20 / 20
めでたしめでたし
しおりを挟む
「おはようございまーうぇ、ええ!?」
「ちょ、先輩こちらへ」
「急げ!」
次の日出社するやいなや、私のことを待ち構えていただろう藤本と山崎に両腕をがっちり抑えられ、部屋の外へズルズルと連れ出されてしまった。
「先輩!大丈夫ですか!?どこも怪我とかありませんか!?」
「川村!まさかお前が生きて帰ってこれるとは思ってなかったぞ」
「は、はあ?」
私の無事を確かめるかのように山崎にぺたぺたと全身を触わられ、同じく伸びてきた藤本の手を全力で叩き落とす。必殺ハエ叩きだ、触んじゃねえ。
「で、一体なんなの?」
いつも就業時刻ギリギリにならないと出社しない二人が。飲み会の翌日なんて堂々と遅刻し、後から午前休を申請することがザラなこの二人が。まさか私よりも早く来ているなんて、これは余程大変な事が起こったに違いない。
「とりあえず無事そうでよかったな。いやあ、昨日あの後俺達も反省したんだよ。川村一人に押し付けてっつーか犠牲になってもらって悪かったなって」
「先輩一人の犠牲で飲み会がつつがなく楽しめればそれに越したことはないってあの時は思ったんですけど、先輩のことを考えたら酒もまずくなっちゃって。結局、全然楽しめなかったんですよねぇ」
「そうそう。死ぬか生きるかの緊張感から解放された勢いで乾杯したはいいけどさ、やっぱ罪悪感が拭いきれなくって。ほら、俺たち善良な市民じゃん?川村がドエライ目にあってるかもしれないのに、素知らぬ顔で笑えるほど神経図太くねえのよ。で、終いにはお通夜みたいにどんよりしちゃって。これはマズい何とかしないと!って思って、コールしたり鉄板の一発芸したり一人抗ってみたんだけど、これが全っ然盛り上がんなくてさー」
「あそこまでスベってるフジモン先輩はレアでしたね。いつもは皆、ああこいつまたやってるよマジイタイDQNwwwって、フジモン先輩の気が済むまで生温かい目で見守っててくれてたのに、昨日は本気でやめろ!って怒られてましたもんね。川村がこんな時に不謹慎だぞ空気読めこのシャクレ野郎!って」
「え、ちょ、ザキヤマちゃん。そこまでは言われてなー」
「いやでも、皆先輩のこと本気で心配してたんですよ。ってか、俺たち全員犯罪に手を貸したって言われてもおかしくないんじゃないか、明日朝一に捜査員が来て事情聴取されるんじゃないかって。そりゃあもう、ビクビクで」
ていうかそれ、私の心配じゃなくて自分の心配じゃん。どこが善良な市民じゃ、ただ自分の身が可愛いだけじゃん。
「で、昨日はあの後何事もなく帰れたんですか?ていうか、どうやってあの人の魔の手から逃げ出したんですか?よく無傷で帰ってこれましたよね?痛いとことかどこもないですか?ちゃんと指5本ありますか?」
山崎にノンブレスで詰め寄られる。その目は本気と書いてマジだ。
全く。志島くんのことを人間を主食とする怪物だと本気で思ってんの?そんな訳ないじゃん、馬鹿馬鹿しい。正真正銘どっからどう見ても、ただのおどろ恐ろしい見た目をした人間じゃん。
ーーまあ、ある意味食べられたけど。
そして、全然無傷では済まなかったのだけど。いい意味で。
「そうだよ、そこだよ。俺なんて昨日、あのまま後ろから羽交い絞めにされてジャーマンスープレックス決められるかと思ったぞ!そんくらい昨日のあいつはやばかった!まじで俺は死を覚悟したっつーの」
まあ、それについては多分言い過ぎでも気のせいでもないと思う。あのまま志島くんが勘違いしたままだったら、藤本は今日、会社に来れなかったかもしれない。最悪の場合、朝日を拝むことも。
ま、それは置いといて。
「あのさあ、さっきからあることないこと、っていうかないことばっか言ってるけど。いい加減私の彼氏をディスるのやめてくんないかなあ!?」
腰に手を当ててフンっと鼻を鳴らす。
これ以上二人のつまらない漫才に付き合う義理はない。
「いやいや、あることしか言ってませんし、ディスるなんてそんな命知らずなことできませーーえっ!?」
「そうそう!俺たちはありのままの事実を述べてるだけであって、本気でお前のことを心配しーーえっ!?」
山崎と藤本が台詞の途中で、口をパカンと開けたまま固まった。ははっ、へーんな顔!
