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新婚旅行
新婚旅行③
しおりを挟むいよいよ出発当日となった
ついてきてくれる使用人は、アンやわたしたち専属の使用人数人と護衛の騎士と御者だ。護衛はカインがいるから多くなると思っていたがカインから「自分の身とリアリーを守れるくらいには強いから最小限でいいよ、その方がリアリーも気楽でしょ。」と言ってくれたので少人数での旅行となった。
「お父様、行ってきます!お土産期待しててね!」
「あぁ、楽しんでいっておいで、領地にも行くのだろう?久しぶりなのだからゆっくりしておいで。殿下、娘のことをよろしくお願いしますね。」
「あぁ、義父上。リアリーを全力で楽しませてくる。何かあったら父上や兄上たちに相談してれ。」
馬車に乗り込みお父様や屋敷の使用人に手を振り見送られながら出発した。
馬車は3台で私たちが乗る馬車と専属の使用人が乗る馬車、荷物が載っている馬車だ。護衛は馬に乗っている。
「リアリーこっちにおいで。」
乗るときは対面で座ったのだが、出発した途端カインの隣をポンポンと叩かれた。
「えぇ、そっちに行くわね。」
私も新婚旅行が楽しみで素早くカインの隣に座った。いつもはちょっと渋るためカインがが驚いていた。
「どうかしたのかい?なんだかリアリーがとても可愛い…」
「私旅行が楽しみだったのよ。それにカインは昨日までお仕事忙しかったもの、私だって…あ、あなたのそばにいたいのよ…」
最後の方は恥ずかしくなって声が小さくなってしまった。顔も赤かったと思う。
「あぁー、昨日までの仕事頑張ったかいがあった。こんなに可愛いリアリーが見れるなんて幸せすぎる。」
「カインぎゅっとっして!……な、なんでもない。」
「!!」
カインが1人で幸せそうな顔をしてぎゅってしてくれなかったのが嫌だったのか無意識にお願いをしていた。すぐに気づいて訂正したが獣人の耳と身体能力には勝てず、ぎゅうっっと抱きしめられた。しかもお姫様抱っこで。
「本当に、今日のリアリー可愛い…愛しい…世界で1番可愛い…愛してる…」
「!……恥ずかしいから下ろして。」
「やーだ。絶対に離さないよ。今日から馬車の中ではずっとお姫様抱っこしててあげるね。リアリーはその方が好きなんだもんね。」
「……」
これからこの格好がデフォルトになるなんて恥ずかしすぎるけど、カインに包まれているのはとても幸せなので何も言えない。やめてほしくないからこくりと頷く。
そのまま馬車の中で抱きしめられながら眠ってしまったみたいで気づいたら昼食の時間となっており、幸せだった。
そのまま隣国まで、他愛のない話をしながら楽しい時間を過ごした。
******
中途半端かもしれませんが一応、ここまでで終了です。
また何かネタができたら投稿したいと考えております。
お付き合いくださり本当にありがとうございます!
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