結婚できないからって虐待されていた私が、王子に拾われ、スローライフを送ることになりました

2キセイセ

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結婚できない令嬢

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はぁ…どうして、末っ子だからって、雑用を押し付けられないといけないのですか?

「リリアーナ、さっさと仕事をしなさい!今日は王子様が来る、大事な日なのですから!」

「……」

姉、ディスアの言葉だ、無言で仕事をこなした。

この国では、昔からの伝統で、令嬢は1人まで、他の国の王子と結婚できるという権限がある。しかし、私は2人目、結婚なんてできない。正直、いらない伝統だ。

「おい、リリアーナ!何をしている!?」

私の父、アルノルン王が怒鳴り声を上げる。

「……お茶の準備をしています」

「馬鹿者!!遅い!!遅すぎる!!お前のような役立たたずの代わりは何人もいるんだ!!娘だから残してやっているんだぞ!!!」

こうやって罵倒を浴びせ続けられる日々だ、いっそ何処かへ逃げることができたらな~、って無理なんだけど…

「結婚すらできないあんたに、生きる価値なんてないのよ!わかったらさっさと働きなさい!」

ディスアが言う。

「そうだぞ!早く次の仕事をしろ!!」

父も同意する。

私には居場所がないのだ。

「………グスっ…」

私は泣きながら自分の働き場所へ行った。

「うぅ、ぐすん……」

もう嫌だ……死にたい……

そんなことを考えていると、コンコンッとノックをする音が聞こえてきた。

「どうぞ……」

ガチャっと扉を開ける音が鳴る。入ってきた人物は、とても綺麗な人だった。

「こんにちは」

その人は笑顔で言う。

「こ、こんにちは」

思わず挨拶してしまった。

「えーっと、君は?」

質問される。

「わ、わたしは、リリアーナです」

「えっと…道案内ってできる?アルノルン王に用があるんだけど…迷っちゃったんだよね~」

「あ、はい、できますけど……」

「じゃあさ、お願いしてもいいかな?」

「わかりました……」

そう言って私は、その人の道案内を引き受けた。

「あの、お名前は何と言うんですか?」

「僕の名前は、シュンだよ」

シュン!?えっ…まさか……

「えっと…ラナガ王国の王子様ですか?」 
「うん、そうだよ。」

やっぱりそうなのか………今日来る王子ってシュンさんのことだったのか…まぁいいや、取り敢えず仕事しないと……。

「あの、ここの部屋です。」

私はシュンさんを、アルノルン王の元へと送った。
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