10 / 20
私の頭は正常です
しおりを挟む
「……っ」
志島くんが息を呑む音がして、視線をあげた。
志島くんの眉間の皺は相変わらず深い。そして険しい。世界難関ランキング第三位のカンチェンジュンガ山よりも険しい。
でも怒っているというよりはどこか困っているようにも見える。
志島くんと目が合う。
志島くんは細めていた目をカッと見開き、両手で素早く覆ってしまった。
隠しきれていない頬から首は、ほのかに赤い。
それに手の中のソレが、ビクンと轟いたのをしっかり感じた。
――気持ちいいんだ。
そう思うと、嬉しくて楽しくてたまらない。
ワクワクとドキドキと、ちょっとした悪戯心がムクムクと湧いてくる。
「志島くん」
「……な、んだ?」
薄く開いた口から漏れる息はいつもより荒い。ちょっと苦しそうでもある。それに、なんだか色っぽい。
「もっと早くしてほしい派?それともゆっくりがいい派?」
「……」
「握る強さは?場所は?どこが気持ちいい?どういう風にされるのが好き?」
志島くんのソレをぎゅうっと掴んで、ゆるゆると上下に動かす。志島くんが、小さく呻いた。
そのまま亀頭の部分まで持ち上げ、境目も刺激する。志島くんの口元が、わなわなと不規則に動く。
もう片方の手で、根元にあるパンパンに膨れているものを優しく包む。手のひらで転がす様に刺激すると、志島くんは自分の目を隠していた手で私の手を掴んだ。
また、志島くんと目が合う。
白目があり得ないくらい充血して、三白眼ではなく三赤眼になっている。血走っている。血が全力疾走で駆け抜けている。鬼感が半端ない。
でもその鬼は全然怖くなくて、むしろ泣きそうで、しかも私が泣かせていて。それは悲しいからではなくて、気持ちいいからで。気持ち良くしているのは私の手で。私が志島くんをそうしていて。
「全部、教えて」
手の動きを止めずに、真っすぐに志島くんを見つめる。責めたてるように、じいっと見つめる。
しばらくすると志島くんは観念したように熱い息を吐いた。
「……か、わむらの手が。してくれてるってだけで、最高に気持ちがいい」
「そうなの?」
「……ああ」
じわじわと何かがせり上がってきて、私の頬を熱くする。
「……っく、もうイキそうだ」
「いいよ」
そう言うと志島くんは「スマン」と小さくこぼし、目を閉じた。
はっはっと短い息を吐き、ぐっと口をひき結んだと同時に、手のひらに熱いものがかけられる。
温かいを通り越して、火傷するほどに熱いそれを全部受け止める。
小さな億千もの志島くんが、私の中にいる。そう思うと不思議な気持ちになる。
しばらくして志島くんの動きが止まった所で掌を広げた。
白い液体が室内灯の明かりに反射して、キラキラと輝いている。
「すごい、今日もいっぱい出たよ。色は、同じくらいかな。でも前より多いかも。ねえ、志島くんも見―」
「見ない」
まじまじとそれを見つめ感嘆の声を上げた私に、にべもなく言う。怒っているように聞こえて怒っていないと思いきや、今のは本当に少し怒っていたと思う。
「早く、手を洗ってきてくれ」
「はーい」
苦労して(してないけど)ようやく解放できたのに、もうちょっと達成感に浸らせてほしいと思うものの、志島くんがそう言うのなら仕方がない。しぶしぶ私は洗面所へ行き、水道でそれを流した。
下水道に流されていく億千もの志島くんを想像すると、ちょっと切なくなる。
部屋へ戻ると、志島くんはスラックスを履いてしっかりとベルトも締められていた。なんか、今日はもうこれ以上は駄目だと言われているようだ。
出したら即終わりだなんて寂しすぎる。
本当は硬くそそり立った一本の太い杭が、徐々に柔らかく、そして小さくしおれていき、最終的にパンツに収まる一連の流れを見たいのだけど、志島くんがそれを駄目というのなら仕方ない。
私はそれに従うだけだ。
「気持ち良かった?」
私がそう聞くと、志島くんはぐわっと表情を強張らせ、仁王像のように口をへの字に曲げた。そして認めたくない認めたくない絶対に認めてたまるものかと口をうねらせてから、最終的に「ああ」とそれを肯定した。
「本当?良かった!私もすごい気持ち良かったー!!」
安堵と歓喜で胸の中のお花畑が満開になる。
嘘でもお世辞でもなく、志島くんのアレをシコシコすると私も気持ちがいいのだ。
私の手で気持ちよくなってくれるのも、私の手で射精させたっていうのも、同じようで全然違う満足感が一気に込み上げてきて、ものすごく気持ちよくなる。
嬉しい、楽しい、大好き!
