華麗なる転生を遂げたのに、いきなり婚約破棄とか。

くわっと

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1章 転生と初めての婚約破棄

9.狂気の使用人

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魔法の試し打ちを完了し(あの後、焼け野原となった場所に再度練習し要領を掴んだ)、ちょっと罪悪感を抱えながら、私はメノウと共に自室に戻った。
お父様に状況確認でもしておこうかと思ったが、生憎外出中とのこと。
私がアルベルトと会談しているときに、出かけたそうだな。
拉致とか、されていなければいいのだけれど。

そういえば、お父様はどんな男なのだろうか。
メノウからの情報に、今のところ外見的特徴に関する話は出てきていない。
ラインバルト家の当主で、
娘を政治の道具に利用している、
武力ではなく平和的な侵略主義、
ということぐらいしか分からない。

そもそもあれだ、私に兄妹とかはいるのだろうか。
こういう貴族的身分って、跡取りの関係上けっこう子沢山なイメージがあったけれど。
まあ、それもその内分かるか。

「何か考え事ですか?」

「いや、特に。メノウちゃんの今日の下着の色は何かなーって」

「シャーベットブルーです」

無表情を崩さず、メノウちゃんは自らのスカートの裾をたくし上げ、報告する。
美少女らしい、しなやか足と扇情的なデザインの下着のコンボ攻撃が同性であるはずの私の理性に攻撃をしかけてきた。

主人への従順さもここまで来ると狂気である。
迂闊に冗談は言えないな。
私の理性もどこまで保つか、分からないし。

「冗談だから、見せなくていいっ!」

「失礼しました。お見苦しいものを」

「いや、謙遜する必要はない。君の肢体は芸術品の域にある、誇っていい」

恐悦至極、とスカートを元に戻す。
あぁ、ドキドキした。
脳内が彼女の下着姿で占拠された、
さっきまで私は何について考えていたのだろうか。
まあ、いいか。

「魔法の練習でお疲れでしょう。ご入浴でもいかがですか?」

「それはいいな。では用意を頼む」

承知しました、とメノウはぺこりと頭を下げるとぱたぱたと部屋から出て行く。
風呂、か。
魔法使用による疲れは全くといってないが、魔法による熱による『暑さ』という影響はあったからな。
若干、体が汗ばんでいるのも事実だ。
それにこの服、フリフリのふわふわで可愛いのは良いのだが、その分熱を吸収しやすいのだろう。かなり暑い、特に下半身が。
使用人しかいないから、脱いでしまおうか、と思ったがそこは美少女お嬢様のプライドが許さない。
まだ、その経歴は24時間も経っていないけれど。
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