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きっかけ
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「二時間で十万以上稼げるバイトあんだけどさ。一緒にやってみねえ?」
きっかけは圭介《けいすけ》のそのひと言だった。
「は? 二時間十万?! なにそれ、なんのバイト?」
「えーっと、なんつーか……モデルのバイト?」
「なんで疑問系? あー、わかった。なんかヤバいバイトだろ?」
「まあそれなりにヤバいかも。ヌードモデルだから……」
「ヌードぉぉぉ?! てか圭介お前、一緒にやるっつったよな。ってことはなに? お前も脱ぐの?」
「あー、まあな」
「まあなじゃねえよ。もっとちゃんと詳しく聞かせろっつーの」
「詳しく説明する前に聞くけどさ。祥吾《しょうご》お前、脱ぐ気あんの?」
あ、祥吾っつーのが俺の名前ね。
「あ? 俺? うーん……、脱ぐっつってもひとりじゃねえんだろ? お前と一緒なんだろ?」
「ああ」
「ひとりじゃねえならいっかなー。それに二時間十万はおいしいよなー。けど、どんだけヤバいかによるな」
「バイト料はタチ役だと十万だけど、ネコ役だと三十万だって」
「え? タチ役だと十万でネコ役だと三十万? なにその差、倍以上じゃん。てかタチとかネコってなに???」
「タチっつーのは突っ込む方で、ネコっつーのは突っ込まれる方」
「へえー、突っ込む方と突っ込まれる方の違いか……って、まさか?!」
「うんそう。ゲイのAVに出演するバイト」
「ゲイのAVぃぃぃぃ?!!!! なに圭介お前、ホモだったの?!!!!!」
「ちげーよっ!」
* * *
そんなわけで俺と圭介はゲイのAVに出演することになった。
いや最初は俺だって絶対ムリって思ったさ。だって俺ゲイじゃねえし。それに誰かにバレたらまじでヤバいじゃん。ホモのレッテル貼られんの絶対ヤダし。女の子大好きだもん俺。
けど圭介に「お前ゲイの知り合いいる? いねえだろ? 俺もいねえし。ってことは万が一いたとしても隠れゲイってことじゃん。そんで万が一そいつが俺らのAV見たとしてさ、他のやつらに言うわけねえって。だってそいつゲイだって周りに隠してんだからさ。最悪そいつが俺らに直接なんか言ってくることが万が一あったとしても、逆にそいつ脅してやればいいんじゃね? バラすぞって。だって俺ら別にゲイじゃねえんだし、心配することねえって」って言われて妙に納得したんだよ。
それに知らない男とヤるんじゃなくて圭介が相手ならまあいっかなーって。あ、実は俺がネコ役で圭介がタチ役やるんだけどさ。だって圭介は絶対に突っ込まれる方は嫌だって言い張るし、俺はまあ三十万に惹かれたのもあるけど実は前々から前立腺マッサージってのに興味あったんだよねー。
けどまさか女の子にケツの穴に指突っ込んで前立腺マッサージして? なんてカッコ悪くて頼めねえし、自分で指とか道具とか突っ込むのなんて怖くて論外だし。このまま経験しないで一生終えるのか……なんてかなり残念な気分になってたとこだったからちょっとラッキーだったかも俺。
ん? 指とちんぽじゃ比べもんになんねえだろって? そりゃあそうだけどさ。そこは三十万のために根性で乗り切るしかねえと思ったわけさ。
あ、AVのタイトルもう決まってんだって。
『Jニーズ系イケメンノンケ大学生同士の初ガチセックス』
もうちょっと捻ったりしねえの? ゲイのAVのタイトルなんてこんなもんなの? って思わなくもねえけどさー。でもこのタイトルからしてムリに演技しなくてもいいんだってわかってほっとしたんだよね俺。
だって俺よくJニーズのあいつに似てるって言われんだよ。ほら、あいつだよ、あいつ。よくCMとかに出てんじゃん。あー、名前が出てこねえ。ま、いっか。圭介はJニーズ系どころかそんじょそこらのモデルや俳優も真っ青なくらいの超イケメンだし。それに俺も圭介も大学生だしさ。ノンケってのはゲイじゃねえってことだろ? だからさ、まんま俺らでいいってわけ。