そんな名曲があったけど、本当それ。そして最後の大好きが指すのは、シコる行為のことではない。
もちろん、志島くんのことが、だ。
目の前の男が勃起しているからと言って問答無用でシコりたくなる女なんていない。金銭も発生しないのにそんなこと思う女は頭がおかしい究極の淫乱女だ。
そして私は、そんな頭のおかしい究極の淫乱女ではない。決して。
ボタンや白髪や耳クソと、チンコは絶対に似て非なるものだ。いや、似てもいないか。
とにかく、そこは同列の扱いではない。
想像してみる。
係長が勃起している。シコりたくない。
山野辺先輩が勃起している。絶対にシコりたくない。
同期の藤本が勃起している。死んでもシコりたくない。
どんな年齢でも見た目でも先輩であれ同期であれ見ず知らずの男であれ、勃起しているところすら想像したくない。
でも、志島くんが勃起している。シコりたい!今すぐにでもシコシコしたい!その場でズボンを脱がして志島くんの困った顔が見たい!何ならちょっと怒られたい!そして射精させてやりたい!
ここから導き出される答えは一つ。
――つまり、私は志島くんのことが好きなのだ。
好きだから、シコシコしたくなる。
うん、頭おかしくない。淫乱でもない。恋する乙女なら正常の思考だ。
志島くんのことが好き。
それはすんなり、私の中にすーっと染み込んでいった。
志島くんのことが好き。
ずっと人として好きだったけど、今は男の人として好き。すっごい好き。
怖い顔も、真面目な性格も、私に優しい所も。全部全部、好き。
◇
毎週月曜日の終業後、志島くんは私の家に来る。
会社の最寄り駅で待ち合わせして、二人で電車に乗って帰る。
通勤時間にも拘わらず、志島くんと一緒だと若干のスペースができるからお得だ。もちろん、痴漢に遭うことなんて絶対ない。
電車から降りるとそのまま駅前のスーパーに寄る。
毎週カレーっていうのも飽きるし、志島くんがいつも作ってもらって申し訳ないというので、最近では帰ってから二人で作るようになった。
材料費は割り勘。志島くんはいつもスーパーの袋を持って、車道側を歩いてくれる。
私がありがとうと言うと、志島くんは視線を合わせずに「ん」とだけ言う。
その横顔は相変わらず怖い。これが憤怒ですと言わんばかりに怖い。
だけど、ものすごく愛おしい。
一人ニヨニヨしながら並んで歩く。
意外なことに志島くんは料理が上手だった。
「川村、玉ねぎはくし切りにして」
「え?くし切り?」
「筋に沿って、斜めに。そう」
志島くんが言うと必殺技に聞こえるから不思議だ。くし切りなんて言葉初めて聞いたけど、どうやら本当に料理用語であるらしい。
なんでも、志島くんはお母さんに徹底的に基礎を叩きこまれたとか。お母さんに料理を教わったことなんてない私はもちろん全く基礎ができておらず、こうして毎回志島くんに指南してもらっている。
志島くんは無知な私に呆れることも馬鹿にすることもない。女のくせになんてことも、もちろん言わない。
そんなところにも男らしさと優しさが滲み出ていて、もっともっと好きになる。
切った野菜を志島くんが炒める。菜箸で野菜をほぐして、たまにフライパンをひょいっと返して。高い位置から塩をパラパラ振っちゃったりする姿も様になっている。
調味料を順番に入れると、ふわんといい匂いが鼻をかすめる。美味しそうだ。お腹が空いてぐうーと鳴る。
