虐げられた黒髪令嬢は国を滅ぼすことに決めましたとさ

くわっと

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一章 黒髪令嬢の日常

15.フォルテシアの1日

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突然ですが、私フォルテシア=マーテルロの1日を紹介しようと思います。
ご安心ください、時間はそんなにかかりません。
短くて、
つまらない話です。

まず、日の光と共に起きます。
雨や曇りの日は気分で起きます。
私はある種の自由人なので、呼び出しがなければ一日中寝ていても特に文句は言われないのです。
誰かに期待も必要もされてないので。

その後、軽い運動をします。
本にあった体操というやつです。
本当は音楽に合わせて舞うらしいにですが、演奏者がいないので雰囲気でやります。

そこからは、ひたすら本を読んでいます。
お父様やお兄様が読み終えたおさがりも多いですが、。
もっと前の一族の方が残した本もあります。
興味深いものばかりです。

冒険のお話、
恋のお話、
人間のお話、
魔法のお話、
技術のお話、
政治のお話、
戦いのお話、

どれだけ時間があっても、その全てを理解することはできません。
私の知識と知能では、まだまだその域にはいないから。
だから私は読み続けます。
自室に籠もりきりで。


それに、外には危険がいっぱいです。
この部屋にいるのが、一番危険が少ないのです。
それでいて、広大な本の世界への入り口があります。
最高の環境です。
私の居場所です。

時々、お兄様のストレス解消や、
妹様の芸術作品の下地としてお呼びがかかることがあります。

だけれどそれは毎日ではありませんし、
いつもではありません。
お兄様はお勉強とお仕事がありますし、
妹様はお稽古と修行があります。
私に絡んでいる暇は、本当にはないはずなのです。

自身の人生を、
自身のかけられた役割を
果たさねければいけない。
マーテルロ家の、子供として。
私には何もありませんけれど。

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