99 / 101
本編~4ヶ月目~
第87話~試練~
しおりを挟む
~シュマル王国・王都エメディオ~
~「陽羽南」リリン通り店~
大物が来店しても、結果として「陽羽南」の営業はいつも通りだ。
エールを呷る客がいて、米酒に舌鼓を打つ客がいて、ノンアルコールで楽しむ客がいて。料理も肉、魚、野菜に根菜、大豆製品。地球の国々も含めた多種多様な各国の料理を、思い思いに楽しんでいる。
そんな中、アランナがイドとベティナの座る店内奥のC6卓にジョッキ二つを手にしながら向かう。僕とジーナがキッチンに入ることで調理スタッフに余裕ができることから、フロアにも出てもらうことにしたのだ。
「お待たせいたしました、ゴールデンエール2つでございます。それとこちら、お通し……いえ、そうではないですね」
シュマル王国でも指折りの高級エール、ゴールデンエールをなんでもない酒のようにテーブルに置いて、その後にアランナが小鉢を二つ、テーブルに置く。
ディエチ首長国の特産品でもあるラピス陶器の青い器に盛られた、鮮やかなルビー色のローズビートがキラキラ輝いていた。それを示しながらアランナが訂正をしつつ言う。
「『チャーム』の、ローズビートのマリネになります」
「ほう……」
敢えてこの店の定番表現である「お通し」を使わず、一般市民にも馴染みのある「チャーム」という表現で紹介したアランナの言葉に、イドが小さく目を見開いた。
ローズビートは素のままで食べると土臭さが鼻につく。そのため薄くスライスしてピクルスにするのが定番だが、今回はマリネだ。
ごま油をメインに使い、さらにリンゴ酢と塩、コショウ。王国の定番調味料、ペペルの実は使わず、ピリッと刺激的な味わいだ。この調理法もなにげに、僕の考案したものである。
「ローズビートを、油と塩で?」
「なるほど、エールに合う」
箸はやはり不慣れなのだろう、フォークでローズビートを取りながらベティナとイドが二人してうなずく。どうやら口にあったようだ。
エールの入ったガラス製のジョッキを持ち上げ、ぐいと口に流し込む二人。微笑みながらアランナが、にこやかに呼びかけた。
「メニューの内容について、分からないことがあったらお気軽にお呼びくださいね」
そう声をかけて立ち去ろうとしたアランナに、早速エールを飲み込んだイドが手を上げつつ声を掛ける。表情は再び、険しいものに戻っていた。
「なら、早速……と言いたいが、こんな店の作法も、味の具合も、料理の中身も俺は詳しくない。だからだ」
そう話しながら、アランナに向かってイドは人差し指を立てた。若干眉を持ち上げて、きっぱりと言ってのける。
「ジャガイモだ。これを使って、何か酒に合う一品を頼む」
「それと、そうね。せっかくだから質のいい肉を食べたいわ。牛肉の料理で何かあるかしら? あとは二品ほど、お任せでお願いするわね」
イドの言葉に合わせながら、ベティナもにこやかにアランナへと告げた。さすがは村の食堂で働くだけあり、食材の合わせ方も堂に入っている。
イドからしても、ベティナからしても、まあまあ無理難題を押し付けているつもりではあったのだろう。しかしアランナは、待ってましたとばかりににこやかに微笑み、深く頭を下げた。
「はい、かしこまりました」
そう言葉を返すや、アランナはさっと振り返った。そして僕とジーナのいるキッチンに向かって、強く声を飛ばす。
「C6卓! お任せ四品、うちジャガイモ、牛肉! 酒に合うものご希望!」
「「ありがとうございまーす!!」」
アランナの言葉に、ホールのスタッフもキッチンのスタッフも、元気いっぱいに返事をする。この返事の仕方も歌舞伎町店の「陽羽南」を踏襲したものだ。
と、アランナの「ジャガイモ」という単語を聞きつけたのだろう。窓際、店内一番奥側のA6卓に腰掛けてメニューを見ていたナタニエル3世が片眉を持ち上げた。
「ほほう、ならば我々もそれで楽しむか。すまんが店長殿、ジャガイモのバター醤油を一つ。今日はそうさな、東洋美人を二合」
