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運命のイタズラ※
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ちょうど去年の今頃、リモートで勤務していた会社から契約更新ができないとの報告が来た。
理由は、研修中に体調不良になってから
ずっと回復せず、ギリギリ出勤はできていたものの、過呼吸になったり倒れたり…
いろんなことを全て試したけれど一向に改善しなかった。
しかし、会社を辞めてから新しい仕事に就くとなぜか回復した。
理由は、研修中のいじめだったから…
今は、友達の紹介で始めた動画配信の仕事とフードデリバリーの仕事でひとり暮らしをしている。
私の名前は、星野那智
今年23歳になった。
彼氏はいない。
今日は、オフィス街の公園で待機してみた。
やっぱり、すごく忙しくなりそうだ。
飲食店と、お客様の待つ会社を愛用のキックボードで走り回る。
やっと、お昼の時間が終わり
私も休憩しようかと思っていたら
新しいオーダー
ミックスサンドセット2人前
しかも、お店も目的地も少ししか離れていない公園
きっとカップルがデートでもしているのだろうと勝手に思っていた。
目的地の公園まで、キックボードで走る
世間はすっかりハロウィンモードで、あちこちでハロウィンの商品が溢れている。
楽しそうな周りを尻目に公園に着いた。
とても綺麗に整備されたその公園は
ランニングコースが整備されていたり
広い芝生では、小さな子供たちが鬼ごっこをして遊んでいる。
ベンチに座っていたのは
ネイビー色のスーツ姿の女性
茶色のロングヘアにスラリとしたモデル体型
思わず見惚れてしまった
「お待たせ致しました!
ご注文の品をお持ち致しました。」
私が声をかけると、彼女がスマホ操作をやめて顔をあげる。
「ありがとう。
あれ…もしかして…。
那智(なち)さん?」
彼女の名前は、苅谷希望(のぞみ)さん。
去年辞めた会社の元上司で、私の勤務している部署の代表
仕事が出来るのはもちろんのこと、ビジュアルの良さもあり社内でも憧れている人が多いとのことだ。
数ヶ月で辞めた私のことなんて、もうすっかり忘れていると思っていた。
「はい。
お久しぶりです。
ミックスサンドセット2人様分です。」
「あれ?」
と言って彼女がスマホを確認する。
「1人用をお願いしたはずが、2人用を頼んでいたのね。
私のミスだから気にしないで。
今、お腹空いてる?」
実は、朝ギリギリに起きて食事も取らずに仕事をしていたので、そう言われた瞬間に私のお腹が鳴る。
ふふっと笑われてから
「さすがに2人分も無理だから、食べて行って?」
結局…
ご馳走になることになった。
今日は、会社がピリピリしていてリフレッシュがしたくて、近くの公園でお昼を食べようとしていたらしい。
私の 退職後のことも本当は心配していたけれど、最近私の所属する事務所にテレビ取材が入ったことで、私がライブ配信の仕事をしていると知ったそうだ。
「まぁ、元気そうで安心したけどね。」
と、隣に座る私の背中を撫でる。
「背中、張ってるね…。」
「多分、昨日新しいダンスの練習していたので」
「私、役職に就く前はリラクゼーションサロンでアルバイトしていたの。
よかったら、夜になっちゃうけどうちに来ない?」
「嬉しいんですけど…
実は今月お金がピンチで…」
どうしても、急な出費のせいでお金がピンチであることを、正直に伝えた。
「お金?
いただく気なんてないから。
出費でピンチなら、うちにあるものでいいならご馳走するわよ。
今日は旦那も子供もいないから。」
結局…
晩御飯をご馳走になる約束をした。
理由は、研修中に体調不良になってから
ずっと回復せず、ギリギリ出勤はできていたものの、過呼吸になったり倒れたり…
いろんなことを全て試したけれど一向に改善しなかった。
しかし、会社を辞めてから新しい仕事に就くとなぜか回復した。
理由は、研修中のいじめだったから…
今は、友達の紹介で始めた動画配信の仕事とフードデリバリーの仕事でひとり暮らしをしている。
私の名前は、星野那智
今年23歳になった。
彼氏はいない。
今日は、オフィス街の公園で待機してみた。
やっぱり、すごく忙しくなりそうだ。
飲食店と、お客様の待つ会社を愛用のキックボードで走り回る。
やっと、お昼の時間が終わり
私も休憩しようかと思っていたら
新しいオーダー
ミックスサンドセット2人前
しかも、お店も目的地も少ししか離れていない公園
きっとカップルがデートでもしているのだろうと勝手に思っていた。
目的地の公園まで、キックボードで走る
世間はすっかりハロウィンモードで、あちこちでハロウィンの商品が溢れている。
楽しそうな周りを尻目に公園に着いた。
とても綺麗に整備されたその公園は
ランニングコースが整備されていたり
広い芝生では、小さな子供たちが鬼ごっこをして遊んでいる。
ベンチに座っていたのは
ネイビー色のスーツ姿の女性
茶色のロングヘアにスラリとしたモデル体型
思わず見惚れてしまった
「お待たせ致しました!
ご注文の品をお持ち致しました。」
私が声をかけると、彼女がスマホ操作をやめて顔をあげる。
「ありがとう。
あれ…もしかして…。
那智(なち)さん?」
彼女の名前は、苅谷希望(のぞみ)さん。
去年辞めた会社の元上司で、私の勤務している部署の代表
仕事が出来るのはもちろんのこと、ビジュアルの良さもあり社内でも憧れている人が多いとのことだ。
数ヶ月で辞めた私のことなんて、もうすっかり忘れていると思っていた。
「はい。
お久しぶりです。
ミックスサンドセット2人様分です。」
「あれ?」
と言って彼女がスマホを確認する。
「1人用をお願いしたはずが、2人用を頼んでいたのね。
私のミスだから気にしないで。
今、お腹空いてる?」
実は、朝ギリギリに起きて食事も取らずに仕事をしていたので、そう言われた瞬間に私のお腹が鳴る。
ふふっと笑われてから
「さすがに2人分も無理だから、食べて行って?」
結局…
ご馳走になることになった。
今日は、会社がピリピリしていてリフレッシュがしたくて、近くの公園でお昼を食べようとしていたらしい。
私の 退職後のことも本当は心配していたけれど、最近私の所属する事務所にテレビ取材が入ったことで、私がライブ配信の仕事をしていると知ったそうだ。
「まぁ、元気そうで安心したけどね。」
と、隣に座る私の背中を撫でる。
「背中、張ってるね…。」
「多分、昨日新しいダンスの練習していたので」
「私、役職に就く前はリラクゼーションサロンでアルバイトしていたの。
よかったら、夜になっちゃうけどうちに来ない?」
「嬉しいんですけど…
実は今月お金がピンチで…」
どうしても、急な出費のせいでお金がピンチであることを、正直に伝えた。
「お金?
いただく気なんてないから。
出費でピンチなら、うちにあるものでいいならご馳走するわよ。
今日は旦那も子供もいないから。」
結局…
晩御飯をご馳走になる約束をした。
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