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第47話:散歩
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『お前たちが……浄化している……だと? この瘴気に溢れた土地を……?』
「ええ、実はそうなんです。すみません、先ほどもお伝えしようと思ったんですが……。今、土を耕すのに使っている特別な鋤を持ってきま……」
「こちらにございます、ネオン様」
「あ、ありがとう、さすがだね」
ネオンが話し終わる前に、ブリジットがどこからか即座に<至宝の鋤>を持ってきた。
それを受け取って、未だぼんやりするジャンヌに渡す。
「これが土地を耕すのに使っている鋤ですよ。どうぞ持ってみてください」
ジャンヌは震える手で持つと、鋤が放つ荘厳な威圧感に圧倒される。
『す、凄まじいオーラと魔力ではないか……。なんじゃ、これは……本当に農具か……? こんな物、どうやって入手したんじゃ』
「ありがとうございます。ええ、実は僕が……」
ネオンが説明する前に、ブリジットがずいっと前に出た。
そのまま、得意げな表情で語る。
「なんと……ネオン様がご自身のスキルで作られたのです!」
『なぁにぃいいい!?』
ブリジットの言葉を聞き、ジャンヌは驚愕の叫び声を轟かせる。
このときになると戦闘の緊迫した雰囲気は消え去り、周りの地底エルフたちもネオンの周囲に集まってきた。
みな、感嘆とした表情で<至宝の鋤>を見るばかりだ。
その光景に、ブリジットは満足感を覚える。
(偉大なるネオン様の素晴らしさを知りなさい)
愛するネオンの力が地底エルフたちに知らしめることができて、非常に嬉しい。
自慢げに追加の説明を続ける。
「等級としては、もちろんのこと神話級に分類されます。この世で最も強力で尊く、本来なら触れることさえできない神器です」
『神話級!? たしかに、そのレベルに相応しいの。長い歴史でも……久しぶりに見たわ……』
「わかったら跪いて、ネオン様に感謝しなさい。地面に頭をこすりつけて、額が擦り切れるほど感謝しなさい」
「そ、そこまではさすがに……」
ネオンがたどたどしく間に入ると、ジャンヌが震える手で<神裂きの剣>を指した。
『そやつらが装備する剣も、先ほどお前が生み出した盾ももしかして……』
「はい、いずれも僕のスキル【神器生成】で作った魔導具です」
『神話級の魔導具を作れるじゃと!? そんなの聞いたことないぞ! ……お前らはどうじゃ!?』
ジャンヌは慌てて周りの地底エルフに尋ねるが、みな首を横に振った。
信じがたいが事実らしい。
衝撃を受けると同時に、気になることがあった。
『そこまで強力なスキルなら、何かこう……リスクとかあるんじゃないのか? ……そうか、わかったぞ! 地底エルフの魂を代償とするスキルじゃな!』
「いえいえいえ、違います! 何でそんなにピンポイントなんですか! そこら辺の石とか枯れ葉から簡単に作れるんです。ちょいちょいっと」
『……へぁぁ。そんな馬鹿な……凄すぎるじゃろ……』
あまりにも想定外過ぎる力に、ジャンヌ及び地底エルフたちは驚きを隠せない。
唖然とする彼女たちを見て、ブリジットがさらに満足げな表情で左手をすっ……と顔の横に挙げた。
「さらに追加しますと、この結婚指輪も神器でございます。大事なことなので二回言いますが、"ネオン様との"結婚指輪でございます。なので、必要以上にネオン様に近寄らないように」
『『……ぐぎぎ』』
ジャンヌや地底エルフたちは、歯軋りをしながらブリジットを睨む。
ネオンには詳細がわからなかったものの、新たな争いが生まれる気配を感じ、彼女たちの間に入った。
「あ、あの、ジャンヌさん。領地を散歩されませんか?」
『……いいのか?』
「ええ、この土地が今どうなっているのかもお教えしたいので」
ネオンに優しく言われ、ジャンヌの顔はぱぁぁっ!と明るくなる。
ブリジットもまた、渋々としながらも許可を出した。
「ネオン様のご厚意で領地を案内いただくのです。怪しい動きをしたら首を撥ねますからね」
「ブリジット! お願いだから!」
ネオンはジャンヌたち地底エルフを連れて、飛び地を案内する。
