6 / 20
二つめの白いアレはカサカサしている
しおりを挟む
週のはじまり月曜日。待ちに待った月曜日!!
「先輩、月曜なのにやたら元気ですね。憂鬱じゃないんですか?」
見るからにどんよりと憂鬱そうな顔をした後輩に朝の挨拶もなしにそう言われ、「全然」と笑顔で返した。
確かに世間で月曜日というのは最も憂鬱な曜日なのだろう。月曜が嫌すぎて日曜の夕方六時半から気が滅入ると言われているくらいなのだから。
私だってつい最近まではそうだった。
だけど今は毎日月曜だったらいいのにと思う位月曜が大好きだ。
いや、違う。
志島くんの白髪探しをできるから、月曜日が大好きなのだ。
お昼のチャイムが鳴ったと同時に席を立ち、ランチに誘いたそうな顔の後輩に「じゃ」と無碍もなく言い放って早足でその場を離れる。
目指す場所はただ一つ。
目的の場所の扉を開けると真っ暗で、資材庫にはまだ誰もいなかった。
いつものソファに腰かけ志島くんが来たらすぐに白髪探しができるようにと、朝のうちに買っておいたおにぎりをはむはむと頬張る。
ちょうど食べ終わる頃にガチャリと扉が開き、待ちに待った志島くんがぬうっと姿を現した。
「悪い、待ったか?」
「待ってないよ。今ご飯食べ終わったとこだし。志島くんは?」
そう聞くとこれからここで食べるというので、私も買っておいたもう一つのおにぎりを取り出し、当たり障りもない話をしながら一緒に食べた。
基本私がどうでもいいような話を一方的に喋っていて、それに志島くんが「ああ」とか「そうか」とか相槌を打ってくれる。志島くんは口数も少ないしリアクションも薄いんだけど、私の話をちゃんと聞いてくれるし、途中で遮ったりも逸らしたりもしない。
志島くんは優しい上に、とても聞き上手だと思う。
そして、ごくまれに笑うこともある。
泣く子も黙るほど怖い顔の志島くんの笑顔は、意外にも結構可愛くてどこか間抜けな感じにもなって、私は志島くんをもっと笑わせたくなってわざと下らないことを言ってみることも多い。
「志島くん、今日は右エリアを探索したいと思う」
「わかった」
ご飯を食べ終えたら即宝(白髪)探しに出発だ。
志島くんは私の希望通り、右側が上になるように私の膝に頭を乗せて寝転がった。
志島くんは目をきつく閉じ、眉間にこれでもかと皺を寄せ、苦虫を噛み潰したかのように口を引き結んだ。
大丈夫、これスタンダードだから。全然怒ってないから無問題。
鼻歌まじりに志島くんの髪の毛をかき分けると、志島くんの肩が少しだけ跳ねた。それも気にせずに白髪を探す。短めに切りそろえられた染められていない綺麗な黒髪は、最初は針金のように硬いのかと思ってたけど、普通に柔らかくコシがある。整髪料をつけていないのか一本一本サラサラとしているし、シャンプーのいい香りもする。ノンシリコンかつボタニカルな香りが。
「あ、あった。抜くよ、いい?」
「ああ」
勢いよくえいっと抜くと、志島くんの肩がまた若干跳ねた。下手に遠慮すると抜けなかったり不必要な痛みを与えてしまうので、抜くと決めたら潔く抜くのがポイントだ。
抜いた白髪は上から下まで見事に真っ白で、それでいて傷みが一切ないお手本のような白髪だった。
私は猫っ毛で細い上にコシがなく、しかもダメージヘアで毛の太さが歪という、毛のランクでいうと下の下に位置する髪質で、そんな私の白髪なんて志島くんのそれとはとてもじゃないが比べ物にならない。
もちろん自分で見つけたら抜くけれど、志島くんの白髪を抜いた時の様な感動も興奮もない。
ただスッキリするだけだ。
そう、白髪を抜くとスッキリするのだ。
私は昔からボタンを見ると押したくなる、開けるなと言われたら開けたくなる、とにかく目に付いたものは何でも考えるより先に手が出る性質で、なおかつ我慢ができない性格だった。
エレベーターのボタンは絶対に押さないと気が済まなかったし、家に届いた宅配便は親に聞く前に片っ端から開けていた。
それをしてその先どうなるかなんてことには興味がなく、とりあえず目についたからやりたい。やると気が済む。それだけだった。
歳を重ねるごとにその衝動的な欲望は理性で押さえられるようになってきたが、完全にその悪癖を抑え込むことは難しかった。
そこに山があるから登りたくなる、というのと一緒だ。
痒ければかくし、カサブタができたら取りたくなるし、ニキビができれば潰したくなるし、白髪があれば抜きたくなる。
やってはいけないと分かっていてもやりたくてしょうがない。
それが私だった。
そして今、その衝動的な欲望がむくむくと湧き上がってきている。
私は見てしまった。見つけてしまった。
一回でも見てしまうと駄目なんだ。
ワクワクしてウズウズしてムズムズするのだ。
「志島くんどうしよう」
「なんだ?」
「残念なお知らせがあります」
