JK退魔師の受難 あらかると♡ ~美少女退魔師たちは今日もふたなり化して凌辱される~

吉田定理

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花村和心(ガールズバンドのドラム。穂香の前で恥辱、寸止め。百合あり)

花村和心①

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 花村和心(はなむら わこ)は美少女JKガールズバンド『TAIMASHI☆GIRLS』のドラムを担当している高校二年生。整った容姿を持ち、モデルとしても活躍している和心は、口数が少なく、学校ではクールでミステリアスな存在だ。バンド活動にモデル活動、それだけでも忙しいはずだが、さらに退魔師として妖魔を退治するという超多忙な日々を送っていた。
 しかし今、和心は、とある廃ビルの中で、両手を天井から吊るされたロープで縛られている。和心と向かい合って、バンドのリーダーである穂香(ほのか)が、拘束されて椅子に座らされていた。制服はボロボロに破れ、目隠しをされている。
 そんな二人の周囲を、十人ほどの男たちが取り囲んでいる。男たちは汚れた服を着ており、何人かは手をズボンの中に突っ込んで、股間の辺りでもぞもぞさせている。しかも何かが――和心には分からない何かが、すごく匂う。和心は思わず顔をしかめている。
 そして、上半身が剥き出しの、妖艶な女性の姿をした妖魔が、その中心で高笑いをして、宣言する。
「さあ、素敵なゲストも来たことだし、始めましょうか」
 周りの男たちが歓喜の声をあげた。
(なんなの、この男たち。妖魔に脅されてるのかと思ったけど、そうは見えないし、まさか自分から協力している?)
 和心は怒りを覚えた。妖魔の脅威から一般市民たちを守っているのは自分たちなのに、この男たちは妖魔に魂を売ったのだろうか。そうだとしたら、こんなヤツら、見捨ててもいいのでは?
「まずはお友だちと対面してもらいましょう」
 妖魔は椅子に縛り付けられている穂香の目隠しを外した。
 穂香の制服はひどく破れて下着や肌が見えているが、幸い怪我はしていないようである。謎の白い液体を全身にかけられて髪も体も汚れている。だが拷問や脅迫などはされていないのか、落ち着いているように見えた。もちろんそれは穂香が持ち前の強さで表に出さないようにしているだけの可能性もあり、安心はできないが。
 穂香の申し訳なさそうな瞳と、和心の瞳が交差する。
「和心ちゃん、ごめんね」
 穂香は優しく言った。和心は穂香の声を聴いたことで、少しだけ心が温かくなる。
「私がもっとしっかりしていれば、和心ちゃんがこんな目に合わずに済んだのに……」
(こんなときに、私を気遣ってくれるなんて。穂香のほうがきっと辛いのに)
 和心は首を振る。「穂香は悪くない。誰も悪くない」
 卑劣な妖魔はバンドメンバーであり、後輩でもある千秋をまず攫(さら)い、凌辱し、他のメンバーたちの情報を聞き出した。そして穂香を不意打ちして捕らえた。さらに穂香を人質にして、こうして和心も捕らえられてしまったというわけだ。
(悪いのは妖魔だけ)
 ふつふつと怒りが湧き上がる。
(この妖魔、千秋と穂香にこんなことをして、絶対に許さない)
「早く女とヤらせてくれ」「そうだそうだ」
 周りの男たちが妖魔に催促した。
(この男たち、わたしも穂香のことも、やらしい目で見てる)
 和心は自分の太もも、胸、顔などに感じる男たちの視線に気付いている。Tシャツに薄いジャケットを羽織り、ショートパンツと黒のオーバーニーソックスを合わせた、カジュアルな私服である。特別なオシャレをしているわけではないが、和心が身にまとって街を歩けば、自然と男性の目を引くのが常だ。たまには不快な視線を感じることもあるが、ここにいる男たちは、遠慮も引け目もなく和心の体を眺め回している。
 穂香に至っては、ボロボロの制服から見える下着や肌が煽情的で、明らかにそういう目的のために制服を破ったのだと分かる。
(穂香をそんなふうに見るなんて、最低なヤツら。死ねばいいのに)
「お前たちは黙って見ていろ。ちゃんと後でくれてやる」
 女型妖魔は汚い男たちに命令した。男たちは舌打ちをしたり不満そうにしていたが、目立った反抗はしなかった。