けどまあガチで圭介とセックスするってのは……うーん、どうだろ……、正直想像できねえけど……、まあなんとかなるっしょ。
きっかけは圭介《けいすけ》のそのひと言だった。
「は? 二時間十万?! なにそれ、なんのバイト?」
「えーっと、なんつーか……モデルのバイト?」
「なんで疑問系? あー、わかった。なんかヤバいバイトだろ?」
「まあそれなりにヤバいかも。ヌードモデルだから……」
「ヌードぉぉぉ?! てか圭介お前、一緒にやるっつったよな。ってことはなに? お前も脱ぐの?」
「あー、まあな」
「まあなじゃねえよ。もっとちゃんと詳しく聞かせろっつーの」
「詳しく説明する前に聞くけどさ。祥吾《しょうご》お前、脱ぐ気あんの?」
あ、祥吾っつーのが俺の名前ね。
「あ? 俺? うーん……、脱ぐっつってもひとりじゃねえんだろ? お前と一緒なんだろ?」
「ああ」
「ひとりじゃねえならいっかなー。それに二時間十万はおいしいよなー。けど、どんだけヤバいかによるな」
「バイト料はタチ役だと十万だけど、ネコ役だと三十万だって」
「え? タチ役だと十万でネコ役だと三十万? なにその差、倍以上じゃん。てかタチとかネコってなに???」
「タチっつーのは突っ込む方で、ネコっつーのは突っ込まれる方」
「へえー、突っ込む方と突っ込まれる方の違いか……って、まさか?!」
「うんそう。ゲイのAVに出演するバイト」
「ゲイのAVぃぃぃぃ?!!!! なに圭介お前、ホモだったの?!!!!!」
「ちげーよっ!」
* * *
そんなわけで俺と圭介はゲイのAVに出演することになった。
いや最初は俺だって絶対ムリって思ったさ。だって俺ゲイじゃねえし。それに誰かにバレたらまじでヤバいじゃん。ホモのレッテル貼られんの絶対ヤダし。女の子大好きだもん俺。
けど圭介に「お前ゲイの知り合いいる? いねえだろ? 俺もいねえし。ってことは万が一いたとしても隠れゲイってことじゃん。そんで万が一そいつが俺らのAV見たとしてさ、他のやつらに言うわけねえって。だってそいつゲイだって周りに隠してんだからさ。最悪そいつが俺らに直接なんか言ってくることが万が一あったとしても、逆にそいつ脅してやればいいんじゃね? バラすぞって。だって俺ら別にゲイじゃねえんだし、心配することねえって」って言われて妙に納得したんだよ。
それに知らない男とヤるんじゃなくて圭介が相手ならまあいっかなーって。あ、実は俺がネコ役で圭介がタチ役やるんだけどさ。だって圭介は絶対に突っ込まれる方は嫌だって言い張るし、俺はまあ三十万に惹かれたのもあるけど実は前々から前立腺マッサージってのに興味あったんだよねー。
けどまさか女の子にケツの穴に指突っ込んで前立腺マッサージして? なんてカッコ悪くて頼めねえし、自分で指とか道具とか突っ込むのなんて怖くて論外だし。このまま経験しないで一生終えるのか……なんてかなり残念な気分になってたとこだったからちょっとラッキーだったかも俺。
ん? 指とちんぽじゃ比べもんになんねえだろって? そりゃあそうだけどさ。そこは三十万のために根性で乗り切るしかねえと思ったわけさ。
あ、AVのタイトルもう決まってんだって。
『Jニーズ系イケメンノンケ大学生同士の初ガチセックス』
もうちょっと捻ったりしねえの? ゲイのAVのタイトルなんてこんなもんなの? って思わなくもねえけどさー。でもこのタイトルからしてムリに演技しなくてもいいんだってわかってほっとしたんだよね俺。
だって俺よくJニーズのあいつに似てるって言われんだよ。ほら、あいつだよ、あいつ。よくCMとかに出てんじゃん。あー、名前が出てこねえ。ま、いっか。圭介はJニーズ系どころかそんじょそこらのモデルや俳優も真っ青なくらいの超イケメンだし。それに俺も圭介も大学生だしさ。ノンケってのはゲイじゃねえってことだろ? だからさ、まんま俺らでいいってわけ。
けどまあガチで圭介とセックスするってのは……うーん、どうだろ……、正直想像できねえけど……、まあなんとかなるっしょ。
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