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♠︎神は俺に川村を与えたもう
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「どうぞどうぞ上がってください」
先に部屋に入った川村にそう言われ、こういう時どうするのが正解か何も分からないまま、言われた通り靴を脱いで足を踏み入れた。
「うわあ、志島くんがいると部屋がものすごく狭くなるね。天井に頭着いちゃいそうだよ。あ、志島くんカギ閉めて」
またしても川村に言われた通り、玄関戸の鍵を閉める。
ガチャリという音が耳に入った途端、今の状況が生々しく感じられ、体温が急激に上昇した。
密室だ。密室になってしまった。正真正銘密室に意中の女子と二人きり……
「ほらー遠慮してないで早く入っておいでよ」
「……オジャマシマス」
しかもただの密室ではない。意中の女子――川村の、しかも一人暮らしをしているワンルームにだ。
極度の緊張に襲われ口から心臓が飛び出るどころか、普通に胃の内容物を吐きそうだ。
一歩踏み出すたびに、ウィーガシャンという音が聞こえてきそうなほどガチガチになっている。ロボットの物真似をウケ狙いでもなく素でやっているようで、自分でも情けなくなる。が、どうしようもないのだから仕方がない。川村が気付かないことを祈るばかりだ。
「あはは、志島くん超合金ロボみたい」
早速笑われてしまった。しかもただのロボットではなく、でかくて強いやつ。
溝口に面と向かってそう笑われでもしたら、ロケットパンチの一つや二つおみまいするところだが、川村になら全然構わない。むしろもっとそのネタでいじって笑ってほしい。
川村の表情は乏しいわけではないが、会社にいる時はこんなに感情表現が豊かではなかったと思う。
笑うといってもほほ笑むレベルで、今の様に口を大きく開けて声を出して笑ったところは見たことがなかった。俺が見ていないだけという可能性も無きにしも非ずだが。
真面目で物静かなタイプなんだと思っていた。そういう所に惹かれた訳じゃないが、そんな川村を好ましく思っていた。
でも川村と秘密の逢瀬を重ねるうちに、素の彼女を知る様になった。
彼女は好奇心旺盛でよく笑うしよく怒る、無邪気な子供みたいな性格だった。
好きにならない筈がない。好きにならないでか。
自分とは一生無縁だと思っていた女子供要素をどちらも持ち合わせているなんて、どこまでも川村は神様が憐れな俺に与えたもうた奇跡の存在だった。
神様に、そして川村に、俺は感謝した。
「朝仕掛けておいたからもうご飯食べれるんだけど、お腹空いてる?」
「ああ」
「じゃあ先に食べようか。すぐ準備するから志島くん適当にくつろいでて」
いたって自然体の川村は、そう言うと俺を残し部屋から出て行った。
一人部屋に残された俺は小指一本動かすことなく、そこに立ち尽くす。
――して。『適当にくつろぐ』とは?
川村の残したなぞかけのような超難解な日本語の意味を必死に頭で考える。
川村が毎日寝て起きてを繰り返すベッドに毎日川村を暖かく包んでいるだろう布団に、川村が座っているだろう座椅子に川村が触れているだろうテレビのリモコンに、川村が選んだだろう絨毯にカーペットに、川村の服やらなんやらがいっぱい収納されてるだろうクローゼットに、川村の川村で川村かつ川村であるためのありとあらゆるもの全てが川村で。
ああ、本格的に頭がおかしくなってきた。
とにかく意中の女子の一人暮らしをしている部屋で、どう適当にくつろぐのが正解かなど、自分の家以外に行ったことがあるのは溝口の部屋だけだという俺に分かるはずもなかった。
耳かきをしたいと言われ提案された場所は川村の部屋だった。
「来週に持ち越したら今見えてる耳クソはなくなっちゃうかもしれないんだよ。耳クソなんて薄っぺらで儚いクソは、すぐに落っこちたり奥に引っこんじゃうクソ属の中でも最弱のクソなんだよ。耳クソとの出会いは一期一会、その機会を逃したらだめだってお母さんに言われなかった?志島くん、お願い。今見えてる耳クソを確実にこの手で取ってあげたいの」
来週どころか明日でもそれでは遅いと熱弁され、とうとうその日のうちに決行することになった。
俺は実家暮らしで会社からは電車で三十分かかり、さらに駅からも結構遠い。反対に川村の家は会社から二駅でかつ駅徒歩二分という好立地。更に決め手は、昨日作りだめたカレーがたくさんあるため外食はしたくないという。