「はい、ありがとうございます! A6卓、東洋美人大、ジャガイモバター醤油!」
手を上げつつ注文をアランナに告げるナタニエル3世。アランナを指名して注文を通す辺り、本当によく来店しているのだろう。アランナも元々は冒険者、対応も慣れたものである。
国王陛下も、市井の民も、冒険者も、なんなら商人も。皆が皆楽しんで、酒を飲んで、料理を食べている。異国の料理も自国の料理も、酒もおかまいなし。
「……」
そんな様子を静かに、淡々と眺めながらイドがもう一度ジョッキに口をつけるその様をキッチンから見つつ、僕はうっすら笑っていた。
「らしいわよ、マウロ」
「なるほどね」
キッチンで控えるエティも若干したり顔だ。
有り難いことこの上ない。慣れない店に入って注文するとなれば店の人間に食材を指定して任せる、というのがハズレないが、こちらとしても非常に有り難いことだ。
ジャガイモ、牛肉、その他二品。いずれも酒のつまみとして適当なもの。
既に僕の頭の中にメニューは浮かんでいる。あとは酒の問題だ。キッチンに戻ってきたアランナに声をかける。
「アランナさん。今日の日本酒と米酒の入荷状況は」
「はい。秋も深まりひやおろしの入荷が中心です。米酒もひと夏越した、いわゆる夏越酒の最盛期。入荷銘柄のリストはこちらです」
アランナも既に分かっていたとばかりに、さっと日本酒と米酒の入荷リストを渡してきた。
なるほど、彼女の言う通り。ひやおろしと夏越酒をメインに揃え、わずかに米酒の新酒も入荷している。あとは火入れの通年酒がいくらか。基本的には秋から初冬に向けてのラインナップと言えるだろう。
「……よし」
メニューを見て、僕はもう一度うなずく。イメージは固まった。
あとは料理に入るだけだ。キッチンをよく把握しているエティに声をかける。
「エティ。エフェシュ産のジャガイモの小を20、ロンディーヌ牛の肩ロース肉を2、木綿豆腐を1、洗い場近くに出しておいてくれるかな。陛下の分も併せて仕込む。かぼちゃ系のサラダは冷蔵庫にある?」
「オッケー。サラダはさつまいもと合わせたマッシュサラダがあるから大丈夫よ。ご飯もお釜で炊いてあるわ」
僕のテキパキとした声掛けにエティもすぐさまうなずいた。サラダの準備が既にあるのは有り難い。
早速冷蔵庫に走っていくエティを見送りつつ手を洗い始める僕に、ジーナが大きく目を見張った。
「はっや。もうやれるの」
「ああ、C6がお任せにしてくれてむしろ助かった。姉貴も準備してくれ、肩ロースは焼き飯に使う」
僕の言葉に姉はほくそ笑んだ。焼き飯で牛肉をふんだんに使うというアイデア、元は日本国内のカフェレストランで出逢ったものだが、ジーナの得意分野でもある。何しろ向こうはカフェなのだ。
にやりとしながら彼女はシャツの腕をまくる。
「はっはーん、いいじゃないの。腕が鳴るわ、任せなさい」
「頼んだ。僕はじゃがいもと豆腐をやる。エティ、アランナさん、悪いがサラダを任せてもいいかな。あとA6へのお酒も早めに頼む」
準備を進めながら僕は二人にも指示を出していく。基本的にC6の対応はアランナに任せるとしても、店内は大盛況。効率よく動き、動かしていかなくてはならない。
とはいえその辺りを分からない二人ではない。ぐ、と拳を握りながら、気合の入った表情で応えた。
「もちろんよ」
「お任せください。今日のサラダはここ一番の出来ですよ」
そう言うや、エティは僕が頼んだ食材を冷蔵庫から次々に出し、アランナもかぼちゃとさつまいものマッシュサラダが入ったボウルを取り出した。このあたりは二人に任せていれば問題ないとして、あとはここから作る料理である。
「よし……やるか」
気合を入れ、呼吸を整え、僕はシンク傍に出された小粒のジャガイモを丁寧に洗い始める。シンクの水は東京の水道よりも、ほんのりと冷たかった。
~第88話へ~
~「陽羽南」リリン通り店~
大物が来店しても、結果として「陽羽南」の営業はいつも通りだ。
