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第五章

87:義務だと思え。ゴート城を平穏に保つための

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「痴態を晒すか?君の大声に、何事かとみんな見に来る。さあ、たっぷり見せてやろう、こうやって」
 鏡から少し身体の位置を変えられ、扉方向に向かって、ロンドがさらにルルの足を開いてくる。
 扉が明けられ、王都の魔法使いがルルの悶える姿を次々に見に来る姿を想像しただけで---。
「んんんんっっっ」
 勝手に性器から精液が吹き出した。
「想像しただけでいったか」
とロンドが笑い出す。
「でも、駄目だぞ、あんな大声だしちゃ?今、このゴート城に魔法使いが何人いると思っているんだ?さあ、声を聞かれないように咥えておこうな」
 ロンドの指が口元に持ってこられた。
 よだれがだらりと垂れる。
 口がだらしなくなってきたということはいよいよ、月狂い夜がピークに達したということだ。
「ほら?遠慮せずに」
 ここで、きつく言わないのが、アスランらしかった。
 いや、違う。
 相手はアスランの顔をしたロンドなはず。
 でも、もう違いが分からない。
 上唇と下唇を割ってロンドの指がルルの口内に入ってくる。
 ルルはそれを素直に受け入れていた。
 舌の弄ぶように指先でトントンと感触を確かめられ、その刺激で唾液が溢れ出す。
 すると、もっと奥まで指先が侵入してきた。
 えづきたくなる。
 前回の月狂い夜にアスランのを咥えた時と似ていた。
 あのときは二人ともおかしくなっていて、アスランは少し乱暴で。でも、それが自分には少し気持ちがよくて。
「あるじぃ……」
 ロンドに口の中を指で蹂躙され、よだれを垂らしながらルルは声を漏らした。
 呼んではいけないのに主と。
 一度、呼んでしまうともう止まらなかった。
「主、主、主っ!!」
 何度も唸るように言うと、もっと口内の蹂躙が激しくなる。
「ほら、やるんだ」
 ロンドが、再び空いている方の手で、ルルの手を取って性器へと導く。
「義務だと思え。ゴート城を平穏に保つための」
 もう逆らえなかった。
 己の熱く張り詰めた肉棒を掴んで、思いっきり扱き上げる。
 絶えず口の中をロンドの指が動き回り、たまにもう片方の手がルルの乳首をきつくつまみ上げた。
 身体をのけ反らせて達したのが一回目。
 ホズ村でも人前でさせられたことは何度かあったが、魂が剥がれてしまいそうな強烈な快楽体験は初めてだった。
「まだだ、もう一回」
 達しても、すぐに次の命令がやってくる。
「もたもたするな。さあ」
 甘美な命令に、息が上がる。
 立て続けに数度いくと、今度は逆方向を向かされた。
 だが、ロンドの指はルルの口の中に入ったまま。
「いいぞ。しろ」
 でも、この位置ではロンドの服を汚してしまう。
 すると、アスランの顔をしたロンドが少し皮肉げに笑った。
 たまにルルに見せるアスランの笑い方そのものだった。
「膝立ちになって片手で擦って、もう片手は先端を覆うようにして掴め。どうした?反応が鈍いな?まだまだ、出し足りないだろ?腰を上下に振ってみろ。ほら、こんな風に」
 ロンドの片手がルルの腰を掴む。
 数度揺さぶられ、まぶたの裏に雷が落ちるより早い速度でとある光景が浮かんだ。
 ウォルトがミレイに覆いかぶさっていた姿だ。
 ウォルトが滾った肉棒をミレイの尻穴に差し込んで、ミレイはそれを全身で喜んでいて。
 いつの間にかそれは、アスランとルルの姿に変わっていた。
 ルルは、ロンドの指で塞がれた口内で、獣のような声を上げる。
 そして、長く、長くいった。
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