その理由は教えません 

keima

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その2 

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 チェザーレ中央大学。
この国で最も古い大学のひとつであり、3代目教皇チェザーレ1世が創設した歴史ある大学である。
様々な学部があり、そこの文学部考古学研究室にモリス・ブランドンは所属している。


「ふざけんな!!」

大学内に足を踏み入れた直後、そんな怒号が学内に響きわたる。 レオンとロゼットがその声の方向を見ると、先ほど入ってきた大学正門の前で男が守衛に向かって一方的に怒鳴っていた。 

男は20代前後で黒髪は伸ばしっぱなしのためかボサボサで、着ている服もところどころほつれや穴が開いており、5月の半ばにもかかわらず、着ている服は冬もののため見ていて暑苦しさを感じる。  

「何で中に入っちゃ駄目なんだよ!!」

「中に入れろって……君さぁ、この間よくそんな台詞コト言えるねぇ。」

「うるさい!!とにかく中に入れろよ!!」

「いい加減にしろ!!あんまりしつこいと警察に連絡するぞ!!」


警察という言葉と守衛の剣幕に押されたのか、男はくそっ…と呟くと、踵を返しその場から立ち去った。 


「うわっ、アイツまた来たのかよ。」

「ホント、懲りないよねぇ。」

ヒソヒソと先ほどのやりとりを見ていた学生達が囁きあう。その中の1人にレオン達は声をかけた。 

すみませんミ・スクージィ。少しお話を伺ってもよろしいでしょうか。」


「ええ……!?アッ、はい。」

ロゼットに声をかけられた学生は少し戸惑いながらも応えてくれた。

「急に声をかけてゴメンね。僕達はこういう者なんだ。」

そう言うと、レオンは胸ポケットに入れている名刺を学生に差しだした。 

「実はこの大学の考古学研究室に所属するモリス・ブランドン教授について聞きたいことがあるんだけど、何か知っているかい?」

「弁護官さん!?じゃあ・・・・・・・・・・・・・・・教授プロフェソーレアイツを訴えるつもりなんだ!!」

「「……………アイツ??」」

「さっき、正門前で騒いでいたやつですよ。」

そう言われて、レオン達は数分前正門前で起きた出来事を思い出した。

「あの彼は何者なんですか?ここの学生さんではないんですか。」

ロゼットがそう尋ねると、学生は違いますよ。と答えた。

「自分、ブランドン教授の考古学研究室のゼミ生なんですけど。アイツ、数ヶ月前からウチの大学に現れてブランドン教授に付きまとっていたんです。なんか教授の胸倉掴んだり、喚いているのを他の学生たちも見てますよ。おまけに・・・・」

 「「おまけに?」」

「アイツ、この前アリーチェ先生・・・・教授の婚約者を後ろから突き飛ばしたんですよ。」

その現場を目撃した学生と守衛によってアリーチェは無事だったが、あの男はその場から逃走した。

「かすり傷で済んだんですけど危なかったんですから。」

「危なかったっていうのはどういう事?」

「だって、アリーチェ先生・・・・・・・」
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