「……」
「白髪がもう見つからない」
「……そうか」
志島くんの顔は怖い。何回見てもやっぱり怖い。見る度、毎度怖い。
だけど彼は優しいし、それに絶対怒らない。私はそれを知っている。
だからこそ、我慢ができなくなってしまう。
志島くんなら許してくれるような、もしかしたら受け入れてくれるんじゃないかって期待してしまう。
「そして新たに一つお知らせがあります」
「なんだ?」
目にした誘惑に抗えず、私はそれを口にする。
「耳クソがあります」
「……」
「しかも大きいのが」
「……」
「手を伸ばせば届きそうなところに」
元々静かな資材庫が、さらに静まり返った気がする。
志島くんからの返事はない。相槌さえもなくなってしまった。ピクリとも動かない。
ここにきてようやく事の重大さに気が付き、即後悔した。
流石にこれは不躾すぎたかもしれない。
だって耳が付くと言えどもクソだよ?うんこだよ?
うんこ見えるから取っていいかなんて言われて、是非とも取ってくださいなんていう人いる?
ていうかそもそも、うんこついてるよって面と向かって言われたくないし。オブラートに包むとか見て見ないフリするとか、大人な対応するでしょ普通。うん、私が逆の立場だったら絶対そう思う。そんなことただの同期に指摘されたら恥ずかしすぎて死ねるし、二度と顔合わせられないって思うし、むしろこいつ変なやつだなって警戒する。
……うわあ!どうしよう!
今まさに志島くんそう思ってたりして――ていうか絶対思ってる!
白髪抜きたいって言ってくるだけでもかなりの変人なのに、今度は耳クソ掘りたいとか言ってきたよこいつまじガチやべえやつじゃんもう俺の白髪探させるのやめよっていうか関わるのやめよう、ってなる!!今まさにそうなってる!!
一人顔色を無くしアワアワしていると、膝の上の志島くんの頭が少しだけ上を向き、私を見た。
ギロリと志島くんの三白眼が私を捉え、そしてまた視線を戻す。
……視線だけで殺されるかと思った。
般若とか鬼とかそういう類のお面を被っているのかと思った。そしてもちろん志島くんはお面なんて被ってなくて素面だった。
つまり志島くんは……本物の鬼!
カタカタ震えていると志島くんが「……取りたいのか?」とボソリと言い捨てた。その志島くんの声は今までに聞いたことがないくらい低くて威圧的だったけど、その横顔は般若でも鬼でもなくいつも通りの怖い顔で、そんな志島くんの顔を見たら一気に肩の力が抜けた。
「取ってもいいの?」
「ああ」
「耳クソだよ?」
「ああ」
「ちなみに私はオーソドックスな耳かきで取る派なんだけど、志島くんは何派とかある?綿棒派とかピンセット使用派とかぐるぐるタイプ派とか。それとも、やっぱり人にやられるのは嫌で自分でやりたい派とかー」
「俺は膝枕をされながらオーソドックスな耳かきで誰かに優しく耳クソを取られたい派だ」
私が全部言いきる前にそれを遮るかのように言葉を被せられた。
そうか、志島くんは誰かに耳かきをしてもらいたい派なのか。
じわじわと嬉しさが込み上げてくる。
「それは、私がしてもいいと?」
ニヤニヤと口元が弛みそうになるのを必死に堪えながら、確認のためそう聞くと、志島くんは顔をさらに強張らせてから「川村に、してほしい」と言った。
その横顔はやっぱり怖い。般若とか鬼レベルではないけれど、人間の中ではトップクラスの怖さだと断言できるほどには怖い。
でも、志島くんはやっぱり優しい。絶対に怒らないし、呆れたり蔑んだり罵ったりもしない。
志島くんのでっかい耳クソを取れることが嬉しくて楽しみで、あと志島くんの顔が若干赤らんでて特殊メイクもしてないのに赤鬼感半端ないのが面白くて、顔が赤いのは照れてるからなのかなって思うとさらに可愛く見えてきて。
色んなものが込み上げてきて、私は声をあげて笑った。
私が笑っている間ずっと、志島くんは私の膝の上で断崖絶壁に彫られた歴代大統領みたいな顔をしていて、それが面白くってまた笑った。
「先輩、月曜なのにやたら元気ですね。憂鬱じゃないんですか?」
見るからにどんよりと憂鬱そうな顔をした後輩に朝の挨拶もなしにそう言われ、「全然」と笑顔で返した。
確かに世間で月曜日というのは最も憂鬱な曜日なのだろう。月曜が嫌すぎて日曜の夕方六時半から気が滅入ると言われているくらいなのだから。
私だってつい最近まではそうだった。
だけど今は毎日月曜だったらいいのにと思う位月曜が大好きだ。
いや、違う。
志島くんの白髪探しをできるから、月曜日が大好きなのだ。
お昼のチャイムが鳴ったと同時に席を立ち、ランチに誘いたそうな顔の後輩に「じゃ」と無碍もなく言い放って早足でその場を離れる。
目指す場所はただ一つ。
目的の場所の扉を開けると真っ暗で、資材庫にはまだ誰もいなかった。
