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第百三十二話 精霊樹
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嘗ては小さいながらも美しい装飾に彩られていた王城の中は壁や床に煤の様な物が張り付き、そのせいでクラレシアの腕利きの職人達が技巧を施した調度品もその美しさが損なわれ、まるで見る影はない。
ベアトリーチェの記憶の中に刻まれた光に溢れていた城の様子との違いは、精霊樹が存在する中庭さえも暗く淀んだ空気で覆われていた。
精霊樹に目をやると樹幹が黒く染まり枝は細く今にもポキリと折れそうだ。もちろん葉などどこにも茂っておらず、いかにも寿命を終えた老木のようにそこにただ存在しているだけだった。
精霊樹の直ぐ傍に有ったはずの命の水が湧き出いていた泉は、ただ地面が抉られたように見えるだけである。
私は目に入ってきたその光景を痛ましげに見つめ、覚悟を決めたように精霊樹に近づいた。
「「「カリン様!!」」」
アーニャ、エゴン、ワシリーが私を呼び止めたが、私は振り返り「大丈夫」だと言うように彼らに笑顔を向けた。
三人は私の後方で私を見守るように待機する。
目の前に迫った精霊樹にゆっくりと両腕を伸ばし掌を当てる。
どうか、もう一度あの神秘的な煌めきを放ちますように……
祈りを込めて少しずつ魔力を注いでいくと次第に命が吹き込まれるように精霊樹に色が蘇っていく。
最初に私が触れている場所から、そして樹幹全体に、更に一本一本の枝の先まで魔力が行きわたると所々から葉が芽吹いていった。
徐々に精霊樹がキラキラと輝き始めたかと思ったら突然視界を遮るほどの光に包まれた。
それはまるで一瞬のことで、光が収まると次々と精霊樹から精霊が現れ私の周りをクルクルと回り出した。
「どうやら精霊界と人間界の道が繋がったようだわ」
私がそう呟いた途端、枯れ果てた泉に命の水が湧き出した。
私の周りを回っていた精霊達は、四方八方に散らばりクラレシアの地を修復し始めたようだった。
灰色の地に命が宿り、木々や草花が色を取り戻して行くのを感じた。
ずっと眠りについていた大地に根付く植物達、小さな生き物たち、遠くに聞こえる小鳥の囀り、静かな地が徐々に復活し、クラレシアの地に再び楽園が訪れた。
「ああ、良かったわ。これで聖地が元通りになってくれるわ」
私は安堵の言葉を零した。
以前の様にキラキラ輝く精霊樹を眺め、私は精霊王に向かって呼びかけた。
精霊王であり、私の御祖父様に……
精霊王オルフェ様、そして私の御祖父様、どうか私の願いをお聞き入れ下さい。
精霊樹の光が強くなったと思ったら、そこには銀色の長い髪に瑠璃色の瞳を持つ美丈夫が立っていた。
隣には藍色の髪に灰色の瞳の女性、更に隣に藍色の髪に瑠璃色の瞳のカリンとそっくりな女性が並んでいた。
「お母様…………」
その姿を目にして私は言葉に詰まった。瞳が潤み大粒の涙が頬を伝う。
「ベアトリーチェ、よく頑張ったわね」
以前と変わらず優しい微笑みを向けられ、私の中のベアトリーチェの記憶が浮上した。
「どうして? お母様、お母様はあの時命を落としたんじゃ……」
「私の命が途切れる寸前にフォルナックスが迎えに来てくれたのよ」
「フォル……ナックス……?」
「ベアトリーチェ、僕とは初めて会うよね。何だかこうして自分の娘に会うのは不思議な気持ちだよ」
「え? お父様?」
肖像画でしか見た事が無い父親を見た私はあまりの驚きに何て言ったら良いのか分からない。
カリンの記憶が戻る前に出会ったお父様の兄だというドメル帝国皇帝フェルカドにその時は似ていると思っていたが、こうして実際に会って見ると優しげな顔立ちのお父様と全然違うことが分かる。
「僕はね、ずっと精霊界から君達を見守っていたんだよ。兄に殺された私は死の直前、精霊王様の計らいで精霊界に身を置くことになったんだ。君達を守るために。だけど、直接手を差し伸べることは叶わなかった。だからメディアーナが死に瀕したとき、精霊王様にメディアーナを精霊界に転移させて貰うように頼んだんだ。もっとも、僕が頼む前に精霊王様はそうするつもりだったようだけどね」
「お父様……」
感極まった私はそれ以上言葉を発することができず、ただ涙が頬を伝うのを抑えることが出来なかった。
お父様が私を優しく抱きしめると、お母様も私達を包むように抱きしめてきた。きっとこれが最初で最後の親子三人での邂逅になるのだろう。
私は二人の温もりを忘れぬように瞳を瞑り記憶に焼き付けた。
「さて、ベアトリーチェ、本当に聖地に封鎖の結界を張っていいのかな?」
