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7. 【王国SIDE】エリーゼ、絶望する
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どうにか気を持ち直した私は、リステン辺境伯のもとに伝令に走るよう指示。
「ついに――王都から救援が届いたぞ!」
「助かったのか……!」
歓声が上がる。モンスターが続々と湧き出す絶望的な戦況で、王国への救援要請はまさしく最後の希望だったのだろう。
「そ、それで結界師様は?」
「もういないわ」
「は? それはどういう……」
リステン辺境伯に開口一番聞かれたのは、例の詐欺師の所在。王女である私がわざわざ駆けつけたのに、なんて失礼なのかしら。
「あいつは詐欺罪で、国外追放されたわ」
「詐欺罪、よりにもよって国外追放だと? わ、わけが分からん。
国の守りのかなめを……我が国は、いったい何を考えているのだ?」
リステン辺境伯の顔には、心底理解できないと書かれていた。待ち望んだ救援が来たはずなのに、その顔に浮かぶのは喜びではなく絶望。
ここの人たちは、どうやらあの詐欺師に騙されているようだ。目を覚まさせないといけない。
「皆のもの、よく戦いました。
聖女である私が来たからには、もう大丈夫です! この程度のモンスター、私の光魔法で一掃して――」
高らかに声を張り上げる。
純白の衣に、見栄えのする錫杖。国の英雄となる聖女の姿はインパクトが重要だ。侵入したモンスターを殲滅した手柄を大々的に宣伝するため、随分とお金をかけた。
それなのに――
「結界師様がいらっしゃらないなら無意味だ。
……王女様を傷つけたとあっては、末代までの恥でございます。さあ、お下がりください」
「な!? 私は聖女よ、戦えるわ!」
まるで取り合ってもらえない。
遠目に見ているだけでも、思わず足が震えそうになるほど膨大なモンスターの群れ。リステン辺境伯は、その群れを相手取る覚悟を決めたようだった。
「結界の手ほどきを受けたものは、どれだけいる?」
「リット様の講座に出ていたのは、私を含めて5人。心もとないが……やるしかない」
私を抜きにして、作戦会議がどんどん進んでいく。聖女である私が目の前にいるのに、話題に上がるのはあの詐欺師ばかり。そんなのは許せなかった。
「エリーゼ近衛隊、私に続きなさい!」
「姫、お待ちください!」
止める声など聞こえない。
ここで多大な戦果を上げて、華々しく王都に凱旋する。そんな華々しい未来を疑いようもない。そう思っていたのだが――
「ひっ、なによこれ」
モンスターと対峙して気づく。
体中に紅い目を持つ、あまりに禍々しい風貌。ぎろりと見据えられるだけで、体が震えた。聖女としての力を行使する余裕などない。吞気に神に祈りを捧げてなどいられなかった。
思わず後ずさる。
ここは……戦場を知らない人間が、決して挑んではいけない場所だ。
それからどうやって、今いる安全地帯に戻ったのかは覚えていない。恥も外聞もなく泣き叫んだ気がする。
「結界師を、詐欺師だなんて罵って追い出しておいて。
それなのに、このざまか」
そんな声なき声が、聞こえてくるようだ。聖女の力があれば国は安泰など、いったいどの口が言っていたのか。
「エリーゼ様。結界師リットは、ほんとうにただの詐欺師だったのですよね?」
「結界に空いた穴。湧き出るモンスター……」
「これではまるで――」
私を信じて付いてきた、近衛隊の視線が痛い。
その視線には疑心の色が濃い。
「これはただの事故よ。結界師の追放とは何も関係がない――そう、あるわけがない」
私の言葉には、なんの説得力もなかった。なかば自分自信に言い聞かせるように。胸の奥にずっとある嫌な予感――それに向き合ったら何かが終わってしまう気がしたから。
呆然と見つめる私の前で、リステン辺境伯らがモンスター相手に激戦を繰り広げていた。モンスターの大群をひきつけ、少人数の精鋭が結界に空いた穴に向かって押し寄せる。巧みな連携だった。
リステン辺境伯たちは激戦の末、モンスターを封じ込め、結界を修復してみせた。
(ここまで活躍されては、褒賞を与えないわけにはいかない。私はなんの戦果もあげられてないし――なんの意味もない遠征だったわね)
そんなことを考えていた私は、まだことの重大さを認識できていなかった。
「大儀でした。国に帰ったら恩賞を与えるよう父に――」
「我らはもう、この国を信じられない。
長年、国に忠誠を尽くしてきたリット様を――結界師の一族を裏切るようなことをするなんて」
戻ってきたリステン伯爵は、開口一番そう言った。そして、忠義の証とされた勲章を地面に投げ捨てた。
それは貴族籍を返上するという意思表示。
「な、何をしているのですか?」
「わしらはこの地を捨てて、エルフの里へと向かう。我らが忠誠を捧げるのは、後にも先にもリット様だけだ」
そんなことになったら、この地を守る者がいなくなってしまうではないか。
「な、何がのぞみかしら?
