【完結】 兄上にヒトカケラの想いも残さぬよう俺が愛してやると言われて溺愛されています

紬あおい

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30.蜜月のように *

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私とレオリスは、あれからひと月、寝た切りのような生活をした。
ヘルザに甘やかされ、上げ膳据え膳、それはもう蜜月のように、レオリスといちゃいちゃベタベタして過ごした。
但し、お互いの怪我のせいで、愛の言葉と口付けだけだ。

元々、領民は何かしらの仕事を持ち、きちんと生活出来る環境にあった為、領主となったレオリスが事細かに指示を出したり、確認する必要がなかった。
マーティンは私達の警護とロニエとファシルの世話、バトラーやサミュエルは、率先して領地を視察してくれている。

「執務が大量にある公爵家と違って、ここは楽なんだ。気に掛けることが多くないのは、平民と言えど、各々が生きていく術を身に付けているからな。これから、もっと活気ある場所にしていけたらいいな。」

レオリスの頭の中には、ある程度のビジョンがあるのだろう。
勉強ばかりしてきた私は、実際にはあまり役に立たないかもしれないと、少し不安に思った。
ゆっくり出来る今のうちに、レオリスにいろいろ教えてもらおう。

「リアにはこれからたくさん助けてもらうことがあるから、難しく考えないで?」

やっぱりレオリスには、私の考えていることがバレているようだ。

「私が役に立てることがあるかなって考えてたんだけど、何で分かっちゃうのかしらね…顔に出てる?」

「まあね。俺はリアを見てきた月日が長いからな。大丈夫、頼りにしてるから。」

私の欲しい言葉をいつも口にしてくれる人。
私の居場所は、レオリスの傍。
それが何より嬉しくて幸せだ。

「レオ、大好き…」

レオリスの頬に手を当てて、唇の端に口付ける。

「リア、背中はもう大丈夫?そろそろしたいんだけど?」

「私はもう痛みも無いけど、レオこそ、まだダメでしょう?ひと月で治る骨折には見えないわ!」

「大人しくしてたし、元々丈夫だから、骨はくっ付いたと思うよ。走るのは無理としても、ベッドの上なら…?」

「ばかっ!」

「ねぇ、リア、お願い。限界なんだ…」

私を気遣って我慢していたのは知っているけれど、レオリスが大怪我をしたのも事実だ。
もう少し大事にして欲しい。

「だったら、脚に負担が掛からない感じで…?そんなこと出来る?」

「大丈夫だ。自分のことは、自分で分かる。リアが嫌でなければ…」

「大人しくするのよ…?」

もそもそ動き、レオリスは私を横向きにして深く口付けた。
忙しなく動く手のひらは、くるくると乳房を撫でている。

「あぁ、リア…幸せ…ずっとしたかった…リアが無事で…良かった…愛してる…」

乳首に吸い付き、舌で転がされると、私の下腹もきゅんと切ない。
レオリスの口の中の熱さが、そのまま体を熱くする。

「レオ、好き…」

抱えようとしたレオリスの頭は下に動き、私の脚の間に入り秘所を舐め、掴み損ねた私の手は、シーツを握り締めた。

「あぁん、レオ、気持ちいい…」

陰核は花芽を剥き出しにされ、じゅるじゅると吸われ、隘路はあっという間に三本でかき回される。
普段よりぐじゅぐじゅになった隘路に、私も我慢していたのだと羞恥心が湧いてくる。

「レオ、もう、挿れて…欲しいの…レオで、いっぱいにして?」

脚の間で、ふっとレオリスが笑う気配と吐息を感じる。

「ねぇ、レオ…」

「強請るリアも可愛いな…煽り上手だ。」

くるりと私の体勢を変えて、寝たまま後ろからレオリスのレオリスが入って来る。
いきなり深く入る程に蜜は溢れていた。

「これなら脚は大丈夫だからね?リア、いっぱい感じて?」

後ろからガンガン突かれて、もうレオリスを気遣う余裕が無くなる。
今はただ私もただの雌となり、雄の与える快感に夢中になる。

「ああぁ、レオ…凄い…レオでいっぱい…おっきぃ…」

「んんっ、リア、締め過ぎ!気持ちいい、まだ、もっと、感じたい…」

激しい抽送に、飛びそうになる意識を必死に我慢して、レオリスを感じる。
繋がった部分の水音が卑猥で、二人の昂りを物語る。

「レオ…もう…んあっ、あああー、レオ、レオ!グリグリしてぇ…」

「あぁ、リア、いい…めちゃくちゃ、いいよ…」

「もう、ダメ…レオ…イっていい…?」

「リア、イけ…俺も出そうだ…ううっ、イくっ!」

「レオ!イっちゃう…」

一緒に達した後もレオリスと繋がったままだ。
レオリスが後ろから胸や太腿を撫で回すと、膣内がまたピクピク締まる。

「このまま何度でも出来そうだ。リア、煽った責任は取ってもらうからな?リアは受け入れて、愛されればいい。」

大怪我をした人とは思えないレオリスの言葉と、再び始まる律動に、私は恐ろしくもあり、期待もするのだった。
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