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【シェントと過ごす時間】
46.片鱗
嫌な予感しか抱かせない怒鳴り声に天井を見上げ目を閉じた梓はなるべく自分の存在を消しながら移動する。面倒ごとは避けたいが、困ったことにお腹は空いているしまだ会ったことのない神子に好奇心が疼く。
書架に隠れながらいつもメイドが待機している場所を窺えば心配そうな表情をしているリリアを見つけた。その顔は怒鳴り声の発生源へと向けられていたが、梓の視線に気がついたらく心配そうな表情を困った表情に変えながら梓を見た。
「こんばんは」
「……こんばんは、神子様」
小声で話す樹に合わせてリリアも小声で話してくれる。
こんな状況でもメイドとしての務めを果たそうとするリリアに樹は少し悩んでしまった。“神子様”に頼れば同じ神子を止めてくれるかもしれないだろうに、そうしたことはせず役割に徹するリリアはきっとメイドとして当たり前なのだろう。メイドである彼女も神子でないとはいえ女で大事にされるべき存在のはずだ。それがなぜこうも待遇が違いそれも“当たり前”なのだろうか。
「お食事でございますか?」
まだ怒鳴り声は響いているがリリアは微笑む。けれど梓は視線をリリアから別の場所に移した。
「……凄く怒ってるようですが、どうされたんですか?」
「私共の不手際でございます。樹様にも不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございません」
頭を下げるリリアを見て梓は苦笑いを浮かべてしまう。恐らく命令するか畳みかければリリアは神子の願いを叶えるべく事のあらましを教えてくれるのだろうが、そこまでして知る理由もなければリリアを困らせるようなことをしたくなかった梓は諦めて当初の目的を果たそうとする。
「わたっ、私の髪をこんなに……っ!」
けれど神子の声が聞こえてしまってそうもいかなくなった。興味が沸いた梓は止めようとするリリアの手を避けて現場を覗く。幸いなことに神子らしき人物は梓に背を向けた状態だが、不幸なことに怒りはまだ収まっていないらしい。遠くからでも分かるぐらい握られた拳はわなわなと震えている。
初めて見る神子はいつか女子会をした窓際にあるソファの近くにいた。細身なことと遠目でも分かるぐらい綺麗な髪が印象的な女性だ。腰あたりまで伸びているのにも関わらず柔らかな風で揺れるのをみるに丹念に手入れがされている。黒髪だからかその後ろ姿は日本神話のお姫様なんてものを思い出させるが、着ている服は白那曰くエリザベスの服なるもので梓は違和感に首を傾げてしまう。
──というか何をそんなに怒ってるんだろう。
そう思って気がついたのは床に落ちている黒い髪だ。そして神子が言っていた言葉を思い出して納得した瞬間、隣に立つリリアが梓を呼んだ。
「樹様。よければ食事をお部屋にお届けいたしましょうか?」
「……そうですね。お願いしてもいいですか?軽食でお肉があると嬉しいです」
「畏まりました」
覗き見を咎められたわけではないが褒められたものではないことは確かなので、頭を下げるリリアに梓も頭を下げる。けれどドアに向かおうとした瞬間、メイドの叫び声が聞こえた。
リリアと梓ははっと顔を上げ、先に梓が動く。書架の陰から出てしまえば明るい花の間だ。目の前の光景がよく見えた。
「あなたと私じゃ価値が違うのよ!どれだけ人が大切にしてきたと思ってるの!」
「お、お許し下さい!い゛」
「何がお許しくださいよ!そんなこと言って私の髪が元に戻るとでも思ってるの!?折角今日テイルに会えるのにこんな姿じゃ会えないじゃないっ!」
