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第7部 大乱闘スマッシュシスターズ
第26話 突撃! 司馬家のお昼ごはん! ~お腹の中がリオのカーニバル編~
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「その様子を見るに、お昼はマダみたいデスネ! ちょうどよかったデース! 一緒に食べまショウ!」
「「「蜂谷!(ハチヤさん!)」」」
パァッ! と、俺たちの顔が華やぐ。
そこには、いつか見た数人の男たちを引きつれた蜂谷が、色素の薄い髪を風に靡かせて、こちらを見ていた。
彼女を目にした瞬間、俺たち3人は打ち合わせでもしていたかのように視線を交差させ、同時に小さく頷いた。
もはや俺達の間に言葉はいらない。
考えていることは、みな同じだった。
「どうぞ、どうぞ! ぜひ一緒にお昼にしましょう!」
「ココ空いてるから座っていいよ!」
「よかったら、後ろの野郎共も一緒に食おうぜ!」
さぁさぁ、座って! 座って!
と、蜂谷たちを例のバイオテロご飯の前へスタンバイさせる。
「ワォッ! 大歓迎デスネ~ッ!」と、満更でもない表情を浮かべながら、ペタンとその場にお尻をつける蜂谷。
それに倣って、ハニービーの男たちも蜂谷の周りに腰を下ろした。
よし……人柱の数は揃った。
あとは司馬ちゃんが帰ってくるまでに決着をつけるだけだ。
「いやぁ、ちょうどよかったです! 実はお弁当を作り過ぎちゃって。出来れば皆さんで食べてくれませんか?」
「いいんデスカ! こんな豪華な食事をいただいテモ?」
「もちろん。むしろわたし達を助けると思って、全部食べてくれると嬉しいです」
「うんうん! 遠慮しないでジャンジャン食べていいんだよ?」
さも自分が作ってきたかのような雰囲気を醸し出しながら、司馬ちゃんのお弁当を勧める双子姫。
流石は姉妹なだけあって、ナイスコンビネーションだ。
蜂谷も蜂谷で、疑うことを知らない無垢なる少女らしく、
「ではお言葉に甘えて……この美味しそうなから揚げヲ!」
と素手で掴む。
「後ろのみなさんもぜひ!」と、芽衣が野郎たちに方へ、毒物を差し出す。
女神スマイル全開の芽衣を前に、男どもは鼻の下をこれでもかと伸ばしながら「それじゃ……」と、次々素手でお弁当のオカズをつまんでいく。
気がつくと、お弁当の中身は空になっていた。
蜂谷は子分たち全員にオカズが行き渡ったことを確認すると、口元をだらしなく歪めながら、大きく口を開けて、
「それじゃ……いただきマース!」
「「「「「「いただきまーす」」」」」
パクリ! と、司馬ちゃんお手製のバイオテロご飯を口にした。
◇◇◇
『こっちだ保健委員! よしっ、そっち側の担架を持て! 救護室まで運ぶぞ!』
『まさかこの時期に集団で食中毒を起こすなんて……』
『おい、こっちにも気を失っているヤツが居るぞ!』
体育祭実行委員と保健委員が持ってきた担架に乗せられ、救護室まで移動させられて行く、ハニービーの男たち。
『ところで、さっきからズンドコ♪ ズンドコ♪ と、何の音だコレは?』
『お、お腹の中です! 気を失っている男性たちのお腹の中から、サンバのリズムが聞こえてきます!』
『一体どういう原理で鳴っているだ!?』
野郎共の呻き声と共に、サンバのリズムが青空へと吸い込まれる。
リオのカーニバル並みにハジけている男たちを横目に、俺は何とも言えない気分を味わったまま、遠ざかって行く野郎たちの姿を眺めた。
「……なぁ芽衣さんや」
「……なんですか、士狼さんや?」
「俺、今、罪悪感で押し潰されそうなんですが……?」
「奇遇ですね、わたしもです……」
2人してピーポーピーポー♪ と運ばれていく男達の後ろ姿を眺める。
そんな俺たちの背後で「はわわっ!? はわわっ!?」と、オロオロ!? している爆乳わん娘。
あっちへオロオロッ!?