エールを呷る客がいて、米酒に舌鼓を打つ客がいて、ノンアルコールで楽しむ客がいて。料理も肉、魚、野菜に根菜、大豆製品。地球の国々も含めた多種多様な各国の料理を、思い思いに楽しんでいる。
そんな中、アランナがイドとベティナの座る店内奥のC6卓にジョッキ二つを手にしながら向かう。僕とジーナがキッチンに入ることで調理スタッフに余裕ができることから、フロアにも出てもらうことにしたのだ。
「お待たせいたしました、ゴールデンエール2つでございます。それとこちら、お通し……いえ、そうではないですね」
シュマル王国でも指折りの高級エール、ゴールデンエールをなんでもない酒のようにテーブルに置いて、その後にアランナが小鉢を二つ、テーブルに置く。
ディエチ首長国の特産品でもあるラピス陶器の青い器に盛られた、鮮やかなルビー色のローズビートがキラキラ輝いていた。それを示しながらアランナが訂正をしつつ言う。
「『チャーム』の、ローズビートのマリネになります」
「ほう……」
敢えてこの店の定番表現である「お通し」を使わず、一般市民にも馴染みのある「チャーム」という表現で紹介したアランナの言葉に、イドが小さく目を見開いた。
ローズビートは素のままで食べると土臭さが鼻につく。そのため薄くスライスしてピクルスにするのが定番だが、今回はマリネだ。
ごま油をメインに使い、さらにリンゴ酢と塩、コショウ。王国の定番調味料、ペペルの実は使わず、ピリッと刺激的な味わいだ。この調理法もなにげに、僕の考案したものである。
「ローズビートを、油と塩で?」
「なるほど、エールに合う」
箸はやはり不慣れなのだろう、フォークでローズビートを取りながらベティナとイドが二人してうなずく。どうやら口にあったようだ。
エールの入ったガラス製のジョッキを持ち上げ、ぐいと口に流し込む二人。微笑みながらアランナが、にこやかに呼びかけた。
「メニューの内容について、分からないことがあったらお気軽にお呼びくださいね」
そう声をかけて立ち去ろうとしたアランナに、早速エールを飲み込んだイドが手を上げつつ声を掛ける。表情は再び、険しいものに戻っていた。
「なら、早速……と言いたいが、こんな店の作法も、味の具合も、料理の中身も俺は詳しくない。だからだ」
そう話しながら、アランナに向かってイドは人差し指を立てた。若干眉を持ち上げて、きっぱりと言ってのける。
「ジャガイモだ。これを使って、何か酒に合う一品を頼む」
「それと、そうね。せっかくだから質のいい肉を食べたいわ。牛肉の料理で何かあるかしら? あとは二品ほど、お任せでお願いするわね」
イドの言葉に合わせながら、ベティナもにこやかにアランナへと告げた。さすがは村の食堂で働くだけあり、食材の合わせ方も堂に入っている。
イドからしても、ベティナからしても、まあまあ無理難題を押し付けているつもりではあったのだろう。しかしアランナは、待ってましたとばかりににこやかに微笑み、深く頭を下げた。
「はい、かしこまりました」
そう言葉を返すや、アランナはさっと振り返った。そして僕とジーナのいるキッチンに向かって、強く声を飛ばす。
「C6卓! お任せ四品、うちジャガイモ、牛肉! 酒に合うものご希望!」
「「ありがとうございまーす!!」」
アランナの言葉に、ホールのスタッフもキッチンのスタッフも、元気いっぱいに返事をする。この返事の仕方も歌舞伎町店の「陽羽南」を踏襲したものだ。
と、アランナの「ジャガイモ」という単語を聞きつけたのだろう。窓際、店内一番奥側のA6卓に腰掛けてメニューを見ていたナタニエル3世が片眉を持ち上げた。
「ほほう、ならば我々もそれで楽しむか。すまんが店長殿、ジャガイモのバター醤油を一つ。今日はそうさな、東洋美人を二合」
「はい、ありがとうございます! A6卓、東洋美人大、ジャガイモバター醤油!」