いつものソファに腰かけ志島くんが来たらすぐに白髪探しができるようにと、朝のうちに買っておいたおにぎりをはむはむと頬張る。
ちょうど食べ終わる頃にガチャリと扉が開き、待ちに待った志島くんがぬうっと姿を現した。
「悪い、待ったか?」
「待ってないよ。今ご飯食べ終わったとこだし。志島くんは?」
そう聞くとこれからここで食べるというので、私も買っておいたもう一つのおにぎりを取り出し、当たり障りもない話をしながら一緒に食べた。
基本私がどうでもいいような話を一方的に喋っていて、それに志島くんが「ああ」とか「そうか」とか相槌を打ってくれる。志島くんは口数も少ないしリアクションも薄いんだけど、私の話をちゃんと聞いてくれるし、途中で遮ったりも逸らしたりもしない。
志島くんは優しい上に、とても聞き上手だと思う。
そして、ごくまれに笑うこともある。
泣く子も黙るほど怖い顔の志島くんの笑顔は、意外にも結構可愛くてどこか間抜けな感じにもなって、私は志島くんをもっと笑わせたくなってわざと下らないことを言ってみることも多い。
「志島くん、今日は右エリアを探索したいと思う」
「わかった」
ご飯を食べ終えたら即宝(白髪)探しに出発だ。
志島くんは私の希望通り、右側が上になるように私の膝に頭を乗せて寝転がった。
志島くんは目をきつく閉じ、眉間にこれでもかと皺を寄せ、苦虫を噛み潰したかのように口を引き結んだ。
大丈夫、これスタンダードだから。全然怒ってないから無問題。
鼻歌まじりに志島くんの髪の毛をかき分けると、志島くんの肩が少しだけ跳ねた。それも気にせずに白髪を探す。短めに切りそろえられた染められていない綺麗な黒髪は、最初は針金のように硬いのかと思ってたけど、普通に柔らかくコシがある。整髪料をつけていないのか一本一本サラサラとしているし、シャンプーのいい香りもする。ノンシリコンかつボタニカルな香りが。
「あ、あった。抜くよ、いい?」
「ああ」
勢いよくえいっと抜くと、志島くんの肩がまた若干跳ねた。下手に遠慮すると抜けなかったり不必要な痛みを与えてしまうので、抜くと決めたら潔く抜くのがポイントだ。
抜いた白髪は上から下まで見事に真っ白で、それでいて傷みが一切ないお手本のような白髪だった。
私は猫っ毛で細い上にコシがなく、しかもダメージヘアで毛の太さが歪という、毛のランクでいうと下の下に位置する髪質で、そんな私の白髪なんて志島くんのそれとはとてもじゃないが比べ物にならない。
もちろん自分で見つけたら抜くけれど、志島くんの白髪を抜いた時の様な感動も興奮もない。
ただスッキリするだけだ。
そう、白髪を抜くとスッキリするのだ。
私は昔からボタンを見ると押したくなる、開けるなと言われたら開けたくなる、とにかく目に付いたものは何でも考えるより先に手が出る性質で、なおかつ我慢ができない性格だった。
エレベーターのボタンは絶対に押さないと気が済まなかったし、家に届いた宅配便は親に聞く前に片っ端から開けていた。
それをしてその先どうなるかなんてことには興味がなく、とりあえず目についたからやりたい。やると気が済む。それだけだった。
歳を重ねるごとにその衝動的な欲望は理性で押さえられるようになってきたが、完全にその悪癖を抑え込むことは難しかった。
そこに山があるから登りたくなる、というのと一緒だ。
痒ければかくし、カサブタができたら取りたくなるし、ニキビができれば潰したくなるし、白髪があれば抜きたくなる。
やってはいけないと分かっていてもやりたくてしょうがない。
それが私だった。
そして今、その衝動的な欲望がむくむくと湧き上がってきている。
私は見てしまった。見つけてしまった。
一回でも見てしまうと駄目なんだ。
ワクワクしてウズウズしてムズムズするのだ。
「志島くんどうしよう」
「なんだ?」
「残念なお知らせがあります」
「……」
「白髪がもう見つからない」
「……そうか」
志島くんの顔は怖い。何回見てもやっぱり怖い。見る度、毎度怖い。
だけど彼は優しいし、それに絶対怒らない。私はそれを知っている。
だからこそ、我慢ができなくなってしまう。
志島くんなら許してくれるような、もしかしたら受け入れてくれるんじゃないかって期待してしまう。
「そして新たに一つお知らせがあります」
「なんだ?」
目にした誘惑に抗えず、私はそれを口にする。
「耳クソがあります」
「……」
「しかも大きいのが」
「……」
「手を伸ばせば届きそうなところに」
元々静かな資材庫が、さらに静まり返った気がする。
志島くんからの返事はない。相槌さえもなくなってしまった。ピクリとも動かない。
ここにきてようやく事の重大さに気が付き、即後悔した。
流石にこれは不躾すぎたかもしれない。
だって耳が付くと言えどもクソだよ?うんこだよ?