「穂香、お前に直接手を出すのは最後にするわ。まずは仲間の苦しむ姿をたっぷりと見せてあげる」
「私の友だちにこれ以上、手を出すなら容赦しません」
 穂香は気丈に言い放つが、逆転の策はあるのだろうか。妖魔は余裕の様子だ。和心は手首の縄の結び目をなんとかできないかと試してみるが、固く結ばれていて解(ほど)けそうにない。
「頼もしいのね、穂香。だけど、そんな状態じゃ何もできないでしょう? 黙って見てなさい。これは、あなたのために用意したショーなのだから」
(この妖魔、穂香に執着している……?)
 敵の狙いが分かればこちらも作戦を立てやすい。とはいえ、和心に今できることは、反撃のチャンスをうかがうことくらいだ。
 妖魔が和心のほうを向いた。
「あなたには、穂香の友人であることを後悔させてあげるわ」
(わたしが穂香と出会ったことを後悔するなんて、ありえない。穂香のためなら、なんだって耐えられる)
「絶対に屈しない、という顔ね? だけど、こんなことをされたら、どうかしら?」
 妖魔は和心の上着をまくり上げて、下腹部――おへその下の辺りに手のひらを当て、円を描くようにゆっくりと動かした。肌に感じる、冷たい手の感触。さらに妖魔は、和心のショートパンツの前のボタンを外し、脱がせた。両足の付け根――陰部を、下着の布越しに縦にさすってくる。そこに隠れている、蜜壺の割れ目に沿って。
(穂香の前で、わたしを辱めるつもりだ。最低……!)
「穂香、見ないで」
「見ろ。お前が見るのをやめたら友人は殺す」
 すぐさま妖魔は穂香を脅した。穂香は悔しそうに唇を噛み、和心を見つめる。
(穂香にだけは、こんな姿、見られたくなかった。だけど、耐えてみせる。穂香の前で、みっともなく泣き叫んだり、命乞いをしたりして、妖魔を喜ばせるようなことは、絶対にしない)
「こんなの、大したこと、ないから」
 和心は不快感を押し殺して涼しい顔を作った。妖魔に体を触られても、不快なだけで、気持ち良さなんて全然ない。こんな愛のない性的な行為で、気持ち良くなるはずがないのだ。
「その余裕がいつまで持つか」
 妖魔はもう片方の手で、和心の上着を完全にまくりあげ、ブラジャーの上から胸を鷲掴みにした。穂香ほど大きくはないが、平均よりは立派な胸を、大胆に揉む。大きく動く乳肉を見て、男たちは股間をたぎらせた。
「…………」
 快楽などなく、すべてが不愉快なだけだった。和心は無言と無反応を貫く。
 ならばと妖魔は和心の上着もブラも切り裂いて取り払い、ぷるんとした胸を露出させて直接揉み始めた。男たちが興奮した声をあげ、股間を丸出しにして自慰に耽る者まで現われる。
(わたし、男たちのオカズにされてる)
 和心はそこでようやく、穂香の体や髪にまとわりついている白い物、そして部屋に立ち込める悪臭の正体に気付いた。
(こいつら、穂香のこともオカズにしたんだ……! 本当に最低。キモい……!)
 妖魔は和心のピンク色の乳首を指で細かく弾き、反応を探ってくる。触られている部分に、くすぐったいような感覚が生まれるが、和心はそれを無視して意識の外へ追い出した。
(こんなの、何ともない。一ミリも反応してやらないから)
 そして逆に、反抗的な目で妖魔を睨みつける。
 女型妖魔はわずかに口角を上げて微笑みを返した。
「感じてない振りをしてもダメよ。ワタシには分かるわ」
 妖魔が顔を近づけ、いきなり和心の唇を奪った。ファーストキス――初めての感触。和心が動揺している隙に、妖魔は舌を差し込んでくる。
「……っ!」
 こんなこと、絶対に嫌なのに、脳がぼんやりして、腕に力が入らない。拒絶できない。舌と舌が絡まり合って、唾液と唾液が混ざり合って、脳が甘くとろけそうになる。
(力が、入らないっ……どうして……!?)
 キスしている間にも、妖魔は和心の乳首を指で弾いたりつまんだりして刺激を与えてきた。ピクッ、ピクッと和心の体は喜ぶように震えて、体の奥に熱いものが生まれていく。
「ぷっはぁ……っ」
 二人の唇が離れ、白い糸を引き、その糸が重力に負けて垂れ下がって落ちていく。妖魔はご馳走を食べた後のように、自身の唇をぺろりと舐めて、妖艶な笑みを浮かべた。
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