手を上げつつ注文をアランナに告げるナタニエル3世。アランナを指名して注文を通す辺り、本当によく来店しているのだろう。アランナも元々は冒険者、対応も慣れたものである。
国王陛下も、市井の民も、冒険者も、なんなら商人も。皆が皆楽しんで、酒を飲んで、料理を食べている。異国の料理も自国の料理も、酒もおかまいなし。
「……」
そんな様子を静かに、淡々と眺めながらイドがもう一度ジョッキに口をつけるその様をキッチンから見つつ、僕はうっすら笑っていた。
「らしいわよ、マウロ」
「なるほどね」
キッチンで控えるエティも若干したり顔だ。
有り難いことこの上ない。慣れない店に入って注文するとなれば店の人間に食材を指定して任せる、というのがハズレないが、こちらとしても非常に有り難いことだ。
ジャガイモ、牛肉、その他二品。いずれも酒のつまみとして適当なもの。
既に僕の頭の中にメニューは浮かんでいる。あとは酒の問題だ。キッチンに戻ってきたアランナに声をかける。
「アランナさん。今日の日本酒と米酒の入荷状況は」
「はい。秋も深まりひやおろしの入荷が中心です。米酒もひと夏越した、いわゆる夏越酒の最盛期。入荷銘柄のリストはこちらです」
アランナも既に分かっていたとばかりに、さっと日本酒と米酒の入荷リストを渡してきた。
なるほど、彼女の言う通り。ひやおろしと夏越酒をメインに揃え、わずかに米酒の新酒も入荷している。あとは火入れの通年酒がいくらか。基本的には秋から初冬に向けてのラインナップと言えるだろう。
「……よし」
メニューを見て、僕はもう一度うなずく。イメージは固まった。
あとは料理に入るだけだ。キッチンをよく把握しているエティに声をかける。
「エティ。エフェシュ産のジャガイモの小を20、ロンディーヌ牛の肩ロース肉を2、木綿豆腐を1、洗い場近くに出しておいてくれるかな。陛下の分も併せて仕込む。かぼちゃ系のサラダは冷蔵庫にある?」
「オッケー。サラダはさつまいもと合わせたマッシュサラダがあるから大丈夫よ。ご飯もお釜で炊いてあるわ」
僕のテキパキとした声掛けにエティもすぐさまうなずいた。サラダの準備が既にあるのは有り難い。
早速冷蔵庫に走っていくエティを見送りつつ手を洗い始める僕に、ジーナが大きく目を見張った。
「はっや。もうやれるの」
「ああ、C6がお任せにしてくれてむしろ助かった。姉貴も準備してくれ、肩ロースは焼き飯に使う」
僕の言葉に姉はほくそ笑んだ。焼き飯で牛肉をふんだんに使うというアイデア、元は日本国内のカフェレストランで出逢ったものだが、ジーナの得意分野でもある。何しろ向こうはカフェなのだ。
にやりとしながら彼女はシャツの腕をまくる。
「はっはーん、いいじゃないの。腕が鳴るわ、任せなさい」
「頼んだ。僕はじゃがいもと豆腐をやる。エティ、アランナさん、悪いがサラダを任せてもいいかな。あとA6へのお酒も早めに頼む」
準備を進めながら僕は二人にも指示を出していく。基本的にC6の対応はアランナに任せるとしても、店内は大盛況。効率よく動き、動かしていかなくてはならない。
とはいえその辺りを分からない二人ではない。ぐ、と拳を握りながら、気合の入った表情で応えた。
「もちろんよ」
「お任せください。今日のサラダはここ一番の出来ですよ」
そう言うや、エティは僕が頼んだ食材を冷蔵庫から次々に出し、アランナもかぼちゃとさつまいものマッシュサラダが入ったボウルを取り出した。このあたりは二人に任せていれば問題ないとして、あとはここから作る料理である。
「よし……やるか」
気合を入れ、呼吸を整え、僕はシンク傍に出された小粒のジャガイモを丁寧に洗い始める。シンクの水は東京の水道よりも、ほんのりと冷たかった。
~第88話へ~
1
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari@七柚カリン
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる