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陽光と新月
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『吾妻、陽の着替えを』
陽を横抱きし、蒴也は浴室へと向かう。
脱衣場で足をそっと床に付け、ゆっくりと立たせてみる。
『このまま少しだけ立っていられる?』
陽から反応はないが、しっかりと立っていることを確認して陽の体から手を離す。
特に寒くはないのだが、陽を裸にさせてしまうことを考えて浴室暖房のスイッチを入れる。
『パジャマを脱がせるよ』
無反応であっても、言葉をかけ続けるのは、眠っている陽の診察をする際に佐伯が必ず声をかけていたからだ。聞いているかどうかが問題なのではなく、聞かせると言う聴覚からの刺激が大切なのではと思ったのだ。
パジャマを脱がせ紙オムツを外す。小さな陽の小さな性器は紙オムツの中の湿気でふやけてしまっていた。
長谷美由紀の記憶が確かであれば、陽は既に15歳。
しかし、眼前に晒された体は小学生高学年ほどか、それより小さくさえ見える。当然性器もそれに見合う大きさで、なんと言うか可愛い。
邪な感情を振り払うように左右に何度か首を振り、陽を浴室内へと誘う。
ほんの数歩が覚束ない。シャワーは手短に済ませる必要があるだろう。
しかし蒴也がシャワーヘッドを持ち上げた所で陽の顔色が変わる。
『冷たいっ 痛いっ いやっ 冷たいっ いやぁ』
体を支えられず尻もちを付きそうになる陽を支え、意識してゆっくりと言葉を紡ぐ
『陽大丈夫。ほら触って。温かいだろ?』
ほんの少し陽の指先を掠める程度に湯をかけてみる。
すぐにはパニックから抜け出せない陽も、指先に当たる温かなものに気付いたのか、そこに視線を下ろす。
『冷たい ない』
不思議そうにシャワーを見つめ安心したのか、しっかりと自分の足で立っている。
『キレイにしような』
本当はシャンプーもボディーソープも使って、ゆっくりと洗ってあげたいのだが、今は時間との勝負なのだ。
全身を撫でながらシャワーのお湯をかけるだけ。素早く済ませて浴室から上がれば、そこには既に着替えが用意されている。
浴室内で起こるであろうことを予想していた吾妻により蒴也の着替えも用意されている。
柔らかなバスタオルで陽を包み水滴を拭い紙オムツを履かせパジャマを着せ、蒴也も濡れた服を脱ぎ適当に体を拭いて着替えを済ませる。
陽を極々自然に横抱きした頃には疲れたのだろう陽の瞼が閉じかかっている。
しかし、蒴也には1つやり残したことがあるのだ。
陽を腕に抱いたままリビングとは逆の方向に歩き始めた。
『陽、トイレはここ。元気になって自分で来れるようになったら、ここを使おう』
半分閉じた瞼をパチパチと動かし、リビングのドアとトイレの位置を確認するように見比べている。
トイレに行かなければいけない、その事に半ば強迫観念を抱いている陽にトイレの場所だけでも教えておけば気休め程度にはなるだろうかと考えた蒴也だった。
『疲れたよな。もう少し休もう』
今度こそゲストルームへと向かい、ベッドに下ろす頃には陽はすっかり寝入っていた。
陽を横抱きし、蒴也は浴室へと向かう。
脱衣場で足をそっと床に付け、ゆっくりと立たせてみる。
『このまま少しだけ立っていられる?』
陽から反応はないが、しっかりと立っていることを確認して陽の体から手を離す。
特に寒くはないのだが、陽を裸にさせてしまうことを考えて浴室暖房のスイッチを入れる。
『パジャマを脱がせるよ』
無反応であっても、言葉をかけ続けるのは、眠っている陽の診察をする際に佐伯が必ず声をかけていたからだ。聞いているかどうかが問題なのではなく、聞かせると言う聴覚からの刺激が大切なのではと思ったのだ。
パジャマを脱がせ紙オムツを外す。小さな陽の小さな性器は紙オムツの中の湿気でふやけてしまっていた。
長谷美由紀の記憶が確かであれば、陽は既に15歳。
しかし、眼前に晒された体は小学生高学年ほどか、それより小さくさえ見える。当然性器もそれに見合う大きさで、なんと言うか可愛い。
邪な感情を振り払うように左右に何度か首を振り、陽を浴室内へと誘う。
ほんの数歩が覚束ない。シャワーは手短に済ませる必要があるだろう。
しかし蒴也がシャワーヘッドを持ち上げた所で陽の顔色が変わる。
『冷たいっ 痛いっ いやっ 冷たいっ いやぁ』
体を支えられず尻もちを付きそうになる陽を支え、意識してゆっくりと言葉を紡ぐ
『陽大丈夫。ほら触って。温かいだろ?』
ほんの少し陽の指先を掠める程度に湯をかけてみる。
すぐにはパニックから抜け出せない陽も、指先に当たる温かなものに気付いたのか、そこに視線を下ろす。
『冷たい ない』
不思議そうにシャワーを見つめ安心したのか、しっかりと自分の足で立っている。
『キレイにしような』
本当はシャンプーもボディーソープも使って、ゆっくりと洗ってあげたいのだが、今は時間との勝負なのだ。
全身を撫でながらシャワーのお湯をかけるだけ。素早く済ませて浴室から上がれば、そこには既に着替えが用意されている。
浴室内で起こるであろうことを予想していた吾妻により蒴也の着替えも用意されている。
柔らかなバスタオルで陽を包み水滴を拭い紙オムツを履かせパジャマを着せ、蒴也も濡れた服を脱ぎ適当に体を拭いて着替えを済ませる。
陽を極々自然に横抱きした頃には疲れたのだろう陽の瞼が閉じかかっている。
しかし、蒴也には1つやり残したことがあるのだ。
陽を腕に抱いたままリビングとは逆の方向に歩き始めた。
『陽、トイレはここ。元気になって自分で来れるようになったら、ここを使おう』
半分閉じた瞼をパチパチと動かし、リビングのドアとトイレの位置を確認するように見比べている。
トイレに行かなければいけない、その事に半ば強迫観念を抱いている陽にトイレの場所だけでも教えておけば気休め程度にはなるだろうかと考えた蒴也だった。
『疲れたよな。もう少し休もう』
今度こそゲストルームへと向かい、ベッドに下ろす頃には陽はすっかり寝入っていた。
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