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第14章 そして神になった
6【とある星の再建2】
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<<ムーア視点>>
ムーアは閉まっていく扉を黙って見ていた。
閉まってしまったものはしょうがない。
そう思えるくらいムーアの肝が据わっているのはさすが村長の息子というところか。
「皆んな大丈夫か。」
不安そうな顔をしている皆を安心させるように、なるべく柔らかい言葉を使う。
こんな狭い空間に押し込められるのは2度目か。
前は探検していた洞窟が突然崩れた時だっけ。
あの時は土まみれになって死ぬかと思った。
あの時に比べたら、この中は綺麗なものだ。
ただ、身体の中から何かが出てきそうな嫌な感覚があるのだけが気に入らない。
皆んなも同じように感じているのか口数が少ない。
チーン!
突然音が鳴り何事かと身構える。
すると勝手に扉が開いたのだ。
開いた扉からは、入って来た場所とは似ても似つかないおかしな光景が広がっていたのだ。
<<ケンジ視点>>
プールサイドのビーチチェアで寛いでいると、エレベーターが動いていることに気づいた。
やべっ!
誰かビル内に入って来やがったか?
そういえば、鍵をかけ忘れていたな。
村の者だとは思うが、用心に越したことはない。
俺はエアガンを創造した。
本当の銃は子供には扱えないってテレビでやっていたから、それ以外で武器としてケンジが思い付くのがエアガンだけだったのだ。
エアガンなら、ネット動画で撃っているところを見たことがあるし、空き缶を貫通していたから撃退くらいは出来ると思う。
刑事ドラマみたいにエレベーターの脇に移動して隠れた。
チーン!
10秒ほどでエレベーターが到着、ケンジに緊張が走る。
はたしてエレベーターから出て来たのは、子供ばかり4人。
先頭は狐につままれたような惚け顔のムーアだった。
ケンジはこの世界に転移してから、ムーア達の村に世話になっていた。
もちろんムーアを含む4人とも知り合いだ。
「ムーア達か。どうしたんだ?」
ケンジはムーアに声を掛ける。
その声に我に返ったムーアがケンジに向かって槍を構えた。
「ちょ、ちょっと待ってよ。俺だよ、俺、ケンジだよ。」
「ケンジ?」
訝しげにこちらを睨むムーアに隙は無い。
彼から俺は逆光で見えにくいのだ。
俺は少し横に移動して太陽の影に入る。
ようやく俺の姿を認識出来たムーア達はやっと槍を下ろしてくれた。
「ケンジ、ここはどこだ?
俺達は化かし狐に騙されているのか?」
「ムーア、ここは俺が作ったビルの屋上だ。」
「ビル?それはなんだ?」
「そうか、ビルなんてこの世界には無いもんな。
まぁいいや。ムーア、こっちへ来いよ。」
俺は屋上の端の方にムーア達を呼ぶ。
「ここから下を覗いてみて。」
「うわっ!なんだあれは!」
ムーア達が見たのは、けし粒みたいな彼らの村だった。
「ここは山の上なのか?」
「違うよ。ここは大きな家だと考えてくれていい。
その屋根の上だな。
ちなみにハルナの山と同じくらいの高さかな。」
俺は近くに見える山を指差して説明した。
「屋根の上に水溜りがあるものか!
まあ、たしかにハルナの山の上から見た村の様子には似ているが……
しかし、村からハルナの山の頂上までは半日は余裕でかかるぞ。
俺達はここまであっという間に着いたが。」
「君達が乗って来たのはエレベーターって機械だよ。
このビルの中を縦に通っていて、下から上まで自在に移動させてくれるんだ。」
「それなら、このビルとか言う物の中に住めるのか?」
「まぁ住めると思うよ。
ちょっと下に行ってみようか。」
俺はムーア達を誘って下の階に移動する。
エレベーターで中程のフロアに降りると、そこには広い空間が広がっている。
特に中はイメージしなかったから、こんなものか。
俺はそこに村の風景を思い描く。
皆んなの家々、集会所、炊事場、その他様々な建物をイメージして次々と創造していく。
ビルのワンフロアに出来た自分達の村を見て、ムーア達の開いた口が塞がらない。
「あっ、あああっ、ど、どういうことなんだ?」
「村が出来ちゃったよ。」
「ウチの家もあるね。」
皆んなそれぞれに驚いてる。
最年少のリンがいちばん順応性が高いのか、真っ先に自分の家に向かって行った。
「お母さんいなかった。」
項垂れながらすぐに戻って来たリン。
「そうだ、村の皆んなでここに引っ越してきたらどう?
ここだったら山賊も、猛獣も襲って来ないよ。」
村の周りを囲む壁や空を塞ぐ天井を見てムーアは悩む。
たしかに気持ちの良い暖かさだし、目に刺さる強い日差しも無い。
エレベーターというわけのわからない物に乗らないとここに辿り着かないとすると、ケンジの言う通り山賊や森の猛獣に襲われることも無いだろう。
「ケンジ、わかった。
大人達とも相談する必要があるから一旦村に戻るよ。」
「それなら、俺も一緒に行くよ。」
俺達は村の大人達に説明するために村に戻ったのだ。
ムーアは閉まっていく扉を黙って見ていた。
閉まってしまったものはしょうがない。
そう思えるくらいムーアの肝が据わっているのはさすが村長の息子というところか。
「皆んな大丈夫か。」
不安そうな顔をしている皆を安心させるように、なるべく柔らかい言葉を使う。
こんな狭い空間に押し込められるのは2度目か。
前は探検していた洞窟が突然崩れた時だっけ。
あの時は土まみれになって死ぬかと思った。
あの時に比べたら、この中は綺麗なものだ。
ただ、身体の中から何かが出てきそうな嫌な感覚があるのだけが気に入らない。
皆んなも同じように感じているのか口数が少ない。
チーン!
突然音が鳴り何事かと身構える。
すると勝手に扉が開いたのだ。
開いた扉からは、入って来た場所とは似ても似つかないおかしな光景が広がっていたのだ。
<<ケンジ視点>>
プールサイドのビーチチェアで寛いでいると、エレベーターが動いていることに気づいた。
やべっ!
誰かビル内に入って来やがったか?
そういえば、鍵をかけ忘れていたな。
村の者だとは思うが、用心に越したことはない。
俺はエアガンを創造した。
本当の銃は子供には扱えないってテレビでやっていたから、それ以外で武器としてケンジが思い付くのがエアガンだけだったのだ。
エアガンなら、ネット動画で撃っているところを見たことがあるし、空き缶を貫通していたから撃退くらいは出来ると思う。
刑事ドラマみたいにエレベーターの脇に移動して隠れた。
チーン!
10秒ほどでエレベーターが到着、ケンジに緊張が走る。
はたしてエレベーターから出て来たのは、子供ばかり4人。
先頭は狐につままれたような惚け顔のムーアだった。
ケンジはこの世界に転移してから、ムーア達の村に世話になっていた。
もちろんムーアを含む4人とも知り合いだ。
「ムーア達か。どうしたんだ?」
ケンジはムーアに声を掛ける。
その声に我に返ったムーアがケンジに向かって槍を構えた。
「ちょ、ちょっと待ってよ。俺だよ、俺、ケンジだよ。」
「ケンジ?」
訝しげにこちらを睨むムーアに隙は無い。
彼から俺は逆光で見えにくいのだ。
俺は少し横に移動して太陽の影に入る。
ようやく俺の姿を認識出来たムーア達はやっと槍を下ろしてくれた。
「ケンジ、ここはどこだ?
俺達は化かし狐に騙されているのか?」
「ムーア、ここは俺が作ったビルの屋上だ。」
「ビル?それはなんだ?」
「そうか、ビルなんてこの世界には無いもんな。
まぁいいや。ムーア、こっちへ来いよ。」
俺は屋上の端の方にムーア達を呼ぶ。
「ここから下を覗いてみて。」
「うわっ!なんだあれは!」
ムーア達が見たのは、けし粒みたいな彼らの村だった。
「ここは山の上なのか?」
「違うよ。ここは大きな家だと考えてくれていい。
その屋根の上だな。
ちなみにハルナの山と同じくらいの高さかな。」
俺は近くに見える山を指差して説明した。
「屋根の上に水溜りがあるものか!
まあ、たしかにハルナの山の上から見た村の様子には似ているが……
しかし、村からハルナの山の頂上までは半日は余裕でかかるぞ。
俺達はここまであっという間に着いたが。」
「君達が乗って来たのはエレベーターって機械だよ。
このビルの中を縦に通っていて、下から上まで自在に移動させてくれるんだ。」
「それなら、このビルとか言う物の中に住めるのか?」
「まぁ住めると思うよ。
ちょっと下に行ってみようか。」
俺はムーア達を誘って下の階に移動する。
エレベーターで中程のフロアに降りると、そこには広い空間が広がっている。
特に中はイメージしなかったから、こんなものか。
俺はそこに村の風景を思い描く。
皆んなの家々、集会所、炊事場、その他様々な建物をイメージして次々と創造していく。
ビルのワンフロアに出来た自分達の村を見て、ムーア達の開いた口が塞がらない。
「あっ、あああっ、ど、どういうことなんだ?」
「村が出来ちゃったよ。」
「ウチの家もあるね。」
皆んなそれぞれに驚いてる。
最年少のリンがいちばん順応性が高いのか、真っ先に自分の家に向かって行った。
「お母さんいなかった。」
項垂れながらすぐに戻って来たリン。
「そうだ、村の皆んなでここに引っ越してきたらどう?
ここだったら山賊も、猛獣も襲って来ないよ。」
村の周りを囲む壁や空を塞ぐ天井を見てムーアは悩む。
たしかに気持ちの良い暖かさだし、目に刺さる強い日差しも無い。
エレベーターというわけのわからない物に乗らないとここに辿り着かないとすると、ケンジの言う通り山賊や森の猛獣に襲われることも無いだろう。
「ケンジ、わかった。
大人達とも相談する必要があるから一旦村に戻るよ。」
「それなら、俺も一緒に行くよ。」
俺達は村の大人達に説明するために村に戻ったのだ。
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