32 / 66
僕のヒミツを教えてあげる。
僕のヒミツを教えてあげる。②
しおりを挟む
新しい世界に来て数日が経つ。
僕は、箒で売り場を履きそうじしながら、お客様が来るのを待っていた。でも、お客様は全く来なくて、僕はため息をつく。
時々、僕より年上のお姉さん達がお店にやって来ることがあるけど、買わずに見るだけで帰っていくことが多い。僕はそれがつまんなくて、ぶすっとした顔をしていた。
魔女さんに聞いたら、ここは魔法使いがどこにでもいる世界らしい。魔法使いとして魔力が開花したら、魔法学校に行くことができるんだって。
でも、魔力があるかどうかっていうのは、生まれ持った性質ってやつらしいから、全員が魔法使いになれるわけじゃないらしい。
「この世界は、魔法が親しすぎる世界だから。魔力がない人間っていうのはむしろめずらしいくらいなんだよ」
って、魔女さんが言ってた。
僕はその話を思い出しながら、正面の使い魔ショップをぼんやりと見る。
ガラスの向こうにいる使い魔たちは、見たことない生き物ばかりだ。
角が生えたウサギのジャッカロープ。
宝石がおでこについたキツネのカーバンクル。
足が三本あるカラスはヤタガラスって名前だったっけ。
他にも色々。
「使い魔はダメだよ」
魔女さんに言われて、僕は飛び上がるくらいにびっくりした。
「空はいつか帰るかもしれないんだから。使い魔は連れて帰れないだろう」
「ちがいます。かわいいなって思っただけで……別にほしいってわけじゃ……」
正直言うと、ほしい。けど、僕の世界には連れて行けないからガマンする。
いつ帰るかはわからないけど。帰るかどうかもわからないけど。
そんなおしゃべりをしていると、お客様がやってきた。
「あ、いらっしゃいませ!」
やって来たのは、二人の金髪の男の子とそのお母さん。見た目はふつうの人間みたいに見えるけど、もしかしたら魔法使いなのかも。金髪のお母さんは、長くて大きな杖を持っていた。
「こちらでも、杖は取り扱っているかしら?」
魔法使いのお母さんは、クルクルした金髪をかきあげながらたずねる。僕はうなずいて答えた。
「はい、あります。専門店より数は少ないですが」
この町には杖専門店もあるから、杖が欲しい人は星降堂じゃなくて専門店に行く。魔法使いのお母さんは、なんで星降堂に来たんだろう。
「やあ、いらっしゃい。杖をお求めなら、宵闇通りの『まじない堂』の方が、良いものを置いてると思うよ」
すかさず魔女さんが魔法使いの親子に近付いて言う。でも、魔法使いのお母さんは首を振った。
「あそこにはもう行けません。ああ、はずかしい。アーサーがダイアンの杖をなくしちゃったから、こういうことになるんですからね」
魔法使いのお母さんは、小さい男の子をしかりつけた。しかられた男の子はくちびるをとがらせて、ふいと顔をそらせてしまう。
大きい男の子は多分お兄ちゃんだろう。お兄ちゃんは弟をじぃっとにらみつける。けど、それ以上は何もなかった。
「ああ。まじない堂で買った杖をなくしたのかい。それは確かに、はずかしくて行けないねぇ」
魔女さんはうっすらニヤニヤ笑いを浮かべて、アーサーって呼ばれてた男の子を見た。アーサー君は相変わらずのすねた顔。
ダイアンって呼ばれたお兄ちゃんの方は、お母さんを見上げてこう言った。
「やっぱり俺、杖を探すよ。あの杖じゃないとやだ」
それに対して、アーサー君は大声でこう言った。
「兄ちゃんの杖なんか、どっか行っちゃったもん。だから兄ちゃんなんか、学校に行けなくなっちゃえ!」
場が凍りつくって、こういうことを言うんだと思う。
お店にいた誰もが黙りこくって、空気がピリッとした。ダイアン君はアーサー君をにらみつけて、アーサー君はお母さんの後ろにかくれてる。
魔法使いのお母さんも口をつぐんでしまったし、魔女さんだって何も言おうとしない。だけど、アーサー君をじっと見つめている。
僕は、この空気をどうにかしたくてせき払いした。みんなの目がいっせいに僕へと向いた。
僕は、考えながらゆっくりと話す。
「新しい杖の在庫はあります。だけど先に、なくした杖を探した方がいいと思います。
魔法使いにとって、自分専用の杖って、自分の手みたいなものじゃないですか。だから、絶対元の杖の方がいいと思います」