こっちオロオロッ!?
何とも忙しない。
まるで落ち着きがない子犬のようだ。
まったく、抱きしめてヨシヨシしてやろうか?
優しくも激しい、イタリア映画の伊達男のように熱烈に抱きしめて「ジュテーム♪」と、下手くそな愛の言葉を耳元で囁いて――
「そろそろ現実に戻ってきてください、士狼」
「ハッ!?」
ぎゅぅぅぅぅぅ~っ! と、キツくお尻をつねられ、妄想世界からカムバック。
ただいまジャパン。
俺が意識を取り戻したと同時に、お腹を押さえたまま青い顔を浮かべて、ニヒルに微笑んでいた蜂谷が、ヒョコヒョコッ!? と、チキンのように足を内股にしながら近づいてきた。
「ま、まさか食事に毒を盛っているとは。さ、さすがは喧嘩狼デスネ……。勝利のためなら、どんな汚い手段も使う……。ますますウチのチームに欲しくなりまシタヨ!」
「何か知らないうちに俺の株が上がってる……」
あと毒じゃないよ?
司馬ちゃんの実力だよ?
プルプルッ!? と、KO寸前のボクサーのように足を震わせて笑う蜂谷。
時折「くぁっ!?」と、小さく呻いては、身体をクネクネと左右に揺らす。
耳を澄ませば、彼女のお腹からもサンバのリズムが聞こえてくるではないか。
関係ないんだけどさ? なんで女の子の呻き声って、あんなに色っぽいんだろうか?
シロウ、なんだかイケナイ扉が開いちゃいそうだよ。
「蜂谷さん、わたしが言うのもアレですが……速く保健室へ行った方がいいですよ?」
「そ、そうだよ! 脂汗が凄いよ? 我慢せずに速く行った方がいいよ!」
「ふっ。この程度の腹痛で保健室へ行くなど、チキンのすることデース!」
内股のままニヒルに笑う蜂谷こそ、1番チキンぽかった。
「くぁっ!? そ、そう言えバ! ワタシ、トイレで女神さまと会う約束をしてたんデシタ!」
クルリッ! と、身を180度回転させ、トイレの妖精となるべく、ヒョコヒョコ! と校舎に向かって歩み出す蜂谷。
その哀愁漂う後ろ姿を見守っていると、蜂谷は首だけコチラに振り返り、
「きょ、今日の騎馬戦、楽しみにしているデスヨ!」
「そんなこといいから、はやく行ってください! 間に合わなくなっても知りませんよ!」
「漏れちゃう! 漏れちゃうよ!?」
「くぅぅぅぅぅ~ッ! か、必ず仕返ししてみせますカラネ!」
そう捨て台詞を残して、蜂谷は瞳に涙の膜を作りながら、トイレへと微速前進。
彼女の肛門括約筋に幸あれ!
と3人で敬礼している間に、入れ違いになるような形で、肩で息をした司馬ちゃんが、お茶を手に持って帰ってくる。
「遅くなって、すみませ~ん。校舎で販売しているお茶が売り切れだったので、近くのスーパーまでひとっ走りしてきました。……って、あれ? 騒がしいっすけど、何かあったんすか?」
「いいえ、何もありませんでしたよ。ねぇ2人とも?」
「おうっ! まったくもって、何もなかった。不気味なくらい、何もなかった。怖いくらい、何もなかった!」
「あ、あはは……」
表情1つ変えることなく、シレッ! と適当なことをつぶやく、芽衣と俺。
そして気まずそうに視線を明後日の方向へと背ける、よこたん。
そんな微妙な空気を肌で感じ取ったのだろう。
司馬ちゃんは頭の上に「?」を浮かべていた。
が、すくさま「そうだ!」と、頭の中の豆電球をピカリンッ! と輝かせ、
「よく分からないっすけど、こういうときは甘いモノを食べるのが1番っすよね! 自分、デザートも作ってきたんで、みんなでコレを食べ――」
「さぁ! 午後からのプログラムも、頑張っていきましょうか!」
「よ、よぉし! 張りきっちゃうぞぉっ!」
「あっ、テメェら!?」
脱兎の如くとは、まさにこのこと。
古羊姉妹は、俺が制止するよりも速く、その場を離脱。
は、速い!?
