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6.真相
しおりを挟むジェスティンの手を引いて、しばらく走ると息が上がってしまった。
「もう走れないや…」
病み上がりにはしんどかった。
「大丈夫か?」
ジェスティンが心配して私を抱き上げる。
「ちょっ、下ろしてください!」
「いいから!あそこで休もう。」
目の前に公園があったので、そこで休むらしい。
ベンチを見つけて、私を抱いたままジェスティンは腰掛けた。
私は別の意味で呼吸が荒くなりそうだ。
「何でカフェに居たのですか?俺に見張りでも付けてましたか?」
「四六時中ジェスティン様を監視していたわけではありませんが、密偵を使って調べさせました。」
ここまで来たら、もう全てを明らかにしようと覚悟した。
適当に誤魔化して結婚なんか出来ない。
「密偵の報告で、俺とアリーが怪しいと言われて体調を崩したのですか?」
「……………」
「ショックでしたか?嫌でしたか?嫉妬しましたか?」
「……ぜんぶ、です…」
ジェスティンは、私の頭に顎を乗せて、ふっと笑った。
「では、最後に言った言葉もちゃんと聞いててくれましたか?俺は、もうアリーには関わるつもりはありません。」
「では、何故アリー様と会っていたのですか?想いがあるからでしょう?」
「違います。クラリスに嫌がらせをしていたからです。」
「嫌がらせ?」
「俺からいろいろな物が届いていたでしょう?ブルーの花束とか。あれは、俺じゃないです。俺からクラリスへの贈り物は、全て直接会いに行って手渡しですから。届けさせたらクラリスに会えないし。」
「へっ!?あの変なサイズのドレスも?」
「はっ?あの女、ドレスまで送ってやがったのか!?ちょっとずつネタばらしするから、何度かカフェに行ったけど、ドレスなんて言ってなかったぞ?あの糞女、どこまで腐ってんだ?あの女のサイズがクラリスに合うわけねーだろっ!!クラリスは子うさぎみたいに可愛くて、体は小さくても出るとこ出てんだ!」
ジェスティンの口調が荒くなって、体がビクッとしてしまう。
「あ…すまない。元々こういう口調で…クラリスには良く思われたくて、気を付けていたんだけど…」
「今の口調でも大丈夫ですよ。ただ出るとこ出てるって……それはおいといて……私に良く思われたかったなんて、喜んでいいのでしょうか?好きとか、愛してるに、少しは近付いてますか?」
顔は見えないけど、ジェスティンの首元が一瞬で赤く染まった。
「あ…はい。近付いて、ます…確実に…」
私は嬉しくて顔を上げたら、ジェスティンの唇が間近にあった。
あっ!と思って避けようとしたら、口付けされてしまった。
それは、今までしたことがない深い深い口付けだった。
「俺、君が好きだ………真っ直ぐに俺を見てくれる……君が大好きだ…」
何度も何度も深く口付けて、甘く囁く。
「わ、わだじも、だいずぎでずー!」
副団長が子うさぎを羽交い締めにして喰っていたとか、大泣きしながら告白する子うさぎを訓練中の騎士団員が見ていたという話を後から聞いて、別の意味で泣いたのは家族には秘密だ。
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