虐げられた黒髪令嬢は国を滅ぼすことに決めましたとさ

くわっと

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四章 呪いと反乱

94.暗い闇の独白

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現在、私が何をしているのかはこの場で語ることはありません。
言語で描写するには難しく、
多くの時間を割く必要がありますので。

私の物語に、そのような時間はありません。
人生は短いのです。
簡潔に、単純に。

一言でまとめてしまえば、病の『直接的』解決法です。
チャンドラさんの手段は時間がかかりますし、
その他並行して実施中の対策も即効性のあるものではありません。

だからこその直接的手段。
私の知ってる神さまは許してくださらない、罪に塗れた手段。
ーーっと、曖昧抽象的なことを語っているうちに、そこそこの時間を使ってしまいましたね。
これなら、時間的な問題は問題にならなかったかもしれません。

「ど、どうしてーー」

でも、許してください。
今はその作業の真っ最中。
悲鳴と血飛沫が飛び交う中での肉体労働。
丁寧な表現をしている余裕はあまりないのです。

「やめて、くださいっ」

荒事は得意な方ではありません。
私はいつも受け手側。
暴力を受けることはあっても、行使することに慣れてはいないのです。

「なぜ、私がーー」

いえ、妹様については別ですね。
全力で行使していました。
意識的に、
自身が助かるために。

「お願いします、助けて、助けてきださーーあ、ああああああぁああ」

でも、生き物ならそれが自然なことなのです。
自分が助かるために、誰かを虐げる。
そこにルールとかは、本来はないはずなのです。
神さまが見ているから、
あいつは呪われた子だから、
私は選ばれた存在だから。

そんな理論武装をする必要もなく、
弁明する必要もないのです。

自分が生きるのに必要なことを、必要な分だけする。
あの人たちが声高に理由を叫んでいたのはきっとーー

「来るな、来るな来るなっ、このっ」

「悪魔がーー」

自分を善人だと、
いい人だと、
優しい生き物だと。

そう思いたいからなのでしょうね。
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