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第二章 グランからの修行
ゾニ婆さんに気を付けろ(後編)
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アミとフローラはテクテクとゾニ婆さんの元へ向かっていて、危険な罠が他にないか確認していた。
「この辺りはないみたいね。それにしても、ゾニ婆さんって、イタズラ好きと聞いているし……」
「私としても少しイタズラは控えて欲しいけど、あのお婆さんの性格だから仕方がないかもね……」
「仕方がないで済んだら兵士達はいらないっつーの!まったく……取り敢えずは先に進みましょう」
アミの提案にフローラは頷き、頂上へと先に進もうとしたその時だった。
「うっぴょ~い!」
「「ぎゃあああああ!!」」
なんと変なピエロが姿を現し、アミ達は尻餅をついて驚いてしまった。
「君達、この先にある山の上に出かけるよな?」
「それが何か?」
「邪魔するなら……お仕置きしておかないとな……ヒャハハハ!」
ピエロは仲間を呼び出し、そのままイタズラを開始し始める。毬栗を投げ飛ばそうとした直後、手に棘が刺さって地面に落としてしまう。
「「「いでーっ!」」」
ピエロ達は悲鳴を上げて転がってしまい、アミとフローラは呆れながら先に進む。ピエロ達は馬鹿としか言いようがないと思うのも無理なかったのだろう……
※
その後も仕掛けがあったが、どれも軽々と乗り越えていく。そりゃ、あんな馬鹿げた仕掛けばかりでは簡単に通るのも無理ないのだ。
「意外と簡単みたいね」
「もしかして、あの婆さんのイタズラって大した事無いんじゃない?」
「まさか」
アミとフローラが笑い合ったその時だった。
「ほーう。わしのイタズラが価値のない物じゃと?」
「「?」」
アミとフローラが声のした方を見ると、なんとゾニが姿を現していたのだ。
「あなたがゾニ婆さん?」
「そうじゃ。今までのイタズラは序の口。本番はこれからじゃ!」
ゾニは魔術を唱え始め、タライの雨を降らしてきた。
「危ない!」
空から降ってくるタライの雨をアミとフローラは上手く回避。しかし、石まで降ってきたのでダメージを受けてしまった。
「痛くてたまらないわよ!」
「これがわしの真のイタズラじゃい!」
「威張って言うセリフか!」
ゾニ婆さんの威張りにフローラがツッコミを入れたその時、ゾニ婆さんの頭の上にタライが激突し、そのまま倒れてしまった。
「えーっと……これって自爆だよね?」
「一応……任務完了よね?」
アミとフローラがポカンとした直後、フローラはゾニ婆さんを背負ってアミと共に頂上へ向かう。
「何故わしを助ける?」
「困っている人を放っておけないからね」
「私もよ」
「……わしの負けじゃな。頂上に着いたら魔術を教えてあげるとしよう」
アミとフローラの優しさをゾニ婆さんは認め、彼女達に魔術を教える決意を固めた。
「この辺りはないみたいね。それにしても、ゾニ婆さんって、イタズラ好きと聞いているし……」
「私としても少しイタズラは控えて欲しいけど、あのお婆さんの性格だから仕方がないかもね……」
「仕方がないで済んだら兵士達はいらないっつーの!まったく……取り敢えずは先に進みましょう」
アミの提案にフローラは頷き、頂上へと先に進もうとしたその時だった。
「うっぴょ~い!」
「「ぎゃあああああ!!」」
なんと変なピエロが姿を現し、アミ達は尻餅をついて驚いてしまった。
「君達、この先にある山の上に出かけるよな?」
「それが何か?」
「邪魔するなら……お仕置きしておかないとな……ヒャハハハ!」
ピエロは仲間を呼び出し、そのままイタズラを開始し始める。毬栗を投げ飛ばそうとした直後、手に棘が刺さって地面に落としてしまう。
「「「いでーっ!」」」
ピエロ達は悲鳴を上げて転がってしまい、アミとフローラは呆れながら先に進む。ピエロ達は馬鹿としか言いようがないと思うのも無理なかったのだろう……
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その後も仕掛けがあったが、どれも軽々と乗り越えていく。そりゃ、あんな馬鹿げた仕掛けばかりでは簡単に通るのも無理ないのだ。
「意外と簡単みたいね」
「もしかして、あの婆さんのイタズラって大した事無いんじゃない?」
「まさか」
アミとフローラが笑い合ったその時だった。
「ほーう。わしのイタズラが価値のない物じゃと?」
「「?」」
アミとフローラが声のした方を見ると、なんとゾニが姿を現していたのだ。
「あなたがゾニ婆さん?」
「そうじゃ。今までのイタズラは序の口。本番はこれからじゃ!」
ゾニは魔術を唱え始め、タライの雨を降らしてきた。
「危ない!」
空から降ってくるタライの雨をアミとフローラは上手く回避。しかし、石まで降ってきたのでダメージを受けてしまった。
「痛くてたまらないわよ!」
「これがわしの真のイタズラじゃい!」
「威張って言うセリフか!」
ゾニ婆さんの威張りにフローラがツッコミを入れたその時、ゾニ婆さんの頭の上にタライが激突し、そのまま倒れてしまった。
「えーっと……これって自爆だよね?」
「一応……任務完了よね?」
アミとフローラがポカンとした直後、フローラはゾニ婆さんを背負ってアミと共に頂上へ向かう。
「何故わしを助ける?」
「困っている人を放っておけないからね」
「私もよ」
「……わしの負けじゃな。頂上に着いたら魔術を教えてあげるとしよう」
アミとフローラの優しさをゾニ婆さんは認め、彼女達に魔術を教える決意を固めた。
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