今日のメニューは肉野菜炒めとお味噌汁と五目御飯。
ああ、早く食べたいなあ。
早く食べたくて涎が垂れる。
「川村、皿出して」
「うわあ!今日もおいしそう!早く食べよう早く食べよう!」
お皿を取り出して、志島くんにはいっと渡す。盛られたばかりの野菜炒めから、ほわんと湯気があがっていた。
私のご飯をお茶碗半分くらいに盛って、志島くんのご飯をお茶碗にこんもりと盛る。これをあと二杯は軽く食べるのだから驚きだ。
温めなおした味噌汁をよそってお盆に乗せ、テーブルまで持って行く。
二人で向かい合わせに座って「いただきます」と声を揃えた。
志島くんと目が合う。
その瞬間、地球崩壊レベルの巨大隕石みたいに強張らせた顔を少しだけ綻ばせ、ふっと小さく笑った。
私の胸がきゅんと締まる。
ああ、好きだ。
志島くんの一挙一動に恋をして、志島くんと過ごす一分一秒にときめいている。
さっきまであったはずの食欲がすっかり消え、別のものがムクムクと湧いてくる。
早く食べよう。
箸を持ってひたすらご飯を口に運ぶ。咀嚼する。飲み込む。美味しい。私の作った肉野菜炒めより格段に美味しい。でもそれどころではない。実は味もそんなに分からない。とりあえず早く食べねば。
早く食べて、食べ終わったら。
――志島くんのアレをアレしたい。
志島くんが息を呑む音がして、視線をあげた。
志島くんの眉間の皺は相変わらず深い。そして険しい。世界難関ランキング第三位のカンチェンジュンガ山よりも険しい。
でも怒っているというよりはどこか困っているようにも見える。
志島くんと目が合う。
志島くんは細めていた目をカッと見開き、両手で素早く覆ってしまった。
隠しきれていない頬から首は、ほのかに赤い。
それに手の中のソレが、ビクンと轟いたのをしっかり感じた。
――気持ちいいんだ。
そう思うと、嬉しくて楽しくてたまらない。
ワクワクとドキドキと、ちょっとした悪戯心がムクムクと湧いてくる。
「志島くん」
「……な、んだ?」
薄く開いた口から漏れる息はいつもより荒い。ちょっと苦しそうでもある。それに、なんだか色っぽい。
「もっと早くしてほしい派?それともゆっくりがいい派?」
「……」
「握る強さは?場所は?どこが気持ちいい?どういう風にされるのが好き?」
志島くんのソレをぎゅうっと掴んで、ゆるゆると上下に動かす。志島くんが、小さく呻いた。
そのまま亀頭の部分まで持ち上げ、境目も刺激する。志島くんの口元が、わなわなと不規則に動く。
もう片方の手で、根元にあるパンパンに膨れているものを優しく包む。手のひらで転がす様に刺激すると、志島くんは自分の目を隠していた手で私の手を掴んだ。
また、志島くんと目が合う。
白目があり得ないくらい充血して、三白眼ではなく三赤眼になっている。血走っている。血が全力疾走で駆け抜けている。鬼感が半端ない。
でもその鬼は全然怖くなくて、むしろ泣きそうで、しかも私が泣かせていて。それは悲しいからではなくて、気持ちいいからで。気持ち良くしているのは私の手で。私が志島くんをそうしていて。
「全部、教えて」
手の動きを止めずに、真っすぐに志島くんを見つめる。責めたてるように、じいっと見つめる。
しばらくすると志島くんは観念したように熱い息を吐いた。
「……か、わむらの手が。してくれてるってだけで、最高に気持ちがいい」
「そうなの?」
「……ああ」