「……え、今。先輩、なんて」
「……そそそそ、空耳か?幻聴か?え、ザキヤマちゃん何か聞こえた?俺だけか?今、川村がなんかあり得ないことを言ったような」
「だーかーら!私の彼氏こと志島くんの悪口言うなって言ってんの!志島くんの彼女であるわたくし川村を前にして!いい度胸だな、全く!」
さっきよりも大きくフンっと鼻を鳴らす。
山崎と藤本は目を超高速でパシパシさせて、歯をカチカチと鳴らし、身体をがくがくを震わせ始めた。
ぷぷっ、さっき以上にへーんな顔!
「かかかかか、彼女?彼女って、へい!そこのかーのじょ♡の彼女と同じ意味の」
「違います」
「sheを和訳すると」
「違います。そんな他人行儀じゃなくて、もっともっと親密で濃厚で愛し愛されてる関係の、そういう意味の彼・女!」
「い、いやいやそんな訳……え、ええ?ま、マママママジ?」
動揺を隠しきれない二人に向かって、どんっと仁王立ちする。これでトドメだ。
「マジ。大マジ。ていうかいい機会だから訂正させてもらうけど、志島くんは前科持ちでも元反社会的勢力でも現社会的勢力でも、人の成りをした怪物でも鬼でもモンスターでも死神でもなんでもなくて。ごくごく一般的な、ごくごく普通のどこにでもいる、ちょーっとだけ見た目の怖い、でも誰よりも優しい、でもって誰よりも私のことが大好きで私のことを大事にしてくれる、私の大好きな大好きな彼氏なんですぅー!!金輪際ホラ吹いてまわるじゃねえぞわかったか、ゴルア!!」
最後勢いに任せて凄んでみたら、山崎と藤本は大袈裟な位肩をビクビクっと震わせて、「ははあーー」とその場に手をついた。
なんか悪代官征伐する時代劇みたいになっちゃったな。はぁ、スッキリしたー!
「あ、志島くん!」
丁度その時、志島くんが廊下の奥にある階段を上ってくるのが見え、おおーいこちら川村でーすと手を振った。もちろん私のことが大好きな私の彼氏である志島くんはすぐ気付いてくれ、一直線に私の前まで来てくれた。最後、「うぎゃっ」と足元で藤本の断末魔が聞こえたような気がするけど、どうでもいいから放置放置!
「か……お……だ……」
目の前に来てくれたはいいけど、志島くんは顔を伏せたまま私の方を見てはくれない。ついでに、何言ってるかもよくわかんない。
「おはよう!全然大丈夫だよ、モーマンタイ!」
私がニッコニコの笑顔でそう言うと、志島くんはちらっと目線を上げ、少しだけホッとした顔をして、また顔を伏せてしまった。
それを見た山崎が足元で「ひ、ひぇぇ」と小さく悲鳴をあげたような気がしたけど、どうでもいいから放置放置!