精霊王である御祖父様は私の考えを理解しているようだった。
「はい、もう二度とこの地が荒らされないようにお願いします」
「承知した。其方の魔力提供も今後は必要ない。この地は永遠に聖地となるだろう。しかし、女神ラシフィーヌ殿に頼んで神の庭にこの地と繋がる道を作ってもらう事にする。精霊の血を引く者しか来る事は出来なくなるが、何かあったら訪れるが良い」
御祖父様は慈愛の笑みを浮かべ私にそう言った。
「ベアトリーチェ、強くなりましたね。貴方の幸せを祈ってますよ」
精霊王妃レティアーナ、私の御祖母様は優しい笑みを浮かべている。
「ベアトリーチェ、精霊界から貴方を見守っています」
「私の娘だ。きっと君は強く逞しく生きていくだろう。神獣様、娘をよろしくお願いします」
お母様とお父様の言葉に涙が止まらぬ私は頷くことしかできない。
『其がついておる。カリ……ベアトリーチェの事は心配いらぬ』
グレンの言葉に安心したように御祖父様、御祖母様、お母様、お父様が微笑むと次第にその姿が消えていった。
するとその瞬間、精霊樹から光が放たれクラレシアの地を包んでいった。封印の結界が張られたのだろう。
これでそこにクラレシアの存在自体が隠された。今後は如何なるものもその場所に足を踏み入れる事はできないだろう。例え元クラレシアの民であっても。
この日、世界地図から嘗てクラレシア神聖王国が存在していた地が完全に消滅したのだった。
私は後ろに黙って待機していた三人の騎士達に満面の笑みを浮かべながら振り向いた。
「カリン様、お疲れ様です」
「カリン様、ありがとうございます」
「これで、この世界は救われるでしょう。カリン様のお陰です」
「いいえ、私だけの力ではないわ。貴方たちのお陰よ。ありがとう。これからは貴方たちを含め、残されたクラレシアの民達の為にできるだけの事をしたいと思うの。引き続き私を助けてくれるかしら?」
「もちろんです」
「クラレシアがなくなっても貴方様は永遠に私達の姫様です」
「できる限りのことを致しましょう」
以前と変わらぬ忠誠に私は彼らに感謝の意を述べた。
私達はもう一度、光り輝く精霊樹に目を向けその姿を目に焼き付け、後ろ髪を引かれる思いを抱きながら帰路に着くことにした。
グレンの魔力が私達を包みクランリー農場へと転移魔法が発動された。
一瞬のうち目の前が見慣れた風景に切り替わった。
「カリンちゃん!」
「「カリン!」」
私達が帰って来た事に気がついたセレンさん、ダンテさん、ショウが駆け寄って来た。
三人に私の精霊姫としての最初で最後の仕事が終わったことを報告すると、クランリー農場の人達は労いの言葉と感謝の言葉をかけてくれた。
その後、私は彼らに引き留められながらも森の家に帰ることを告げ、帰路に着くことにした。
クレアシアの三人の騎士達は私の住む場所を確認する必要があると頑なに言うので一緒に行くことにしたのだった。
ベアトリーチェの記憶の中に刻まれた光に溢れていた城の様子との違いは、精霊樹が存在する中庭さえも暗く淀んだ空気で覆われていた。
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私は目に入ってきたその光景を痛ましげに見つめ、覚悟を決めたように精霊樹に近づいた。
「「「カリン様!!」」」
アーニャ、エゴン、ワシリーが私を呼び止めたが、私は振り返り「大丈夫」だと言うように彼らに笑顔を向けた。
三人は私の後方で私を見守るように待機する。
目の前に迫った精霊樹にゆっくりと両腕を伸ばし掌を当てる。
どうか、もう一度あの神秘的な煌めきを放ちますように……
祈りを込めて少しずつ魔力を注いでいくと次第に命が吹き込まれるように精霊樹に色が蘇っていく。
最初に私が触れている場所から、そして樹幹全体に、更に一本一本の枝の先まで魔力が行きわたると所々から葉が芽吹いていった。
徐々に精霊樹がキラキラと輝き始めたかと思ったら突然視界を遮るほどの光に包まれた。
それはまるで一瞬のことで、光が収まると次々と精霊樹から精霊が現れ私の周りをクルクルと回り出した。
「どうやら精霊界と人間界の道が繋がったようだわ」
私がそう呟いた途端、枯れ果てた泉に命の水が湧き出した。
私の周りを回っていた精霊達は、四方八方に散らばりクラレシアの地を修復し始めたようだった。
灰色の地に命が宿り、木々や草花が色を取り戻して行くのを感じた。
ずっと眠りについていた大地に根付く植物達、小さな生き物たち、遠くに聞こえる小鳥の囀り、静かな地が徐々に復活し、クラレシアの地に再び楽園が訪れた。
「ああ、良かったわ。これで聖地が元通りになってくれるわ」