輝く土地を踏みしめ、立派な畑を見せ、巨大な水路を見せ……。
地底エルフの感嘆とした声が止まることはなかった。
「ええ、実はそうなんです。すみません、先ほどもお伝えしようと思ったんですが……。今、土を耕すのに使っている特別な鋤を持ってきま……」
「こちらにございます、ネオン様」
「あ、ありがとう、さすがだね」
ネオンが話し終わる前に、ブリジットがどこからか即座に<至宝の鋤>を持ってきた。
それを受け取って、未だぼんやりするジャンヌに渡す。
「これが土地を耕すのに使っている鋤ですよ。どうぞ持ってみてください」
ジャンヌは震える手で持つと、鋤が放つ荘厳な威圧感に圧倒される。
『す、凄まじいオーラと魔力ではないか……。なんじゃ、これは……本当に農具か……? こんな物、どうやって入手したんじゃ』
「ありがとうございます。ええ、実は僕が……」
ネオンが説明する前に、ブリジットがずいっと前に出た。
そのまま、得意げな表情で語る。
「なんと……ネオン様がご自身のスキルで作られたのです!」
『なぁにぃいいい!?』
ブリジットの言葉を聞き、ジャンヌは驚愕の叫び声を轟かせる。
このときになると戦闘の緊迫した雰囲気は消え去り、周りの地底エルフたちもネオンの周囲に集まってきた。
みな、感嘆とした表情で<至宝の鋤>を見るばかりだ。
その光景に、ブリジットは満足感を覚える。
(偉大なるネオン様の素晴らしさを知りなさい)
愛するネオンの力が地底エルフたちに知らしめることができて、非常に嬉しい。
自慢げに追加の説明を続ける。
「等級としては、もちろんのこと神話級に分類されます。この世で最も強力で尊く、本来なら触れることさえできない神器です」
『神話級!? たしかに、そのレベルに相応しいの。長い歴史でも……久しぶりに見たわ……』
「わかったら跪いて、ネオン様に感謝しなさい。地面に頭をこすりつけて、額が擦り切れるほど感謝しなさい」
「そ、そこまではさすがに……」
ネオンがたどたどしく間に入ると、ジャンヌが震える手で<神裂きの剣>を指した。
『そやつらが装備する剣も、先ほどお前が生み出した盾ももしかして……』
「はい、いずれも僕のスキル【神器生成】で作った魔導具です」
『神話級の魔導具を作れるじゃと!? そんなの聞いたことないぞ! ……お前らはどうじゃ!?』
ジャンヌは慌てて周りの地底エルフに尋ねるが、みな首を横に振った。
信じがたいが事実らしい。
衝撃を受けると同時に、気になることがあった。
『そこまで強力なスキルなら、何かこう……リスクとかあるんじゃないのか? ……そうか、わかったぞ! 地底エルフの魂を代償とするスキルじゃな!』
「いえいえいえ、違います! 何でそんなにピンポイントなんですか! そこら辺の石とか枯れ葉から簡単に作れるんです。ちょいちょいっと」
『……へぁぁ。そんな馬鹿な……凄すぎるじゃろ……』
あまりにも想定外過ぎる力に、ジャンヌ及び地底エルフたちは驚きを隠せない。
唖然とする彼女たちを見て、ブリジットがさらに満足げな表情で左手をすっ……と顔の横に挙げた。
「さらに追加しますと、この結婚指輪も神器でございます。大事なことなので二回言いますが、"ネオン様との"結婚指輪でございます。なので、必要以上にネオン様に近寄らないように」
『『……ぐぎぎ』』
ジャンヌや地底エルフたちは、歯軋りをしながらブリジットを睨む。
ネオンには詳細がわからなかったものの、新たな争いが生まれる気配を感じ、彼女たちの間に入った。
「あ、あの、ジャンヌさん。領地を散歩されませんか?」
『……いいのか?』
「ええ、この土地が今どうなっているのかもお教えしたいので」
ネオンに優しく言われ、ジャンヌの顔はぱぁぁっ!と明るくなる。
ブリジットもまた、渋々としながらも許可を出した。
「ネオン様のご厚意で領地を案内いただくのです。怪しい動きをしたら首を撥ねますからね」
「ブリジット! お願いだから!」
ネオンはジャンヌたち地底エルフを連れて、飛び地を案内する。
輝く土地を踏みしめ、立派な畑を見せ、巨大な水路を見せ……。
地底エルフの感嘆とした声が止まることはなかった。
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