ちなみにさっき志島くんは、『川村おはよう。身体はだいじょうぶか?』と言っていたのだ。素人には、最後の力を振り絞って死ぬ直前に大切な人へメッセージを伝えていたようにしか聞こえなかっただろうけど、そこはしじ検一級(昨日昇段した)の私。志島くんの言いたいことなど、実際に言葉にしなくたって分かってしまうのである。ふふん。
そして今、山崎や藤本には志島くんが怒ってるように見えるんだろう。けど実際は全然違う。
志島くん、今めっちゃめちゃ照れてるから。
初エッチして祝・脱童貞した次の日。生まれて初めてできた大好きな彼女を目の前にしてどう接していいのかわかんなくって、恥ずかしすぎて私の顔が見れなくって。さらには、顔どころか耳や首まで真っ赤になってる自分を見られたくなくって、でも私と一緒にいられるのが嬉しくって。
とにかく、照れに照れていて、こんな感じになっているのだ。ふふ、かーわい。
「という訳だから」
足元に転がっている藤本を跨いで、志島くんの横に立ち、志島くんのぶっとい腕に手を絡ませる。そんな私の行動に、藤本と山崎どころか志島くんまで、驚きすぎて固まってしまった。
あっやば。中身純情女子中学生の志島くんには、ちょっと刺激が強すぎたかな?
まあ、いっか!
今日は火曜日。明日は水曜日。月曜日はまだまだ遠い。
でも、そんなのもう私には、私達には関係ない。
「ねえ、志島くん」
腕を組んだまま名前を呼ぶと、志島くんは油が足りに足りないカラクリ人形のようにぎこちなく私の方に顔を向け、「なんだ?」と人間の出せ得る一番低い声を発した。
「実は今、白髪を発見してしまいまして。しかも二本。それに、そろそろ右耳も良い感じに蓄えられて大物が掘り出せそうな気がするんだよね。だからー」
「今日、またうちに来ない?」そうニッコリ笑顔で誘ってみる。
志島くんは、好きな男の子と隣の席になって嬉しいんだけどそれが表に出ないよう必死に我慢して、でもやっぱり嬉しいのが漏れ出ちゃってる女子中学生のようにピンク色に頬を染めて。
「おう」とはっきり言ってくれた。
志島くん、だーいすき。
【これで完結となります。最後までお付き合い頂きありがとうございました!】
「ちょ、先輩こちらへ」
「急げ!」
次の日出社するやいなや、私のことを待ち構えていただろう藤本と山崎に両腕をがっちり抑えられ、部屋の外へズルズルと連れ出されてしまった。
「先輩!大丈夫ですか!?どこも怪我とかありませんか!?」
「川村!まさかお前が生きて帰ってこれるとは思ってなかったぞ」
「は、はあ?」
私の無事を確かめるかのように山崎にぺたぺたと全身を触わられ、同じく伸びてきた藤本の手を全力で叩き落とす。必殺ハエ叩きだ、触んじゃねえ。
「で、一体なんなの?」
いつも就業時刻ギリギリにならないと出社しない二人が。飲み会の翌日なんて堂々と遅刻し、後から午前休を申請することがザラなこの二人が。まさか私よりも早く来ているなんて、これは余程大変な事が起こったに違いない。
「とりあえず無事そうでよかったな。いやあ、昨日あの後俺達も反省したんだよ。川村一人に押し付けてっつーか犠牲になってもらって悪かったなって」
「先輩一人の犠牲で飲み会がつつがなく楽しめればそれに越したことはないってあの時は思ったんですけど、先輩のことを考えたら酒もまずくなっちゃって。結局、全然楽しめなかったんですよねぇ」
「そうそう。死ぬか生きるかの緊張感から解放された勢いで乾杯したはいいけどさ、やっぱ罪悪感が拭いきれなくって。ほら、俺たち善良な市民じゃん?川村がドエライ目にあってるかもしれないのに、素知らぬ顔で笑えるほど神経図太くねえのよ。で、終いにはお通夜みたいにどんよりしちゃって。これはマズい何とかしないと!って思って、コールしたり鉄板の一発芸したり一人抗ってみたんだけど、これが全っ然盛り上がんなくてさー」