芽衣はともかく、あの爆乳わん娘でさえ、近年稀にみないほど素早い動きで、人混みの中へと消えていったぞ!
いや、感心している場合じゃない。
「どうしたんすかねぇ、古羊先輩たち? ……あっ! 大神先輩、申し訳ないっすけど、待っていて貰ってもいいっすか? 教室にデザートを置いて来ちゃったみたいで。すぐに取りに戻ってきますね!」
「ま、待って司馬ちゃん!? 無理して取りに戻らなくてもっ!? ……行っちゃった」
放たれた弓矢の如く、再び校舎の中へと駆けて行く司馬ちゃん。
そんな彼女から視線を切り、俺は地面に転がっているロリ巨乳と、今はもう動かない親友を、冷めた目で見下ろした。
なるほど。
もうすぐ俺も、『あぁ』なるのか。
未来予知に近い精度で、数分後の自分の姿に身体を震わせていると、背後から「うわっ!? なんじゃこりゃっ!?」と、誰かが太陽に向かって吠えていた。
こ、この声は、まさかっ!?
俺は弾かれたように声のした方向へ振り返ると、そこには――
「な、なんで猿野がこんな所でノビてるんだ? 邪魔で仕方がねぇよ」
「あ、アマゾぉぉぉ~ンっ!」
「ん? どうした大神? そんな泣きそうな顔をして? あの日か?」
あの日が一体どの日なのか、問い質したいこと山の如しだったが、今はそんな事どうでもいいっ!
俺は怪訝そうな顔を浮かべているアマゾンの肩を、ガシッ! と掴んだ。
「な、なんだよ大神? い、言っておくがオレは、お前と違ってノーマルだぞ!?」
アマゾンはいつも通りトチ狂った事をほざいていたが、俺はお構いなしに、真っ直ぐコイツの目を見据えて、言ってやった。
「なぁアマゾン、女の子の手料理を食べたくないか?」
「「「蜂谷!(ハチヤさん!)」」」
パァッ! と、俺たちの顔が華やぐ。
そこには、いつか見た数人の男たちを引きつれた蜂谷が、色素の薄い髪を風に靡かせて、こちらを見ていた。
彼女を目にした瞬間、俺たち3人は打ち合わせでもしていたかのように視線を交差させ、同時に小さく頷いた。
もはや俺達の間に言葉はいらない。
考えていることは、みな同じだった。
「どうぞ、どうぞ! ぜひ一緒にお昼にしましょう!」
「ココ空いてるから座っていいよ!」
「よかったら、後ろの野郎共も一緒に食おうぜ!」
さぁさぁ、座って! 座って!