「散らかってて申し訳ないんだけど、私の家に来てもらってもいいかなあ?私のつくったカレーで良ければ食べたいだけ食べていいから」
クソ属の中で最下位に位置する俺の耳クソの対価が、川村の家にお招きされ川村手作りのカレーを食すことだとか。そんなぼったくりの悪徳商法みたいなことをして本当にいいのだろうか。
裁判にかけられたら百パーセント敗訴する自信がある。
そう後ろめたい気にもなったが、自分からそれを指摘して折角の機会をつぶしたくはない。
神様は俺に川村という稀有な存在だけでなく、どうやらチャンスも与えてくれるらしい。
生まれてこのかた神様を恨みこそすれ、祈りを捧げたことも金銭的な意味で貢献した覚えもないこの俺に、神様がこんなにも素晴らしいご褒美をくれるなんて――
神様は余程俺のことを憐れんでるらしい。
いや待てよ。もしかして俺は自分が人間だと思っているだけで、本当は神様の手違いで人間の腹の中に宿ってしまった鬼の子なのかもしれない。だから神様なりに俺に対して申し訳なく思って、贖罪のつもりでこんなにも俺のことを応援してくれているのかもしれない。
そうだ、絶対そうに違いない。
「おまたせってうわあ!びっくりした!弁慶が立ち往生してるのかと思ったよ!」
部屋に入ってきた川村は出て行った時と全く同じ格好で立っていた俺にそう言った。
立ったまま死んでいる大男に間違えられたとしても、全然構わない。
川村は俺にビビるどころか、楽しそうに笑っている。自分の部屋だからか、その笑顔は会社で見るものよりも自然体で砕けているように見える。
神様に、そして川村に、俺は心の中で何度目かわからない感謝をした。
「志島くん、おかわりいる?」
「ああ」
「これくらいでいい?」
「ああ」
「辛くない?」
「ああ」
「良かったー。私辛いの好きだから辛口にしてるんだ。あ、もうなくなったね。もっと食べる?」
「ああ」
「はい、どうぞ。ねえ、不味い?」
「ああ――て、あああああん!?」
一心不乱に差し出されたカレーを食していた俺は、ワンテンポ遅れて間違いに気付き、咄嗟に田舎の尖ったヤンキーみたいな声が出た。さっきのは本心ではないと焦って顔を上げると、「ひっかかった」と不敵に笑う川村と目が合う。そんな川村の笑顔に魂が全部持っていかれた俺は、言い訳一つ口にすることができず、残りのカレーを無言で食べた。
「志島くん、ああしか言わないんだもん」
「ああ……スマン」
「本当にロボットになっちゃったのかと思った」
川村は怒る素振りも見せず、くすくすと笑っている。確かにご飯を作ってくれた人に対して感想もお礼も言わず、ああしか言わないは失礼だった。意中の女子の部屋で意中の女子の作ったご飯を意中の女子の手によって与えられるという状況に一杯一杯で、ああしか言えなかったと言うのが本当の所だが、そんなもの川村には関係ない。
「……ありがとう、うまいよ」
じゃがいもが大きいのが俺好みだとか、辛口なのに辛すぎなくてちょうどいいとか、どこがどう美味しかったのか事細かく伝えてあげたかったのだが、照れ臭くて結局必要最低限の二言しか出てこなかった。
こんなグルメレポーターはクビだと、自分のポンコツ具合に呆れを通り越して殴り倒したくなるが、川村は俺がそう言うと、ぱあーっと表情を明るくして「本当?こちらこそありがとう!」と嬉しそうに笑った。
「すごい、三合炊いたご飯も三日分作ったカレーも全部なくなっちゃった」
「ス、スマン!」
「いーよいーよ。フードファイター生で観戦してるみたいで楽しかったし。ていうか捕獲したゴーリキーに餌あげてるみたいで面白かったし。それに自分の作ったやつをパクパク食べてくれると気持ちいいっていうか、嬉しかった」
またしてもスマンと口走りそうになって、それをぐっと呑み込んだ。あやうく今度はスマンロボットになるところだった。最新家電の方が余程バリエーション豊富に喋る。
川村の明日どころか明後日の食料を食い尽くしてしまい大変申し訳なく思う気持ちはある。しかし、今俺が言うべきことは謝罪ではない。
むしろこれは食事に誘う大いなるチャンスではないだろうか。遠くの方で神様が、ほらいけいけと俺をけしかけている。
掌がじっとりと汗ばみ、ゴクリと喉が鳴る。
「今度作る時はもっと多く用意しとくね」
「――え」
お詫びに明日の夕飯奢るよと意を決して言おうとした時、思いがけない川村の言葉で俺の頭は真っ白になった。
今度、とは、どういう?
