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♠︎まさか俺の白髪が運命の赤い糸だったとは(2)
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数か月前からやたら川村の視線を感じるようになった。最初は乙女系自意識過剰から来る俺の勘違いかと思ったが、どうやらそうでもないらしい。
目が合えば何か言いたそうな顔をして、でも何も言わずに口籠る。ビクビクされるのには慣れていたが、川村のそれはソワソワとかモジモジとか、恐怖から来るそれとは違うものに感じられた。
流石に俺もこれはおかしいと思い始め、そしてもしかして川村は俺のことを……なんてご都合主義な発想にたどり着き、感極まった俺はとうとう自分からアクションを起こしてしまったのだ。
恋愛どころか人とのコミュニケーション能力がほぼ皆無の俺が、とんでもないことをやらかしてしまった自覚はある。勘違いも甚だしく、勝手に暴走して告白しなかっただけ良かったのかもしれないが。
ただ、勇気を出してあの時飯に誘って良かった。望んだ結果は得られなかったが、それと同等、いやそれ以上の成果を得られた。
「志島くん!見て見て、こんなにいっぱい抜けたよ!!」
子供のように目をキラキラと輝かせた川村が、俺の白髪を意気揚々と見せてくる。俺の白髪を抜くのがそんなにも楽しいのか、白髪がいっぱい抜けたのがそんなに嬉しいのか。色々心中複雑ではあるが、無邪気に笑う川村はとても可愛く、とてもじゃないが直視できなくてそっぽ向いてしまう。
ああ、こんな態度を取るとまた怖がらせてしまう。
そう咄嗟に後悔するも、川村はそんなこと微塵も気にしていないようで「すごいねえ、志島くんの白髪は生き生きとしてるねえ」などと言いながら俺の白髪を満足げに見つめていた。
そんな川村の態度にホッとするような、俺の白髪を戦利品のように扱われて恥ずかしいような、どう反応したらいいのか分からなくて俺はまた川村から目を逸らした。
あの日から俺と川村は、毎週月曜の昼休憩、人気のない資材庫でこうして秘密の逢瀬を重ねるようになった。
俺の白髪を抜くために。
もちろん俺が抜いてほしいとお願いした訳じゃない。川村が俺にお願いしてきたのだ。
「すごいよ志島くん。パッと見だと全然わからないのに、ちょっと探すと出てくる出てくる。まるで白髪の宝石箱だよ!しかもどれもこれも真っ直ぐで凛とした真っ白髪!ねえ、これ全部抜いていいかな?あ、でももしかして、白髪は切る派だったりする?それとも抜かずに抜けるまで手を下さない派?」
色々ツッコみどころはあるが、とりあえず白髪に対してそんなこだわりは微塵もないし、そもそも白髪がそんなにいっぱいあるだなんて知らなかったから気にしたこともなかったし。白髪にそんな派閥があったのなんて初耳だ。
「ていうか、それ以前に自分の頭を私に弄られたくないよね。そうだよね、ごめん。ちょっと調子に乗ってー」
「抜いてくれ」
「え?」
「白髪は抜く派だ。しかも自分ではなく他人に抜かれたい派だ。そして一本足りとも白髪があることを許せない派だ。是非とも全て抜き去ってほしい」
川村が冷静になって辞退しかけたのを察し、すかさず声をかぶせた。
自分でも何を言ってるのかよくわからなかったが、俺がそう言い切ると川村はみるみる表情を明るくし、「ありがとう志島くん!」と満面の笑みを浮かべた。
まさか俺の人生で女子とこんな親密な関係になれるんて、想像もしていなかった。
今俺は、社長室で長年使われていた廃棄待ちの革張りソファに座っていて、俺の後ろには川村が立って真剣に俺の白髪を探している。
「はい、これ持ってて。もう一回探していい?まだ探してないゾーンがあるんだ」
そう言って白髪を渡され、一瞬だけ指が触れた。
