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三章 領主と領民
65.外の世界
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「これが、マーテルロが管理している街ですか」
窓枠のフレームがない世界。
360度自由に見渡せる世界。
噴水と女神像はもちろん、街の人々が、がやがやわいわいと騒いでいます。
貧しい、という感じではありませんね。
着ているものちゃんとしていますし、
乱暴者の気配はありません。
人々の笑顔も偽りのそれではないようです。
これが、この風景が切り取られた日常。
「それにしても、よく許可がいただけましたね」
「可愛い娘のお願いだからね」
「かも、しれませんね」
「これは冗談です。あの人に愛だの情だの、そんな生温い物語にある感情、あるわけないですから。きっと、私が外の世界を見ることにメリットがあると考えたんでしょう」
「その方が、納得はできますね」
ペントレイアさんはこくりと頷く。
たしかに、私としても少し以外だった。
説得する準備もしていましたし、その勝算もかなりありました。
だけれど、そんな必要がないくらい、交渉は短期決戦で終わりました。
「ああ、いいぞ。許可する」
それだけ。
色々準備して、
たくさん練習して、
結果、その成果を一部も披露することなく完結。
私の望む結果に辿り着きはしましたが、何か腑に落ちません。
何なのでしょう、この感覚。
ーーまあ、いいです。
過ぎたことは変えられません。
ちゃんと今を生きましょう。
せっかく、目的通り予定通り、外へ出られたのですから。
「じゃあ、ペントレイアさん。案内を宜しくお願いします」
私は彼に促すと「はい」と短く答えます。
どうせなら、日が暮れるギリギリまで街の中をぶらつきたいものです。
次もこう上手くいくとは限りません。
できるだけ情報を、
可能な限り下地作りをしておきたいです。
窓枠のフレームがない世界。
360度自由に見渡せる世界。
噴水と女神像はもちろん、街の人々が、がやがやわいわいと騒いでいます。
貧しい、という感じではありませんね。
着ているものちゃんとしていますし、
乱暴者の気配はありません。
人々の笑顔も偽りのそれではないようです。
これが、この風景が切り取られた日常。
「それにしても、よく許可がいただけましたね」
「可愛い娘のお願いだからね」
「かも、しれませんね」
「これは冗談です。あの人に愛だの情だの、そんな生温い物語にある感情、あるわけないですから。きっと、私が外の世界を見ることにメリットがあると考えたんでしょう」
「その方が、納得はできますね」
ペントレイアさんはこくりと頷く。
たしかに、私としても少し以外だった。
説得する準備もしていましたし、その勝算もかなりありました。
だけれど、そんな必要がないくらい、交渉は短期決戦で終わりました。
「ああ、いいぞ。許可する」
それだけ。
色々準備して、
たくさん練習して、
結果、その成果を一部も披露することなく完結。
私の望む結果に辿り着きはしましたが、何か腑に落ちません。
何なのでしょう、この感覚。
ーーまあ、いいです。
過ぎたことは変えられません。
ちゃんと今を生きましょう。
せっかく、目的通り予定通り、外へ出られたのですから。
「じゃあ、ペントレイアさん。案内を宜しくお願いします」
私は彼に促すと「はい」と短く答えます。
どうせなら、日が暮れるギリギリまで街の中をぶらつきたいものです。
次もこう上手くいくとは限りません。
できるだけ情報を、
可能な限り下地作りをしておきたいです。
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