「じゃあさ、ご飯も食べた所で、そろそろいいですかね?」
その意図を聞く前にキラキラした目で川村に見つめられ、結局俺は「あ、ああ」と言うことしかできなかった。
先に部屋に入った川村にそう言われ、こういう時どうするのが正解か何も分からないまま、言われた通り靴を脱いで足を踏み入れた。
「うわあ、志島くんがいると部屋がものすごく狭くなるね。天井に頭着いちゃいそうだよ。あ、志島くんカギ閉めて」
またしても川村に言われた通り、玄関戸の鍵を閉める。
ガチャリという音が耳に入った途端、今の状況が生々しく感じられ、体温が急激に上昇した。
密室だ。密室になってしまった。正真正銘密室に意中の女子と二人きり……
「ほらー遠慮してないで早く入っておいでよ」
「……オジャマシマス」
しかもただの密室ではない。意中の女子――川村の、しかも一人暮らしをしているワンルームにだ。
極度の緊張に襲われ口から心臓が飛び出るどころか、普通に胃の内容物を吐きそうだ。
一歩踏み出すたびに、ウィーガシャンという音が聞こえてきそうなほどガチガチになっている。ロボットの物真似をウケ狙いでもなく素でやっているようで、自分でも情けなくなる。が、どうしようもないのだから仕方がない。川村が気付かないことを祈るばかりだ。
「あはは、志島くん超合金ロボみたい」
早速笑われてしまった。しかもただのロボットではなく、でかくて強いやつ。
溝口に面と向かってそう笑われでもしたら、ロケットパンチの一つや二つおみまいするところだが、川村になら全然構わない。むしろもっとそのネタでいじって笑ってほしい。
川村の表情は乏しいわけではないが、会社にいる時はこんなに感情表現が豊かではなかったと思う。
笑うといってもほほ笑むレベルで、今の様に口を大きく開けて声を出して笑ったところは見たことがなかった。俺が見ていないだけという可能性も無きにしも非ずだが。
真面目で物静かなタイプなんだと思っていた。そういう所に惹かれた訳じゃないが、そんな川村を好ましく思っていた。
でも川村と秘密の逢瀬を重ねるうちに、素の彼女を知る様になった。
彼女は好奇心旺盛でよく笑うしよく怒る、無邪気な子供みたいな性格だった。
好きにならない筈がない。好きにならないでか。
自分とは一生無縁だと思っていた女子供要素をどちらも持ち合わせているなんて、どこまでも川村は神様が憐れな俺に与えたもうた奇跡の存在だった。
神様に、そして川村に、俺は感謝した。
「朝仕掛けておいたからもうご飯食べれるんだけど、お腹空いてる?」
「ああ」
「じゃあ先に食べようか。すぐ準備するから志島くん適当にくつろいでて」
いたって自然体の川村は、そう言うと俺を残し部屋から出て行った。
一人部屋に残された俺は小指一本動かすことなく、そこに立ち尽くす。
――して。『適当にくつろぐ』とは?
川村の残したなぞかけのような超難解な日本語の意味を必死に頭で考える。
川村が毎日寝て起きてを繰り返すベッドに毎日川村を暖かく包んでいるだろう布団に、川村が座っているだろう座椅子に川村が触れているだろうテレビのリモコンに、川村が選んだだろう絨毯にカーペットに、川村の服やらなんやらがいっぱい収納されてるだろうクローゼットに、川村の川村で川村かつ川村であるためのありとあらゆるもの全てが川村で。
ああ、本格的に頭がおかしくなってきた。
とにかく意中の女子の一人暮らしをしている部屋で、どう適当にくつろぐのが正解かなど、自分の家以外に行ったことがあるのは溝口の部屋だけだという俺に分かるはずもなかった。
耳かきをしたいと言われ提案された場所は川村の部屋だった。
「来週に持ち越したら今見えてる耳クソはなくなっちゃうかもしれないんだよ。耳クソなんて薄っぺらで儚いクソは、すぐに落っこちたり奥に引っこんじゃうクソ属の中でも最弱のクソなんだよ。耳クソとの出会いは一期一会、その機会を逃したらだめだってお母さんに言われなかった?志島くん、お願い。今見えてる耳クソを確実にこの手で取ってあげたいの」
来週どころか明日でもそれでは遅いと熱弁され、とうとうその日のうちに決行することになった。
俺は実家暮らしで会社からは電車で三十分かかり、さらに駅からも結構遠い。反対に川村の家は会社から二駅でかつ駅徒歩二分という好立地。更に決め手は、昨日作りだめたカレーがたくさんあるため外食はしたくないという。
「散らかってて申し訳ないんだけど、私の家に来てもらってもいいかなあ?私のつくったカレーで良ければ食べたいだけ食べていいから」
