100年生きられなきゃ異世界やり直し~俺の異世界生活はラノベみたいにはならないけど、それなりにスローライフを楽しんでいます~

まーくん

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アシオ・シティを開発

アシオ・シティは大賑わいです

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ショッピングモールに自警団、商人の往来を守る護衛役の冒険者達。

お陰様で大争奪戦の上、ショッピングモールに入るテナントも無事決まり、後はオープンを待つばかりとなっている。

鉱山も順調に試し堀りを終え、通常の稼働体制に入ったようだ。

気になっていた各業種毎のギルドの組織化もなんとか機能しだしたということで、ひと段落というところだな。

アルマニ・シティの方もイリヤとステファンさんが頑張ってくれているようで、税収もうなぎ登りだ。

上手くいっている。

本当に上手くいっているな。

あまりにも上手くいき過ぎじゃないか?

ビー!ビー!ビー!

「ヒロシ様、宇宙から隕石が落ちてきています。」

念のために広域危機察知を張ってあったのだが、それが異常音を鳴らし、脳内アシスタントさんの焦った声が聞こえる。

やっぱり。

俺は外に出ると上空に特大の火球を作り、それを連続して隕石に発射した。

火球は成層圏を越えて宇宙に出たところで隕石に次々とぶつかり、隕石は粉々になり全て燃え尽きていった。

「ふうー。やっぱりね。」

「ヒロシ様、今のは!」

外で隕石が落ちて来るのを見ていたのだろう。
ランスさんとステファンさん、スタイロンさんが慌てて俺のところにやって来た。

「もう大丈夫だと思いますよ。

なーんか大災害が起こるような気がして対応策を準備していたんです。

とりあえず防げて良かったですよ。

ところで街の皆さんも心配してるんじゃないですか?

アシオ・シティショッピングモールのプレオープンイベントの余興として、俺が用意していたことにしておきませんか。」

「そうですね。何が起こったのか分からない以上、安心は出来ませんが、一般市民に不安を与えるよりは良い考えだと思います。」

「わたしも同意です。」

「俺もそう思うぜ。よし、冒険者達にその内容で街にうわさを流させよう。」

スタイロンさんがギルドに向かってすぐに冒険者達が街に散って行ったようだな。

街中にどよめきが広がり、その後すぐにお祭り騒ぎになってきたから、とりあえずは大丈夫そうだ。

さてと、何があったのか調査しなきゃだな。




>>>>>>>>>>>>>

くそっ、また失敗か。
あの狐ヤロウ、厄介なやつを連れてきたものだ。

運営課のエリートである俺様の唯一の失態をなんとか隠したまま闇に葬り去りたいのに。

運営課でも最近はマリスとかいう落ちこぼれが注目されてきたり、工作課のブルーカラーのやつらまでデカい顔しやがって。

くそっ、くそっ、早くこんな星全滅させて、俺の失態を隠しきってやるんだ。

俺が運営課の一番なんだからな!




>>>>>>>>>>>>>

あの隕石以降、特に問題も無いままショッピングモールはオープンを迎え、アシオ・シティは大賑わいだ。

エレクトス王国と各隣国を繋ぐための中継地としてのアルマニ・シティ、銅や鉄の豊富な埋蔵量とその高い精錬技術を使って高品質で安価な金属製品を生産すると共に、その大きな労働力を維持するだけの大市場を運営しているアシオ・シティ。

この2大都市の発展により、アルマニ領は、この大陸の中で最も裕福で、民が集まる場所となった。

アルマニ領全体には定期馬車が張り巡らされ、エレクトス王国の各領と接続されている。

各領でもそこを基点として領内各地に道路が延長されて、今ではエレクトス王国全体に蜘蛛の巣のような交通網が出来つつある。

アルマニ領へと続く道路があちこちに延びれば、アルマニ領も儲かるし、各領も駅馬車や宿屋を整備して、アルマニ領までの道中を行く旅人が落としてくれるであろうお金に期待しているようだ。

デニス王が各領に入領税を廃止させたことや国営の乗り合い馬車を運行させたことで、旅人の人数が増え、入領税を取る以上にお金が落ちるようになったのも追い風になったんだ。

アルマニ・シティはイリヤとステファンさん、アシオ・シティはランスさんとスタイロンさんがしっかりと見てくれているし、外交面ではセバスさんがいるし…ということで、暇になった俺は、デニス王の要請もあり、道路整備に駆り出されている状況だ。

まぁアスファルトやコンクリートの技術は俺がいちばん知ってるしね。

土魔法でちょちょいとね。

で、デニス王にアルバイト料をねだったんだけど、俺は王族扱いになっているから、無償が当たり前なんだって。

ちょっとトホホだけど、まっいいかってとこ。

仕事はもちろん9時18時の週休2日制だよ。

働き過ぎはイリヤに怒られるもん。

俺と一緒に仕事している人達ももちろん同じ勤務体系。

各領の役人達は始め苦虫を噛み潰したような顔をしていたけど、生産性が落ちるどころか上がったから、だいぶ受け入れられるようになった気がする。

領主が視察に来て、その生産性の高さと労働者のモチベーションの高さに感動して、領全体に週休二日制を取り入れたところもあったよ。

たまにデニス王のところに報告に行くと、様々な情報が入っているみたいで、すごく嬉しそうだ。

ちなみに報告は俺のアルマニの屋敷にある露天風呂ですることになっている。

デニス王のお気に入りみたいだね。

たまに公衆浴場にもお忍びで行ってるみたいだし。


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