そう。
魔法使いになってわかったことは、杖って本当に大切なものなんだっていうこと。だから、他人の杖を勝手に持ち出してなくしたアーサー君は許せないと思うし、ダイアン君が自分の杖がいいと言ってる気持ちもわかるんだ。
魔法使いのお母さんは、「それもそうね」ってつぶやいて、アーサー君を見下ろした。
「アーサー、ちゃんと探しなさい。ダイアンは、来週には魔法学校の寮に行かなきゃいけないんだからね」
魔法使いのお母さんは、アーサー君の手を引いて星降堂を出て行った。それを追いかけようと、ダイアン君も後ろを向く。
「ああ、君」
魔女さんがダイアン君を呼び止める。ダイアン君は魔女さんを振り返って首をかしげた。
「お話したいことがあるんだ。ちょっと時間をもらえるかい? お母さんには伝達の術で言っておくから」
魔女さんは指をふって、魔女さん自身のこめかみを指さした。魔女さんの周りで光が弾ける。多分、テレパシーを送っているんだ。
ダイアン君は魔女さんを疑いの目で見てたけど、ちらりと僕を見るとこう言った。
「わかった。変な魔女や魔法使いじゃなさそうだし」
魔女さんはニコリと笑って、見えないブラウニーを振り返った。
僕は、箒で売り場を履きそうじしながら、お客様が来るのを待っていた。でも、お客様は全く来なくて、僕はため息をつく。
時々、僕より年上のお姉さん達がお店にやって来ることがあるけど、買わずに見るだけで帰っていくことが多い。僕はそれがつまんなくて、ぶすっとした顔をしていた。
魔女さんに聞いたら、ここは魔法使いがどこにでもいる世界らしい。魔法使いとして魔力が開花したら、魔法学校に行くことができるんだって。
でも、魔力があるかどうかっていうのは、生まれ持った性質ってやつらしいから、全員が魔法使いになれるわけじゃないらしい。
「この世界は、魔法が親しすぎる世界だから。魔力がない人間っていうのはむしろめずらしいくらいなんだよ」
って、魔女さんが言ってた。
僕はその話を思い出しながら、正面の使い魔ショップをぼんやりと見る。
ガラスの向こうにいる使い魔たちは、見たことない生き物ばかりだ。
角が生えたウサギのジャッカロープ。
宝石がおでこについたキツネのカーバンクル。
足が三本あるカラスはヤタガラスって名前だったっけ。
他にも色々。
「使い魔はダメだよ」
魔女さんに言われて、僕は飛び上がるくらいにびっくりした。
「空はいつか帰るかもしれないんだから。使い魔は連れて帰れないだろう」
「ちがいます。かわいいなって思っただけで……別にほしいってわけじゃ……」
正直言うと、ほしい。けど、僕の世界には連れて行けないからガマンする。
いつ帰るかはわからないけど。帰るかどうかもわからないけど。
そんなおしゃべりをしていると、お客様がやってきた。
「あ、いらっしゃいませ!」
やって来たのは、二人の金髪の男の子とそのお母さん。見た目はふつうの人間みたいに見えるけど、もしかしたら魔法使いなのかも。金髪のお母さんは、長くて大きな杖を持っていた。
「こちらでも、杖は取り扱っているかしら?」
魔法使いのお母さんは、クルクルした金髪をかきあげながらたずねる。僕はうなずいて答えた。
「はい、あります。専門店より数は少ないですが」
この町には杖専門店もあるから、杖が欲しい人は星降堂じゃなくて専門店に行く。魔法使いのお母さんは、なんで星降堂に来たんだろう。
「やあ、いらっしゃい。杖をお求めなら、宵闇通りの『まじない堂』の方が、良いものを置いてると思うよ」
すかさず魔女さんが魔法使いの親子に近付いて言う。でも、魔法使いのお母さんは首を振った。
「あそこにはもう行けません。ああ、はずかしい。アーサーがダイアンの杖をなくしちゃったから、こういうことになるんですからね」
魔法使いのお母さんは、小さい男の子をしかりつけた。しかられた男の子はくちびるをとがらせて、ふいと顔をそらせてしまう。
大きい男の子は多分お兄ちゃんだろう。お兄ちゃんは弟をじぃっとにらみつける。けど、それ以上は何もなかった。
「ああ。まじない堂で買った杖をなくしたのかい。それは確かに、はずかしくて行けないねぇ」
