【本編完結】十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、攻略キャラのひとりに溺愛されました! ~連載版!~

守屋海里

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1章:十八禁BLゲームの中に迷い込みました!

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 脱衣所まで着くと扉を開けて中へ入る。じいやさんとは扉の前で別れた。自分の仕事やプライベートもあるだろうにおれに付き合わせて申し訳ない……。助かっているからちゃんとお礼を言わなきゃダメだよな。
 扉の前でじいやさんは、風呂から上がったら鈴を鳴らして欲しいと言った。生活魔法が使えないから、髪を乾かすのも大変だろうと言ってくれたんだと思う。ドライヤーのない世界みたいだし……。
 服を脱いで洗濯カゴに入れ、早速と風呂場へ。ふわりと湯気が全身を包む。
 シャワーを出して頭と躰を洗う……。この世界に来てからずっとルードに髪を洗ってもらっていたから、自分で洗うのが少し懐かしかった。わしゃわしゃとシャンプーを泡立てながら髪を洗う。……ルードの匂いだなぁ。
 シャンプーも、石鹸も、どれも彼を思い出させる匂いで……、いや、まぁ、そりゃそうなんだけどっ。
 全部洗い終えて湯船に浸かる。あったかい湯船の中で目を閉じた。

「……ルード、大丈夫かなぁ……」

 心底遠征に行きたくなさそうな様子の彼を思い出して、ぽつりと言葉が出てきた。魔物に遭遇したりしてないと良いけれど……。今朝のじいやさんの話しだと、自ら魔物の場所に向かっているような気がしないでもないけれど……。

「魔物ってどんなんだろう……」

 おれが想像する魔物って某大人気RPGの魔物だからな。姉はゲーマーだったから、そういうゲームもしていた。おれはテレビを取られていたのでその画面をぼんやり見ながら課題やっていたりしてたなー……。

「……そう言えば、おれの鞄どこに行ったんだろう。ルードの部屋にあるのかな」

 今の今まで忘れていた。あの中に入っているのは教科書やノート、筆箱に財布。とにかく必要なのがたくさん入っている――……。
 ……あの鞄、どこに置いてあるんだろう。教科書やノートをこっちの世界の人が見たら、読めないのかも?

「……ルードの部屋を調べたら怒られるかなぁ……。多分、聞けば教えてくれるだろうけど……。それなら、ルードが帰ってからのほうがいい……?」

 ぶつぶつと湯船に浸かりながら今後のことを考えた。おれがこの世界の人間じゃないってわかったら、ルードはどういう反応になるんだろう……。
 おれを拒絶したりは――しなそう。本当、どういうわけかデロデロに甘やかされている気がする。それを受け止めているおれがいるってのも、不思議な感覚だ。日本に居たときは考えもしなかったけれどな!
 考えれば考えるほどわからなくなるのなら、一旦これについて考えるのはやめよう。
 今はただ、ルードが無事に帰ってきてくれたらいいや。
 充分に温まってから湯船を出た。バスローブを羽織り、タオルで髪を拭こうとして思い出した。じいやさんに鈴を鳴らしてって言われてた。すぐに鈴を鳴らすと、脱衣所の扉がノックされる。

「上がりましたか?」
「……うん。あったまったよ」
「それはよろしゅうございました」

 扉が開いてじいやさんが顔を見せた。さっき言っていたから、敬語をやめてみた。それに気付いたからか、じいやさんは優しく声を掛けて脱衣所に入るとおれの手を取ってなにかを呟く。

「……やっぱり一瞬で乾くんだね……」
「そういう魔法ですから」

 ……魔法の種類から教えてもらったほうがいいのかもしれない。おれの手を離して、ルードの寝室まで一緒に行って、おれが寝室に入るのを見届けてから水と数枚のタオルを持ってきてくれた。

「それでは、おやすみなさいませ、ヒビキさま」
「おやすみなさい、じいやさん」

 カチリと部屋の鍵を締めて、水とナイトテーブルの上、一枚のタオルをベッドの上に敷いて、ナイトテーブルの引き出しから小瓶を取り出す。ぎゅっとそれを握ってベッドの上に置き、しゅるりと音を立ててバスローブの結び目を解いた。バスローブを脱いでタオルの上に横たわる。小瓶の蓋を開けて片手に垂らし、それを擦り合わせて温めて――……昨日のように、胸に塗っていく。湯船で火照った躰にローションを塗っていくのは、イケナイことをしている気分になる。
 首筋から鎖骨を撫でるように触れて、焦らすように乳首には触れずに胸元をなぞる。

「……ん……」

 目を閉じて、ルードが触るように色んなところを触れてみる。その度に甘い快感が下半身を刺激する。
 両手で乳輪をなぞり、少しだけ乳首に触れてみる。ぴりっとした快感が走って、おれは一瞬手を止めた。

「ぁ、は、ァん……」
 ゆっくり息を吐く。だけど、その快感がたまらなく欲しくなって、今度はしっかりと親指と人差し指で摘んで、クリクリと動かした。ジンジンと乳首が痺れ、それが快感になっていく。

「きもちいい……」

 誰も居ないから、声を抑えることもせずに快楽を貪る。乳首がこんなに気持ちよくなる場所だとは知らなかった。満足のいくまで乳首を弄って、次に触れてもいないのに先走りが溢れているモノに手を伸ばす。グチュグチュ音を立てながら扱くとあっという間に絶頂へ向かった。
 白濁した液体を放って、息を整える。それから意を決したように目を開けて、小瓶のローションを多めに手に垂らして温め、蕾へと塗りつけた。
 一本目の中指を挿れて、中を探るように動かす。やっぱり前立腺の場所はわからなかったけれど、昨日より柔らかい気がする……。
 今日は、二本目を増やさないといけない。一度中指を抜いてから、人差し指と中指を揃えて蕾に挿れてみた。

「んんっ」

 柔らかくなっていた蕾は簡単に二本の指を飲み込んだ。こ、これで今日の課題はクリア。明日は三本の指を挿れないといけないのか……。
 ルードがしていたように指を動かしてみたけれど、自分でやるのとルードがやるのとでは感覚が全然違うってことがわかった。
 それから指を抜いて、精液とローションで汚れた躰を水とタオルを使って拭い、タオルを丸めてからベッドの中に潜り込む。気を失わないで眠りに着くのは久しぶりのような気がした――……。
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