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内乱の火種
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一方その頃、蒴也のマンションでも小さな事件が起きていた。
小さな事件は可愛らしくも少々淫靡な事件だった。
シャワーを浴びた後、眠ってしまった陽が目を覚ましたのだ。
同じ轍は踏まない。
何やら一大決心をした蒴也だが、その内容と言えば陽のトイレだ。
まだ体調が思わしくない陽がパニックをおこさぬように。
『陽、目を覚ましたな。トイレに行こうか』
ベッドから陽を抱き上げれば、まだ体に力の入らないのだろう。蒴也に身を預けてくれることに頬が弛む。
『おしっこ』
と小さく呟く陽はその雰囲気に見た目以上の幼さを感じさせる。可愛い。
蒴也自身「俺はショタコンではない」とは思う。ないとは思うが陽は可愛い。
実際に今まで(接点は少なかったが)子供を見ても大して可愛いとは感じたことがない。
ましてや性的云々など皆無だった。
それなのに。
トイレのドアを開け陽を床に下ろせば、陽自らパジャマのズボンを下ろそうとしている。
指に力が入らないのだろう。なかなかズボンを下ろせずにモジモジする陽に
『ちょっとだけ手伝ってもいいか?』
恐らく蒴也の言葉を理解してはいないだろう。否も応もない。
陽の前に屈みこんでズボンを下ろし、紙オムツを外せば、以降は解るのだろう。便座に腰を下ろした陽が正面の蒴也を見つめる。
いや、意識して見つめているわけではない。ただ視線が合いやすい高さに互いの顔がある、と言うだけなのだが。
この体勢で蒴也が少し上を見れば陽の綺麗な顔、少し下を見れば幼い陽のソレ。蒴也としては、なんとも目の遣り場に困る体勢なのだ。
かと言って目を反らしてしまうのは惜しいような気がする。
そして蒴也の自身が兆し始めてしまう。
間違いない。
未知の世界への一歩を踏み入れてしまった。一歩踏み入れば踠いても抜け出せない蟻地獄か底無し沼のような世界に。
陽の幼く可愛いソレからショロショロと全てが出された頃には、蒴也の可愛くないソレがあたかも何かで満タンになっているようだった。
ただのトイレ介助だ。陽はまだ体調が万全ではないのだ。慣れていない部屋にいるのだから慣れるまでは。
いくら言い訳を並べても、言い訳は言い訳なのだ。「俺、変態でもいいや」
何に対して何を諦めたのかはわからないが少なくても、この場に吾妻維新がいなかったことに安堵した。
いくら付き合いが長くとも、いくら信頼していようとも
「ウチの若頭は変態デス」
とは思って欲しくないのだ。ほんの少々の威厳であっても、できれば守り続けたいのだから。
実際には吾妻にとって、普段の蒴也は経営者としても若頭としても威厳と品格に満ちた唯一無二の存在なのだ。
優秀な吾妻が身を挺して傅くのは今までも、これからも蒴也だけなのだがら、何も心配する必要はないのだが。
小さな事件は可愛らしくも少々淫靡な事件だった。
シャワーを浴びた後、眠ってしまった陽が目を覚ましたのだ。
同じ轍は踏まない。
何やら一大決心をした蒴也だが、その内容と言えば陽のトイレだ。
まだ体調が思わしくない陽がパニックをおこさぬように。
『陽、目を覚ましたな。トイレに行こうか』
ベッドから陽を抱き上げれば、まだ体に力の入らないのだろう。蒴也に身を預けてくれることに頬が弛む。
『おしっこ』
と小さく呟く陽はその雰囲気に見た目以上の幼さを感じさせる。可愛い。
蒴也自身「俺はショタコンではない」とは思う。ないとは思うが陽は可愛い。
実際に今まで(接点は少なかったが)子供を見ても大して可愛いとは感じたことがない。
ましてや性的云々など皆無だった。
それなのに。
トイレのドアを開け陽を床に下ろせば、陽自らパジャマのズボンを下ろそうとしている。
指に力が入らないのだろう。なかなかズボンを下ろせずにモジモジする陽に
『ちょっとだけ手伝ってもいいか?』
恐らく蒴也の言葉を理解してはいないだろう。否も応もない。
陽の前に屈みこんでズボンを下ろし、紙オムツを外せば、以降は解るのだろう。便座に腰を下ろした陽が正面の蒴也を見つめる。
いや、意識して見つめているわけではない。ただ視線が合いやすい高さに互いの顔がある、と言うだけなのだが。
この体勢で蒴也が少し上を見れば陽の綺麗な顔、少し下を見れば幼い陽のソレ。蒴也としては、なんとも目の遣り場に困る体勢なのだ。
かと言って目を反らしてしまうのは惜しいような気がする。
そして蒴也の自身が兆し始めてしまう。
間違いない。
未知の世界への一歩を踏み入れてしまった。一歩踏み入れば踠いても抜け出せない蟻地獄か底無し沼のような世界に。
陽の幼く可愛いソレからショロショロと全てが出された頃には、蒴也の可愛くないソレがあたかも何かで満タンになっているようだった。
ただのトイレ介助だ。陽はまだ体調が万全ではないのだ。慣れていない部屋にいるのだから慣れるまでは。
いくら言い訳を並べても、言い訳は言い訳なのだ。「俺、変態でもいいや」
何に対して何を諦めたのかはわからないが少なくても、この場に吾妻維新がいなかったことに安堵した。
いくら付き合いが長くとも、いくら信頼していようとも
「ウチの若頭は変態デス」
とは思って欲しくないのだ。ほんの少々の威厳であっても、できれば守り続けたいのだから。
実際には吾妻にとって、普段の蒴也は経営者としても若頭としても威厳と品格に満ちた唯一無二の存在なのだ。
優秀な吾妻が身を挺して傅くのは今までも、これからも蒴也だけなのだがら、何も心配する必要はないのだが。
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