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Angel's Ring
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私達は妖精の宝をみつけることは断念しました。
調べてみると、紐の所々がこすれて切れそうになっていたことがわかったからです。
今回は運良く出て来る事が出来ましたが、この次も必ず出て来られるとは限らないのですから。
最初の計画通り、この先の町に行って地道に仕事を探す事にしました。
*
「じゃあ、皆、達者でな!」
「本当にありがとうよ!あんたらには感謝してるよ。」
次の朝、私達はお婆さんの家を発ちました。
これからはアーネストとグラントさんと三人で一緒に暮らしていくそうです。
お二人が、いつ、アーネストさんに本当のことをおっしゃるのか、そんなことは私達にはわかりませんが、きっと、アーネストさんもわかって下さるはずです。
三人はこれからもきっと仲良く幸せに暮らされていくことでしょう。
「あ、そうだ!」
アーネスト君がお婆さんの手をふりきり、私達の所に走って来ました。
「おじちゃん、これあげる!」
「お、おじちゃん?!お兄さんだろ!
ま、良いけど…何をくれるってんだ?」
アーネスト君がファビアンさんに手渡したものは、虹色に輝く石でした。
「どうしたんだ、これ?」
「森の中で拾ったの。
綺麗だからママにあげようと思って持ってたんだけど、やっぱりおじちゃんにあげる。」
「そんな大切なもん…」
「どうかもらってやって下され。
この子のママは、そんなものよりこの子が帰って来たことを喜ぶじゃろうから。
売ったら、少しは路銀のたしになるかもしれん。」
アーネスト君を追ってきたお婆さんがそう言って下さいました。
「本当に良いのか?」
アーネスト君とお婆さんは同時に頷きました。
「そうか、ありがとう!
大切にするよ!」
私達は、手を振りながら三人と別れました。
妖精の宝はみつけることが出来ませんでしたが、とても満ち足りた清々しい気分でした。
調べてみると、紐の所々がこすれて切れそうになっていたことがわかったからです。
今回は運良く出て来る事が出来ましたが、この次も必ず出て来られるとは限らないのですから。
最初の計画通り、この先の町に行って地道に仕事を探す事にしました。
*
「じゃあ、皆、達者でな!」
「本当にありがとうよ!あんたらには感謝してるよ。」
次の朝、私達はお婆さんの家を発ちました。
これからはアーネストとグラントさんと三人で一緒に暮らしていくそうです。
お二人が、いつ、アーネストさんに本当のことをおっしゃるのか、そんなことは私達にはわかりませんが、きっと、アーネストさんもわかって下さるはずです。
三人はこれからもきっと仲良く幸せに暮らされていくことでしょう。
「あ、そうだ!」
アーネスト君がお婆さんの手をふりきり、私達の所に走って来ました。
「おじちゃん、これあげる!」
「お、おじちゃん?!お兄さんだろ!
ま、良いけど…何をくれるってんだ?」
アーネスト君がファビアンさんに手渡したものは、虹色に輝く石でした。
「どうしたんだ、これ?」
「森の中で拾ったの。
綺麗だからママにあげようと思って持ってたんだけど、やっぱりおじちゃんにあげる。」
「そんな大切なもん…」
「どうかもらってやって下され。
この子のママは、そんなものよりこの子が帰って来たことを喜ぶじゃろうから。
売ったら、少しは路銀のたしになるかもしれん。」
アーネスト君を追ってきたお婆さんがそう言って下さいました。
「本当に良いのか?」
アーネスト君とお婆さんは同時に頷きました。
「そうか、ありがとう!
大切にするよ!」
私達は、手を振りながら三人と別れました。
妖精の宝はみつけることが出来ませんでしたが、とても満ち足りた清々しい気分でした。
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