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その返答に対しペコットは、
「へー、やっぱり犯人リトアじゃん。嘘つき嘘つきー」
と、私を小突いてくる。
命の恩人、逃走の共犯者であるため構ってやりたい所であるが、ここは引けない。
「あの場所に来ていたの?」
私は追求を続ける。
「ええ、我が主人と共に。本意ではありませんでしたが、上の言葉には従うのが僕の仕事なので」
彼は続ける。
淡々と。
事実らしきものを読み上げるように。
「覚えていないーー忘れたい気持ちも分かります。ここで思い出し暴走ーーあるいは、恥ずかしさで暴れられても困るので、詳細と名言は避けますが……お二人を傷つけたのは間違いなく貴方です。証拠は僕の記憶だけですが、その後の事も絡めて、ご判断頂ければ」
「この後の事?」
はい、でもそれは順番にお話しするので、後ほどーーと従者は続ける。
或いはぼかす。
「カストリア様については、事故に近いですけれど。イデア様をぼこぼこにしている所を助けに入って、流れ玉ーーこの場合は流れ椅子ですかね、それが頭に直撃。そして昏倒、という運びです」
丁寧な口調は崩さず、続ける。
私の感情に配慮しながら、言葉を選びながら。
「だから、ご自身がやるはずがない、という理屈からは外れます。だって事故なんですから、狙ってカストリア様を攻撃したのではなく、偶然、カストリア様に直撃したのですから」
事故、
偶然。
それなら、多少は納得できる。
私なら、あの方に影響が出ないように、もっと考えて暴れるだろうけど。
そもそも、イデア様をどうして私がぼこぼこにしているのか、その原因については不明だろうけど。
エクレアが心配していたように、耐えられなかったのかもしれない。
二人の仲睦ましい姿に、
自分の境遇の哀れさに。
「けど、イデア様に乱暴している時の貴方は、本当に恐ろしかった。女の怒りは怖い、とは言いますが貴方のそれは遥かに超えていました。一歩間違えればーーいえ、我が主人の邪魔が入らなければ、貴方はイデア様を殺していたでしょう。その手で、ご自身の手で、あの方の命を摘み取ってしまったことでしょう。当初の計画では、毒殺ーーそれも隠蔽工作有りの我々との共同作業、故にカストリア様の怒りは分散されたことでしょうが……もし、もし最後までやってしまっていたら、貴方お一人でやってしまっていたら、公的な処刑を待たずに、貴方は首を刎ねられていたことでしょう」
従者は言葉をためる。
「あの王子はーーカストリア様は、そう言う方です」
どこか壊れているという点では我が主人と似たようなものです、と付け加えて。
「へー、やっぱり犯人リトアじゃん。嘘つき嘘つきー」
と、私を小突いてくる。
命の恩人、逃走の共犯者であるため構ってやりたい所であるが、ここは引けない。
「あの場所に来ていたの?」
私は追求を続ける。
「ええ、我が主人と共に。本意ではありませんでしたが、上の言葉には従うのが僕の仕事なので」
彼は続ける。
淡々と。
事実らしきものを読み上げるように。
「覚えていないーー忘れたい気持ちも分かります。ここで思い出し暴走ーーあるいは、恥ずかしさで暴れられても困るので、詳細と名言は避けますが……お二人を傷つけたのは間違いなく貴方です。証拠は僕の記憶だけですが、その後の事も絡めて、ご判断頂ければ」
「この後の事?」
はい、でもそれは順番にお話しするので、後ほどーーと従者は続ける。
或いはぼかす。
「カストリア様については、事故に近いですけれど。イデア様をぼこぼこにしている所を助けに入って、流れ玉ーーこの場合は流れ椅子ですかね、それが頭に直撃。そして昏倒、という運びです」
丁寧な口調は崩さず、続ける。
私の感情に配慮しながら、言葉を選びながら。
「だから、ご自身がやるはずがない、という理屈からは外れます。だって事故なんですから、狙ってカストリア様を攻撃したのではなく、偶然、カストリア様に直撃したのですから」
事故、
偶然。
それなら、多少は納得できる。
私なら、あの方に影響が出ないように、もっと考えて暴れるだろうけど。
そもそも、イデア様をどうして私がぼこぼこにしているのか、その原因については不明だろうけど。
エクレアが心配していたように、耐えられなかったのかもしれない。
二人の仲睦ましい姿に、
自分の境遇の哀れさに。
「けど、イデア様に乱暴している時の貴方は、本当に恐ろしかった。女の怒りは怖い、とは言いますが貴方のそれは遥かに超えていました。一歩間違えればーーいえ、我が主人の邪魔が入らなければ、貴方はイデア様を殺していたでしょう。その手で、ご自身の手で、あの方の命を摘み取ってしまったことでしょう。当初の計画では、毒殺ーーそれも隠蔽工作有りの我々との共同作業、故にカストリア様の怒りは分散されたことでしょうが……もし、もし最後までやってしまっていたら、貴方お一人でやってしまっていたら、公的な処刑を待たずに、貴方は首を刎ねられていたことでしょう」
従者は言葉をためる。
「あの王子はーーカストリア様は、そう言う方です」
どこか壊れているという点では我が主人と似たようなものです、と付け加えて。
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