金銀財宝、亜人族の奴隷――なんでも用意するわ」
「失望したよ、エリーゼ様。我らは……そのようなもので動くと思われていたのだな? 我らは誇りのために戦ってきた。この国に望むことなど、もはや何もない」
リステン辺境伯は、まるであらかじめこの状況を予測していたようだった。決意は固い。取り付く島もなかった。
(なにが、誇りのためよ……)
王国への敬意を欠いた行為。
反逆罪で引っ捕らえようと思えば、連行することはできるかもしれないが……あまり、得策だとは思えなかった。客観的に見て、リステン辺境伯たちは今回の騒動では英雄だ。下手に扱うと、一気に民の心が離れてしまう可能性がある。
(今回のこと、どう説明しよう……)
大失態だった。
結界師・リット。ようやく一件落着だと思ったら、今度はこんな問題まで引き起こすなんて。ほんっとに忌々しいやつね。
私は、まだ何も知らなかったのだ。
結界師・リットを追放したことで、すでに王国を見限った者も少なくなかったことを。結界のほころびは、取り返しがつかないレベルになっていることを。
ほんとうの地獄がここからはじまることを、私はまだ――なにも知らなかったのだ。
「ついに――王都から救援が届いたぞ!」
「助かったのか……!」
歓声が上がる。モンスターが続々と湧き出す絶望的な戦況で、王国への救援要請はまさしく最後の希望だったのだろう。
「そ、それで結界師様は?」
「もういないわ」
「は? それはどういう……」
リステン辺境伯に開口一番聞かれたのは、例の詐欺師の所在。王女である私がわざわざ駆けつけたのに、なんて失礼なのかしら。
「あいつは詐欺罪で、国外追放されたわ」
「詐欺罪、よりにもよって国外追放だと? わ、わけが分からん。
国の守りのかなめを……我が国は、いったい何を考えているのだ?」
リステン辺境伯の顔には、心底理解できないと書かれていた。待ち望んだ救援が来たはずなのに、その顔に浮かぶのは喜びではなく絶望。
ここの人たちは、どうやらあの詐欺師に騙されているようだ。目を覚まさせないといけない。
「皆のもの、よく戦いました。
聖女である私が来たからには、もう大丈夫です! この程度のモンスター、私の光魔法で一掃して――」
高らかに声を張り上げる。
純白の衣に、見栄えのする錫杖。国の英雄となる聖女の姿はインパクトが重要だ。侵入したモンスターを殲滅した手柄を大々的に宣伝するため、随分とお金をかけた。
それなのに――
「結界師様がいらっしゃらないなら無意味だ。
……王女様を傷つけたとあっては、末代までの恥でございます。さあ、お下がりください」
「な!? 私は聖女よ、戦えるわ!」
まるで取り合ってもらえない。
遠目に見ているだけでも、思わず足が震えそうになるほど膨大なモンスターの群れ。リステン辺境伯は、その群れを相手取る覚悟を決めたようだった。
「結界の手ほどきを受けたものは、どれだけいる?」
「リット様の講座に出ていたのは、私を含めて5人。心もとないが……やるしかない」
私を抜きにして、作戦会議がどんどん進んでいく。聖女である私が目の前にいるのに、話題に上がるのはあの詐欺師ばかり。そんなのは許せなかった。
「エリーゼ近衛隊、私に続きなさい!」
「姫、お待ちください!」
止める声など聞こえない。
ここで多大な戦果を上げて、華々しく王都に凱旋する。そんな華々しい未来を疑いようもない。そう思っていたのだが――
「ひっ、なによこれ」
モンスターと対峙して気づく。