触れた場所からじわじわと全身に熱が広がり、一気に顔がかあっと火照る。
密室(ただの資材庫)に二人きりという状況だけで緊張から心臓がはち切れそうなのに、俺の髪を撫でられ(白髪を探してるだけだが)、(白髪を探すために頭部を)至近距離で見つめられ、身体の一部(指先の先の先)を触れ合わせるとか。
意中の女子との濃厚な絡みに、悶絶してのたうちまわって血反吐を吐きそうだ。
「ごめん、流石に抜き過ぎかな?痛かった?」
「……いや、大丈夫」
「本当?でも今志島くん、くしゃみが出そうで出なくて何とか出そうと高めてようやく出る!って時に話しかけられてくしゃみが引っ込んで話しかけた奴マジ殺すぞ、って顔してたよ?」
どんな顔だ、それは。
しかし川村が好きすぎて緊張している顔だなんて、馬鹿正直に言えるはずもない。全然違うが川村の言う通り、くしゃみが出そうで出なかったことにしておいた。もちろん最後殺すのくだりは否定して。
「まだ探せばありそうなんだけど、今日はこのくらいにしておく?あんまり抜き過ぎると来週抜く分なくなっちゃうし。それにお昼休みにずっとこうやって抜かれてるのも、志島くん休まらないよね」
「いや、それは大丈夫。むしろ川村こそ疲れないか?」
俺はずっと座っているが川村は立ったままだ。しかも俺と川村はかなり身長差がある。俺が座っていると言っても川村は体勢的に辛いんじゃないだろうか。
「私?全然疲れないよ。むしろ楽しくて楽しくて疲れなんてどっか飛んでっちゃうよ!でも、志島くんだけ座ってるのって居たたまれないかな?やり辛い?」
川村はそう言って思案する様に腕を組み、「あ、そーだ!」と手をパチンと合わせた。
「志島くん一回立って」と言われたので立ち上がると、入れ替わる様にして川村がソファに座った。そしてお尻を動かしていそいそと端に移動し、「はい、どーぞ」と自分の腿をパンパンと叩いた。
「……」
「いいよー」
「……」
川村の、というか女子の太腿をこんなに凝視したことがかつてあっただろうか。いや、ない。
川村は自分の太腿を俺に差し出しているように見える。俺の勘違いでなければ、そこに俺を誘導し、ひ、ひひ膝枕を提案しているように見える。
思わずゴクリと喉が鳴る。
小さくて華奢だと思っていた川村のそこは、想像よりも丸みを帯びてとても柔らかそうに見えた。
「ほら、頭乗せて。ゴロンて適当に横になって」
勘違いじゃなかった!!
川村の顔と太腿を何回も交互に見て、覚悟を決め身体を横たえた。俺の頭なんて乗せたら川村の太腿が重みに耐えきれずひしゃげてしまうのではないかと不安に思ったが、そんなことは起こらなかった。
女子に膝枕をされた経験などもちろんない俺は正解が分からず仰向けに寝転んだが、これだと川村と目が合ってしまうことに気付き、慌てて身体を横にした。もちろん、川村に背を向ける形で。
「これだったらお互い楽だから気兼ねなく白髪探しできるね!志島くん、辛くない?」
「……おう」
「眠かったら寝ていいからね」
「……おう」
「じゃ、探しまーす」
「……おう」
だめだ。おう、しか出てこない。
本当は川村にこそ重くないか辛くないか男の俺が気を使ってアレコレ聞いてあげるべきなのに、今の状況がエマージェンシーすぎてとてもじゃないが言葉にならない。
膝枕の時、男は目を開けているべきなのか、呼吸は鼻でするのか口でするのか、腕はどこにやれば、足は広げるのか閉じるのか。だめだ、正解が何も分からない。
とりあえず煩すぎる心臓をどうにかしたいのに、自分で自分の心拍数をコントロールすることができない。
好きな女子の膝枕なんて、オーダーメイドの低反発枕を抜いて男の欲しい枕ランキング堂々の一位なはずなのに、緊張しすぎて全然リラックスできない。
眠気に襲われるどころかアドレナリンがバシバシ出ている。自分の表情がどうなっているのか分からないが、多分恐ろしいことになっているだろう。
そんな俺に気づいているのかいないのか、川村は次々に白髪を抜いていく。
短いようでとてつもなく長かった昼休憩が終わった時、川村は俺の顔を見て「志島くん、千人切りして無双きめた後の呂布みたいな顔してるよ」と言い、可笑しそうに声を上げて笑った。
目が合えば何か言いたそうな顔をして、でも何も言わずに口籠る。ビクビクされるのには慣れていたが、川村のそれはソワソワとかモジモジとか、恐怖から来るそれとは違うものに感じられた。
流石に俺もこれはおかしいと思い始め、そしてもしかして川村は俺のことを……なんてご都合主義な発想にたどり着き、感極まった俺はとうとう自分からアクションを起こしてしまったのだ。
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ただ、勇気を出してあの時飯に誘って良かった。望んだ結果は得られなかったが、それと同等、いやそれ以上の成果を得られた。
「志島くん!見て見て、こんなにいっぱい抜けたよ!!」
子供のように目をキラキラと輝かせた川村が、俺の白髪を意気揚々と見せてくる。俺の白髪を抜くのがそんなにも楽しいのか、白髪がいっぱい抜けたのがそんなに嬉しいのか。色々心中複雑ではあるが、無邪気に笑う川村はとても可愛く、とてもじゃないが直視できなくてそっぽ向いてしまう。
ああ、こんな態度を取るとまた怖がらせてしまう。
そう咄嗟に後悔するも、川村はそんなこと微塵も気にしていないようで「すごいねえ、志島くんの白髪は生き生きとしてるねえ」などと言いながら俺の白髪を満足げに見つめていた。
そんな川村の態度にホッとするような、俺の白髪を戦利品のように扱われて恥ずかしいような、どう反応したらいいのか分からなくて俺はまた川村から目を逸らした。
あの日から俺と川村は、毎週月曜の昼休憩、人気のない資材庫でこうして秘密の逢瀬を重ねるようになった。
俺の白髪を抜くために。
もちろん俺が抜いてほしいとお願いした訳じゃない。川村が俺にお願いしてきたのだ。
「すごいよ志島くん。パッと見だと全然わからないのに、ちょっと探すと出てくる出てくる。まるで白髪の宝石箱だよ!しかもどれもこれも真っ直ぐで凛とした真っ白髪!ねえ、これ全部抜いていいかな?あ、でももしかして、白髪は切る派だったりする?それとも抜かずに抜けるまで手を下さない派?」
色々ツッコみどころはあるが、とりあえず白髪に対してそんなこだわりは微塵もないし、そもそも白髪がそんなにいっぱいあるだなんて知らなかったから気にしたこともなかったし。白髪にそんな派閥があったのなんて初耳だ。
「ていうか、それ以前に自分の頭を私に弄られたくないよね。そうだよね、ごめん。ちょっと調子に乗ってー」
「抜いてくれ」
「え?」
「白髪は抜く派だ。しかも自分ではなく他人に抜かれたい派だ。そして一本足りとも白髪があることを許せない派だ。是非とも全て抜き去ってほしい」
川村が冷静になって辞退しかけたのを察し、すかさず声をかぶせた。
自分でも何を言ってるのかよくわからなかったが、俺がそう言い切ると川村はみるみる表情を明るくし、「ありがとう志島くん!」と満面の笑みを浮かべた。
まさか俺の人生で女子とこんな親密な関係になれるんて、想像もしていなかった。
今俺は、社長室で長年使われていた廃棄待ちの革張りソファに座っていて、俺の後ろには川村が立って真剣に俺の白髪を探している。
「はい、これ持ってて。もう一回探していい?まだ探してないゾーンがあるんだ」
そう言って白髪を渡され、一瞬だけ指が触れた。
触れた場所からじわじわと全身に熱が広がり、一気に顔がかあっと火照る。
密室(ただの資材庫)に二人きりという状況だけで緊張から心臓がはち切れそうなのに、俺の髪を撫でられ(白髪を探してるだけだが)、(白髪を探すために頭部を)至近距離で見つめられ、身体の一部(指先の先の先)を触れ合わせるとか。
