もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです

もきち

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40.

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 数日後、吹雪が弱くなったので街に買い出しに行くことにした。食料や道具がなくなりそうだった。リアは自身が薄くなる魔法円を使い、箒に乗って門に出発した。

 空の旅は快適で1分で着く距離を遠回りをし森の住民の町やシシリーの上空を旋回し楽しんだ。森の町は意外と人が多く数件の集落があり、人数も考えていた以上に多かった。その町の中でもお店を出したりと十分に機能していた。シシリーの街はやはり大きくリアがよく行く通り道のもっと奥にはたくさんの住宅が見えた。

 リアは空の散歩を楽しんだ所で門の近くの森の木に降りた。薄くなる魔法円を解除してそこから門まで歩いた。箒は麻袋に入れている。

 門番に挨拶をして商人ギルドにやってきた。後で向かうヨモのために甘いお土産も忘れない。
「お久しぶりです。ずいぶんと空きましたね。もう申請は出来ていますよ」
 相変わらず部長のギルが迎えてくれる。
「はい。ちょっと色々トラブルがあって、解決はしたんですけど」
 10日ほどで持って来ると言っていたのが20日も過ぎている。

「よかったです。門の外はずっと吹雪でしたから心配していました」
「ありがとうございます。その変わりたくさん作ってきました。売れるといいですけど」
「おお、250枚?すごいですね」
「持っている羊皮紙を全部使っちゃいました。今日また補充です」
「なるほど…」
 何か部長のギルの様子がおかしい。

「どうかしましたか?」
「いえ、金額は決まっていますよ。1枚3000ルーで買い取ります」
「え?高くないですか?」
「そうですが、必要な所には必要ですからね。少し高くても売れるでしょう。魔法陣に比べれば5分の1ですしね」
 1枚3000ルーだとしたら、市場ではその2倍になるから地上価格は安くても6000ルーになる。店頭に並ぶと8000ルーくらいになるのではないか。売れるのかな。魔術師がたくさん作成してくれれば安くなっていくから大丈夫かな?

「で、そのトラブルと言うのは…」
「え?いえ、対した事では…」
「そうですか?うちの職員が原因ではないかと思ったのですが…」
「…えっと、」
 リアは少し目を反らした。

「やはりそうなのですね。あのタルでしょうか?以前あなたに難くせを付けていた女性職員ですが…実はあの職員はクビになりましてね。その腹いせをしやしないかと思っていたのです」
「クビですか?私は後をつけられました。家がバレるのは何か嫌だったので森の近くで隠れたんです。すごく探していました。私の家を突き止めて何をする気だったのでしょうか?森の住民たちには私の事は知らないと言って貰うように頼みました。それでちょっと街に来るのを躊躇していたんですが、それからはよく知りません」

「ああ、それでですか。リアさんがあの日雪かきの魔法円を持ってきた後にタルはあなたとぶつかったでしょう?その後、気分が悪いからと早退したらしいんですよ。で、数時間後になぜか門の近くで倒れている所を発見されましてね。2日ほど寝込んでいたんです。それでなぜ門の外で倒れていたのかと言う話になりまして。本人に聞いた所、あなたが吹雪の中自分を置き去りにしたとか言い出しましてね。
でも、まぁ門番はあなたがいつものように一人で森に帰っていく所を覚えていましたからすぐに嘘だとわかったのです。それで問い詰めましたら商人ギルドから出てからずっとつけていて家を突き止めようとしていたと、仲良くしたかったからだと言っていましたが…しかし、あなたが買い出ししてもカバン一つで出てきて怪しいとか、闇の魔術を使っているのではないかと言いだしたり、気がふれているとしか思えない言動が続いたので、さすがに私では手に負えないと、あなたも知っている素材部の部長がタルの父親なのですが、彼と上との話し合いの結果、退職して貰いました。
 あなたは素材部にとっても大事な取引相手だと言うのに。その後、冒険者まで雇って森の集落まで訪ねて行ったようです。そして見つからないからとまた悪魔だの闇の魔術師だの、騒いでいました。父親のワタは心労の為、休職しています。まあ、今の時期、素材部は忙しくないからいい休暇になったとは思いますがね」

 知らない間に色々とまた嵐が起きていたようだ。
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