「あそこまでスベってるフジモン先輩はレアでしたね。いつもは皆、ああこいつまたやってるよマジイタイDQNwwwって、フジモン先輩の気が済むまで生温かい目で見守っててくれてたのに、昨日は本気でやめろ!って怒られてましたもんね。川村がこんな時に不謹慎だぞ空気読めこのシャクレ野郎!って」
「え、ちょ、ザキヤマちゃん。そこまでは言われてなー」
「いやでも、皆先輩のこと本気で心配してたんですよ。ってか、俺たち全員犯罪に手を貸したって言われてもおかしくないんじゃないか、明日朝一に捜査員が来て事情聴取されるんじゃないかって。そりゃあもう、ビクビクで」
ていうかそれ、私の心配じゃなくて自分の心配じゃん。どこが善良な市民じゃ、ただ自分の身が可愛いだけじゃん。
「で、昨日はあの後何事もなく帰れたんですか?ていうか、どうやってあの人の魔の手から逃げ出したんですか?よく無傷で帰ってこれましたよね?痛いとことかどこもないですか?ちゃんと指5本ありますか?」
山崎にノンブレスで詰め寄られる。その目は本気と書いてマジだ。
全く。志島くんのことを人間を主食とする怪物だと本気で思ってんの?そんな訳ないじゃん、馬鹿馬鹿しい。正真正銘どっからどう見ても、ただのおどろ恐ろしい見た目をした人間じゃん。
ーーまあ、ある意味食べられたけど。
そして、全然無傷では済まなかったのだけど。いい意味で。
「そうだよ、そこだよ。俺なんて昨日、あのまま後ろから羽交い絞めにされてジャーマンスープレックス決められるかと思ったぞ!そんくらい昨日のあいつはやばかった!まじで俺は死を覚悟したっつーの」
まあ、それについては多分言い過ぎでも気のせいでもないと思う。あのまま志島くんが勘違いしたままだったら、藤本は今日、会社に来れなかったかもしれない。最悪の場合、朝日を拝むことも。
ま、それは置いといて。
「あのさあ、さっきからあることないこと、っていうかないことばっか言ってるけど。いい加減私の彼氏をディスるのやめてくんないかなあ!?」
腰に手を当ててフンっと鼻を鳴らす。
これ以上二人のつまらない漫才に付き合う義理はない。
「いやいや、あることしか言ってませんし、ディスるなんてそんな命知らずなことできませーーえっ!?」
「そうそう!俺たちはありのままの事実を述べてるだけであって、本気でお前のことを心配しーーえっ!?」
山崎と藤本が台詞の途中で、口をパカンと開けたまま固まった。ははっ、へーんな顔!
「……え、今。先輩、なんて」
「……そそそそ、空耳か?幻聴か?え、ザキヤマちゃん何か聞こえた?俺だけか?今、川村がなんかあり得ないことを言ったような」
「だーかーら!私の彼氏こと志島くんの悪口言うなって言ってんの!志島くんの彼女であるわたくし川村を前にして!いい度胸だな、全く!」
さっきよりも大きくフンっと鼻を鳴らす。
山崎と藤本は目を超高速でパシパシさせて、歯をカチカチと鳴らし、身体をがくがくを震わせ始めた。
ぷぷっ、さっき以上にへーんな顔!
「かかかかか、彼女?彼女って、へい!そこのかーのじょ♡の彼女と同じ意味の」
「違います」
「sheを和訳すると」
「違います。そんな他人行儀じゃなくて、もっともっと親密で濃厚で愛し愛されてる関係の、そういう意味の彼・女!」
「い、いやいやそんな訳……え、ええ?ま、マママママジ?」
動揺を隠しきれない二人に向かって、どんっと仁王立ちする。これでトドメだ。
「マジ。大マジ。ていうかいい機会だから訂正させてもらうけど、志島くんは前科持ちでも元反社会的勢力でも現社会的勢力でも、人の成りをした怪物でも鬼でもモンスターでも死神でもなんでもなくて。ごくごく一般的な、ごくごく普通のどこにでもいる、ちょーっとだけ見た目の怖い、でも誰よりも優しい、でもって誰よりも私のことが大好きで私のことを大事にしてくれる、私の大好きな大好きな彼氏なんですぅー!!金輪際ホラ吹いてまわるじゃねえぞわかったか、ゴルア!!」
最後勢いに任せて凄んでみたら、山崎と藤本は大袈裟な位肩をビクビクっと震わせて、「ははあーー」とその場に手をついた。
なんか悪代官征伐する時代劇みたいになっちゃったな。はぁ、スッキリしたー!