と、蜂谷たちを例のバイオテロご飯の前へスタンバイさせる。
「ワォッ! 大歓迎デスネ~ッ!」と、満更でもない表情を浮かべながら、ペタンとその場にお尻をつける蜂谷。
それに倣って、ハニービーの男たちも蜂谷の周りに腰を下ろした。
よし……人柱の数は揃った。
あとは司馬ちゃんが帰ってくるまでに決着をつけるだけだ。
「いやぁ、ちょうどよかったです! 実はお弁当を作り過ぎちゃって。出来れば皆さんで食べてくれませんか?」
「いいんデスカ! こんな豪華な食事をいただいテモ?」
「もちろん。むしろわたし達を助けると思って、全部食べてくれると嬉しいです」
「うんうん! 遠慮しないでジャンジャン食べていいんだよ?」
さも自分が作ってきたかのような雰囲気を醸し出しながら、司馬ちゃんのお弁当を勧める双子姫。
流石は姉妹なだけあって、ナイスコンビネーションだ。
蜂谷も蜂谷で、疑うことを知らない無垢なる少女らしく、
「ではお言葉に甘えて……この美味しそうなから揚げヲ!」
と素手で掴む。
「後ろのみなさんもぜひ!」と、芽衣が野郎たちに方へ、毒物を差し出す。
女神スマイル全開の芽衣を前に、男どもは鼻の下をこれでもかと伸ばしながら「それじゃ……」と、次々素手でお弁当のオカズをつまんでいく。
気がつくと、お弁当の中身は空になっていた。
蜂谷は子分たち全員にオカズが行き渡ったことを確認すると、口元をだらしなく歪めながら、大きく口を開けて、
「それじゃ……いただきマース!」
「「「「「「いただきまーす」」」」」
パクリ! と、司馬ちゃんお手製のバイオテロご飯を口にした。
◇◇◇
『こっちだ保健委員! よしっ、そっち側の担架を持て! 救護室まで運ぶぞ!』
『まさかこの時期に集団で食中毒を起こすなんて……』
『おい、こっちにも気を失っているヤツが居るぞ!』
体育祭実行委員と保健委員が持ってきた担架に乗せられ、救護室まで移動させられて行く、ハニービーの男たち。
『ところで、さっきからズンドコ♪ ズンドコ♪ と、何の音だコレは?』
『お、お腹の中です! 気を失っている男性たちのお腹の中から、サンバのリズムが聞こえてきます!』
『一体どういう原理で鳴っているだ!?』
野郎共の呻き声と共に、サンバのリズムが青空へと吸い込まれる。
リオのカーニバル並みにハジけている男たちを横目に、俺は何とも言えない気分を味わったまま、遠ざかって行く野郎たちの姿を眺めた。
「……なぁ芽衣さんや」
「……なんですか、士狼さんや?」
「俺、今、罪悪感で押し潰されそうなんですが……?」
「奇遇ですね、わたしもです……」
2人してピーポーピーポー♪ と運ばれていく男達の後ろ姿を眺める。
そんな俺たちの背後で「はわわっ!? はわわっ!?」と、オロオロ!? している爆乳わん娘。
あっちへオロオロッ!?
こっちオロオロッ!?
何とも忙しない。
まるで落ち着きがない子犬のようだ。
まったく、抱きしめてヨシヨシしてやろうか?
優しくも激しい、イタリア映画の伊達男のように熱烈に抱きしめて「ジュテーム♪」と、下手くそな愛の言葉を耳元で囁いて――
「そろそろ現実に戻ってきてください、士狼」
「ハッ!?」
ぎゅぅぅぅぅぅ~っ! と、キツくお尻をつねられ、妄想世界からカムバック。
ただいまジャパン。
俺が意識を取り戻したと同時に、お腹を押さえたまま青い顔を浮かべて、ニヒルに微笑んでいた蜂谷が、ヒョコヒョコッ!? と、チキンのように足を内股にしながら近づいてきた。
「ま、まさか食事に毒を盛っているとは。さ、さすがは喧嘩狼デスネ……。勝利のためなら、どんな汚い手段も使う……。ますますウチのチームに欲しくなりまシタヨ!」
「何か知らないうちに俺の株が上がってる……」
あと毒じゃないよ?
司馬ちゃんの実力だよ?
プルプルッ!? と、KO寸前のボクサーのように足を震わせて笑う蜂谷。
時折「くぁっ!?」と、小さく呻いては、身体をクネクネと左右に揺らす。
耳を澄ませば、彼女のお腹からもサンバのリズムが聞こえてくるではないか。
関係ないんだけどさ? なんで女の子の呻き声って、あんなに色っぽいんだろうか?
