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1章:十八禁BLゲームの中に迷い込みました!
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しおりを挟むリーフェから本を受け取って数時間、書庫で黙々と読書をしていた。時折リーフェが淹れてくれたお茶を飲みながら、最初に読んだ絵本と彼女曰く初心者向けと言う冒険録を読んでいると、あっという間に時間が経っていた。
冒険録は初心者向けなだけあって、駆け出しの冒険者が最初の仕事をやり遂げるまでの内容だった。結構面白くてぐいぐいと読めた。
パタンと本を閉じると同時にリーフェが声を掛けて来た。もしかしたら、おれが読み終わるのを待っていたのかもしれない。
「すっかり暗くなってしまいましたね、夕食はどちらで召し上がりますか?」
「……んーと、じゃあ食堂で。あ、でもあんまりお腹空いていないから軽くでお願いしたいな」
「かしこまりました、伝えてきますね。ヒビキさまは食堂へ向かってください」
「うん」
リーフェはおれが読み終えた本を本棚に戻してから書庫を出て行った。……やっぱり本の場所暗記しているよな、あのスピードで戻せるってことは。記憶力がいいんだな、きっと……。おれには到底真似できそうにない!
とりあえず食堂へ移動して、椅子に座る。……この屋敷って運動できる場所あるかな、そろそろ運動しないと太ってしまいそうだ。
「軽いものを、とのことでしたのでリゾットをお持ちしました」
「ありがとう」
リーフェが持ってきたのはほかほかと湯気の立っているトマトリゾットだった。もちろん美味しく頂いて、リアを呼んできてもらう。彼女は不安そうに鳶色の瞳を揺らめかせていた。
「あの、刺繍が得意って聞いたんだけれど……、おれに刺繍のやり方を教えてくれませんか?」
「わ、私がですか!?」
「はい、明日から是非!」
顔の前で両手を合わせて頼み込む。リアは慌てたように声が裏返っていたけれど、やがて気を取り直そうとしたのかこほんと咳払いをしてからおれの手を取った。
「……教えるのが下手だと思うのですが……、それでも良ければ……」
その言葉を聞いて、おれは嬉しくなって表情が綻んだ。彼女に向かって「ありがとう!」と元気良く言うと、リアはふわっと微笑んだ。その瞳はもう不安の色が残っていなくて、ほっとした。
「明日からお願いします!」
「はい、こちらこそよろしくお願い致します」
一旦手を離してもらって、改めて手を差し出す。戸惑ったような彼女の右手を強引に掴んで握手をした。びっくりしたように目を大きく見開くリアに、もう一度「よろしくね」と伝えると彼女は微笑んでくれた。
それからおれはルードのお風呂に入って覚えたての生活魔法で髪を乾かす。ちゃんと出来て少し感動しながら寝室に向かう。
今日はじいやさんが居ないからリーフェにタオルと水を頼む。彼女は意味深に微笑んで用意してくれた……。
「……さて、と」
ナイトテーブルの引き出しから小瓶を取り出して、深呼吸を数回。
とりあえずバスローブを脱いで昨日のようにタオルを広げてそこに座る。小瓶の蓋を開けて中の液体――ローションを手に垂らす。手を擦り合わせて温めて――まぁ、要するに昨日と同じことを繰り返した。
解すだけなら触れなくても良いところを愛撫してしまうのは、そこが気持ちいい場所だと知ってしまったから? ただ、自分でするよりルードにされるほうが気持ちいいと思うのは……。
「……っ、んぁッ……」
ぷっくりと硬くなった乳首をローションで濡れた手で刺激する。甘く広がる快感に思わず声が出た。焦らすように乳輪をなぞり、そっと乳首に指の腹で触れる。それからクリクリと刺激していく。
「ッ、ァっ! んぅ……」
きゅっと親指と人差し指で乳首を摘むと嬌声が上がった。そっと手を離して息を整える。躰の中心に手を伸ばして芯を持ち始めたモノを軽く握って扱くとすぐに勃ち上がる。
そう言えば三本の指が入るようになったらってルードは言っていた。勃っている時と萎えている時だと中の具合が違うんだろうか。
そろそろと蕾に手を伸ばして、つぷりと中指を挿れる。昨日となにか違うか……?
首を傾げながらも指を奥へと進めていく。別になにも変わらないと思う……。だけど、指を増やそうと抜こうとした時に中の一点を掠めてびくりと躰が震えた。
「あ、ッ、えっ……?」
ルードに教えられた『前立腺』を掠めたんだろうか……。もう一度そっと触れてみる。無意識に指を締め付けてしまい、口からは甘い声が出た。な、なんで今日はこんなに……?
クチュクチュと水音が部屋に響く。指を引き抜いて二本の指を挿れる。何度か出し入れをしてから意を決したようにそこに触れる。
「ぁぁ、ん!」
ビリビリと電流が走るような、そんな快感が躰中を走りおれは目を閉じてそこを数回二本の指で押し上げるように触れる。その度に躰がビクビクと跳ねた。指を引き抜いてもう一度深呼吸をして、念の為にローションを足してから三本の指を蕾に当てて中へとゆっくり挿れた。
ルードの指よりはおれの指のほうが細いと思う。それでも、三本の指で中を解すと言う行為は中々にキツイものであった。抱かれた回数はまだ一度だけど、奥が疼くような気がした。
あの時、ルードも相当きつかったと思う。おれの躰を気遣って馴染むまで待っていてくれたけれど……。
「ひゃ、ぁぁあっ」
中を解すために挿れていた指が前立腺を掠めた。躰が跳ねて口からは甘い声が出てしまう。
奥へ、奥へと指を動かすけれどおれの指じゃ疼くところまではいかない。それでも中が柔らかくなっているのがなんとなくわかる。
指を抜いて天井を向いているモノを扱く。トロトロと先走りが溢れそれを擦りつけるように扱くと、あっという間に果ててしまった。
肩で息をして、なんとか整えて、それからタオルと水で躰をキレイに拭く。余った水でタオルを洗って、乾かした。イったばかりの心地良い倦怠感の中でまどろみ、このままじゃ風邪を引くとベッドの中に潜り込む。
裸で寝るのに慣れたらどうしよう。なんて、変なことを考えながら眠りに落ちた。
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