私は安堵の言葉を零した。
以前の様にキラキラ輝く精霊樹を眺め、私は精霊王に向かって呼びかけた。
精霊王であり、私の御祖父様に……
精霊王オルフェ様、そして私の御祖父様、どうか私の願いをお聞き入れ下さい。
精霊樹の光が強くなったと思ったら、そこには銀色の長い髪に瑠璃色の瞳を持つ美丈夫が立っていた。
隣には藍色の髪に灰色の瞳の女性、更に隣に藍色の髪に瑠璃色の瞳のカリンとそっくりな女性が並んでいた。
「お母様…………」
その姿を目にして私は言葉に詰まった。瞳が潤み大粒の涙が頬を伝う。
「ベアトリーチェ、よく頑張ったわね」
以前と変わらず優しい微笑みを向けられ、私の中のベアトリーチェの記憶が浮上した。
「どうして? お母様、お母様はあの時命を落としたんじゃ……」
「私の命が途切れる寸前にフォルナックスが迎えに来てくれたのよ」
「フォル……ナックス……?」
「ベアトリーチェ、僕とは初めて会うよね。何だかこうして自分の娘に会うのは不思議な気持ちだよ」
「え? お父様?」
肖像画でしか見た事が無い父親を見た私はあまりの驚きに何て言ったら良いのか分からない。
カリンの記憶が戻る前に出会ったお父様の兄だというドメル帝国皇帝フェルカドにその時は似ていると思っていたが、こうして実際に会って見ると優しげな顔立ちのお父様と全然違うことが分かる。
「僕はね、ずっと精霊界から君達を見守っていたんだよ。兄に殺された私は死の直前、精霊王様の計らいで精霊界に身を置くことになったんだ。君達を守るために。だけど、直接手を差し伸べることは叶わなかった。だからメディアーナが死に瀕したとき、精霊王様にメディアーナを精霊界に転移させて貰うように頼んだんだ。もっとも、僕が頼む前に精霊王様はそうするつもりだったようだけどね」
「お父様……」
感極まった私はそれ以上言葉を発することができず、ただ涙が頬を伝うのを抑えることが出来なかった。
お父様が私を優しく抱きしめると、お母様も私達を包むように抱きしめてきた。きっとこれが最初で最後の親子三人での邂逅になるのだろう。
私は二人の温もりを忘れぬように瞳を瞑り記憶に焼き付けた。
「さて、ベアトリーチェ、本当に聖地に封鎖の結界を張っていいのかな?」
精霊王である御祖父様は私の考えを理解しているようだった。
「はい、もう二度とこの地が荒らされないようにお願いします」
「承知した。其方の魔力提供も今後は必要ない。この地は永遠に聖地となるだろう。しかし、女神ラシフィーヌ殿に頼んで神の庭にこの地と繋がる道を作ってもらう事にする。精霊の血を引く者しか来る事は出来なくなるが、何かあったら訪れるが良い」
御祖父様は慈愛の笑みを浮かべ私にそう言った。
「ベアトリーチェ、強くなりましたね。貴方の幸せを祈ってますよ」
精霊王妃レティアーナ、私の御祖母様は優しい笑みを浮かべている。
「ベアトリーチェ、精霊界から貴方を見守っています」
「私の娘だ。きっと君は強く逞しく生きていくだろう。神獣様、娘をよろしくお願いします」
お母様とお父様の言葉に涙が止まらぬ私は頷くことしかできない。
『其がついておる。カリ……ベアトリーチェの事は心配いらぬ』
グレンの言葉に安心したように御祖父様、御祖母様、お母様、お父様が微笑むと次第にその姿が消えていった。
するとその瞬間、精霊樹から光が放たれクラレシアの地を包んでいった。封印の結界が張られたのだろう。
これでそこにクラレシアの存在自体が隠された。今後は如何なるものもその場所に足を踏み入れる事はできないだろう。例え元クラレシアの民であっても。
この日、世界地図から嘗てクラレシア神聖王国が存在していた地が完全に消滅したのだった。
私は後ろに黙って待機していた三人の騎士達に満面の笑みを浮かべながら振り向いた。
「カリン様、お疲れ様です」
「カリン様、ありがとうございます」
「これで、この世界は救われるでしょう。カリン様のお陰です」
「いいえ、私だけの力ではないわ。貴方たちのお陰よ。ありがとう。これからは貴方たちを含め、残されたクラレシアの民達の為にできるだけの事をしたいと思うの。引き続き私を助けてくれるかしら?」
「もちろんです」
「クラレシアがなくなっても貴方様は永遠に私達の姫様です」
「できる限りのことを致しましょう」
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私達はもう一度、光り輝く精霊樹に目を向けその姿を目に焼き付け、後ろ髪を引かれる思いを抱きながら帰路に着くことにした。
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