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Angel's Ring
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(な…なぜだ……?!)
木の陰から、魔法大会をのぞき見ていたウィンクルは、身体の震えが止まらなかった。
(おかしいじゃないか。
キャリーの魔法の原動力である石は僕が持ってるんだから、てっきりキャリーの魔力は失われたと思ったのに、どうしてあんな強力な魔法が使えるんだ…?)
ウィンクルは、皮袋におさめた石をぐっと握り締めた。
しばらくしてキャリーの優勝が告げられると、ウィンクルはそっとその場を立ち去った。
(……じゃあ、この石は一体どういう意味を持つものなんだ?
それに、あの二人…こんな所にいるということは、出口のない森には行かなかったんだな、畜生!
こんなことなら、あのままキャリーと同行していた方が良かったかもしれないな。
しかし、ここまで来てしまった以上、そういうわけにもいかない…一体どうすれば良いんだ?)
ウィンクルは、町のはずれに座りこみじっと考えた。
やがて、ウィンクルの頭の中に、先ほどキャリーが放った稲妻のようなアイディアが閃いた。
(そうだ!!この手ならきっとうまくいく!)
ウィンクルは日の暮れるのを待って、酒場に向かった。
酒場にファビアンやディディエの姿はないことを確認する。
店の中では、すでに大勢の客で賑わっていた。
ウィンクルは、その中でも特に酔っ払っている客の傍に座り、ちびちびと酒を飲む。
しばらくして、酔っ払った男達が店を出ると、ウィンクルはその男達の後に着いて店を出た。
男達が肩を組んで機嫌良く歩くその後をじっとつけ、人気のない所に出るとおもむろにウィンクルが男の背中にぶつかって行った。
「おい、こら、おっさん!」
「なんだぁ、このチビ。」
「邪魔なんだよ、僕の前を歩くな!」
「なんだ、おまえ、酔っ払ってるのか?」
「酔ってなんかいない。
邪魔だって言ってんだよ。」
ウィンクルは、男の足を力いっぱい蹴り飛ばした。
「いって~!
なにしやがるんだ!」
「おとなしくしてりゃつけあがりやがって…!
少し可愛がってやるか!」
片方の男の重いパンチがウィンクルのみぞおちに入ったのをきっかけに、二人は交互にウィンクルを傷めつける。
「思い知ったか!馬鹿野郎!」
二人の男はウィンクルをさんざん傷めると、捨て台詞を吐いてその場を去って行った。
(……やりすぎだ…
でも、これで、きっとうまくいく…)
ウィンクルは、よろよろと立ち上がり、おぼつかない足取りで歩き出した。
(な…なぜだ……?!)
木の陰から、魔法大会をのぞき見ていたウィンクルは、身体の震えが止まらなかった。
(おかしいじゃないか。
キャリーの魔法の原動力である石は僕が持ってるんだから、てっきりキャリーの魔力は失われたと思ったのに、どうしてあんな強力な魔法が使えるんだ…?)
ウィンクルは、皮袋におさめた石をぐっと握り締めた。
しばらくしてキャリーの優勝が告げられると、ウィンクルはそっとその場を立ち去った。
(……じゃあ、この石は一体どういう意味を持つものなんだ?
それに、あの二人…こんな所にいるということは、出口のない森には行かなかったんだな、畜生!
こんなことなら、あのままキャリーと同行していた方が良かったかもしれないな。
しかし、ここまで来てしまった以上、そういうわけにもいかない…一体どうすれば良いんだ?)
ウィンクルは、町のはずれに座りこみじっと考えた。
やがて、ウィンクルの頭の中に、先ほどキャリーが放った稲妻のようなアイディアが閃いた。
(そうだ!!この手ならきっとうまくいく!)
ウィンクルは日の暮れるのを待って、酒場に向かった。
酒場にファビアンやディディエの姿はないことを確認する。
店の中では、すでに大勢の客で賑わっていた。
ウィンクルは、その中でも特に酔っ払っている客の傍に座り、ちびちびと酒を飲む。
しばらくして、酔っ払った男達が店を出ると、ウィンクルはその男達の後に着いて店を出た。
男達が肩を組んで機嫌良く歩くその後をじっとつけ、人気のない所に出るとおもむろにウィンクルが男の背中にぶつかって行った。
「おい、こら、おっさん!」
「なんだぁ、このチビ。」
「邪魔なんだよ、僕の前を歩くな!」
「なんだ、おまえ、酔っ払ってるのか?」
「酔ってなんかいない。
邪魔だって言ってんだよ。」
ウィンクルは、男の足を力いっぱい蹴り飛ばした。
「いって~!
なにしやがるんだ!」
「おとなしくしてりゃつけあがりやがって…!
少し可愛がってやるか!」
片方の男の重いパンチがウィンクルのみぞおちに入ったのをきっかけに、二人は交互にウィンクルを傷めつける。
「思い知ったか!馬鹿野郎!」
二人の男はウィンクルをさんざん傷めると、捨て台詞を吐いてその場を去って行った。
(……やりすぎだ…
でも、これで、きっとうまくいく…)
ウィンクルは、よろよろと立ち上がり、おぼつかない足取りで歩き出した。
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