クソ属の中で最下位に位置する俺の耳クソの対価が、川村の家にお招きされ川村手作りのカレーを食すことだとか。そんなぼったくりの悪徳商法みたいなことをして本当にいいのだろうか。
裁判にかけられたら百パーセント敗訴する自信がある。
そう後ろめたい気にもなったが、自分からそれを指摘して折角の機会をつぶしたくはない。
神様は俺に川村という稀有な存在だけでなく、どうやらチャンスも与えてくれるらしい。
生まれてこのかた神様を恨みこそすれ、祈りを捧げたことも金銭的な意味で貢献した覚えもないこの俺に、神様がこんなにも素晴らしいご褒美をくれるなんて――
神様は余程俺のことを憐れんでるらしい。
いや待てよ。もしかして俺は自分が人間だと思っているだけで、本当は神様の手違いで人間の腹の中に宿ってしまった鬼の子なのかもしれない。だから神様なりに俺に対して申し訳なく思って、贖罪のつもりでこんなにも俺のことを応援してくれているのかもしれない。
そうだ、絶対そうに違いない。
「おまたせってうわあ!びっくりした!弁慶が立ち往生してるのかと思ったよ!」
部屋に入ってきた川村は出て行った時と全く同じ格好で立っていた俺にそう言った。
立ったまま死んでいる大男に間違えられたとしても、全然構わない。
川村は俺にビビるどころか、楽しそうに笑っている。自分の部屋だからか、その笑顔は会社で見るものよりも自然体で砕けているように見える。
神様に、そして川村に、俺は心の中で何度目かわからない感謝をした。
「志島くん、おかわりいる?」
「ああ」
「これくらいでいい?」
「ああ」
「辛くない?」
「ああ」
「良かったー。私辛いの好きだから辛口にしてるんだ。あ、もうなくなったね。もっと食べる?」
「ああ」
「はい、どうぞ。ねえ、不味い?」
「ああ――て、あああああん!?」
一心不乱に差し出されたカレーを食していた俺は、ワンテンポ遅れて間違いに気付き、咄嗟に田舎の尖ったヤンキーみたいな声が出た。さっきのは本心ではないと焦って顔を上げると、「ひっかかった」と不敵に笑う川村と目が合う。そんな川村の笑顔に魂が全部持っていかれた俺は、言い訳一つ口にすることができず、残りのカレーを無言で食べた。
「志島くん、ああしか言わないんだもん」
「ああ……スマン」
「本当にロボットになっちゃったのかと思った」
川村は怒る素振りも見せず、くすくすと笑っている。確かにご飯を作ってくれた人に対して感想もお礼も言わず、ああしか言わないは失礼だった。意中の女子の部屋で意中の女子の作ったご飯を意中の女子の手によって与えられるという状況に一杯一杯で、ああしか言えなかったと言うのが本当の所だが、そんなもの川村には関係ない。
「……ありがとう、うまいよ」
じゃがいもが大きいのが俺好みだとか、辛口なのに辛すぎなくてちょうどいいとか、どこがどう美味しかったのか事細かく伝えてあげたかったのだが、照れ臭くて結局必要最低限の二言しか出てこなかった。
こんなグルメレポーターはクビだと、自分のポンコツ具合に呆れを通り越して殴り倒したくなるが、川村は俺がそう言うと、ぱあーっと表情を明るくして「本当?こちらこそありがとう!」と嬉しそうに笑った。
「すごい、三合炊いたご飯も三日分作ったカレーも全部なくなっちゃった」
「ス、スマン!」
「いーよいーよ。フードファイター生で観戦してるみたいで楽しかったし。ていうか捕獲したゴーリキーに餌あげてるみたいで面白かったし。それに自分の作ったやつをパクパク食べてくれると気持ちいいっていうか、嬉しかった」
またしてもスマンと口走りそうになって、それをぐっと呑み込んだ。あやうく今度はスマンロボットになるところだった。最新家電の方が余程バリエーション豊富に喋る。
川村の明日どころか明後日の食料を食い尽くしてしまい大変申し訳なく思う気持ちはある。しかし、今俺が言うべきことは謝罪ではない。
むしろこれは食事に誘う大いなるチャンスではないだろうか。遠くの方で神様が、ほらいけいけと俺をけしかけている。
掌がじっとりと汗ばみ、ゴクリと喉が鳴る。
「今度作る時はもっと多く用意しとくね」
「――え」
お詫びに明日の夕飯奢るよと意を決して言おうとした時、思いがけない川村の言葉で俺の頭は真っ白になった。
今度、とは、どういう?
「じゃあさ、ご飯も食べた所で、そろそろいいですかね?」
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