体中に紅い目を持つ、あまりに禍々しい風貌。ぎろりと見据えられるだけで、体が震えた。聖女としての力を行使する余裕などない。吞気に神に祈りを捧げてなどいられなかった。
思わず後ずさる。
ここは……戦場を知らない人間が、決して挑んではいけない場所だ。
それからどうやって、今いる安全地帯に戻ったのかは覚えていない。恥も外聞もなく泣き叫んだ気がする。
「結界師を、詐欺師だなんて罵って追い出しておいて。
それなのに、このざまか」
そんな声なき声が、聞こえてくるようだ。聖女の力があれば国は安泰など、いったいどの口が言っていたのか。
「エリーゼ様。結界師リットは、ほんとうにただの詐欺師だったのですよね?」
「結界に空いた穴。湧き出るモンスター……」
「これではまるで――」
私を信じて付いてきた、近衛隊の視線が痛い。
その視線には疑心の色が濃い。
「これはただの事故よ。結界師の追放とは何も関係がない――そう、あるわけがない」
私の言葉には、なんの説得力もなかった。なかば自分自信に言い聞かせるように。胸の奥にずっとある嫌な予感――それに向き合ったら何かが終わってしまう気がしたから。
呆然と見つめる私の前で、リステン辺境伯らがモンスター相手に激戦を繰り広げていた。モンスターの大群をひきつけ、少人数の精鋭が結界に空いた穴に向かって押し寄せる。巧みな連携だった。
リステン辺境伯たちは激戦の末、モンスターを封じ込め、結界を修復してみせた。
(ここまで活躍されては、褒賞を与えないわけにはいかない。私はなんの戦果もあげられてないし――なんの意味もない遠征だったわね)
そんなことを考えていた私は、まだことの重大さを認識できていなかった。
「大儀でした。国に帰ったら恩賞を与えるよう父に――」
「我らはもう、この国を信じられない。
長年、国に忠誠を尽くしてきたリット様を――結界師の一族を裏切るようなことをするなんて」
戻ってきたリステン伯爵は、開口一番そう言った。そして、忠義の証とされた勲章を地面に投げ捨てた。
それは貴族籍を返上するという意思表示。
「な、何をしているのですか?」
「わしらはこの地を捨てて、エルフの里へと向かう。我らが忠誠を捧げるのは、後にも先にもリット様だけだ」
そんなことになったら、この地を守る者がいなくなってしまうではないか。
「な、何がのぞみかしら?
金銀財宝、亜人族の奴隷――なんでも用意するわ」
「失望したよ、エリーゼ様。我らは……そのようなもので動くと思われていたのだな? 我らは誇りのために戦ってきた。この国に望むことなど、もはや何もない」
リステン辺境伯は、まるであらかじめこの状況を予測していたようだった。決意は固い。取り付く島もなかった。
(なにが、誇りのためよ……)
王国への敬意を欠いた行為。
反逆罪で引っ捕らえようと思えば、連行することはできるかもしれないが……あまり、得策だとは思えなかった。客観的に見て、リステン辺境伯たちは今回の騒動では英雄だ。下手に扱うと、一気に民の心が離れてしまう可能性がある。
(今回のこと、どう説明しよう……)
大失態だった。
結界師・リット。ようやく一件落着だと思ったら、今度はこんな問題まで引き起こすなんて。ほんっとに忌々しいやつね。
私は、まだ何も知らなかったのだ。
結界師・リットを追放したことで、すでに王国を見限った者も少なくなかったことを。結界のほころびは、取り返しがつかないレベルになっていることを。
ほんとうの地獄がここからはじまることを、私はまだ――なにも知らなかったのだ。
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