「あ、志島くん!」
丁度その時、志島くんが廊下の奥にある階段を上ってくるのが見え、おおーいこちら川村でーすと手を振った。もちろん私のことが大好きな私の彼氏である志島くんはすぐ気付いてくれ、一直線に私の前まで来てくれた。最後、「うぎゃっ」と足元で藤本の断末魔が聞こえたような気がするけど、どうでもいいから放置放置!
「か……お……だ……」
目の前に来てくれたはいいけど、志島くんは顔を伏せたまま私の方を見てはくれない。ついでに、何言ってるかもよくわかんない。
「おはよう!全然大丈夫だよ、モーマンタイ!」
私がニッコニコの笑顔でそう言うと、志島くんはちらっと目線を上げ、少しだけホッとした顔をして、また顔を伏せてしまった。
それを見た山崎が足元で「ひ、ひぇぇ」と小さく悲鳴をあげたような気がしたけど、どうでもいいから放置放置!
ちなみにさっき志島くんは、『川村おはよう。身体はだいじょうぶか?』と言っていたのだ。素人には、最後の力を振り絞って死ぬ直前に大切な人へメッセージを伝えていたようにしか聞こえなかっただろうけど、そこはしじ検一級(昨日昇段した)の私。志島くんの言いたいことなど、実際に言葉にしなくたって分かってしまうのである。ふふん。
そして今、山崎や藤本には志島くんが怒ってるように見えるんだろう。けど実際は全然違う。
志島くん、今めっちゃめちゃ照れてるから。
初エッチして祝・脱童貞した次の日。生まれて初めてできた大好きな彼女を目の前にしてどう接していいのかわかんなくって、恥ずかしすぎて私の顔が見れなくって。さらには、顔どころか耳や首まで真っ赤になってる自分を見られたくなくって、でも私と一緒にいられるのが嬉しくって。
とにかく、照れに照れていて、こんな感じになっているのだ。ふふ、かーわい。
「という訳だから」
足元に転がっている藤本を跨いで、志島くんの横に立ち、志島くんのぶっとい腕に手を絡ませる。そんな私の行動に、藤本と山崎どころか志島くんまで、驚きすぎて固まってしまった。
あっやば。中身純情女子中学生の志島くんには、ちょっと刺激が強すぎたかな?
まあ、いっか!
今日は火曜日。明日は水曜日。月曜日はまだまだ遠い。
でも、そんなのもう私には、私達には関係ない。
「ねえ、志島くん」
腕を組んだまま名前を呼ぶと、志島くんは油が足りに足りないカラクリ人形のようにぎこちなく私の方に顔を向け、「なんだ?」と人間の出せ得る一番低い声を発した。
「実は今、白髪を発見してしまいまして。しかも二本。それに、そろそろ右耳も良い感じに蓄えられて大物が掘り出せそうな気がするんだよね。だからー」
「今日、またうちに来ない?」そうニッコリ笑顔で誘ってみる。
志島くんは、好きな男の子と隣の席になって嬉しいんだけどそれが表に出ないよう必死に我慢して、でもやっぱり嬉しいのが漏れ出ちゃってる女子中学生のようにピンク色に頬を染めて。
「おう」とはっきり言ってくれた。
志島くん、だーいすき。
【これで完結となります。最後までお付き合い頂きありがとうございました!】
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(6件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
さすが川村さん!!べるでんさん、最後までお付き合い頂きありがとうございました!HOTランキングに入れたのはべるでんさんのおかげです〜!
志島くん比喩表現、好き(笑)何パターン出てきたかな?くるみ先生の引き出しの多さ、懐の深さよ……シミジミ
川村さんもね!面白い比喩考えるの好きー^ ^それを面白いって思ってもらえると嬉しい!
超大物とか羨ましいですよねー!
あのスッキリ感!\(//∇//)\