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出会いは最悪のシチュエーション

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どうしよう!?
やっぱり降りた方が良いよね?



 「あ、あの…わ、私……」

 「……なにか?」



 射るような視線に、私は思わず何も言えなくなってしまって…



それに、この人……
良く見ると、けっこうイケメンじゃない?



そんなことを思ったら、今度はなんだか恥ずかしくなって来て…
そう…恥ずかしいことがこれまた恥ずかしい。
だって、この人は明らかに私より年下。
 多分、25~6かな?
つまり、私より一回り程も年下だってことなのに、そんな人にドキドキしてしまうなんて、私って、もしかして、痛いおばさん…!?



 「……どうかしたのか?」

 「えっ!?…い、いえ、何も……」



 全く、何やってるんだ、私…
こんな若い子にドキドキして…
長い間、恋愛とはかけ離れた生活してると、なんかおかしくなっちゃうんだな。
この人は私のこと、ただのおばさんとしか思ってないのに。



あ、そんなことより、早く降りなきゃいけないんだった。
でも、なんて言おう…?
それに、降りてしまったら、来月からの仕事にはありつけない。



 (どうしよう??)
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