「申し訳……っ申し訳ございません」
神子が細すぎて神子の身体に隠れるはずのメイドの姿がところどころ見えてしまう。メイドのナイトキャップが床に落ちていき、お団子にしていたメイドの髪が乱暴に引っ張られるのも見えてしまう。神子の手には鋏が握られていて、恐らくメイドの髪を切るつもりなのだろうが鋏を握る彼女はそのままメイドに向かって振り下ろさんばかりだ。
「あなただって私と同じ目に遭えば分かるわよねっ」
「こんばんは」
「だかっ……?誰、あなた」
場違いな挨拶に振り返った神子は怒鳴り声と等しい表情をしていたが、梓を見るなり目を細めて怒りを消した。それから梓の全身を見た神子は鼻で嗤う。
「お話し中にすみません。どうされたんですか?」
「メイドの躾けよ。この愚図が私の大切な髪を切ったんだから当然でしょ?」
「でも様子を見るに髪を整えてもらっていたんですよね?」
「このメイドは切りすぎたのよ。いつも同じようにって頼んでるのに同じことさえできない愚図よ。あなたも見てよコレ!」
問題の部分を見れば確かに他と比べると短くなってはいるが、多く見積もっても5㎝ぐらいのもので梓には誤差にしか思えない。
神子は前髪を伸ばしているらしく後ろの髪と長さは同じぐらいでセンターパートにしている。腰まで伸ばしているところから考えるに長さにこだわりがあるのはよく分かるが、そんなことでここまで怒りを露わにする理由が分からない。
「確かに比べると短いかもしれませんが他の髪が長いぶん隠せますよ。それにとても綺麗にされていますから多少長さが違っても全く分かりません」
「……それはあなたが頓着しないからじゃないの?ボサボサじゃない」
褒められて嬉しかったのか少し表情が柔らかくなったが、梓を見る目はまだ厳しい。梓は自分の姿を思い返してみる。暑いからと適当に髪を後ろでくくった状態だ。頬を撫でる髪に気がついて触ってみれば適当にくくったがゆえにこぼれてしまった髪があちこちにあるようだ。これでは説得力がないなと梓は髪をほどいて手櫛で整えるが、神子は何を思ったのか梓を見て不機嫌に眉をひそめた。梓は梓で髪をおろしたことで視界を遮る煩わしい髪に少しイライラし始めている。
「お恥ずかしい姿でしたね、すみません。ちょっと暑かったので一目も気にせず醜態をさらしましたが私も女ですしそれなりに気をつけていますからあなたが怒る気持ちも分かるつもりです」
「そうよ女ならどれだけ髪が大事か分かるでしょ?それをコイツが!」
「り、莉瀬様が少し短くされると」
「こんなに短くするなんて言ってないわ!それを口答えして!」
顔をしかめるメイドに莉瀬(りせ)と呼ばれた神子はついに限界を迎えたらしい。乱暴にメイドを床に倒してその小さな身体に馬乗りになって──けれどメイドの髪に伸ばすはずだった鋏を持つ手が動かない。梓が莉瀬の腕を掴んで止めたからだ。莉瀬が不快露わに梓を見れば必死に腕を掴んでいた表情が莉瀬を見るなりゴミでも見るようなものに変わる。豹変した梓に莉瀬はゾッとするが、それが怒りへと変わるのは早い。けれど両手で押さえてくる梓を振りほどくことは出来なくて、しかも大事な鋏は簡単に奪われてしまう。
立ち上がる梓をぼんやり見上げる莉瀬ではない。莉瀬は鼻息荒く立ち上がる。その目はもうメイドを映しておらずリリアによって助け出されているのさえ気がついていない。梓は更に生意気なことを言った。
「たかが髪を切りすぎたぐらいでこんなことする?しかも切りすぎたってまったく思わないレベルなのに」
「鋏を返しなさい!あなた私にこんなことしてどうなると思ってるの!?」
「え、どうなるんですか?」
莉瀬には悪いが興味を持って聞き返せば梓の好奇心丸出しな態度に莉瀬は驚き、侮辱されたとばかりに顔を真っ赤にした。
「わたっ、私を馬鹿にして!」
「馬鹿にはしてませんよ。ただ、そんなに怒るなら自分で切ればいいのにって思うぐらいですね。自分が出来ないことを人に頼んでおきながら文句だけは言うなんてどうかと思いますが」
「私は神子で!」
「神様の子供ですか」
立場を表すものとして分かりやすいため神子だと名乗ることは今までもあったが、改めて考えてみると自分で神様の子供ですって言うのはなかなか度胸がいるなと思って梓は笑ってしまう。
──そういえばなんで神子っていうんだろう。
この世界に恩恵をもたらす存在に神を見出すのはなんとなくわかるが、神“子”とするのはなんでなぜだろうか。別に呼ばれたくはないが女神のほうが言葉としてはしっくりくる。
そんなことを考える梓は莉瀬の目にはどう映るだろう。目の前にいるのにも関わらず存在を無視された莉瀬は先ほどメイドに向けていた怒りが可愛いものに思えてしまうほど更に強い怒りを梓に向けていた。その手に鋏はなくとも危険な状態であるのはまず間違いない。「許さない」と呟き続ける莉瀬に梓ははっとするがもう手遅れなのは一目でよく分かる。
梓は悩んだあと何を思ったか自分の髪を梳いた。先ほど整えたことで長さは違えど莉瀬と同じヘアスタイルだ。センターパートにした前髪を額の中央から梳けば胸元まで長さがあるため視界を塞ぎ邪魔で仕方がない。
──ちょうどいいや。
髪に隠れた梓の顔が莉瀬を見てにっこりと笑う。先が読めない梓の言動に莉瀬は怒りと恨みを混ぜた表情をしてはいるが動かない。いや、動けない。
そしてついにその表情は固まる。梓が一歩莉瀬に近づいた。
「許さなかったらどうするんですか?」
「ひっ」
鋏が開いて莉瀬に向く。先ほど人に向けていたものが自分に向いただけなのに莉瀬は言葉にならない悲鳴をあげながら後ずさった。それを見た梓は可愛らしく首を傾げて見せる。何を怖がっているのか分からないといわんばかりだ。
「さっきメイドの子にしようとしたみたいに乱暴に髪を切るんですか?こんなふうに」
「へ……?ぇ、わっ……!」
莉瀬の目が信じられないものでも見るように梓を見る。隣で様子を見守るしか出来ていなかったリリア達もそうだ。梓は前髪を自分で切っていた。それはちょうど莉瀬がメイドに切りすぎたと言っていたぐらいの長さで、しかし、梓はまだ続ける。
「でもさっきの乱暴な感じを見る限りこの程度で済ますようには見えなかったのでこれぐらいですかね?」
「ああああなたなにやって」
ジョキジョキと思い切りのいい音を立てて髪を切っていく梓は恐怖以外の何物でもない。自分の大切なものを無残に捨てていく姿もそうだが、なにより急に目の前でにっこり笑いながら髪を切り続ける女がまともには到底思えなかった。顔を隠す髪からよく見えるようになった唇はまだ動く。
「誰かの髪を切ることで莉瀬さんの気が晴れるのでしたらこれで水に流してくれたらいいんですけど」
ついに梓の目までしっかり見えるようになってしまって莉瀬は恐怖と混乱で泡を吹いて倒れそうだ。一体誰が被害者なのか分からない状況で微笑むのは梓だけ。返事のない莉瀬に梓が「どうでしょう?」とその顔を覗き込めば莉瀬は恐怖で身をひきつらせながら梓から離れた。
「分かった分かったわ!だから私から離れて頂戴っ!ひいっ!」
「え、っと……」
青ざめる莉瀬は戸惑うように伸びてきた梓の手がどんなものに見えたのか、身体をいたるところにぶつけつつドアへと一目散に走っていく。
──怖がらせ過ぎたかな。
乱暴に開け閉めされたドアの音を聞きながら梓は反省するが、ドアが閉まった瞬間へたりこみ泣きじゃくるメイドを見て別にいいかと切り替える。莉瀬に振り回されてしまったせいで頭の上でお団子にしていた金色の髪はいたるところからこぼれて悲惨な姿だ。
「うあっ、もう、申し訳ございません……っ!いつ、い、樹様の御髪をっ私のせいで」
「え?いえ、どうかお気になさらず……丁度髪を切りたかったですし」
「気をっ遣わせてしまいっ」
「いや、本当に髪が邪魔だったんです。長くなりすぎたなーって、母が伸ばしとけって言うから伸ばしていただけですし、今となっては気にすることもないですし」
「うう、ううううう」
泣きじゃくるメイドはリリアと同じ10歳ぐらいの年頃で、梓はそんな子供を泣かせてしまった罪悪感に苛まされる。莉瀬を大人しくさせるためとはいえ自分がとった行動は怯えられても仕方がないものだ。なのに泣きじゃくるメイドは梓のきちがいじみた言動より髪を切らせてしまったことを悲しんでいるらしい。実は切っていなかったと言ってやりたいが視界は良好で切った髪を元に戻すことはできない。
──他の方法とったほうがよかったかなあ。でも髪を大事にしてる莉瀬さんにはこれが一番脅しになっただろうし。
脅してくる相手には上回る脅しをかけたほうが後々やりやすい。そもそも脅しをかけてくるような相手は不安でいっぱいで怖がっていることが多い。だから予感を的中させるんじゃなくて全く別の不安や恐怖を与えてあげたほうが距離を置いてくれる。それが行き過ぎると逆に面倒を生むデメリットはあるものの、莉瀬の怯えようをみるに大丈夫だろう。
まあ、なるようにしかならないか。
そう結論付けたところでリリアと目が合った。前髪を切ったおかげでリリアの蒼い瞳がよく見える。リリアは梓と目が合うとひとつ頷いた。つられて梓も頷いてみたがその理由はよく分からない。
「髪……う、うう、ほんっ本当に申し訳」
「ララ、顔を上げなさい」
「リ、リリア」
厳しいリリアの言葉に顔を上げたララは気の毒なほどに目が腫れていて痛々しい。だのに心配に眉を下げた梓を見れば涙がまた浮かんでくる。頬を伝い続ける涙に梓はいったん席を外そうかと思ったがリリアが子供らしからぬ口調で話を続けた。
「ララ、樹様をどの神子様よりも美しく仕立てるのがあなたの謝罪となります。泣いている場合じゃありません」
「え」
思わぬ言葉に梓は素で声を出してしまったが、リリアは梓をみると先ほどのように頷く。その隣でこちらを見上げてくるララを見ればじいっと梓の言葉を待っているではないか。その目が梓の髪を見て涙に潤み──
「えっと……適当に切っちゃったのでララさんが整えてくれると嬉しいな」
「……っ!」
「樹様。どうぞそちらの椅子におかけくださいませ」
頬をかきながら笑う梓にリリアは綺麗にした椅子をすすめ、梓から鋏を受け取る。
「ララ」
「……ありがとうございます。是非、私にさせて下さい」
リリアから鋏を恭しく受け取ったララは涙を拭いて満面の笑顔を梓に向けた。ララが笑ったことに梓は嬉しくなりながらもこの現状にどうしたものかと悩む。なにせ先ほど懸念したデメリットを引き起こしかねない片鱗を見つけてしまったのだ。
けれど背後から聞こえる鼻をすする音が「樹様」「樹様」と徐々に楽しそうなものに変わっていき、出来上がりに満足そうなララを見てしまえば後悔する理由はない。
──なるようにしかならないか。
梓は目を腫らしつつも笑顔になったララと鏡を持ってきてくれたリリアと一緒に笑った。
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