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童貞は深酔する
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「青島ちゃんっ、おまたせ~。待ったっしょ?ごめんねぇもっと早く来ようと思ったんだけど帰り際に部長につかまっちゃってさ」
「…ぇ、ぃぇ、全然まってな」
「部長が勝手に決めりゃいいのに、どうしても俺の意見が聞きたいっていうからさあ。ったく、頼りにされんのは嬉しいけど、されすぎんのもね~。まあ、仕事が出来過ぎる俺に何でも聞きたくなっちゃう部長の気持ちも分かるんだけど、仮にも部長よ?もっとリーダーシップを発揮して引っ張ってってくんないと、下もついて行かないよな」
「…ぁ、ぁの」
「って、青島ちゃんには全然関係ないか。言われたことやってるだけだもんな、超楽そう羨ましい~」
「……」
「って、仕事の話はやめよーぜ。あ、それ!持ってきてくれたんだ。早速ゲームしよーぜ、と言いたいところだけど。俺腹減ってんだよね~、何か食いにいこ!」
「ぃぇ、私は、ぇんりょしま…」
「ほらほら!何が食いたい?俺串焼きの気分なんだよね、そこでいいっしょ?行こーぜ」
「…や、ぁの……!」
※ ※
「ほい、じゃ!かんぱ~い!あ、すんませーん!ハツとネギマと皮、たれで二本ずつね。青島ちゃん何食う?え?まだ決めてない?じゃあ、決まったら適当に自分で選んで。今頼んだのは全部俺のだかんね」
♪
「だからさあ、そこで俺が言ってやった訳よ。そんな古臭い考えじゃあ若い奴はついてきませんよ、って。ほら、俺って上にも下にも慕われてるから、ちょうど橋渡し的な?緩衝材的なポジションじゃん?まったく、仕事以外も俺におんぶにだっこで、俺がいなくなったら営業部はどうなっちゃうんだか。あ、生中一つ!青島ちゃんは?ま、後で勝手に頼んでよ」
♪♪
「本っ当にあの女どもは最悪だな!碌に仕事もやんねえくせに口ばっか達者で、俺のあることないことべらべら言いふらしやがって。まあそれも全部、仕事ができる俺に対するひがみっつーか、面白くねえってだけっつーか。ほら、何か標的作んねえと連帯できねぇんだよ、女ってのは。あ、青島ちゃんには関係ない話だったか。噂とか教えてくれる相手いないもんね。メンゴメンゴ。え?ジョッキ空だって?ほんとだ、さっせーん!同じの!二つ!」
♪ ♪ ♪
「神崎さんも仕事できるって言われてっけど、あれ全部俺のおかげだから。俺のフォローとサポートがあるから成績取れてるんだし。俺がいなかったら神崎さんだって凡人並みの成績だし。もっと俺に感謝してくれてもいいのに自分の手柄だって疑わないんだよな、これだからイケメンは。クソ。いや?全然?羨ましくなんてないよ?」
♪♪ ♪♪
「一人の時間ってすっごい大切だと思ってんのね、俺。趣味に費やしたり、自己啓発の為に使ったり、自分自身と向き合って自分を成長させるいい機会な訳。なのになんだかんだいつもすぐに彼女出来ちゃって、全然そういう時間が取れないんだよねぇ。ほら、彼女できると休みの日とかも一緒にいなきゃいけねえじゃん?イベントとかやる事いっぱいで自分の時間なんて全然取れない、って。青島ちゃんには分かんないっか。自分の時間しかねえもんな。メンゴー。まあ、つまり。今一人の時間を謳歌できてるのは超レアで、俺とサシ飲みできるとか青島ちゃん超運がいいってこと!ま、それもそう長くは続かないんだろうけどなー。何でか分かんないけど俺ってばすぐに彼女できちゃうんだよね、え?そんなことよりツマミがない?」
♪ ♬♩♬ ♪ ♪
「美麗もさあ~、もっと外見に気ぃ使った方がいいぜ?別に特別ブスだとかデブって訳じゃないんだし、髪型と服装何とかすれば、ちったあ見られる様になるんじゃね?あ、でもそのコミュ障をどうにかしないといけないけどな。俺位話し上手になれなんて言わねえけど、せめて相手の目ぇ見て話せるようになんねえと。え?仕事はちゃんとやってるって?そりゃパソコンに数字打ち込むだけだもんなー。そんなもんそのうちAIに仕事取られて解雇だぞ、解雇。これからは対人能力が更に重要視される世の中になんだよ。先見の明がねえなあ、美麗は。そんなんでこの先やってけんのかぁ?」
♬♬♬ ♪ ♪♪♪♪♬!!!!
「え?飲みすぎ?いや、全然酔っぱらってねーし。顔が赤い?呂律が回ってない?しょんなことじぇんじぇんねえし。お勘定?おっけおっけ、あれ、財布財布。ああ、これドルギャバの新作、え?聞いてないしダサいし似合ってない?にゃろめ、みれいのくせになんてことを。え?あ、ゲーム!忘れてた!ゲームね!どっか落ち着いたところ?できれば周りに人がいないとこ?おけおけ、知ってる知ってるそーいうとこ!よし、行こうぜ!」
「…ぇ、ぃぇ、全然まってな」
「部長が勝手に決めりゃいいのに、どうしても俺の意見が聞きたいっていうからさあ。ったく、頼りにされんのは嬉しいけど、されすぎんのもね~。まあ、仕事が出来過ぎる俺に何でも聞きたくなっちゃう部長の気持ちも分かるんだけど、仮にも部長よ?もっとリーダーシップを発揮して引っ張ってってくんないと、下もついて行かないよな」
「…ぁ、ぁの」
「って、青島ちゃんには全然関係ないか。言われたことやってるだけだもんな、超楽そう羨ましい~」
「……」
「って、仕事の話はやめよーぜ。あ、それ!持ってきてくれたんだ。早速ゲームしよーぜ、と言いたいところだけど。俺腹減ってんだよね~、何か食いにいこ!」
「ぃぇ、私は、ぇんりょしま…」
「ほらほら!何が食いたい?俺串焼きの気分なんだよね、そこでいいっしょ?行こーぜ」
「…や、ぁの……!」
※ ※
「ほい、じゃ!かんぱ~い!あ、すんませーん!ハツとネギマと皮、たれで二本ずつね。青島ちゃん何食う?え?まだ決めてない?じゃあ、決まったら適当に自分で選んで。今頼んだのは全部俺のだかんね」
♪
「だからさあ、そこで俺が言ってやった訳よ。そんな古臭い考えじゃあ若い奴はついてきませんよ、って。ほら、俺って上にも下にも慕われてるから、ちょうど橋渡し的な?緩衝材的なポジションじゃん?まったく、仕事以外も俺におんぶにだっこで、俺がいなくなったら営業部はどうなっちゃうんだか。あ、生中一つ!青島ちゃんは?ま、後で勝手に頼んでよ」
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「本っ当にあの女どもは最悪だな!碌に仕事もやんねえくせに口ばっか達者で、俺のあることないことべらべら言いふらしやがって。まあそれも全部、仕事ができる俺に対するひがみっつーか、面白くねえってだけっつーか。ほら、何か標的作んねえと連帯できねぇんだよ、女ってのは。あ、青島ちゃんには関係ない話だったか。噂とか教えてくれる相手いないもんね。メンゴメンゴ。え?ジョッキ空だって?ほんとだ、さっせーん!同じの!二つ!」
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「神崎さんも仕事できるって言われてっけど、あれ全部俺のおかげだから。俺のフォローとサポートがあるから成績取れてるんだし。俺がいなかったら神崎さんだって凡人並みの成績だし。もっと俺に感謝してくれてもいいのに自分の手柄だって疑わないんだよな、これだからイケメンは。クソ。いや?全然?羨ましくなんてないよ?」
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「一人の時間ってすっごい大切だと思ってんのね、俺。趣味に費やしたり、自己啓発の為に使ったり、自分自身と向き合って自分を成長させるいい機会な訳。なのになんだかんだいつもすぐに彼女出来ちゃって、全然そういう時間が取れないんだよねぇ。ほら、彼女できると休みの日とかも一緒にいなきゃいけねえじゃん?イベントとかやる事いっぱいで自分の時間なんて全然取れない、って。青島ちゃんには分かんないっか。自分の時間しかねえもんな。メンゴー。まあ、つまり。今一人の時間を謳歌できてるのは超レアで、俺とサシ飲みできるとか青島ちゃん超運がいいってこと!ま、それもそう長くは続かないんだろうけどなー。何でか分かんないけど俺ってばすぐに彼女できちゃうんだよね、え?そんなことよりツマミがない?」
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「美麗もさあ~、もっと外見に気ぃ使った方がいいぜ?別に特別ブスだとかデブって訳じゃないんだし、髪型と服装何とかすれば、ちったあ見られる様になるんじゃね?あ、でもそのコミュ障をどうにかしないといけないけどな。俺位話し上手になれなんて言わねえけど、せめて相手の目ぇ見て話せるようになんねえと。え?仕事はちゃんとやってるって?そりゃパソコンに数字打ち込むだけだもんなー。そんなもんそのうちAIに仕事取られて解雇だぞ、解雇。これからは対人能力が更に重要視される世の中になんだよ。先見の明がねえなあ、美麗は。そんなんでこの先やってけんのかぁ?」
♬♬♬ ♪ ♪♪♪♪♬!!!!
「え?飲みすぎ?いや、全然酔っぱらってねーし。顔が赤い?呂律が回ってない?しょんなことじぇんじぇんねえし。お勘定?おっけおっけ、あれ、財布財布。ああ、これドルギャバの新作、え?聞いてないしダサいし似合ってない?にゃろめ、みれいのくせになんてことを。え?あ、ゲーム!忘れてた!ゲームね!どっか落ち着いたところ?できれば周りに人がいないとこ?おけおけ、知ってる知ってるそーいうとこ!よし、行こうぜ!」
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