60 / 106
憂鬱な旅立ちの話
しおりを挟む
…………。
二人の精をたっぷり注がれ、身動ぎする度に後ろから溢れてくる。
体は何度もいかされ自分の出した精でドロドロだ。
そんな身を床に投げ出している俺の側に爺さんが近付いてきた。
「大変可愛らしかったぞ、カラスマ殿……美味しそうに仕上がっておるのう……どれ、次は我を楽しませておくれ……」
もう体はうまく動かないが、ヒュウガが抱き上げてくれてキスをしてくれる。
ヒュウガとのキスは嫌じゃない。
温かいものが流れ込んでくる。
ヒュウガの優しさにすっかり慣らされてしまったなぁ。
爺さんのモノが俺の中に入って来るのを何の感慨も無く見ていた。
「これはこれは……二本も同時に受け入れ、拡張された筈なのに、この吸い付きと締め付けとは……カラスマ殿のレベルは着実にあがっておるのう」
これも……本当にアスの為になるのか?
セバスチャンの言葉を思い出す。
アスの為になるのなら……頑張らなきゃいけない?
「な……何とっ!?」
いつも余裕な爺さんが驚愕に目を見開いた。
「これはっ……ほんに肉壁が意思を持っているようじゃ。ふ……んん……我のモノに会わせて形状と動きを変えてきよる……これは……まるで戦いのようだのう、負ける訳にはいかぬなぁ……カラスマ殿」
爺さんが何を言っているのか理解できず、ボーとしている俺の体を折り曲げると、重く腰を押し付けられ……奥のさらに奥を突かれていく。
「はっ!?あやっ!!何……」
爺さんのモノが……中で2本に増えて別々の動きで蠢き出す。前へ前へ藻掻くように進んで、体の中……さらに抉じ開けられる様な刺激が脳を突き刺した。
「……く……はぁ……あ……がああぁぁ……」
色気はない、うめきが喉を震わせる。
「くっ……このままだとこちらも持たぬな……ドラゴンの姿に戻りたいのう……カラスマ殿……良いか?」
良いわけねぇだろう!!
本当に殺す気か!?
ドラゴンの姿を見たけど比率的に言えばモノが俺の体サイズだろう、普通に死ぬわ!!
そんな死に方……してたまるかよ。
瞬時に体がカッと熱くなった。
俺は爺さんの体を押して床に倒した。
疲れはてた筈の体に力が宿り、自分の行動がまるで他人事のように感じる。
「おろ……?」
爺さんの上に跨がり、爺さんを見下ろして舌なめずりをして見せて……不敵に嗤う俺。
「爺さん……昇天するなよ?」
ーーーーーー
ヒュウガに抱っこされて、心地よい揺れに身を任せて家に帰った。
玄関の前まで来るとアスが扉を開けて出迎えてくれた。
「ん~……アス……抱っこ」
ヒュウガの腕の中からアスの腕の中へ移動すると体を擦り寄せる。ヒュウガにおやすみをして、家の中へ進んだ。
「今日はいっぱい愛されてきたようだな。トロリとして旨そうだ」
ベッドに横たえられてアスの手で撫でられる。
「アス……どんどん熱がこもるばっかで……全然楽になんない……」
散々やって、出して……それなのに体は熱を持つばかり。
「お前を鎮めてやれるのは……?」
「……アスだけ……アス……して?」
アスの体に手を伸ばす。
「スキルと上手く同調しているな……」
「スキルと同調?……んん」
唇を重ねられ、余計なモノは見えなくなる。
「こちらのことだ、気にするな。その熱、俺が全て奪ってやる……俺に身を任せろ……ヤマト」
早く……全部奪って……この熱も全部。
急かされる様にアスを求める俺を見てアスは……魔性の瞳で笑っていた。
騙されているなら……永遠に騙されたままでいたい。
ーーーーーー
「永い時を生きておったが、昨日は本当に天に昇りかけたのう……カラスマ殿また来るでな。その時はまたジジイの相手を頼むぞ?」
心付けははずんでおいた、と手を降り去っていこうとする爺さんとジーク。
それを見送る俺とヒュウガ。
全然心は晴れやかではない。
「キリュウ様とこの身を鍛え、戻って参ります。カラスマさん、貴方に子種を大量に注ぎこんでしまった。孕ませてしまったかもしれない……責任はとります。貴方と子を養うために金を稼いで参ります」
脳を書き換えられても根本の思考は変わらないのか、ジークは自己満足な出稼ぎへと旅立っていった。
師匠が爺さんとは……ろくな弟子にならないだろうな。
「ヒュウガ……」
手を広げるとヒュウガが抱き上げて旅館の中へと運んでくれる。
さすがに体がだるい。
御休み処でゴロゴロしながら、もう……客なんて来なきゃ良いのにと狼ヒュウガを抱き枕にして惰眠を貪った。
二人の精をたっぷり注がれ、身動ぎする度に後ろから溢れてくる。
体は何度もいかされ自分の出した精でドロドロだ。
そんな身を床に投げ出している俺の側に爺さんが近付いてきた。
「大変可愛らしかったぞ、カラスマ殿……美味しそうに仕上がっておるのう……どれ、次は我を楽しませておくれ……」
もう体はうまく動かないが、ヒュウガが抱き上げてくれてキスをしてくれる。
ヒュウガとのキスは嫌じゃない。
温かいものが流れ込んでくる。
ヒュウガの優しさにすっかり慣らされてしまったなぁ。
爺さんのモノが俺の中に入って来るのを何の感慨も無く見ていた。
「これはこれは……二本も同時に受け入れ、拡張された筈なのに、この吸い付きと締め付けとは……カラスマ殿のレベルは着実にあがっておるのう」
これも……本当にアスの為になるのか?