うんこ見えるから取っていいかなんて言われて、是非とも取ってくださいなんていう人いる?
ていうかそもそも、うんこついてるよって面と向かって言われたくないし。オブラートに包むとか見て見ないフリするとか、大人な対応するでしょ普通。うん、私が逆の立場だったら絶対そう思う。そんなことただの同期に指摘されたら恥ずかしすぎて死ねるし、二度と顔合わせられないって思うし、むしろこいつ変なやつだなって警戒する。
……うわあ!どうしよう!
今まさに志島くんそう思ってたりして――ていうか絶対思ってる!
白髪抜きたいって言ってくるだけでもかなりの変人なのに、今度は耳クソ掘りたいとか言ってきたよこいつまじガチやべえやつじゃんもう俺の白髪探させるのやめよっていうか関わるのやめよう、ってなる!!今まさにそうなってる!!
一人顔色を無くしアワアワしていると、膝の上の志島くんの頭が少しだけ上を向き、私を見た。
ギロリと志島くんの三白眼が私を捉え、そしてまた視線を戻す。
……視線だけで殺されるかと思った。
般若とか鬼とかそういう類のお面を被っているのかと思った。そしてもちろん志島くんはお面なんて被ってなくて素面だった。
つまり志島くんは……本物の鬼!
カタカタ震えていると志島くんが「……取りたいのか?」とボソリと言い捨てた。その志島くんの声は今までに聞いたことがないくらい低くて威圧的だったけど、その横顔は般若でも鬼でもなくいつも通りの怖い顔で、そんな志島くんの顔を見たら一気に肩の力が抜けた。
「取ってもいいの?」
「ああ」
「耳クソだよ?」
「ああ」
「ちなみに私はオーソドックスな耳かきで取る派なんだけど、志島くんは何派とかある?綿棒派とかピンセット使用派とかぐるぐるタイプ派とか。それとも、やっぱり人にやられるのは嫌で自分でやりたい派とかー」
「俺は膝枕をされながらオーソドックスな耳かきで誰かに優しく耳クソを取られたい派だ」
私が全部言いきる前にそれを遮るかのように言葉を被せられた。
そうか、志島くんは誰かに耳かきをしてもらいたい派なのか。
じわじわと嬉しさが込み上げてくる。
「それは、私がしてもいいと?」
ニヤニヤと口元が弛みそうになるのを必死に堪えながら、確認のためそう聞くと、志島くんは顔をさらに強張らせてから「川村に、してほしい」と言った。
その横顔はやっぱり怖い。般若とか鬼レベルではないけれど、人間の中ではトップクラスの怖さだと断言できるほどには怖い。
でも、志島くんはやっぱり優しい。絶対に怒らないし、呆れたり蔑んだり罵ったりもしない。
志島くんのでっかい耳クソを取れることが嬉しくて楽しみで、あと志島くんの顔が若干赤らんでて特殊メイクもしてないのに赤鬼感半端ないのが面白くて、顔が赤いのは照れてるからなのかなって思うとさらに可愛く見えてきて。
色んなものが込み上げてきて、私は声をあげて笑った。
私が笑っている間ずっと、志島くんは私の膝の上で断崖絶壁に彫られた歴代大統領みたいな顔をしていて、それが面白くってまた笑った。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる