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第8部 ぽんこつMy.HERO
第13話 パンチラ王に俺はなる!
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メバチ先輩の「あぁ、うん……。頑張ってねぇ~……?」と、妙に間の抜けた声を振り切るように、3年G組を後にする俺達。
そのまま再び空き教室へとカムバックし、荒い呼吸のまま、大和田ちゃんは絶叫するように口をひらいた。
「な、なんだし、あのヤベェ女は!? 頭のネジが1本どころか、100本ほど抜けてるんじゃないの!? 超怖かったんですけど!?」
「な? おしょんしょん漏れそうだったよな?」
わかる、わかるぅ~♪ と首を縦に振りながら、彼女に同意した途端、
――グィッ!
と大和田ちゃんに襟首を握り締められた。
う~ん?
どうして俺の周りの美少女たちは、みんな襟首を握りたがるのだろうか?
言っておくけど、ソレ、すっごい怖いんだよ?
「なにを呑気なこと言ってるし!? こんな怖い思いをしたのも、元はと言えば、パイセンのせいっしょ!?」
「ごめんね? 怖い思いをさせて? 優しく抱きしめてあげるから、おいで、ほら?」
「うぉぉぉぉぉっ!? 近寄るな変態ぃぃぃぃぃっ!? チクショウ、こっちもこっちで頭のネジが吹っ飛んでるヤツだったぁ!?」
ザッ! と俺から距離を取り、ファイティングポーズをとる大和田ちゃん。
え? 今のって、
『もう! そんな呑気なこと言ってないで、はやく信菜を抱きしめてよね☆ すっごく怖かったんだゾ☆』
――って、意味なんじゃなかったの?
「あの女を勧誘するのはナシ! もっと別の、人望がある人は、知り合いに居ないの!?」
「う~ん、そうだなぁ……。逆に大和田ちゃんの友達には居ないの? すっごく人望がある女友達とか」
「うぐっ!?」
特に意図もなく、何となしに聞いてみたのだが、どういう訳か苦い顔を浮かべて、ツツーっ!と俺から目を逸らす彼女。
うん?
なになに、そのリアクション?
大和田ちゃんは、しばしムッツリと黙り込んでいたが、やがて意を決したように、蚊の鳴く声で。
「……居ないの」
「へっ? なにが?」
「だ、だから! 女友達どころか、親しい友達なんか居ないって言ったの!」
「あっ……そ、そっか。ご、ごめんね? 何か変なこと聞いちゃって? その……アメちゃん、いる?」
「ええい、変に気を使うんじゃない!? そっちの方がよっぽど傷つくし!」
ウガーッ! と、犬歯剥き出しで怒り狂う、我が後輩。
その姿がやけにウチの虚乳女神さまと被ってしまい、俺を妙にほっとけない気分にさせた。
「大丈夫? 寂しくない? アメちゃんじゃなくて、ガム食べる?」
「だから気を使うんじゃないし! そもそもウチは、全然気にしてないから! というか、人生の価値は友達の数で決まるものじゃないし! というか、ウチはもとから1人が好きなだけで、むしろ友達なんか居ない方が、気が楽でいいだけだし! そう! ウチはあえて! 自分から! 自分の意志で! 1人で居る! 選択ボッチなだけだし!」
「すげぇ喋るじゃん、コイツ……」
顔を真っ赤にしながら、ペラペラと回る舌に、心の中で拍手を送る。
そっかぁ、1人が好きなのか。
ならしょうがないな。
うんうん、しょうがない、しょうがない。
涙目で今にも泣きそうな顔をしているけど、メチャクチャ強気なことを言ってるけど、実は寂しんぼだなんて、きっと俺の勘違いに違いない。
勘違いに違いないけど……そうだなぁ、うん。
出来る限り彼女に協力してあげようと、本気で思った。
「……その同情めいた視線が癪に触るし」
「別に同情なんか……8割ほどしかしてねぇよ」
「なんだコイツ、嘘が吐けない男か……?」
不愉快そうに眉根を寄せながら、ケッ! と小さく舌打ちをかます、大和田ちゃん。
あらあら、荒れていますねぇ?
ここで『どうしたぁ? あの日かぁ?』って言えるような、器のデケェ男になりてぇなぁ。
「そんなことより、他に居ないし? 人望があって、まともな……比較的まともな人物は?」
「う~ん? 人望があって比較的まともな人物ねぇ……」
むむむむ~? と、小さく唸りながら、頭を高速回転させてみるが……ヤバいな。
誰も思いつかないぞ。
比較的イカレている人材なら、簡単に思いつくんだが……。
う~む?
「よし! 別の案でいこう!」
「別の案って……。そんなポイポイ名案が思いついたら、苦労はしないし……」
「大丈夫! もうすでに別の腹案を用意してあるから!」
へぇ、と大和田ちゃんが感心したように俺を見つめてきた。
「もしかして、パイセンって以外と有能? ちょっと見直したかも」
「えっ? 『惚れ直した』って言った?」
「言ってないから。それで? その妙に自信のありそうな腹案って、何だし?」
「あぁ、この作戦が成功すれば間違いなく大多数の男子の票を獲得することが出来るだろう」
ゴタクはいいから、さっさと言え!
と、せっつかれたので、俺は大人しく別の妙案を口にした。
「これは10年前、ウチの学校に在籍していた『とある男子』の話である」
「な、なんだかホラーチックな入り方だし……」
ブルッ!? と身体を震わせる大和田ちゃんを無視して、俺は10年前の伝説について、語り始めた。
――『女医』『女教師』『女生徒』。
森高の全ての女のパンチラをコンプリートした男――パンチラ王、槍間万次郎。
彼が退学際に放った一言は、男たちを学校へと駆り立てた。
『オレの財宝か? 欲しけりゃくれてやる。――探せ! 性春の全てを、そこに置いてきた!』
男たちはパンチラデータを求めて、夢を追い続ける。
「そうっ! 世はまさに、大パンチラ時だ――」
「はいストップぅ~。それ以上は、パイセンが消されちゃうよ?」
パンパンッ! と、軽く両手を叩き、俺の話を強制的に中断させる我が後輩。
その表情は、これでもかと言わんばかりに不機嫌に歪んでいる。
うん?
どうした?
そんな『今すぐ耳を取り外して洗濯したい』みたいな顔をして?
「ハァ……真面目に聞いたウチがバカだった。耳が汚れたし……」
「? よく分かんねぇど、とりあえず、いまだ見つかっていない財宝を探し出して、男共に賄賂として渡せば、一気に票を獲得することが出来るぞ! どうよ?」
「何が『どうよ?』だし。もちろん却下に決まってるし」
「ば、バカな!?」
「……なんでそんな驚いた顔が出来るわけ? ソッチの方が驚きだし」
まさか却下されるとは思っていなかっただけに、結構ショックを受けてしまう。
い、一体何が彼女の気に障ったんだ?
「他! 他の案は何かないし!?」
結局振りだしに戻ってきてしまい、とうとう2人して「う~ん」と頭を悩ませてしまう。
それからキッチリ1時間。
特に妙案も思いつくこともなく、その日はそれでお開きとなった。
そのまま再び空き教室へとカムバックし、荒い呼吸のまま、大和田ちゃんは絶叫するように口をひらいた。
「な、なんだし、あのヤベェ女は!? 頭のネジが1本どころか、100本ほど抜けてるんじゃないの!? 超怖かったんですけど!?」
「な? おしょんしょん漏れそうだったよな?」
わかる、わかるぅ~♪ と首を縦に振りながら、彼女に同意した途端、
――グィッ!
と大和田ちゃんに襟首を握り締められた。
う~ん?
どうして俺の周りの美少女たちは、みんな襟首を握りたがるのだろうか?
言っておくけど、ソレ、すっごい怖いんだよ?
「なにを呑気なこと言ってるし!? こんな怖い思いをしたのも、元はと言えば、パイセンのせいっしょ!?」
「ごめんね? 怖い思いをさせて? 優しく抱きしめてあげるから、おいで、ほら?」
「うぉぉぉぉぉっ!? 近寄るな変態ぃぃぃぃぃっ!? チクショウ、こっちもこっちで頭のネジが吹っ飛んでるヤツだったぁ!?」
ザッ! と俺から距離を取り、ファイティングポーズをとる大和田ちゃん。
え? 今のって、
『もう! そんな呑気なこと言ってないで、はやく信菜を抱きしめてよね☆ すっごく怖かったんだゾ☆』
――って、意味なんじゃなかったの?
「あの女を勧誘するのはナシ! もっと別の、人望がある人は、知り合いに居ないの!?」
「う~ん、そうだなぁ……。逆に大和田ちゃんの友達には居ないの? すっごく人望がある女友達とか」
「うぐっ!?」
特に意図もなく、何となしに聞いてみたのだが、どういう訳か苦い顔を浮かべて、ツツーっ!と俺から目を逸らす彼女。
うん?
なになに、そのリアクション?
大和田ちゃんは、しばしムッツリと黙り込んでいたが、やがて意を決したように、蚊の鳴く声で。
「……居ないの」
「へっ? なにが?」
「だ、だから! 女友達どころか、親しい友達なんか居ないって言ったの!」
「あっ……そ、そっか。ご、ごめんね? 何か変なこと聞いちゃって? その……アメちゃん、いる?」
「ええい、変に気を使うんじゃない!? そっちの方がよっぽど傷つくし!」
ウガーッ! と、犬歯剥き出しで怒り狂う、我が後輩。
その姿がやけにウチの虚乳女神さまと被ってしまい、俺を妙にほっとけない気分にさせた。
「大丈夫? 寂しくない? アメちゃんじゃなくて、ガム食べる?」
「だから気を使うんじゃないし! そもそもウチは、全然気にしてないから! というか、人生の価値は友達の数で決まるものじゃないし! というか、ウチはもとから1人が好きなだけで、むしろ友達なんか居ない方が、気が楽でいいだけだし! そう! ウチはあえて! 自分から! 自分の意志で! 1人で居る! 選択ボッチなだけだし!」
「すげぇ喋るじゃん、コイツ……」
顔を真っ赤にしながら、ペラペラと回る舌に、心の中で拍手を送る。
そっかぁ、1人が好きなのか。
ならしょうがないな。
うんうん、しょうがない、しょうがない。
涙目で今にも泣きそうな顔をしているけど、メチャクチャ強気なことを言ってるけど、実は寂しんぼだなんて、きっと俺の勘違いに違いない。
勘違いに違いないけど……そうだなぁ、うん。
出来る限り彼女に協力してあげようと、本気で思った。
「……その同情めいた視線が癪に触るし」
「別に同情なんか……8割ほどしかしてねぇよ」
「なんだコイツ、嘘が吐けない男か……?」
不愉快そうに眉根を寄せながら、ケッ! と小さく舌打ちをかます、大和田ちゃん。
あらあら、荒れていますねぇ?
ここで『どうしたぁ? あの日かぁ?』って言えるような、器のデケェ男になりてぇなぁ。
「そんなことより、他に居ないし? 人望があって、まともな……比較的まともな人物は?」
「う~ん? 人望があって比較的まともな人物ねぇ……」
むむむむ~? と、小さく唸りながら、頭を高速回転させてみるが……ヤバいな。
誰も思いつかないぞ。
比較的イカレている人材なら、簡単に思いつくんだが……。
う~む?
「よし! 別の案でいこう!」
「別の案って……。そんなポイポイ名案が思いついたら、苦労はしないし……」
「大丈夫! もうすでに別の腹案を用意してあるから!」
へぇ、と大和田ちゃんが感心したように俺を見つめてきた。
「もしかして、パイセンって以外と有能? ちょっと見直したかも」
「えっ? 『惚れ直した』って言った?」
「言ってないから。それで? その妙に自信のありそうな腹案って、何だし?」
「あぁ、この作戦が成功すれば間違いなく大多数の男子の票を獲得することが出来るだろう」
ゴタクはいいから、さっさと言え!
と、せっつかれたので、俺は大人しく別の妙案を口にした。
「これは10年前、ウチの学校に在籍していた『とある男子』の話である」
「な、なんだかホラーチックな入り方だし……」
ブルッ!? と身体を震わせる大和田ちゃんを無視して、俺は10年前の伝説について、語り始めた。
――『女医』『女教師』『女生徒』。
森高の全ての女のパンチラをコンプリートした男――パンチラ王、槍間万次郎。
彼が退学際に放った一言は、男たちを学校へと駆り立てた。
『オレの財宝か? 欲しけりゃくれてやる。――探せ! 性春の全てを、そこに置いてきた!』
男たちはパンチラデータを求めて、夢を追い続ける。
「そうっ! 世はまさに、大パンチラ時だ――」
「はいストップぅ~。それ以上は、パイセンが消されちゃうよ?」
パンパンッ! と、軽く両手を叩き、俺の話を強制的に中断させる我が後輩。
その表情は、これでもかと言わんばかりに不機嫌に歪んでいる。
うん?
どうした?
そんな『今すぐ耳を取り外して洗濯したい』みたいな顔をして?
「ハァ……真面目に聞いたウチがバカだった。耳が汚れたし……」
「? よく分かんねぇど、とりあえず、いまだ見つかっていない財宝を探し出して、男共に賄賂として渡せば、一気に票を獲得することが出来るぞ! どうよ?」
「何が『どうよ?』だし。もちろん却下に決まってるし」
「ば、バカな!?」
「……なんでそんな驚いた顔が出来るわけ? ソッチの方が驚きだし」
まさか却下されるとは思っていなかっただけに、結構ショックを受けてしまう。
い、一体何が彼女の気に障ったんだ?
「他! 他の案は何かないし!?」
結局振りだしに戻ってきてしまい、とうとう2人して「う~ん」と頭を悩ませてしまう。
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