魔女さんはうっすらニヤニヤ笑いを浮かべて、アーサーって呼ばれてた男の子を見た。アーサー君は相変わらずのすねた顔。
ダイアンって呼ばれたお兄ちゃんの方は、お母さんを見上げてこう言った。
「やっぱり俺、杖を探すよ。あの杖じゃないとやだ」
それに対して、アーサー君は大声でこう言った。
「兄ちゃんの杖なんか、どっか行っちゃったもん。だから兄ちゃんなんか、学校に行けなくなっちゃえ!」
場が凍りつくって、こういうことを言うんだと思う。
お店にいた誰もが黙りこくって、空気がピリッとした。ダイアン君はアーサー君をにらみつけて、アーサー君はお母さんの後ろにかくれてる。
魔法使いのお母さんも口をつぐんでしまったし、魔女さんだって何も言おうとしない。だけど、アーサー君をじっと見つめている。
僕は、この空気をどうにかしたくてせき払いした。みんなの目がいっせいに僕へと向いた。
僕は、考えながらゆっくりと話す。
「新しい杖の在庫はあります。だけど先に、なくした杖を探した方がいいと思います。
魔法使いにとって、自分専用の杖って、自分の手みたいなものじゃないですか。だから、絶対元の杖の方がいいと思います」
そう。
魔法使いになってわかったことは、杖って本当に大切なものなんだっていうこと。だから、他人の杖を勝手に持ち出してなくしたアーサー君は許せないと思うし、ダイアン君が自分の杖がいいと言ってる気持ちもわかるんだ。
魔法使いのお母さんは、「それもそうね」ってつぶやいて、アーサー君を見下ろした。
「アーサー、ちゃんと探しなさい。ダイアンは、来週には魔法学校の寮に行かなきゃいけないんだからね」
魔法使いのお母さんは、アーサー君の手を引いて星降堂を出て行った。それを追いかけようと、ダイアン君も後ろを向く。
「ああ、君」
魔女さんがダイアン君を呼び止める。ダイアン君は魔女さんを振り返って首をかしげた。
「お話したいことがあるんだ。ちょっと時間をもらえるかい? お母さんには伝達の術で言っておくから」
魔女さんは指をふって、魔女さん自身のこめかみを指さした。魔女さんの周りで光が弾ける。多分、テレパシーを送っているんだ。
ダイアン君は魔女さんを疑いの目で見てたけど、ちらりと僕を見るとこう言った。
「わかった。変な魔女や魔法使いじゃなさそうだし」
魔女さんはニコリと笑って、見えないブラウニーを振り返った。
0
あなたにおすすめの小説
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
大人にナイショの秘密基地
湖ノ上茶屋
児童書・童話
ある日届いた不思議な封筒。それは、子ども専用ホテルの招待状だった。このことを大人にナイショにして、十時までに眠れば、そのホテルへ行けるという。ぼくは言われたとおりに寝てみた。すると、どういうわけか、本当にホテルについた!ぼくはチェックインしたときに渡された鍵――ピィピィや友だちと夜な夜な遊んでいるうちに、とんでもないことに巻き込まれたことに気づいて――!
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
【3章】GREATEST BOONS ~幼なじみのほのぼのバディがクリエイトスキルで異世界に偉大なる恩恵をもたらします!~
丹斗大巴
児童書・童話
幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。
異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)とアイテムを生みだした! 彼らのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅するほのぼの異世界珍道中。
便利な「しおり」機能を使って読み進めることをお勧めします。さらに「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です! レーティング指定の描写はありませんが、万が一気になる方は、目次※マークをさけてご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる