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21 苦悩(ギルベルト視点)
しおりを挟む教会の下見に行った後から彼女と息子が仲良さげに話している所を、何度も見かける様になった。そして彼女は息子を連れて結婚式の準備を進める事も多くなった。
きっと優しい彼女は私の仕事量を心配してくれているのだろうが、私は全く嬉しくない。出来ることなら一緒に全て式の準備を行いたかった。
私は結婚式では彼女をただ見る側の人間だ。それが悔しいし辛い。彼女は私の唯一なのに何故今の立場なのだろうと最近時間が有れば悩んでしまう。
「旦那様、お二人が戻られました」
執事に2人の帰宅を告げられ、重い気持ちを振り払い気持ちを整えて
「父上ただいま戻りました」
「公爵様っっ!!あのネックレスとても素敵に仕上がっていましたわ!!」
「おかえり。ーーそうか、良かったね。結婚式で見られるのを楽しみにしておこう」
頬を赤く染めた満面の笑みでエミリヤが屋敷にいたギルベルトにネックレスの出来栄えを伝える。いつもならエミリヤの笑顔に幸せな気持ちになれるのに、ただただ気持ちはどす黒い鎖に巻きつかれて浮上出来なくなるばかり。ギルベルトは周りに分からない様に2人に向けて笑顔を浮かべつつ奥歯を噛む。
最近、ヴィルヘルムが妙に彼女を意識している様に見える時がある。私の勘違いならば良いが・・・。誓約書は作ったが万が一彼女がアイツに絆されてしまって、2人で家を捨てる事も考えられる。彼女は知識があり恐らく平民でもやっていけるだろう・・・。彼女の香水は人気がある。他所で作っても貴族の御婦人方には同じ人間が作ったとすぐに気づくだろう。そうしたら彼女だけで生計を立てる事も出来る・・・。ヴィルヘルムも見たことない執事に2人の行動は調べさせているが、今のところ男女の仲になった報告は受けていない。
結婚して何年か経ったら息子には事故死を・・・いや、彼女が悲しむかもしれんーーそうだ女に慣れてきたら女を送り込んで駆け落ちさせる様に仕向けるのが良さそうだな・・・。
「っっ!?」
急に何かが触れた事に驚いたギルベルトが顔を上げると、エミリヤが椅子の横からギルベルトを抱きしめていた。
「・・・ギルベルト様、どうされたのですか?私をギルベルト様の御心の側に居させてください・・・。愛しています、ギルベルト様」
一瞬にしてギルベルトの気持ちに巻きついていたどす黒い鎖が飛散した。周りにはもう執事もヴィルヘルムも居なくなっていた。
「あの方は挨拶だけされて自室に向かわれましたわよ?」
横から抱き締めているエミリヤを引き寄せ自分の脚の上に抱き抱えた。
「エミリヤ、私も心の底から愛している」
ギルベルトは脚の上にエミリヤを抱き抱えたまま、今日どんな事があってどんな物を見たのか話しを聞き帰宅時間になるまでずっと一緒に居た。
♢♢♢♢♢♢
今日は残り少ない恋人期間だと思い、仕事を休んだ。溜まっていた有給を消化しただけなので特に何をするなど申告はしなかった。
そしてエミリヤを呼んだ。ヴィルヘルムが絶対に居ない時間帯に2人で逢瀬を行いたいと思ったのだ。
「ギルベルト様は本日お休み取られたのですね?」
今日も変わらずエミリヤは妖精の様に儚く美しい。水色のシンプルなドレスも品の良さを引き立たせている。最近ずっとエミリヤの寝衣や下着ばかり買っていたが、そろそろ普段屋敷で着るドレスも発注しなければな。いやしかし、この間新作のシミーズが出ると聞いたな・・・もう少しシミーズは揃えても良いだろう。
「あぁ・・・。書類上でも君が私で無い者の嫁になると式が近付くにつれて、焦燥感に駆られて仕事が手に付かんからな。だが、エミリヤが結婚したら私は早々にヴィルヘルムに爵位を譲って君との生活を楽しむつもりだから覚悟しなさい」
エミリヤの質問とは全く関係ない事を考えながらもきちんと返事を返した。
ギルベルトは手招きをしてエミリヤを近寄らせると、エミリヤは1人掛けソファーに座っているギルベルトの太腿の間に自然に座った。後ろからエミリヤを抱きしめると甘く良い香りがした。
「アイツとだいぶん打ち解けた様だな。」
「ギルベルト様もそろそろヴィルヘルム様とお話になっては如何ですか?」
何故恋敵になるかも知れない男と話さなければならない?ーー決闘か?エミリヤはヴィルヘルムと決闘しろと言っているのか?エミリヤに腕を撫でられ正気を取り戻した。
「そうだな・・・。考えておこう・・・。」
「だーめっ!考えておこうって結局しないじゃ無いですか!!」
エミリヤが向き直り頬に手を添え触れるだけの口付けをそっとしてきた。エミリヤの口付けは甘い。
「ギルベルト様には私が居ますから安心してください」
「・・・エミリヤは昔も今も私の居るべき場所であってくれるんだね」
「そうですよ!!ギルベルト様は私の護衛騎士なのでしょ?でしたら離れないでくださいね?」
「そうだな・・・」
「はいっ♪これからも宜しくお願いします!!」
向かい合う様に座ったままの2人は口付けをどちらともなく始めた。エミリヤが向き合った為に捲れ上がったスカートからちらりと覗く白くきめの細かい太腿。ギルベルトは舌を絡める口付けをしながらスカートの隙間から手を滑り込ませ、吸い付く様な肌の太腿を撫で回す。
エミリヤにシャツにしがみつかれると熱を帯びてくる下半身の1箇所がエミリヤの布越しの秘部が当たり、エミリヤが動くたびに甘い刺激が伝わりズボンの中で硬さを増していく。
「え、エミリヤ・・・すまない余り刺激をっっーーくっっ!!」
「えっ!?あ、ごめんなさいっ!!今楽にしますからっ!!」
エミリヤはギルベルトのベルトを外し続けてボタンを外す。そして、チャックを下ろすとズボンの下ではギルベルトのパンツが高く山の様になっている。
その様子にエミリヤが息を呑んだのがギルベルトに伝える。エミリヤはそのままギルベルトの山の様な形になったパンツの中から大きく反り立った男根を取り出した。
「・・・凄いですよね。まるでギルベルト様とは別の生き物の様です・・・。ギルベルト様の男性器を見るまでは実際に見た事無かったので、最初は生々しくて怖かったのですが今はとても可愛い生き物に見えるから不思議です」
エミリヤは話しながら男根の先端を指で幼子の頭を撫でる様に優しく撫でてくる。ただでさえキツく収められていた勃起した男根は、解放されたばかりでギルベルトの意思とは関係なくエミリヤの愛撫に硬さが増す。先端から体液が溢れてくる。
「あっ!!あれ?これも精子ですかね?」
エミリヤが指に付いた透明の体液を舌で舐めて首を傾げる。ちょっとしょっぱいかも?と困った顔をしている。
あぁっっなんて可愛いんだ私の姫様はっっっっ!!!舐めて味を確認とは・・・キミは私の味を覚えてくれたのか?私はエミリヤの味はしっかり覚えているよ?あぁ・・・愛おしい私のエミリヤ・・・
「ギルベルト様っこの前は上だけでしたけど今日は下着も開発した物を履いてまいりましたの!!」
エミリヤはギルベルトの脚に向かい合い座ったままスカートを捲り上げる。エミリヤのスカートの下には見慣れたドロワーズではなく、太腿の付け根まで晒しぴたりと肌に引っ付いた逆三角形の布だけで秘部を覆っていた。股の間には薄い布の為、線が出来ている。
「すごくそそられるね・・・しかし夜会の時はこんな刺激的な下着を履いては駄目だよ。分かったね?」
「勿論、夜会じゃ上も下も私が考えた下着は着ませんよ~心配して下さって嬉しいーーひぃやぁぁぁっっ!!」
ギルベルトは思わず下着の秘部に出来ている線の窪みに指を滑らせる。スカートを持って上げていたのでギルベルトの手元が見えていなかったエミリヤは驚いて声を上げた。
「エミリヤ、一旦私から降りなさい」
エミリヤは大人しくギルベルトの上から降りた。そしてギルベルトもソファーから降りる。エミリヤが不思議そうに首を傾げていたが、ギルベルトにソファーに手をつく様に言われ指示に従う。
「っふぁっっ!?」
ギルベルトはエミリヤの背後でスカートを捲り下着を少し下げ、エミリヤの触り心地の良いお尻の割れ目から熱を持った男根を秘部に添わせた。ギルベルトは背後から腰を打ちつけエミリヤの秘部を男根で擦り付ける。
下着の中は既に愛液で濡れており、エミリヤの秘部を擦り上げる度に卑猥な水音が響く。
ーーくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっ・・・
「ーーはぁっ、はぁっ・・・エミリヤの愛らしい部分がヨダレを垂らしているね・・・滑りが良くてとても気持ちが良いよ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
「ーーんんっっ!!ーーそこっっ、そこだめぇっっ!!ーーぁんっっ!!!」
エミリヤの敏感な部分も擦り上げているらしく、彼女は時折身体を跳ねさせる。ギルベルトは徐々に腰を打ちつける激しさを増す。
「ーーひぃっっ!!ーーーむりぃぃっっっっっっ!!!ーーはぁっ!!はぁんっっっ!!あっっあぁんっっっっ!!ぎりゅべりゅとしゃまぁぁぁっっっっっ!!!とめれぇっっっっっーーーーーー!!!」
「ーーぐっっっ!!!」
ギルベルトはエミリアの下着の中に大量の精液を放った。ぐったりした彼女を支え下げていた下着を戻しソファーに下ろすとギルベルトは自身の服を整えた。エミリヤを抱え上げ一緒に風呂に入ろうと部屋を出て行く。それを用事で帰宅したヴィルヘルムに見られていた事に気が付かなかった。
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