セバスチャンの言葉を思い出す。
アスの為になるのなら……頑張らなきゃいけない?
「な……何とっ!?」
いつも余裕な爺さんが驚愕に目を見開いた。
「これはっ……ほんに肉壁が意思を持っているようじゃ。ふ……んん……我のモノに会わせて形状と動きを変えてきよる……これは……まるで戦いのようだのう、負ける訳にはいかぬなぁ……カラスマ殿」
爺さんが何を言っているのか理解できず、ボーとしている俺の体を折り曲げると、重く腰を押し付けられ……奥のさらに奥を突かれていく。
「はっ!?あやっ!!何……」
爺さんのモノが……中で2本に増えて別々の動きで蠢き出す。前へ前へ藻掻くように進んで、体の中……さらに抉じ開けられる様な刺激が脳を突き刺した。
「……く……はぁ……あ……がああぁぁ……」
色気はない、うめきが喉を震わせる。
「くっ……このままだとこちらも持たぬな……ドラゴンの姿に戻りたいのう……カラスマ殿……良いか?」
良いわけねぇだろう!!
本当に殺す気か!?
ドラゴンの姿を見たけど比率的に言えばモノが俺の体サイズだろう、普通に死ぬわ!!
そんな死に方……してたまるかよ。
瞬時に体がカッと熱くなった。
俺は爺さんの体を押して床に倒した。
疲れはてた筈の体に力が宿り、自分の行動がまるで他人事のように感じる。
「おろ……?」
爺さんの上に跨がり、爺さんを見下ろして舌なめずりをして見せて……不敵に嗤う俺。
「爺さん……昇天するなよ?」
ーーーーーー
ヒュウガに抱っこされて、心地よい揺れに身を任せて家に帰った。
玄関の前まで来るとアスが扉を開けて出迎えてくれた。
「ん~……アス……抱っこ」
ヒュウガの腕の中からアスの腕の中へ移動すると体を擦り寄せる。ヒュウガにおやすみをして、家の中へ進んだ。
「今日はいっぱい愛されてきたようだな。トロリとして旨そうだ」
ベッドに横たえられてアスの手で撫でられる。
「アス……どんどん熱がこもるばっかで……全然楽になんない……」
散々やって、出して……それなのに体は熱を持つばかり。
「お前を鎮めてやれるのは……?」
「……アスだけ……アス……して?」
アスの体に手を伸ばす。
「スキルと上手く同調しているな……」
「スキルと同調?……んん」
唇を重ねられ、余計なモノは見えなくなる。
「こちらのことだ、気にするな。その熱、俺が全て奪ってやる……俺に身を任せろ……ヤマト」
早く……全部奪って……この熱も全部。
急かされる様にアスを求める俺を見てアスは……魔性の瞳で笑っていた。
騙されているなら……永遠に騙されたままでいたい。
ーーーーーー
「永い時を生きておったが、昨日は本当に天に昇りかけたのう……カラスマ殿また来るでな。その時はまたジジイの相手を頼むぞ?」
心付けははずんでおいた、と手を降り去っていこうとする爺さんとジーク。
それを見送る俺とヒュウガ。
全然心は晴れやかではない。
「キリュウ様とこの身を鍛え、戻って参ります。カラスマさん、貴方に子種を大量に注ぎこんでしまった。孕ませてしまったかもしれない……責任はとります。貴方と子を養うために金を稼いで参ります」
脳を書き換えられても根本の思考は変わらないのか、ジークは自己満足な出稼ぎへと旅立っていった。
師匠が爺さんとは……ろくな弟子にならないだろうな。
「ヒュウガ……」
手を広げるとヒュウガが抱き上げて旅館の中へと運んでくれる。
さすがに体がだるい。
御休み処でゴロゴロしながら、もう……客なんて来なきゃ良いのにと狼ヒュウガを抱き枕にして惰眠を貪った。
42
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】双子の兄が主人公で、困る
* ゆるゆ
BL
『きらきら男は僕のモノ』公言する、ぴんくの髪の主人公な兄のせいで、見た目はそっくりだが質実剛健、ちいさなことからコツコツとな双子の弟が、兄のとばっちりで断罪されかけたり、 悪役令息からいじわるされたり 、逆ハーレムになりかけたりとか、ほんとに困る──! 伴侶(予定)いるので。……って思ってたのに……!
本編、両親にごあいさつ編、完結しました!
おまけのお話を、時々更新しています。
本編以外はぜんぶ、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる