリと変わったら、誰だって驚きますし、調子も狂いますよ。
……やっぱり、昨日の魔力のおかげです?」
「そうみたいですー」
23番テーブルの注文である真鯛に包丁を入れながら、声を潜めて問いかける僕に、サレオスはうっすら目を細めて微笑んだ。
包丁を持つ手が乱れないよう慎重に引きながら、僕は冷や汗が垂れるのを感じた。
魔力の充填に寄与したのは僕だ。魔力欠乏だったとも本人の口から聞いている。だが、たったの半日でここまで劇的に変わるだなんて、僕も想定していない。
やはり彼は悪魔なのだ、人間の理とは別のところで動く存在なのだ。
隣で冷奴を鉢に盛り付ける小柄な猫獣人の青年が、途端に恐ろしげな存在に思えてくる。何とも現金な反応で申し訳がないが。
「21番さん、冷奴出まーす!」
「あいよー!」
僕に畏怖の念を抱かれていることには気付かなかったか、普段通りの柔らかな表情でサレオスが冷奴の鉢を抱える。
そして厨房を出てテーブルへと向かうのだが。
「はわっ!?」
途端に聞こえるサレオスの悲鳴と、ガチャンという音。厨房を出るところの段差で躓いたのだろう。
その悲鳴に、何故かそっと安堵の吐息を漏らす僕だった。
そして仕事は滞りなく進んで勤務時間後。
いつもの半分以下にドジの回数を抑えてみせたサレオスは、ホクホクとした表情で着替えをしていた。
まるで自身の周囲に花でも舞っているかのようである。
その隣で普段着に着替えながら、僕は小さく目を見張った。
「ご機嫌ですね、サレオスさん」
「えへへー、初めて店長に褒められちゃいました」
ニコニコと、まるで天にも昇っているかのような表情を向けてくるサレオス。その至福とも言える彼の表情に、僕の顔の筋肉も自然と弛んでいく。
この、周りの空気を和ませる彼の雰囲気こそが、サレオス・ディノウという人物の最大の武器なのかもしれない。
そうでなければ、あそこまで色々とやらかしていてそれを許容されることもなかっただろう。
常連のお客さんに総じて受け入れられているのも、そこだろうなと感じさせられる。
「この二日間、マウロさんと仕事が出来て良かったです!おかげて非常に助かりました!
時間を作って陽羽南にも行きますね。ありがとうございます!」
「こちらこそ、色々と貴重な経験をさせてもらいました。ありがとうございます」
満面の笑みで礼の言葉を述べるサレオスに、僕も微笑みつつ礼を返した。
社交辞令に聞こえるかもしれないが、紛れもない本心だ。本当に得難い経験をさせてもらった。
そして改めてサレオスを見ると、何やらモジモジと両手を動かしている。何だろう。
「それで、あの……えっと……」
「……どうしましたか?」
「ぴゃっ!?な、何でもないですぅ」
僕が首を傾げると、サレオスはぴょこんと尻尾と耳を立てて身体を硬直させた。しかし何を言うでもなく、再びモジモジし始める。本当に何なのだろう。
そうしてサレオスの言わんとすることを汲み取れないまま、僕の「こでまり」での二日間は終わりを告げた。
明日からはまた、「陽羽南」での仕事が待っている。休み明けで待っているお客様もいることだろう。
僕は改めて、気を引き締めながらシャツのボタンを留めるのだった。
~第35話へ~
~海鮮居酒屋「こでまり」 神楽坂店~
「なぁ、サレオス君いったいどうしたんだ……?」
「いや、分かりません……」
高清水と山本が、心底不思議そうに顔を見合わせていた。
彼らが先程まで視界に収めていた当の本人は、自分が訝しまれているなどとは露ほども知らずに、お客さんの元へとビールをなみなみ注いだジョッキを両手に、店内をパタパタと動き回っている。
僕がこでまりのサポートに入って二日目。店内の様子は見違えるように変わっていた。
それは何故か。理由は、先の二人が雄弁に語っている。
「22番さん、カンパチの刺身、マグロの竜田揚げ、お新香、なめろうです!」
「っ、はいよー!」
テーブルから注文を取ってきたサレオスの声が、厨房の入り口から響く。応える能代の声にも動揺が見て取れた。
冷蔵庫からお新香を入れたビニール袋を取り出しながら、高清水が隣に立つ僕に耳打ちしてくる。
「マウロ君、サレオス君が今日お店に入ってから一つもドジってないけど、何が起こってるのかわかる?」
「い、いやぁ、僕には何とも。でも、明らかに昨日より動きがいいですね、不思議ですねぇ」
アジの切り身を包丁でたたく僕は、ごまかすのに精一杯だ。我ながらわざとらしいと思う。
思い切り口元がゆがみ、視線が泳いでしまったが、不審がられてはいなかっただろうか。
昨日の、正確には今日の深夜に神楽坂の駅でサレオスと別れ、今日の午後に改めて顔を合わせた時、サレオスの身体は見るからに精気がみなぎっていた。
毛並みの艶も明らかに良くなり、なにより瞳に力がこもっているのがよく分かって、気力回復の一助を担った僕自身、驚いたものだ。
そしてその違いは仕事が始まってすぐに、大いに明らかとなる。
お冷を運びに行っては転び、客を案内しては人とぶつかり、注文を取りに行ってはテーブルに激突していたあのサレオスが。
開店してから1時間が経過した18時になった今も、一つのヘマもしていないのである。
「サレオス、どうしたの。今日は調子がいいじゃない」
「えへへ、やっぱりそう思いま……ってあわわっ!?」
厨房に戻ってシンクの中の食器を洗っている最中、能代に褒められたサレオスは明らかに喜びを隠せない表情だ。それで気が緩んだのか、手に持っていた小鉢が手からするりと逃げていく。
慌てて食器に手を伸ばすサレオス。その小さな手が落ちていく小鉢に触れ――端をしっかと掴んだ。
シンクの中に半分身体を突っ込むようにして、ふぅーっと息を吐く猫獣人の姿を、僕を含め厨房に立つ全員が、信じられないものでも見たかのように驚愕を露にしていた。
「サレオス、また割って……あれ?」
「割ってないですよー、ギリギリ間に合いましたよー」
厨房を覗き込んだ十文字が、目の前の現実にキョトンとしていた。不満げに口を尖らせるサレオスの顔と、彼の手元とを、交互に何度も見ている。
僕は浮足立つスタッフの皆を鼓舞するように、声を張り上げた。
「さ、さぁ、皆さん動きましょう。サレオスさんがキチンと働けているのはいいことなんですし!
22番さん、お新香となめろう出まーす!」
「あ、あいよー!」
我に返った十文字が、僕が盛り付けてカウンターに置いたお新香となめろうの皿を持って、急いでテーブルの合間をぬうように進んでいく。
途中、テーブルの角に十文字の腰がぶつかった。ガタリとテーブルと、その上の皿が揺れる。
「と、申し訳ありませんお客様!」
慌てて謝った十文字の声は、明らかに上ずっていた。テーブルについていたお客様が笑う。
「分かる分かる。サレオス君がドジしなくなったら、調子も狂うよな!」
そう言ってガハハと笑うお客様。その声を耳に入れたサレオスの唇が、ますます尖った。
「もう、ミスしたらミスしたで笑うのに、ミスしなかったらミスしなかったで笑うだなんて……」
「昨日の今日でこんなにガラリと変わったら、誰だって驚きますし、調子も狂いますよ。
……やっぱり、昨日の魔力のおかげです?」
「そうみたいですー」
23番テーブルの注文である真鯛に包丁を入れながら、声を潜めて問いかける僕に、サレオスはうっすら目を細めて微笑んだ。
包丁を持つ手が乱れないよう慎重に引きながら、僕は冷や汗が垂れるのを感じた。
魔力の充填に寄与したのは僕だ。魔力欠乏だったとも本人の口から聞いている。だが、たったの半日でここまで劇的に変わるだなんて、僕も想定していない。
やはり彼は悪魔なのだ、人間の理とは別のところで動く存在なのだ。
隣で冷奴を鉢に盛り付ける小柄な猫獣人の青年が、途端に恐ろしげな存在に思えてくる。何とも現金な反応で申し訳がないが。
「21番さん、冷奴出まーす!」
「あいよー!」
僕に畏怖の念を抱かれていることには気付かなかったか、普段通りの柔らかな表情でサレオスが冷奴の鉢を抱える。
そして厨房を出てテーブルへと向かうのだが。
「はわっ!?」
途端に聞こえるサレオスの悲鳴と、ガチャンという音。厨房を出るところの段差で躓いたのだろう。
その悲鳴に、何故かそっと安堵の吐息を漏らす僕だった。
そして仕事は滞りなく進んで勤務時間後。
いつもの半分以下にドジの回数を抑えてみせたサレオスは、ホクホクとした表情で着替えをしていた。
まるで自身の周囲に花でも舞っているかのようである。
その隣で普段着に着替えながら、僕は小さく目を見張った。
「ご機嫌ですね、サレオスさん」
「えへへー、初めて店長に褒められちゃいました」
ニコニコと、まるで天にも昇っているかのような表情を向けてくるサレオス。その至福とも言える彼の表情に、僕の顔の筋肉も自然と弛んでいく。
この、周りの空気を和ませる彼の雰囲気こそが、サレオス・ディノウという人物の最大の武器なのかもしれない。
そうでなければ、あそこまで色々とやらかしていてそれを許容されることもなかっただろう。
常連のお客さんに総じて受け入れられているのも、そこだろうなと感じさせられる。
「この二日間、マウロさんと仕事が出来て良かったです!おかげて非常に助かりました!
時間を作って陽羽南にも行きますね。ありがとうございます!」
「こちらこそ、色々と貴重な経験をさせてもらいました。ありがとうございます」
満面の笑みで礼の言葉を述べるサレオスに、僕も微笑みつつ礼を返した。
社交辞令に聞こえるかもしれないが、紛れもない本心だ。本当に得難い経験をさせてもらった。
そして改めてサレオスを見ると、何やらモジモジと両手を動かしている。何だろう。
「それで、あの……えっと……」
「……どうしましたか?」
「ぴゃっ!?な、何でもないですぅ」
僕が首を傾げると、サレオスはぴょこんと尻尾と耳を立てて身体を硬直させた。しかし何を言うでもなく、再びモジモジし始める。本当に何なのだろう。
そうしてサレオスの言わんとすることを汲み取れないまま、僕の「こでまり」での二日間は終わりを告げた。
明日からはまた、「陽羽南」での仕事が待っている。休み明けで待っているお客様もいることだろう。
僕は改めて、気を引き締めながらシャツのボタンを留めるのだった。
~第35話へ~
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