じわじわと何かがせり上がってきて、私の頬を熱くする。
「……っく、もうイキそうだ」
「いいよ」
そう言うと志島くんは「スマン」と小さくこぼし、目を閉じた。
はっはっと短い息を吐き、ぐっと口をひき結んだと同時に、手のひらに熱いものがかけられる。
温かいを通り越して、火傷するほどに熱いそれを全部受け止める。
小さな億千もの志島くんが、私の中にいる。そう思うと不思議な気持ちになる。
しばらくして志島くんの動きが止まった所で掌を広げた。
白い液体が室内灯の明かりに反射して、キラキラと輝いている。
「すごい、今日もいっぱい出たよ。色は、同じくらいかな。でも前より多いかも。ねえ、志島くんも見―」
「見ない」
まじまじとそれを見つめ感嘆の声を上げた私に、にべもなく言う。怒っているように聞こえて怒っていないと思いきや、今のは本当に少し怒っていたと思う。
「早く、手を洗ってきてくれ」
「はーい」
苦労して(してないけど)ようやく解放できたのに、もうちょっと達成感に浸らせてほしいと思うものの、志島くんがそう言うのなら仕方がない。しぶしぶ私は洗面所へ行き、水道でそれを流した。
下水道に流されていく億千もの志島くんを想像すると、ちょっと切なくなる。
部屋へ戻ると、志島くんはスラックスを履いてしっかりとベルトも締められていた。なんか、今日はもうこれ以上は駄目だと言われているようだ。
出したら即終わりだなんて寂しすぎる。
本当は硬くそそり立った一本の太い杭が、徐々に柔らかく、そして小さくしおれていき、最終的にパンツに収まる一連の流れを見たいのだけど、志島くんがそれを駄目というのなら仕方ない。
私はそれに従うだけだ。
「気持ち良かった?」
私がそう聞くと、志島くんはぐわっと表情を強張らせ、仁王像のように口をへの字に曲げた。そして認めたくない認めたくない絶対に認めてたまるものかと口をうねらせてから、最終的に「ああ」とそれを肯定した。
「本当?良かった!私もすごい気持ち良かったー!!」
安堵と歓喜で胸の中のお花畑が満開になる。
嘘でもお世辞でもなく、志島くんのアレをシコシコすると私も気持ちがいいのだ。
私の手で気持ちよくなってくれるのも、私の手で射精させたっていうのも、同じようで全然違う満足感が一気に込み上げてきて、ものすごく気持ちよくなる。
嬉しい、楽しい、大好き!
そんな名曲があったけど、本当それ。そして最後の大好きが指すのは、シコる行為のことではない。
もちろん、志島くんのことが、だ。
目の前の男が勃起しているからと言って問答無用でシコりたくなる女なんていない。金銭も発生しないのにそんなこと思う女は頭がおかしい究極の淫乱女だ。
そして私は、そんな頭のおかしい究極の淫乱女ではない。決して。
ボタンや白髪や耳クソと、チンコは絶対に似て非なるものだ。いや、似てもいないか。
とにかく、そこは同列の扱いではない。
想像してみる。
係長が勃起している。シコりたくない。
山野辺先輩が勃起している。絶対にシコりたくない。
同期の藤本が勃起している。死んでもシコりたくない。
どんな年齢でも見た目でも先輩であれ同期であれ見ず知らずの男であれ、勃起しているところすら想像したくない。
でも、志島くんが勃起している。シコりたい!今すぐにでもシコシコしたい!その場でズボンを脱がして志島くんの困った顔が見たい!何ならちょっと怒られたい!そして射精させてやりたい!