シロウ、なんだかイケナイ扉が開いちゃいそうだよ。
「蜂谷さん、わたしが言うのもアレですが……速く保健室へ行った方がいいですよ?」
「そ、そうだよ! 脂汗が凄いよ? 我慢せずに速く行った方がいいよ!」
「ふっ。この程度の腹痛で保健室へ行くなど、チキンのすることデース!」
内股のままニヒルに笑う蜂谷こそ、1番チキンぽかった。
「くぁっ!? そ、そう言えバ! ワタシ、トイレで女神さまと会う約束をしてたんデシタ!」
クルリッ! と、身を180度回転させ、トイレの妖精となるべく、ヒョコヒョコ! と校舎に向かって歩み出す蜂谷。
その哀愁漂う後ろ姿を見守っていると、蜂谷は首だけコチラに振り返り、
「きょ、今日の騎馬戦、楽しみにしているデスヨ!」
「そんなこといいから、はやく行ってください! 間に合わなくなっても知りませんよ!」
「漏れちゃう! 漏れちゃうよ!?」
「くぅぅぅぅぅ~ッ! か、必ず仕返ししてみせますカラネ!」
そう捨て台詞を残して、蜂谷は瞳に涙の膜を作りながら、トイレへと微速前進。
彼女の肛門括約筋に幸あれ!
と3人で敬礼している間に、入れ違いになるような形で、肩で息をした司馬ちゃんが、お茶を手に持って帰ってくる。
「遅くなって、すみませ~ん。校舎で販売しているお茶が売り切れだったので、近くのスーパーまでひとっ走りしてきました。……って、あれ? 騒がしいっすけど、何かあったんすか?」
「いいえ、何もありませんでしたよ。ねぇ2人とも?」
「おうっ! まったくもって、何もなかった。不気味なくらい、何もなかった。怖いくらい、何もなかった!」
「あ、あはは……」
表情1つ変えることなく、シレッ! と適当なことをつぶやく、芽衣と俺。
そして気まずそうに視線を明後日の方向へと背ける、よこたん。
そんな微妙な空気を肌で感じ取ったのだろう。
司馬ちゃんは頭の上に「?」を浮かべていた。
が、すくさま「そうだ!」と、頭の中の豆電球をピカリンッ! と輝かせ、
「よく分からないっすけど、こういうときは甘いモノを食べるのが1番っすよね! 自分、デザートも作ってきたんで、みんなでコレを食べ――」
「さぁ! 午後からのプログラムも、頑張っていきましょうか!」
「よ、よぉし! 張りきっちゃうぞぉっ!」
「あっ、テメェら!?」
脱兎の如くとは、まさにこのこと。
古羊姉妹は、俺が制止するよりも速く、その場を離脱。
は、速い!?
芽衣はともかく、あの爆乳わん娘でさえ、近年稀にみないほど素早い動きで、人混みの中へと消えていったぞ!
いや、感心している場合じゃない。
「どうしたんすかねぇ、古羊先輩たち? ……あっ! 大神先輩、申し訳ないっすけど、待っていて貰ってもいいっすか? 教室にデザートを置いて来ちゃったみたいで。すぐに取りに戻ってきますね!」
「ま、待って司馬ちゃん!? 無理して取りに戻らなくてもっ!? ……行っちゃった」
放たれた弓矢の如く、再び校舎の中へと駆けて行く司馬ちゃん。
そんな彼女から視線を切り、俺は地面に転がっているロリ巨乳と、今はもう動かない親友を、冷めた目で見下ろした。
なるほど。
もうすぐ俺も、『あぁ』なるのか。
未来予知に近い精度で、数分後の自分の姿に身体を震わせていると、背後から「うわっ!? なんじゃこりゃっ!?」と、誰かが太陽に向かって吠えていた。
こ、この声は、まさかっ!?
俺は弾かれたように声のした方向へ振り返ると、そこには――
「な、なんで猿野がこんな所でノビてるんだ? 邪魔で仕方がねぇよ」
「あ、アマゾぉぉぉ~ンっ!」
「ん? どうした大神? そんな泣きそうな顔をして? あの日か?」
あの日が一体どの日なのか、問い質したいこと山の如しだったが、今はそんな事どうでもいいっ!
俺は怪訝そうな顔を浮かべているアマゾンの肩を、ガシッ! と掴んだ。
「な、なんだよ大神? い、言っておくがオレは、お前と違ってノーマルだぞ!?」
アマゾンはいつも通りトチ狂った事をほざいていたが、俺はお構いなしに、真っ直ぐコイツの目を見据えて、言ってやった。
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