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童貞は反撃する
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「うきゃっ!」
俺の身体から降りようとする青島を追いかけるように上半身を起こし、その勢いまま青島を押し倒す。
形成逆転。
下に青島、上に俺。
半分抜けかけていたちんこをぐっと奥まで挿入すると、青島がまた「うきゃ!」と鳴いた。そして間髪入れず、今まで耐えに耐え抑えに抑えられていた鬱憤を晴らすかのように腰を打ち受ける。
「あっ!ちょ!ま、って、ああっ」
「うきゃ!」ってお前は乙女か処女か、とツッコみし返してやりたかったが、生憎そんな余裕は持ち合わせていなかった。
ひたすらに腰を振る。振る。振る!
引いて、突いて、引いて、突いて!ピストン運動を繰り返す。
さっきまでのはセックスじゃねえ。あんなもの自慰だ。【まるで本物!?超リアル全自動オナホールみれいちゃん一号】だ。
やっぱり男が腰を振らなきゃセックスじゃねえ。女を組み敷いて喘がせてこそセックスだ。
ああ、この肉がぶつかり合う感じ。激しく揺さぶられる女の身体。筋トレしてる時に似た程よい疲労感。すげえ、俺今セックスしてるって感じ。
全世界のみんな!俺!今!セックスしてるよーーー!!!
「おだ、ぁん!じま、ば、ぁ、か!一回とま、あああん!!」
ほらみろ。青島もめっちゃ喘いで善がってる。俺がガンガン腰振って何も言えねえもうらめぇってなってるじゃねえか。さすが俺。童貞とは思えないテクニック!見たか佐古田!これがセックスだぞ!ふははははは!
「あ、ああっ!ん、んんんんンン!!!」
「わっ!っぐ、う!!」
と、高笑いをしたのも束の間。
青島のナカの締め付けが急にきつくなり、ぷわっと生まれた小さな射精感があっという間に大きくなり、その流れのままフィニッシュを迎えた。迎えてしまった。
最後の足掻きで奥を小刻みに突いて、そして止まる。動きを止めても尚、青島のナカは俺の子種を搾取すべくキツく唸っていた。
ああ、クソ。これからもっともっと青島を責め立てて俺の暴れん坊将軍でアンアンヒィヒィ言わせてやろうと思ったのに。やはり本物は違う。予測不能の動きを見せる。あそこで青島が締め付けなければまだまだいけたのに。
ちょっと初っ端から飛ばしすぎたか。主導権は俺にあったのだから、緩急をつけたピストン運動を繰り返し、自分の射精感をもっとコントロールすべきだった。イキそうになったら体位を変えて昂った射精感を一度リセットする、って得意げに佐古田に語ってたじゃん俺が!
荒くなった呼吸を整えながら頭の中で一人反省会をしていると、バシンと頭を叩かれた。
つか。こいつ俺の頭叩きすぎじゃね。ツッコミか。俺が突っ込んでんのにツッコミか。
「ってぇな、なにすんだ」
「なにすんだはこっちの台詞だバカ野郎。誰が動いていいっつったクソ野郎。言いつけをちゃんと守れないポンコツ野郎」
「えー、だって俺まだイってねえのに終わりにしようとすんだもん」
「だもん、とか言うな小田島のくせに気持ち悪い」
「うへっへっへ、でもお前だってめっちゃくちゃヨガってたじゃん。俺のちんこと腰使いにメロメロのぐしょぐしょだったじゃん」
ドヤ顔でさっきまでの事実を突きつけると、青島はシンクの排水溝を掃除中のおかんみたいな顔をし、「言っとくけどね」と上体を起こした。
無遠慮に身体を剥がされ、「ぴぎゃ」とベッドに倒れ込む俺。またしても形成逆転する。
「相手が私だから、ってこと忘れないでよね!あんたが上手なんじゃなく、私がビッチのセックス上級者だから、中イキしやすいように日々膣トレに励んでるから。だから、ノリと勢いしかない童貞の拙すぎる腰使いでも気持ちよくなれた、っつーの。バカの一つ覚えみたいに激しく腰振って、奥ばっかガンガン突いてきて。そういうの普通の女の子だったら痛がるだけだから。あそこは慣れてないと痛いだけで全然気持ちよくなんてないんだから、って聞いてる!?」
「き」
「き?」
「気持ちよかったんだな、やはり」
「はあ!や!ちが!」
青島が顔を赤くして慌てて否定し、そのことに確信を得る。
「今自分の口でバッチリ言ってたじゃねぇか、俺は聞いたぞ。そうか、やはり気持ちよかったんだな。さすが俺。初めてとは思えない上級テク。つーか、もしかして青島またイッた?さっきは無我夢中で分かんなかったけど、今思い返してみるとイッてたよな?めっちゃ締め付けてたし……って、いて!いてぇ、こら、やめろ馬鹿!」
「だから!お前がすごいんじゃなくて、私がすごいの!なんでもかんでも気持ちよくなれちゃうイヤラシイ身体の!私が!誰がお前のテクなんかで!誰とセックスしてもグズグスのドロドロのぬちゃぬちゃになるの!私は!うう、くやしいくやしい!」
バシンバシンと絶え間なく頭を叩かれ、頭をガードする。と、がら空きの腹に渾身のパンチを食らい「っぐ」と腹を抱えてうずくまる。
「調子に乗るな小田島のくせに!お前の相手は仕方なく、だバーカ!!」
トドメの一発とばかりに脳天を叩かれ、俺は「ぴぎゃ」と呻き声を上げ、そのままベッドに突っ伏した。
こうして俺は、無事に童貞を卒業したのだった。
俺の身体から降りようとする青島を追いかけるように上半身を起こし、その勢いまま青島を押し倒す。
形成逆転。
下に青島、上に俺。
半分抜けかけていたちんこをぐっと奥まで挿入すると、青島がまた「うきゃ!」と鳴いた。そして間髪入れず、今まで耐えに耐え抑えに抑えられていた鬱憤を晴らすかのように腰を打ち受ける。
「あっ!ちょ!ま、って、ああっ」
「うきゃ!」ってお前は乙女か処女か、とツッコみし返してやりたかったが、生憎そんな余裕は持ち合わせていなかった。
ひたすらに腰を振る。振る。振る!
引いて、突いて、引いて、突いて!ピストン運動を繰り返す。
さっきまでのはセックスじゃねえ。あんなもの自慰だ。【まるで本物!?超リアル全自動オナホールみれいちゃん一号】だ。
やっぱり男が腰を振らなきゃセックスじゃねえ。女を組み敷いて喘がせてこそセックスだ。
ああ、この肉がぶつかり合う感じ。激しく揺さぶられる女の身体。筋トレしてる時に似た程よい疲労感。すげえ、俺今セックスしてるって感じ。
全世界のみんな!俺!今!セックスしてるよーーー!!!
「おだ、ぁん!じま、ば、ぁ、か!一回とま、あああん!!」
ほらみろ。青島もめっちゃ喘いで善がってる。俺がガンガン腰振って何も言えねえもうらめぇってなってるじゃねえか。さすが俺。童貞とは思えないテクニック!見たか佐古田!これがセックスだぞ!ふははははは!
「あ、ああっ!ん、んんんんンン!!!」
「わっ!っぐ、う!!」
と、高笑いをしたのも束の間。
青島のナカの締め付けが急にきつくなり、ぷわっと生まれた小さな射精感があっという間に大きくなり、その流れのままフィニッシュを迎えた。迎えてしまった。
最後の足掻きで奥を小刻みに突いて、そして止まる。動きを止めても尚、青島のナカは俺の子種を搾取すべくキツく唸っていた。
ああ、クソ。これからもっともっと青島を責め立てて俺の暴れん坊将軍でアンアンヒィヒィ言わせてやろうと思ったのに。やはり本物は違う。予測不能の動きを見せる。あそこで青島が締め付けなければまだまだいけたのに。
ちょっと初っ端から飛ばしすぎたか。主導権は俺にあったのだから、緩急をつけたピストン運動を繰り返し、自分の射精感をもっとコントロールすべきだった。イキそうになったら体位を変えて昂った射精感を一度リセットする、って得意げに佐古田に語ってたじゃん俺が!
荒くなった呼吸を整えながら頭の中で一人反省会をしていると、バシンと頭を叩かれた。
つか。こいつ俺の頭叩きすぎじゃね。ツッコミか。俺が突っ込んでんのにツッコミか。
「ってぇな、なにすんだ」
「なにすんだはこっちの台詞だバカ野郎。誰が動いていいっつったクソ野郎。言いつけをちゃんと守れないポンコツ野郎」
「えー、だって俺まだイってねえのに終わりにしようとすんだもん」
「だもん、とか言うな小田島のくせに気持ち悪い」
「うへっへっへ、でもお前だってめっちゃくちゃヨガってたじゃん。俺のちんこと腰使いにメロメロのぐしょぐしょだったじゃん」
ドヤ顔でさっきまでの事実を突きつけると、青島はシンクの排水溝を掃除中のおかんみたいな顔をし、「言っとくけどね」と上体を起こした。
無遠慮に身体を剥がされ、「ぴぎゃ」とベッドに倒れ込む俺。またしても形成逆転する。
「相手が私だから、ってこと忘れないでよね!あんたが上手なんじゃなく、私がビッチのセックス上級者だから、中イキしやすいように日々膣トレに励んでるから。だから、ノリと勢いしかない童貞の拙すぎる腰使いでも気持ちよくなれた、っつーの。バカの一つ覚えみたいに激しく腰振って、奥ばっかガンガン突いてきて。そういうの普通の女の子だったら痛がるだけだから。あそこは慣れてないと痛いだけで全然気持ちよくなんてないんだから、って聞いてる!?」
「き」
「き?」
「気持ちよかったんだな、やはり」
「はあ!や!ちが!」
青島が顔を赤くして慌てて否定し、そのことに確信を得る。
「今自分の口でバッチリ言ってたじゃねぇか、俺は聞いたぞ。そうか、やはり気持ちよかったんだな。さすが俺。初めてとは思えない上級テク。つーか、もしかして青島またイッた?さっきは無我夢中で分かんなかったけど、今思い返してみるとイッてたよな?めっちゃ締め付けてたし……って、いて!いてぇ、こら、やめろ馬鹿!」
「だから!お前がすごいんじゃなくて、私がすごいの!なんでもかんでも気持ちよくなれちゃうイヤラシイ身体の!私が!誰がお前のテクなんかで!誰とセックスしてもグズグスのドロドロのぬちゃぬちゃになるの!私は!うう、くやしいくやしい!」
バシンバシンと絶え間なく頭を叩かれ、頭をガードする。と、がら空きの腹に渾身のパンチを食らい「っぐ」と腹を抱えてうずくまる。
「調子に乗るな小田島のくせに!お前の相手は仕方なく、だバーカ!!」
トドメの一発とばかりに脳天を叩かれ、俺は「ぴぎゃ」と呻き声を上げ、そのままベッドに突っ伏した。
こうして俺は、無事に童貞を卒業したのだった。
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