ここから導き出される答えは一つ。
――つまり、私は志島くんのことが好きなのだ。
好きだから、シコシコしたくなる。
うん、頭おかしくない。淫乱でもない。恋する乙女なら正常の思考だ。
志島くんのことが好き。
それはすんなり、私の中にすーっと染み込んでいった。
志島くんのことが好き。
ずっと人として好きだったけど、今は男の人として好き。すっごい好き。
怖い顔も、真面目な性格も、私に優しい所も。全部全部、好き。
◇
毎週月曜日の終業後、志島くんは私の家に来る。
会社の最寄り駅で待ち合わせして、二人で電車に乗って帰る。
通勤時間にも拘わらず、志島くんと一緒だと若干のスペースができるからお得だ。もちろん、痴漢に遭うことなんて絶対ない。
電車から降りるとそのまま駅前のスーパーに寄る。
毎週カレーっていうのも飽きるし、志島くんがいつも作ってもらって申し訳ないというので、最近では帰ってから二人で作るようになった。
材料費は割り勘。志島くんはいつもスーパーの袋を持って、車道側を歩いてくれる。
私がありがとうと言うと、志島くんは視線を合わせずに「ん」とだけ言う。
その横顔は相変わらず怖い。これが憤怒ですと言わんばかりに怖い。
だけど、ものすごく愛おしい。
一人ニヨニヨしながら並んで歩く。
意外なことに志島くんは料理が上手だった。
「川村、玉ねぎはくし切りにして」
「え?くし切り?」
「筋に沿って、斜めに。そう」
志島くんが言うと必殺技に聞こえるから不思議だ。くし切りなんて言葉初めて聞いたけど、どうやら本当に料理用語であるらしい。
なんでも、志島くんはお母さんに徹底的に基礎を叩きこまれたとか。お母さんに料理を教わったことなんてない私はもちろん全く基礎ができておらず、こうして毎回志島くんに指南してもらっている。
志島くんは無知な私に呆れることも馬鹿にすることもない。女のくせになんてことも、もちろん言わない。
そんなところにも男らしさと優しさが滲み出ていて、もっともっと好きになる。
切った野菜を志島くんが炒める。菜箸で野菜をほぐして、たまにフライパンをひょいっと返して。高い位置から塩をパラパラ振っちゃったりする姿も様になっている。
調味料を順番に入れると、ふわんといい匂いが鼻をかすめる。美味しそうだ。お腹が空いてぐうーと鳴る。
今日のメニューは肉野菜炒めとお味噌汁と五目御飯。
ああ、早く食べたいなあ。
早く食べたくて涎が垂れる。
「川村、皿出して」
「うわあ!今日もおいしそう!早く食べよう早く食べよう!」
お皿を取り出して、志島くんにはいっと渡す。盛られたばかりの野菜炒めから、ほわんと湯気があがっていた。
私のご飯をお茶碗半分くらいに盛って、志島くんのご飯をお茶碗にこんもりと盛る。これをあと二杯は軽く食べるのだから驚きだ。
温めなおした味噌汁をよそってお盆に乗せ、テーブルまで持って行く。
二人で向かい合わせに座って「いただきます」と声を揃えた。
志島くんと目が合う。
その瞬間、地球崩壊レベルの巨大隕石みたいに強張らせた顔を少しだけ綻ばせ、ふっと小さく笑った。
私の胸がきゅんと締まる。
ああ、好きだ。
志島くんの一挙一動に恋をして、志島くんと過ごす一分一秒にときめいている。
さっきまであったはずの食欲がすっかり消え、別のものがムクムクと湧いてくる。
早く食べよう。
箸を持ってひたすらご飯を口に運ぶ。咀嚼する。飲み込む。美味しい。私の作った肉野菜炒めより格段に美味しい。でもそれどころではない。実は味もそんなに分からない。とりあえず早く食べねば。
早く食べて、食べ終わったら。
――志島くんのアレをアレしたい。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる