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ムーン大陸でも国造り
子供達は元気そうです
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この春我が家に3人の家族が増えた。
イリヤとの子供が双子で男の子がデニス、女の子がマリヤ。
イリヤの両親の名前を頂いた。
ミーアとの子供が女の子でレーサ。
ミーアのお婆さんから名前を頂いた。
デニスとマリヤ、そしてレーサ。
3人とも凄く元気に育ってくれている。
魔人は10歳くらいまでは人族と同じように成長して、そこからが数100年容姿の成長が極端に遅くなるらしい。
ちなみに俺達の年齢について。
俺、22歳。
イリヤ、27歳。
ミーア、355歳。人族の姿をしている時の見た目はイリヤに合わせている。
まぁいつもは、ほとんど猫の姿だけどね。
もう魔人も同じ国の国民なんだから、別に変身しなくても良いんだけど、ミーアはなぜか人族と猫の姿に変身しているんだ。
俺とミーアは時空を飛ばされていた期間があるから、イリヤよりもこちらで生きている時間が少ないんだよね。
あれから1年が経ち、今日は子供達3人の1歳の誕生日だ。
すっかり家政婦化しているノアさん。
ノアさんの本体もバージョンアップして見た目も動きもすっかり人族の姿になっている。
途中から自分で魔改造していたし。
子育てはノアさんの支援によるところが大きく、かなり助かっているんだ。
ノアさんは疲れることが無いから慰労する意味は無いんだけど、今日は日頃の感謝の気持ちをあらわしたいと思い、俺とイリヤ、ミーアで食事の準備をしている。
「ヒロシ様、この鳥肉は蒸すだけでいいんでしたっけ。」
「ヒロシ~、子供達の食器はこれでいいかな~?」
ほとんどの食事は俺とノアさんで作っていたから、ふたりが食事を作るのは久しぶり、いやイリヤについては、ほぼ作ったことも無いんだけどね。
今日のメニューはヒヨヒヨ鳥のササミ蒸しとゴールド・カウのハンバーグ、ワイパー草のサラダの3種。
俺の指導の下、ふたりが一生懸命作っている。
「出来ましたわ。お待たせ致しましたー。」
「ヒロシ~、ノア~、出来たよ~。」
途中から心配する俺とノアさんを部屋から追い出したふたりが、満面の笑みで呼びに来た。
俺達は3人の子供達を連れて、ダイニングへと移動する。
うーんいい匂いが…ちょっと焦げ臭いけど、まぁこの匂いもご馳走の一部だね。
お手製のお子様椅子に3人を座らせて、俺とノアさんも席に着く。
ノアさん、客用の席に座るのに抵抗があるみたい。
「ノアさん、さあここに座って。
今日はノアさんがお客様なんだからさー。」
「さあ召し上がって下さいね。」
イリヤとミーアが出来たばかりの料理をテーブルに運んで来た。
「「「いただきます。」」」
「ノア、このハンバーグに使っているゴールドカウなんだけど、ノアに教えてもらった通り、捌いてからしばらく風を当ててから作ったんだよ。」
「本当、美味しいですね。」
「こっちの鳥も塩胡椒を混ぜたソースで召し上がって下さい。」
「少し柑橘系が混じっているのですね。
本当、美味しい。」
俺はデニス、イリヤはマリヤ、ミーアはレーサをそれぞれ抱いて食べさせながら、美味しそうに食べているノアさんを見ていた。
子供達は鳥のササミ蒸し塩胡椒無しだけだけど、3人共とっても美味しそうに食べている。
少し前まで薄い離乳食ばかりだったから、本当に美味しいんだろうね。
おっと、デニスが食べ終えて、もっと欲しいってアピールしているよ。
「よしよし、お父さんのを少しあげよう。」
「駄目ですよ。味の濃いのは!
向こうに残りがありますから、とってきますね。」
母は強しってやつだね。
イリヤは子供が出来てから、自分の意見をしっかり言うようになったと思う。
ミーアはあまり変わらないけどね。
食事が終わり、お茶を飲みながらまったりとした時間を過ごす。
子供達はもうお眠のようで、機嫌が悪くなってきたようだ。
「もう寝かせてきますね。」
イリヤとミーア、ノアさんが立ち上がって子供達を寝室に連れて行った。
俺は最近飲み始めたお酒をちびちびと舐める。
オハルさんの実家が昔酒造所だったとかで、酒の作り方を知っていて、ノアさんの知識と合わせて、酒を作れるようになったんだ。
こちらに転移してきた頃からスマルさんに頼まれていたみたいなんだけど、なかなか上手く出来なかったらしく、それを知った俺がノアさんをオシンさんのところに派遣したというわけ。
それまでの間、外の世界へ酒を買いに行ってたスマルさんも、中で酒が出来たと聞いて大喜びだ。
スマルさんって外の世界では英雄として伝わっている有名人だからねえ、顔を見られるのが不味いから全身黒ずくめのマント姿で買いに行ってたみたいだし、大変だったんだろうな。
とにかく、日本でいうところのウイスキーが手に入るようになったから、俺も飲むことにしたんだ。
しばらくクッキーをアテに酒を飲んでいたら、子供達を寝かしつけたイリヤとミーアが戻って来た。
「あーヒロシ様、ズルイです。」
「ヒロシ、僕も食べる。」
イリヤはウイスキーを所望みたいだな。
飲むと気持ち良くなって、よく眠れるみたいだ。
ミーアは…酒じゃなくてクッキーだな。
まぁ今日はふたり共良く頑張ってくれたからご褒美だな。
少し暖かくなってきた春の夜はまだもう少し続きそうだ。
イリヤとの子供が双子で男の子がデニス、女の子がマリヤ。
イリヤの両親の名前を頂いた。
ミーアとの子供が女の子でレーサ。
ミーアのお婆さんから名前を頂いた。
デニスとマリヤ、そしてレーサ。
3人とも凄く元気に育ってくれている。
魔人は10歳くらいまでは人族と同じように成長して、そこからが数100年容姿の成長が極端に遅くなるらしい。
ちなみに俺達の年齢について。
俺、22歳。
イリヤ、27歳。
ミーア、355歳。人族の姿をしている時の見た目はイリヤに合わせている。
まぁいつもは、ほとんど猫の姿だけどね。
もう魔人も同じ国の国民なんだから、別に変身しなくても良いんだけど、ミーアはなぜか人族と猫の姿に変身しているんだ。
俺とミーアは時空を飛ばされていた期間があるから、イリヤよりもこちらで生きている時間が少ないんだよね。
あれから1年が経ち、今日は子供達3人の1歳の誕生日だ。
すっかり家政婦化しているノアさん。
ノアさんの本体もバージョンアップして見た目も動きもすっかり人族の姿になっている。
途中から自分で魔改造していたし。
子育てはノアさんの支援によるところが大きく、かなり助かっているんだ。
ノアさんは疲れることが無いから慰労する意味は無いんだけど、今日は日頃の感謝の気持ちをあらわしたいと思い、俺とイリヤ、ミーアで食事の準備をしている。
「ヒロシ様、この鳥肉は蒸すだけでいいんでしたっけ。」
「ヒロシ~、子供達の食器はこれでいいかな~?」
ほとんどの食事は俺とノアさんで作っていたから、ふたりが食事を作るのは久しぶり、いやイリヤについては、ほぼ作ったことも無いんだけどね。
今日のメニューはヒヨヒヨ鳥のササミ蒸しとゴールド・カウのハンバーグ、ワイパー草のサラダの3種。
俺の指導の下、ふたりが一生懸命作っている。
「出来ましたわ。お待たせ致しましたー。」
「ヒロシ~、ノア~、出来たよ~。」
途中から心配する俺とノアさんを部屋から追い出したふたりが、満面の笑みで呼びに来た。
俺達は3人の子供達を連れて、ダイニングへと移動する。
うーんいい匂いが…ちょっと焦げ臭いけど、まぁこの匂いもご馳走の一部だね。
お手製のお子様椅子に3人を座らせて、俺とノアさんも席に着く。
ノアさん、客用の席に座るのに抵抗があるみたい。
「ノアさん、さあここに座って。
今日はノアさんがお客様なんだからさー。」
「さあ召し上がって下さいね。」
イリヤとミーアが出来たばかりの料理をテーブルに運んで来た。
「「「いただきます。」」」
「ノア、このハンバーグに使っているゴールドカウなんだけど、ノアに教えてもらった通り、捌いてからしばらく風を当ててから作ったんだよ。」
「本当、美味しいですね。」
「こっちの鳥も塩胡椒を混ぜたソースで召し上がって下さい。」
「少し柑橘系が混じっているのですね。
本当、美味しい。」
俺はデニス、イリヤはマリヤ、ミーアはレーサをそれぞれ抱いて食べさせながら、美味しそうに食べているノアさんを見ていた。
子供達は鳥のササミ蒸し塩胡椒無しだけだけど、3人共とっても美味しそうに食べている。
少し前まで薄い離乳食ばかりだったから、本当に美味しいんだろうね。
おっと、デニスが食べ終えて、もっと欲しいってアピールしているよ。
「よしよし、お父さんのを少しあげよう。」
「駄目ですよ。味の濃いのは!
向こうに残りがありますから、とってきますね。」
母は強しってやつだね。
イリヤは子供が出来てから、自分の意見をしっかり言うようになったと思う。
ミーアはあまり変わらないけどね。
食事が終わり、お茶を飲みながらまったりとした時間を過ごす。
子供達はもうお眠のようで、機嫌が悪くなってきたようだ。
「もう寝かせてきますね。」
イリヤとミーア、ノアさんが立ち上がって子供達を寝室に連れて行った。
俺は最近飲み始めたお酒をちびちびと舐める。
オハルさんの実家が昔酒造所だったとかで、酒の作り方を知っていて、ノアさんの知識と合わせて、酒を作れるようになったんだ。
こちらに転移してきた頃からスマルさんに頼まれていたみたいなんだけど、なかなか上手く出来なかったらしく、それを知った俺がノアさんをオシンさんのところに派遣したというわけ。
それまでの間、外の世界へ酒を買いに行ってたスマルさんも、中で酒が出来たと聞いて大喜びだ。
スマルさんって外の世界では英雄として伝わっている有名人だからねえ、顔を見られるのが不味いから全身黒ずくめのマント姿で買いに行ってたみたいだし、大変だったんだろうな。
とにかく、日本でいうところのウイスキーが手に入るようになったから、俺も飲むことにしたんだ。
しばらくクッキーをアテに酒を飲んでいたら、子供達を寝かしつけたイリヤとミーアが戻って来た。
「あーヒロシ様、ズルイです。」
「ヒロシ、僕も食べる。」
イリヤはウイスキーを所望みたいだな。
飲むと気持ち良くなって、よく眠れるみたいだ。
ミーアは…酒じゃなくてクッキーだな。
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