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第14章 そして神になった
【アキラ君の行方4】
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<<マサル視点>>
どのくらいの広さがあるのだろうか。
映像保管庫と呼ばれる20畳くらいの室内の奥は奥行きのしれない異空間に繋がっており、その中には監査部で録画された80億年分の映像が残っているらしい。
「ええーっと、たしかこの辺りだったと思うんだけどなあ。」
「ちょっと、ライクさん!ここって許可なく他の部署の者を入れたらいけないんじゃなかったっけ。」
「セイラさん、このふたりは良いんだよ。部長からもこのふたりには何を見せてもいいって言われてるんだ。」
「そうなんだ。わたしも良いの?」
「良いんじゃない。あっ、あったよ。これこれ。」
見た目はDVDのようにキラキラ光る円盤だけど、この中にはアースを監視した100年分のデータが入っているらしい。
「この中には映像だけでなく、地表の大気の組成や温度、湿度、アースに近づいた星や、宇宙を漂う塵の情報まで入っているんだよ。」
自慢げのライクさんが話してくれた。
これは調べ甲斐がありそうだ。
4人で並んで映像を見る。
映像の時間では10年ほどの間であろうか。
件の模様がある場面だけを抜き出し繋げていくと、ユウコさんがあることに気付いた。
「これって模様がだんだん精緻になっているんじゃない?
ほら、特に最後の模様なんてマサルさんが見せてくれた模様にそっくりだわ。」
確かにそう言われるとそうだな。
俺は壁に今見ている模様と田植え機の思念から取った模様を列べて映す。
「ほら、そっくりじゃない。」
確かによく似ている。
うん?
「ちょっと拡大するよ。」
ちょっと気になった部分を拡大すると、ごく小さなエリアの図柄がうっすら重なっているように見えた。
「ここ、この部分だけ図柄が重なっているように見えませんか?」
「あっ本当だわ。」
「もう少し鮮明にして、色合いから判断した上の図柄と同じ柄を重ねて排他的論理和でビット演算すると……
ほら、下の柄が浮き上がってきた。」
「何をしたのかよく分からないけど、下の図柄がハッキリしたわ。」
ユウコさんだけでなくセイラさんやライクさんも前のめりになって図柄を見ている。
「うーん、見たこと無い図柄だね。」
「そうね、古代魔方陣に似てなくもないけど、分からないわ。」
「古代魔方陣?」
「そう、旧代の遺跡からたまに出土される粘土板に描かれているのよ。」
「そうそう、超古代にとても進んだ文明があったとか無かったとか言われてるな。」
「超古代文明の魔方陣ですか。
それでどんな効果があるのでしょうか?」
「それがね、よく分からないのよ。
まだ、文字の解読も進んでいないみたいね。」
セイラさんが申し訳なさそうに答える。
「そりゃそうですよね。
俺も独自に解読してみますね。」
その魔方陣らしき図柄を記録して映像を先に進む。
しかしながらその先には有益と思われるものは残されていなかった。
俺とユウコさんはライクさんとセイラさんにお礼を言って監査部を後にしたのだった。
監査部を出た俺とユウコさんが次に向かったのは考古学研究所だった。
というのも、超古代魔方陣じゃないかというヒントを得たわけだが、俺達ふたりともこの世界の人脈に疎い。
だから、1度調査室に戻ってジーク室長に相談してみたんだ。
室長も興味を持ってくれて、学生時代の友人を紹介してくれた。
それがこれからお会いする予定のアスカ教授なのだ。
考古学研究所に到着した俺達は受付を済ませるとアスカ教授のいる研究室に案内された。
「はじめまして、ジーク室長の紹介で来ました、異世界管理局調査室のマサルといいます。
こちらは同僚のユウコさんです。」
「はじめまして、ユウコです。」
「いやあ、よく来たわね。アスカです。
ふたりの活躍はよく聞いているよ。
特にマサルさん、公共放送局でやってた特番『アース誕生秘話』での演技は良かったわよ。」
『アース誕生秘話』っていうのは運営課のゼウス様が定年退職する時に作成したドキュメンタリー番組のことだ。
ゼウス様達がアースを作った時のエピソードを再現するために、俺がゼウス様役をやらせて頂いたんだけど、その時の演技をアスカ教授は褒めてくれているのだ。
「お恥ずかしい限りですね。」
「あの番組のおかげでずいぶんと異世界に対する意識が高まったんじゃないかしら。
放送後、ジークやジオンと一緒に呑みに行ったんだけど、ふたり共喜んでたわよ。
で、今日は?