意中の女子との濃厚な絡みに、悶絶してのたうちまわって血反吐を吐きそうだ。
「ごめん、流石に抜き過ぎかな?痛かった?」
「……いや、大丈夫」
「本当?でも今志島くん、くしゃみが出そうで出なくて何とか出そうと高めてようやく出る!って時に話しかけられてくしゃみが引っ込んで話しかけた奴マジ殺すぞ、って顔してたよ?」
どんな顔だ、それは。
しかし川村が好きすぎて緊張している顔だなんて、馬鹿正直に言えるはずもない。全然違うが川村の言う通り、くしゃみが出そうで出なかったことにしておいた。もちろん最後殺すのくだりは否定して。
「まだ探せばありそうなんだけど、今日はこのくらいにしておく?あんまり抜き過ぎると来週抜く分なくなっちゃうし。それにお昼休みにずっとこうやって抜かれてるのも、志島くん休まらないよね」
「いや、それは大丈夫。むしろ川村こそ疲れないか?」
俺はずっと座っているが川村は立ったままだ。しかも俺と川村はかなり身長差がある。俺が座っていると言っても川村は体勢的に辛いんじゃないだろうか。
「私?全然疲れないよ。むしろ楽しくて楽しくて疲れなんてどっか飛んでっちゃうよ!でも、志島くんだけ座ってるのって居たたまれないかな?やり辛い?」
川村はそう言って思案する様に腕を組み、「あ、そーだ!」と手をパチンと合わせた。
「志島くん一回立って」と言われたので立ち上がると、入れ替わる様にして川村がソファに座った。そしてお尻を動かしていそいそと端に移動し、「はい、どーぞ」と自分の腿をパンパンと叩いた。
「……」
「いいよー」
「……」
川村の、というか女子の太腿をこんなに凝視したことがかつてあっただろうか。いや、ない。
川村は自分の太腿を俺に差し出しているように見える。俺の勘違いでなければ、そこに俺を誘導し、ひ、ひひ膝枕を提案しているように見える。
思わずゴクリと喉が鳴る。
小さくて華奢だと思っていた川村のそこは、想像よりも丸みを帯びてとても柔らかそうに見えた。
「ほら、頭乗せて。ゴロンて適当に横になって」
勘違いじゃなかった!!
川村の顔と太腿を何回も交互に見て、覚悟を決め身体を横たえた。俺の頭なんて乗せたら川村の太腿が重みに耐えきれずひしゃげてしまうのではないかと不安に思ったが、そんなことは起こらなかった。
女子に膝枕をされた経験などもちろんない俺は正解が分からず仰向けに寝転んだが、これだと川村と目が合ってしまうことに気付き、慌てて身体を横にした。もちろん、川村に背を向ける形で。
「これだったらお互い楽だから気兼ねなく白髪探しできるね!志島くん、辛くない?」
「……おう」
「眠かったら寝ていいからね」
「……おう」
「じゃ、探しまーす」
「……おう」
だめだ。おう、しか出てこない。
本当は川村にこそ重くないか辛くないか男の俺が気を使ってアレコレ聞いてあげるべきなのに、今の状況がエマージェンシーすぎてとてもじゃないが言葉にならない。
膝枕の時、男は目を開けているべきなのか、呼吸は鼻でするのか口でするのか、腕はどこにやれば、足は広げるのか閉じるのか。だめだ、正解が何も分からない。
とりあえず煩すぎる心臓をどうにかしたいのに、自分で自分の心拍数をコントロールすることができない。
好きな女子の膝枕なんて、オーダーメイドの低反発枕を抜いて男の欲しい枕ランキング堂々の一位なはずなのに、緊張しすぎて全然リラックスできない。
眠気に襲われるどころかアドレナリンがバシバシ出ている。自分の表情がどうなっているのか分からないが、多分恐ろしいことになっているだろう。
そんな俺に気づいているのかいないのか、川村は次々に白髪を抜いていく。
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