超古代魔方陣の鑑定ってはなしだったけど。」
「これをみて欲しいんです。」
アスカ教授の研究室の白い壁に魔方陣の映像を映し出す。
部屋の灯りを落としていくと、壁の映像が鮮明になってきた。
「あら、これは次元トンネルの古代魔方陣に似ているわね。」
どのくらいの広さがあるのだろうか。
映像保管庫と呼ばれる20畳くらいの室内の奥は奥行きのしれない異空間に繋がっており、その中には監査部で録画された80億年分の映像が残っているらしい。
「ええーっと、たしかこの辺りだったと思うんだけどなあ。」
「ちょっと、ライクさん!ここって許可なく他の部署の者を入れたらいけないんじゃなかったっけ。」
「セイラさん、このふたりは良いんだよ。部長からもこのふたりには何を見せてもいいって言われてるんだ。」
「そうなんだ。わたしも良いの?」
「良いんじゃない。あっ、あったよ。これこれ。」
見た目はDVDのようにキラキラ光る円盤だけど、この中にはアースを監視した100年分のデータが入っているらしい。
「この中には映像だけでなく、地表の大気の組成や温度、湿度、アースに近づいた星や、宇宙を漂う塵の情報まで入っているんだよ。」
自慢げのライクさんが話してくれた。
これは調べ甲斐がありそうだ。
4人で並んで映像を見る。
映像の時間では10年ほどの間であろうか。
件の模様がある場面だけを抜き出し繋げていくと、ユウコさんがあることに気付いた。
「これって模様がだんだん精緻になっているんじゃない?
ほら、特に最後の模様なんてマサルさんが見せてくれた模様にそっくりだわ。」
確かにそう言われるとそうだな。
俺は壁に今見ている模様と田植え機の思念から取った模様を列べて映す。
「ほら、そっくりじゃない。」
確かによく似ている。
うん?
「ちょっと拡大するよ。」
ちょっと気になった部分を拡大すると、ごく小さなエリアの図柄がうっすら重なっているように見えた。
「ここ、この部分だけ図柄が重なっているように見えませんか?」
「あっ本当だわ。」
「もう少し鮮明にして、色合いから判断した上の図柄と同じ柄を重ねて排他的論理和でビット演算すると……
ほら、下の柄が浮き上がってきた。」
「何をしたのかよく分からないけど、下の図柄がハッキリしたわ。」
ユウコさんだけでなくセイラさんやライクさんも前のめりになって図柄を見ている。
「うーん、見たこと無い図柄だね。」
「そうね、古代魔方陣に似てなくもないけど、分からないわ。」
「古代魔方陣?」
「そう、旧代の遺跡からたまに出土される粘土板に描かれているのよ。」
「そうそう、超古代にとても進んだ文明があったとか無かったとか言われてるな。」
「超古代文明の魔方陣ですか。
それでどんな効果があるのでしょうか?」
「それがね、よく分からないのよ。
まだ、文字の解読も進んでいないみたいね。」
セイラさんが申し訳なさそうに答える。
「そりゃそうですよね。
俺も独自に解読してみますね。」
その魔方陣らしき図柄を記録して映像を先に進む。
しかしながらその先には有益と思われるものは残されていなかった。
俺とユウコさんはライクさんとセイラさんにお礼を言って監査部を後にしたのだった。
監査部を出た俺とユウコさんが次に向かったのは考古学研究所だった。
というのも、超古代魔方陣じゃないかというヒントを得たわけだが、俺達ふたりともこの世界の人脈に疎い。
だから、1度調査室に戻ってジーク室長に相談してみたんだ。
室長も興味を持ってくれて、学生時代の友人を紹介してくれた。
それがこれからお会いする予定のアスカ教授なのだ。
考古学研究所に到着した俺達は受付を済ませるとアスカ教授のいる研究室に案内された。
「はじめまして、ジーク室長の紹介で来ました、異世界管理局調査室のマサルといいます。
こちらは同僚のユウコさんです。」
「はじめまして、ユウコです。」
「いやあ、よく来たわね。アスカです。
ふたりの活躍はよく聞いているよ。
特にマサルさん、公共放送局でやってた特番『アース誕生秘話』での演技は良かったわよ。」
『アース誕生秘話』っていうのは運営課のゼウス様が定年退職する時に作成したドキュメンタリー番組のことだ。
ゼウス様達がアースを作った時のエピソードを再現するために、俺がゼウス様役をやらせて頂いたんだけど、その時の演技をアスカ教授は褒めてくれているのだ。
「お恥ずかしい限りですね。」
「あの番組のおかげでずいぶんと異世界に対する意識が高まったんじゃないかしら。
放送後、ジークやジオンと一緒に呑みに行ったんだけど、ふたり共喜んでたわよ。
で、今日は?
超古代魔方陣の鑑定ってはなしだったけど。」
「これをみて欲しいんです。」
アスカ教授の研究室の白い壁に魔方陣の映像を映し出す。
部屋の灯りを落としていくと、壁の映像が鮮明になってきた。
「あら、これは次元トンネルの古代魔方陣に似ているわね。」
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